快適な仕事環境をつくる上でカギとなるのが、ワークチェアの選択です。機能性の高いチェアといえば、オフィスチェアのほかにゲーミングチェアも挙げられますが、両者は何が違い、それぞれどのような職種に向いているのでしょうか。本記事ではオフィスチェアとゲーミングチェアそれぞれの特徴や向き不向き、おすすめの商品を紹介します。

■ゲーミングチェアとは？

ゲーミングチェアとは、長時間椅子に座っていることが多いゲーマーに向けて開発された椅子です。その設計はレーシングシートの構造を基にしており。長時間座っていても疲れにくいのが特長です。

ゲーミングチェアは、ゲーマー専用の製品と思われがちですが、その機能性の高さからオフィスでの仕事用にも適しています。ゲーミングチェアは従来、ビビッドなカラーを差し色に使っていることが多いですが、近年では落ち着いた色合いの製品も増えているので、デザイン的にもオフィス環境に馴染みやすくなっています。

■【比較】オフィスチェアとゲーミングチェアの主な違い

一般的なオフィスチェアとゲーミングチェアには、主に以下で紹介する5つのポイントに違いがあります。

●シートの形状・デザイン

ゲーミングチェアの形状は、レーシングカーのシートによく似た「バケットシート」を採用しているのが特徴です。この形状はホールド感が強く、シートに体重を預けて、ゆったりゲームをプレイできるように設計されています。デザイン面では、目を引く派手な色使いや独特のフォルムをした製品が多い傾向です。

一方、オフィスチェアは、背もたれがS字曲線を描いていることが多く、長時間のデスクワークでも正しい姿勢をキープできるように設計されています。デザインは一般的にシンプルかつ機能的で、オフィス環境に自然に溶け込むような配色や形状が採用されているのが一般的です。

●座面の硬さや素材

ゲーミングチェアの座面は、体重を預けやすいように硬めな傾向があります。張地の素材は、手入れが容易なPUレザーと、通気性の良いファブリックの2種類が主です。

オフィスチェアの座面は、クッション性に優れていることが多いです。張地の素材に関しては、PUレザーやファブリックだけでなく、メッシュ素材やビニール素材が使われていることもあり、ゲーミングチェアよりバリエーションに富んでいます。

●リクライニングの角度

ゲーミングチェアは、リクライニング角度を大胆に取っていることが多いです。中には最大180度までシートが倒れるモデルもあり、仮眠を取ることもできます。

これに対してオフィスチェアの場合、リクライニング機能ではなく、背もたれがゆらゆらと揺れるロッキング機能を採用していることが多いです。

●得意な姿勢

リラックスした状態のゲームプレイを念頭に設計されているゲーミングチェアは、背もたれに体重を預ける後傾姿勢を得意としています。

他方でオフィスチェアは、どちらかといえばデスクワーク時の前傾姿勢をサポートする設計になっているのが特長です。ただし、オフィスチェアの中には、ヘッドレストなどを装備することで後傾姿勢に対応した製品もあるので、豊富な選択肢があります。

●サポート機能

ゲーミングチェアは、長時間ゲームプレイすることを前提に、ほとんどの製品に調整の自由度が高いひじ掛けやヘッドレストが搭載されています。

他方オフィスチェアは、最低限の機能のみを備えたシンプルな製品から、細かく調整可能なランバーサポートやひじ掛け、ヘッドレストを搭載した高機能な製品まで多種多様です。そのため、ユーザーは自身のニーズに合わせて最適な製品を選べます。

■結局オフィスチェアとゲーミングチェアはどっちがいい？

ここまで紹介してきたように、オフィスチェアとゲーミングチェアにはそれぞれ異なる特徴があります。そのため、オフィスにどちらを導入するか検討する際は、これらの違いを考慮した上で選択することが重要です。オフィスチェアとゲーミングチェアがそれぞれ適しているケースとしては、以下のような職種が考えられます。

●事務職など、前傾姿勢が適した職種には「オフィスチェア」

事務職や経理職など、机に向かっての作業が中心となる職種では、前傾姿勢を保ちやすいオフィスチェアが適しています。オフィスチェアはS字設計の背もたれやランバーサポートによって長時間座っていても猫背になりにくい設計がされており、腰痛や肩こり対策にも有効です。

●ディスプレイを長時間見る職種なら「ゲーミングチェア」

プログラマーやエンジニアなど、長時間ディスプレイの前に座る必要がある職種では、ゲーミングチェアが適しています。ゲーミングチェアは後傾姿勢をサポートし、リラックスした状態で作業をしやすくなります。

●快適な座り心地を長く保ちたいなら「高級オフィスチェア」

予算が許すなら、高級オフィスチェアの購入もおすすめです。ゲーミングチェアは数万円程度で購入できる安価な製品が多いですが、その分、座面のクッションなどがへたりやすい面もあり、長期間にわたってオフィスで使うには物足りなさもあります。

その点、10万円を超えるような高級オフィスチェアでは、ゲーミングチェアにも劣らない豊富なサポート機能や快適性に加え、十分な耐久性もあるので、長期間の使用にも最適です。中には、後掲姿勢が得意な製品もあります。

したがって、快適な座り心地を長く保ちたいなら、職種に適した姿勢サポートに対応した高級オフィスチェアを選ぶのもひとつの選択です。

■座り心地のいい「オフィスチェア」おすすめ5選

ここでは前掲姿勢でデスクワークすることが多い職種におすすめの、座り心地が良いオフィスチェアを紹介します。一部、後傾姿勢にも対応した高級オフィスチェアもあるので、価格や機能なども踏まえて、後で紹介するゲーミングチェアと比較検討してみてください。

●TOKIO ハイバックフィットチェア

●コクヨ ウィザード4 ローバック

●オカムラ シルフィー ローバック

●コクヨ オフィスチェア イング

●関家具 エルゴヒューマン PRO2

■仕事用に使える「ゲーミングチェア」おすすめ5選

続いては、リラックスした後傾姿勢で作業することが多い職種に適したゲーミングチェアを紹介します。ここで紹介する製品はいずれもシックで落ち着いたカラーデザインなので、オフィス環境でも違和感なく使用できます。

●不二貿易 シグナル ゲーミングチェア

●武田コーポレーション ゲーミングチェア

●ヤマソロ レーシングチェア

●東馬 SeAGA-05 ゲーミングチェア

●アーキサイト ノーブルチェアーズ アイコン ゲーミングチェア

■おわりに

オフィスチェアは前傾姿勢を支え、長時間のデスクワークによる疲れを軽減する設計が特徴です。一方、ゲーミングチェアはリラックスした後傾姿勢をサポートし、ディスプレイを長時間見続ける作業に適しています。予算に余裕がある場合は、さまざまなニーズに対応できる高級オフィスチェアもおすすめです。

オフィスにワークチェアをそろえる際には、アスクルのまとめ買いサービスが役立ちます。アスクルのまとめ買いサービスでは、大量注文の際に気になる納期調整や在庫確認も受け付けているので、スムーズにワークチェアを導入できます。ご依頼はWEBでもFAXでも可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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編集・文・画像：アスクル「みんなの仕事場」運営事務局　
制作日：2024年3月5日