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スタンディングデスクによる悪影響とは?デメリット・メリットを詳しく解説

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健康志向が高まる近年、座りっぱなしは健康に良くないという理由でスタンディングデスクが注目を集めています。しかし、スタンディングデスクも場合によっては体に悪影響が出ることはご存知でしょうか。本記事では、オフィスにスタンディングデスクの導入を検討している方に向けて、そのメリット・デメリットの両方を詳しく解説します。







■スタンディングデスクによる悪影響とは?デメリットについて

健康的な作業環境を従業員へ提供するために、スタンディングデスクは多くの企業から注目されています。しかし、スタンディングデスクにも体への悪影響が全くないわけではありません。ここでは、スタンディングデスクの具体的なデメリットについて解説します。



●足腰に負担がかかる

第一のデメリットは、足腰への負担が大きく、疲れやすいことです。立ちっぱなしの姿勢でいると、足の筋肉や関節、さらには腰や背中にもストレスがかかります。結果として、足のむくみや腰痛などが生じやすくなり、作業効率にも悪影響を与える可能性があります。特にスタンディングデスクの高さが合わないと、前屈みの姿勢になりやすいため、腰への負担が大きくなりがちです。これらの弊害を避けるためには、疲れたら座る、立ち仕事へ徐々に体を慣らす、足に負担のかからない靴を履くなどの対策が役立ちます。



●首に負担がかかる

第二のデメリットは、首に負担がかかることです。普段はあまり意識しないことですが、成人の頭の重さは平均して4~6kgもあります。そして、これを支えるのは首という細い部分です。スタンディングデスクの高さが不適切だと、頭を下げたり首を前に突き出したりする姿勢での作業が増えてしまい、首や肩に過度な負担がかかります。その結果、肩こりをはじめ、ストレートネックや頸椎椎間板ヘルニアのリスクを高めることになります。このことからも、体にあった高さのスタンディングデスクを使うことは非常に重要です。




■スタンディングデスクを導入するメリット

スタンディングデスクには上記のような懸念点がありますが、その一方で大きなメリットがあることも確かです。以下では、スタンディングデスクが与えるメリットを解説します。



●座りっぱなしによる体の不調を軽減できる

スタンディングデスクのメリットのひとつが、座りっぱなしによる悪影響を防げることです。実際、長時間の座り仕事は、筋肉の代謝や血行を低下させるので、健康に良くありません。特に座っている時間が長い人は、生活習慣病やがんの発症リスクの増大や、メンタル面での悪影響も懸念されます。その点、スタンディングデスクによって立ち仕事の時間を適度にはさむことで、足腰や背中への負担を軽減できます。立ちっぱなしも座りっぱなしも体に良くないことを意識し、適度に姿勢を変えることが大切です。



●運動不足の解消につながる

スタンディングデスクは足腰に負担がかかりますが、これは「足腰が鍛えられる」と言い換えることもできます。実際、座った状態から立った状態に変えるだけで運動強度(METs)は約1.8倍になり、カロリー消費量も増加します。そのため、座り仕事を立ち仕事に変えることは、運動不足の解消に有効です。とはいえ、重要なのは長時間立ち続けることではなく、立ったり座ったりの動作を繰り返し、体を適切に動かすことである点に注意してください。



●集中力が高まり生産性を向上できる

スタンディングデスクの導入によって、仕事への集中力が高まり、生産性が向上することも期待できます。座ったままの楽な姿勢や、体温で温まった心地よい座面は、眠気を引き起こし、集中力を妨げることがあります。これに比べると、立ち仕事のほうが適度な緊張感があるので、作業に集中しやすいです。そのため、特に昼下がりなど眠気を感じやすい時間帯は、スタンディングデスクを使って立ち仕事にしたほうが生産性を高められます。




■スタンディングデスクを選ぶ際のポイント

健康への影響も含め、スタンディングデスクの導入効果を高めるためには、製品の選び方が非常に重要です。そこで以下では、スタンディングデスクの選び方を紹介していきます。



●スタンディングデスクのタイプを確認する

スタンディングデスクには、固定型・昇降型・卓上型という3つのタイプがあります。スタンディングデスクを選ぶ際には、それぞれの特徴を把握して、どのタイプの製品にするかを決めることから始めるのがポイントです。



【固定型の特徴】


固定型は高さの変更ができないタイプのデスクです。ローコストで導入しやすく、耐久性も高いという利点があります。ただし、高さの合わない製品を導入しないように十分な注意が必要です。



【昇降型の特徴】


昇降型は高さを調節できるタイプのデスクです。昇降の仕組みは大まかに手動・電動の2つに分けられます。固定型に比べるとコストが高くなりますが、多様な作業スタイルに対応できるのが魅力です。



【卓上型の特徴】


卓上型は既存のデスクの上に設置するタイプです。使わないときは折りたたんで保管できるものもあり、省コスト省スペースで導入できます。ただし、作業スペースをあまり広く取れないのが欠点です。



●天板のサイズや高さを確認する

スタンディングデスクを導入する際、天板のサイズは非常に重要です。設置場所や作業に必要なスペースにあわせて、適切なサイズを選ぶ必要があります。また、使用する際に不自然な姿勢になって体へ負担をかけないように、天板までの高さを含めて使用者の身長に適した高さのデスクを選ぶようにしましょう。



●耐荷重を確認する

デスクにどれくらい物を載せられるか、耐荷重の確認も大切です。PCや資料など、普段デスクで作業するときに何を置いているのか、それらの総重量はどれくらいかを導入前に確認しておきましょう。余裕を持った耐荷重のものを選ぶことで、安全に長くデスクを使いやすくなります。



●オフィス環境に合った色・デザインを選ぶ

オフィスの雰囲気は、従業員のモチベーションに影響を与えます。そのため、スタンディングデスクの色やデザインは、オフィスの環境やインテリアにあわせて統一感を持たせることが重要です。デスクの定番の色にはホワイト、ブラック、グレー、ブラウンなどがあります。



●便利機能の有無を確認する

スタンディングデスクの中には、便利な機能が備わっているものもあります。例えば、移動を助けるキャスターや、ケーブルを整理できるケーブルホルダーなどです。天板の角度調整ができる機能も資料を読む際などに役立ちます。どのような用途やシーンでスタンディングデスクを使うか考慮し、それに沿った機能を持ったデスクを選ぶのがおすすめです。




■おすすめスタンディングデスク

スタンディングデスクにはさまざまな種類があります。以下では、アスクルで購入できるおすすめの製品を紹介します。



●アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 昇降デスク

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 昇降デスク

広々とした作業スペースを確保できる昇降デスクです。価格も比較的安価で、コストパフォーマンスを求める方に適しています。昇降範囲が59cmから80cmと比較的低いので、女性や小柄な方におすすめです。



■本体価格(2023年9月時点) ¥18,692(税込) ※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



→商品詳細はこちらから


アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 昇降デスク



広々とした作業スペースを確保できる昇降デスクです。価格も比較的安価で、コストパフォーマンスを求める方に適しています。昇降範囲が59cmから80cmと比較的低いので、女性や小柄な方におすすめです。




■本体価格(2023年9月時点)
¥18,692(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



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●ネットフォース アジャスト 電動昇降デスク 幅1200

ネットフォース アジャスト 電動昇降デスク

62.5cmから127.5cmまでの幅広い昇降範囲を持つのが特徴の電動昇降デスクです。四つの高さを記憶するメモリー機能が付属しているので、素早く好みの高さに変えられます。



■本体価格(2023年9月時点) ¥48,644(税込) ※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



→商品詳細はこちらから


ネットフォース アジャスト 電動昇降デスク



62.5cmから127.5cmまでの幅広い昇降範囲を持つのが特徴の電動昇降デスクです。四つの高さを記憶するメモリー機能が付属しているので、素早く好みの高さに変えられます。




■本体価格(2023年9月時点)
¥48,644(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



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●三栄コーポレーション 高さ・角度調整付き昇降式デスク

三栄コーポレーション 高さ・角度調整付き昇降式デスク

無段階での高さ調整が可能なガス圧式昇降デスクです。天板の広さにゆとりがあるので、2人で並んでも作業できます。角度調整できる天板やコード穴など、使い勝手の良い設計が魅力です。



■本体価格(2023年9月時点) ¥33,600(税込) ※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



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三栄コーポレーション 高さ・角度調整付き昇降式デスク



無段階での高さ調整が可能なガス圧式昇降デスクです。天板の広さにゆとりがあるので、2人で並んでも作業できます。角度調整できる天板やコード穴など、使い勝手の良い設計が魅力です。




■本体価格(2023年9月時点)
¥33,600(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



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●サンワサプライ ガス昇降デスク 幅1200

サンワサプライ ガス昇降デスク

左右に設置されたレバーを使って簡単に高さ調整できるガス圧式昇降デスクです。脚フレームにはキャスターが付いているので、気軽に移動させられます。



■本体価格(2023年9月時点) ¥50,776(税込) ※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



→商品詳細はこちらから


サンワサプライ ガス昇降デスク



左右に設置されたレバーを使って簡単に高さ調整できるガス圧式昇降デスクです。脚フレームにはキャスターが付いているので、気軽に移動させられます。




■本体価格(2023年9月時点)
¥50,776(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



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■おわりに

スタンディングデスクには足腰への負担などのデメリットがありますが、それらの欠点は適切な方法で使用したり、体に適したデスクを選んだりすることで緩和できます。大切なのは、適度に姿勢を変えて、座りっぱなし・立ちっぱなしの状態を避けることです。その点では、本記事で紹介したスタンディングデスクはどれも昇降式なので、必要に応じて自由に座位・立位を切り替えられます。どの製品もアスクルで購入できますので、ぜひご検討ください。




編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局 
制作日:2023年9月28日

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