人間工学に基づき設計された椅子は、腰痛改善・疲れにくいなどさまざまなメリットがあります。本記事では、おすすめのオフィスチェアを紹介。「人間工学とは何か」や椅子の選び方もわかります。
・【価格帯別】人間工学に基づいた"疲れにくい椅子"おすすめ9選!
・人間工学に基づいた椅子、「エルゴノミクスチェア」とは?
・オフィスで人間工学に基づいた椅子を使うメリット
・失敗しない!人間工学に基づいた椅子の選び方
・人間工学に基づく"椅子の最適な高さ"にも注目を
耐久性に優れたアルミポリッシュフレームが贅沢に使用された、高級感のあるチェアです。
独立式ランバーサポート(腰を支える機能)、前傾チルト機能(座面を前傾に傾ける機能)などが搭載され、正しい姿勢の維持をサポートします。座面奥行・高さ、リクライニングは操作レバー1本でストレスなく調節可能です。各部品・機能をまるでオーダーメイドのように調節し、カスタマイズできるため、個々の身体にフィットします。オプションでジャケットハンガーも取りつけられ、細部まで使用者のことが考えられた製品です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥132,000~(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
耐久性に優れたアルミポリッシュフレームが贅沢に使用された、高級感のあるチェアです。
独立式ランバーサポート(腰を支える機能)、前傾チルト機能(座面を前傾に傾ける機能)などが搭載され、正しい姿勢の維持をサポートします。座面奥行・高さ、リクライニングは操作レバー1本でストレスなく調節可能です。各部品・機能をまるでオーダーメイドのように調節し、カスタマイズできるため、個々の身体にフィットします。オプションでジャケットハンガーも取りつけられ、細部まで使用者のことが考えられた製品です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥132,000~(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
創業100周年を迎えたハーマンミラーが送る、人間工学を考慮した至高のオフィスチェアが「アーロンチェア」です。背もたれ、座面ともにメッシュ素材を採用しながらも、座る人の体重をしっかりと支えてくれます。背もたれの裏にあるポスチャーフィットSLが背骨を支えるとともに、座面の傾きによって骨盤が前傾し、人体が最も堅固になる姿勢を自然と取れるようになっています。
■本体価格(2024年9月時点)
¥299,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
創業100周年を迎えたハーマンミラーが送る、人間工学を考慮した至高のオフィスチェアが「アーロンチェア」です。背もたれ、座面ともにメッシュ素材を採用しながらも、座る人の体重をしっかりと支えてくれます。背もたれの裏にあるポスチャーフィットSLが背骨を支えるとともに、座面の傾きによって骨盤が前傾し、人体が最も堅固になる姿勢を自然と取れるようになっています。
■本体価格(2024年9月時点)
¥299,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
オカムラの「Contessa(コンテッサ)」の流麗な美しさを守りながら、機能性と強度とをアップグレードさせたのが「Contessa II(コンテッサセコンド)」です。優れた機能美が評価され、グッドデザイン賞などを受賞しています。グローバルスペックである「BIFMA X5.1-2017」を取得しており、小柄な人はもちろん、体格の大きな人でも安心して使える強度があります。左右のアームレストの先端にレバーが備え付けられ、座ったままの自然な姿勢で、リクライニングの固定と解除、座面の高さ調節を行えます。座面下のダイヤルでは、リクライニングのロッキングの強弱や座面の奥行きを調整することが可能です。座面は部位によって硬さを変え、体を支えながら太ももを圧迫しないように設計されています。ヘッドレストやランバーサポートはオプションで追加できます。
■本体価格(2024年9月時点)
¥220,090 ~ ¥259,600(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
オカムラの「Contessa(コンテッサ)」の流麗な美しさを守りながら、機能性と強度とをアップグレードさせたのが「Contessa II(コンテッサセコンド)」です。優れた機能美が評価され、グッドデザイン賞などを受賞しています。グローバルスペックである「BIFMA X5.1-2017」を取得しており、小柄な人はもちろん、体格の大きな人でも安心して使える強度があります。左右のアームレストの先端にレバーが備え付けられ、座ったままの自然な姿勢で、リクライニングの固定と解除、座面の高さ調節を行えます。座面下のダイヤルでは、リクライニングのロッキングの強弱や座面の奥行きを調整することが可能です。座面は部位によって硬さを変え、体を支えながら太ももを圧迫しないように設計されています。ヘッドレストやランバーサポートはオプションで追加できます。
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オフィス・教育・医療用家具をリードする世界的なメーカーであるスチールケースが開発したオフィスチェアが「ジェスチャーチェア」です。PC作業に限らず、タブレットを使うときの姿勢なども含めて、座る人が取る姿勢のすべてをサポートしてくれます。アームレストは高さ・上下・角度を調整することができ、スマートフォンやタブレットでの文字入力、スワイプ操作をサポートしてくれます。ヘッドレストも高さ・前後・角度を調整できるようになっています。
■本体価格(2024年9月時点)
¥230,670(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
オフィス・教育・医療用家具をリードする世界的なメーカーであるスチールケースが開発したオフィスチェアが「ジェスチャーチェア」です。PC作業に限らず、タブレットを使うときの姿勢なども含めて、座る人が取る姿勢のすべてをサポートしてくれます。アームレストは高さ・上下・角度を調整することができ、スマートフォンやタブレットでの文字入力、スワイプ操作をサポートしてくれます。ヘッドレストも高さ・前後・角度を調整できるようになっています。
■本体価格(2024年9月時点)
¥230,670(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
背もたれ、座面ともにファブリック(布)で、カラーバリエーション豊富なオフィスチェアが「スフィア」です。人間工学に基づいて独自設計された製品でありながら、選ぶ楽しさも感じられます。座る人の体型に応じて、背もたれと座面のカーブが自然に変化して体にフィットする「3Dフィジカルフィットシェル」機能を搭載し、フィット感がかつてないほどに高まっています。椅子と体の接地面積が増えたことにより、体にかかる圧力がより分散され、疲れにくいことも特徴です。アームレストは内側に傾いて作られ、スマートフォンやタブレットの操作時にしっかりとサポートしてくれます。
■本体価格(2024年9月時点)
¥130,790(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
背もたれ、座面ともにファブリック(布)で、カラーバリエーション豊富なオフィスチェアが「スフィア」です。人間工学に基づいて独自設計された製品でありながら、選ぶ楽しさも感じられます。座る人の体型に応じて、背もたれと座面のカーブが自然に変化して体にフィットする「3Dフィジカルフィットシェル」機能を搭載し、フィット感がかつてないほどに高まっています。椅子と体の接地面積が増えたことにより、体にかかる圧力がより分散され、疲れにくいことも特徴です。アームレストは内側に傾いて作られ、スマートフォンやタブレットの操作時にしっかりとサポートしてくれます。
■本体価格(2024年9月時点)
¥130,790(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
人間工学に基づき設計されたオフィスチェアは「エルゴノミクスチェア」とも呼ばれます。エルゴノミクスチェアの中でも、高い機能性を保ちながら高コスパな製品を、4つ紹介します。
大手家具メーカー「オカムラ」と「アスクル」が共同開発したオフィスチェアです。低価格帯ながら、ランバーサポート・背ロッキングなどのエルゴノミクスチェアならではの機能を装備しています。生地・素材も体を支える構造になっており、座面クッション材には3種のウレタン、張り材生地は弾力・通気に優れたメッシュ素材が採用されています。これにより、着座時のお尻にかかる負担を軽減し、フィット感のある座り心地が実現可能です。
また、チェア本体と脚の部分がコンパクトに設計されているため、デスクの下に格納しやすく、空間の圧迫感を減らすことにも役立ちます。
■本体価格(2024年9月時点)
¥31,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
大手家具メーカー「オカムラ」と「アスクル」が共同開発したオフィスチェアです。低価格帯ながら、ランバーサポート・背ロッキングなどのエルゴノミクスチェアならではの機能を装備しています。生地・素材も体を支える構造になっており、座面クッション材には3種のウレタン、張り材生地は弾力・通気に優れたメッシュ素材が採用されています。これにより、着座時のお尻にかかる負担を軽減し、フィット感のある座り心地が実現可能です。
また、チェア本体と脚の部分がコンパクトに設計されているため、デスクの下に格納しやすく、空間の圧迫感を減らすことにも役立ちます。
■本体価格(2024年9月時点)
¥31,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
左右二つに分かれた背もたれのデザインが印象的なのが「DUOREST NEXT2」です。腰を両脇から包み支えることで、腰への負担が軽減されます。左右に分かれた背もたれに寄りかかることで、無理なく、自然と背筋が伸びるようになっています。背もたれは高さと幅を調整することが可能で、座る人の体格にあわせてカスタマイズできます。セルフチルトリクライニング機能を装備し、座る人の体重を感知して最適な強さでリクライニングしてくれるため、女性でも調整しやすくなっています。座面スライド機能も備え、座面の高さやアームレストの高さを調整することも可能です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥64,800(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
左右二つに分かれた背もたれのデザインが印象的なのが「DUOREST NEXT2」です。腰を両脇から包み支えることで、腰への負担が軽減されます。左右に分かれた背もたれに寄りかかることで、無理なく、自然と背筋が伸びるようになっています。背もたれは高さと幅を調整することが可能で、座る人の体格にあわせてカスタマイズできます。セルフチルトリクライニング機能を装備し、座る人の体重を感知して最適な強さでリクライニングしてくれるため、女性でも調整しやすくなっています。座面スライド機能も備え、座面の高さやアームレストの高さを調整することも可能です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥64,800(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
機能性にもデザイン性にも優れていると定評のある、AKRacing製オフィス向けチェアのハイエンドモデルです。背もたれは極厚のシートクッションとなっており、座る人の体重を受け止めながら体に寄り添ってくれるため、ホールド感とリラックス感による快適な座り心地が得られます。取り外し可能なヘッドレストやランバーサポート、前後・左右・回転・上下の位置調整が可能なアームレスト、フルフラットリクライニング機能も装備しています。座面チルト機能も備えており、快適な着座姿勢を取ることができます。
■本体価格(2024年9月時点)
¥69,800(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
機能性にもデザイン性にも優れていると定評のある、AKRacing製オフィス向けチェアのハイエンドモデルです。背もたれは極厚のシートクッションとなっており、座る人の体重を受け止めながら体に寄り添ってくれるため、ホールド感とリラックス感による快適な座り心地が得られます。取り外し可能なヘッドレストやランバーサポート、前後・左右・回転・上下の位置調整が可能なアームレスト、フルフラットリクライニング機能も装備しています。座面チルト機能も備えており、快適な着座姿勢を取ることができます。
■本体価格(2024年9月時点)
¥69,800(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
オフィスでも、もっとカジュアルな椅子を使いたい場合にはイトーキの「vertebra03」がおすすめです。カラーバリエーションが豊富で、オフィスの雰囲気に合うチェアが揃っています。寄りかかることによって、背もたれが後ろへ傾斜するとともに、座面が前へスライドし、姿勢にフィットしてくれます。座面の高さ調節をアームレスト部分でできるため、体格が小さな人でも、座ったままの姿勢で座面調整を行えることが大きな特徴です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥77,471(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
オフィスでも、もっとカジュアルな椅子を使いたい場合にはイトーキの「vertebra03」がおすすめです。カラーバリエーションが豊富で、オフィスの雰囲気に合うチェアが揃っています。寄りかかることによって、背もたれが後ろへ傾斜するとともに、座面が前へスライドし、姿勢にフィットしてくれます。座面の高さ調節をアームレスト部分でできるため、体格が小さな人でも、座ったままの姿勢で座面調整を行えることが大きな特徴です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥77,471(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
人間工学とは、人間が自然かつ無理のない動きで使用できるように環境や物を設計することで、人々の安心や健康をサポートする学問です。人間工学(エルゴノミクス)の歴史は古く、1857年にポーランドの学者によって言葉が誕生しました。
エルゴノミクスの考え方が日本へ伝わったのは、1920年のことです。日本でも次第にその考えが知られるようになり、1964年には日本人間工学会が設立されました。
エルゴノミクスチェアは、人間工学の考えに基づいて設計されたチェアです。座りやすさや使いやすさにこだわって設計された椅子であるため、使用者の身体に負担がかかりにくい点が特徴です。そのため、長時間のデスクワークが多い企業から、オフィスチェアとして注目を集めています。
企業経営者やオフィスワーカーだけでなく、自宅で長時間のリモートワークに携わる人々からも注目されています。自宅でも快適に作業へ取り組みたいと考える層から、エルゴノミクスチェアは支持されています。
人間工学に基づき設計されたチェアの使用には、下記のようなメリットがあります。
・腰痛や肩こりの軽減が期待できる
・正しい姿勢を維持しやすい
・業務効率や生産性の向上につながる
・安全性・耐久性が高い
エルゴノミクスチェアの使用は、通常の椅子で作業する場合に比べて、腰痛や肩こり、首のコリを軽減する効果が期待できます。エルゴノミクスデザインの椅子は、人間が無理なく座れるよう考え抜かれて設計されているため、身体への影響が大幅に減るからです。
人間工学に基づいた設計で使用者の頭・首・肩・腰・太ももを適切にサポートすれば、各部位への負担が軽減可能です。通常の椅子を長時間使用すると、肩が上がったまま・太ももの圧迫など一部位に力が入って血流が悪くなり、腰痛や肩こりにつながる恐れがあります。
また、オフィスで働く従業員の体格や姿勢は一律ではありません。エルゴノミクスチェアは、座面の傾斜や、アームレストの高さ、背もたれの角度など、各部分を細かく調整できるものが多いです。使用者にあわせて調整することで、腰痛や肩こりをより軽減する効果が期待できます。
エルゴノミクスチェアに備わっている機能は、正しい姿勢を維持するのに役立ちます。着座時の正しい姿勢、良い姿勢とは、背骨がわずかにS字を描いている状態です。ただ、この状態を長時間維持し続けるのは困難であり、次第に姿勢が崩れてしまうケースも珍しくありません。エルゴノミクスチェアは、背骨が自然なS字を描けるよう背もたれを歪曲させていたり、ランバーサポートのようなパーツを搭載したりしているため、正しい姿勢の維持が可能です。
また、好みの姿勢を維持しやすいのもメリットです。人によって、楽に作業できる姿勢や、リラックスできる姿勢は異なります。エルゴノミクスチェアの中には、アームレストの高さを一定の範囲内で調整できたり、オットマンが搭載されていたりするものもあります。正しい姿勢をキープしながらも、楽でリラックスしやすい姿勢を実現できる点が魅力です。
エルゴノミクスチェアを使うメリットは、正しい姿勢づくりをサポートするだけではとどまらず、業務効率や生産性の向上に寄与する点が挙げられます。
正しい座り姿勢を保つと、血流が改善されます。血流が良くなると脳への酸素供給がスムーズになり、業務への集中力が高まります。また、エルゴノミクスチェアは長時間座っていても疲れにくいため、身体的ストレスの緩和が可能です。快適に作業できる体勢でリラックスして業務が行えれば、従業員のポテンシャルが十分に引き出され、新しいアイデアの創出などにもつながるでしょう。モチベーションも向上し、生産性の高まりが期待できます。
安全性と耐久性が高く、長期間快適に使用できることもメリットのひとつです。エルゴノミクスチェアは、安定感のある構造、高品質な素材の使用などで安全性・耐久性を担保しています。BIFMA(北米オフィス家具協会)認証など、安全性に関する認証を受けた製品もあります。厳しいチェックや検査を経て製品化されているため、短期間で壊れるようなことはまずないでしょう。
また、故障時の保証を設けている製品も少なくありません。ハイエンドモデルは高額であるものの、故障時にパーツの交換や修理を無償で受けられることが多いです。長く使用できることから、コストパフォーマンスに優れているとも言えます。
エルゴノミクスチェアを選ぶ際に着目すべき、以下の4つのポイントについて解説します。
・悩みにあわせて選ぶ
・座面・張地の素材から選ぶ
・サイズで選ぶ
・価格で選ぶ
解決したい身体の悩みによって、選ぶべきオフィスチェアは異なります。製品によって搭載されている機能は異なるため、どのような悩みを解決したいのかを洗いだしましょう。
たとえば、首のコリを訴える従業員が多いのなら、ヘッドレストを搭載したチェアの導入がおすすめです。頭や首を支えてくれるため負担を軽減できます。リクライニング時にはヘッドレストを枕代わりに使用できることから、仮眠もとれます。製品によっては、ヘッドレストの脱着や取りつけ位置の調整なども可能です。
腰痛を訴える従業員が多いのなら、ランバーサポートを搭載した製品を選びましょう。正しい姿勢の維持に役立ち、腰への負担も軽減してくれます。ランバーサポートの脱着や硬さの調整などが可能な製品もあるため、購入前にチェックしておきましょう。
肩や腕の疲れを軽減するには、アームレストを搭載した製品がおすすめです。猫背の防止や手、肩の疲れを軽減する効果が期待できます。上下や左右、前後に位置を調整できるタイプの製品なら、使用者の体格や姿勢にあわせた使用が可能です。
従業員の悩み・要望が多岐にわたる場合は、アームレストなどの部品を個々にあわせ脱着し、カスタマイズできる製品を選びましょう。
チェアの座面および張地(表面を覆う生地)の素材によって、座り心地や耐久性は変わります。それだけでなく、見た目もかなり変わることから、オフィスの雰囲気にも影響します。使用感や機能、オフィスのコンセプトにあわせて素材選びを行いましょう。
張地の素材には、ファブリック(布)やメッシュ、レザーが挙げられます。ファブリックは、オフィスチェアに使われる素材として最も一般的です。使用しているメーカーが多く、デザインやカラーも充実しています。「オフィスのカラーイメージがある」「温かみのあるオフィスにしたい」など、オフィス空間をトータルコーディネイトしたい場合に最適です。耐久性が高く、経年劣化に強い素材としても知られています。
メッシュ素材は通気性に優れているため、長時間のデスクワークでも快適に使用できる点が魅力です。伸縮性が高く使用者の身体にフィットし、疲れにくい姿勢をキープします。
また、座面のクッション材によく使われるのはウレタンフォームですが、おすすめなのが、モールドウレタンです。モールドウレタンはウレタンフォームの中でも高品質で、へたりにくく高い耐久性を誇ります。体圧を分散し、身体をしっかり支えてくれます。
関連記事:▼【椅子の素材】失敗しない選び方は? 素材別おすすめオフィスチェア15選
エルゴノミクスチェアは、使用者の身体を支えるために一般的なオフィスチェアと比べてサイズが大きな製品が多い傾向にあります。オフィスの広さによっては、空間を圧迫する恐れがあるため、事前にサイズをよく確認しておきましょう。
また、サイズが大きい椅子は、デスクの下に収納できない可能性もあります。デスク下に収納できないと、従業員の動線を遮る恐れがあるため注意が必要です。
デスク下への収納が可能なものにしたいならアームレストなしの製品、疲れにくさを重視するのならアームレスト付きがおすすめです。ケースによって、アームレストの有無、もしくは跳ね上げが可能なものを選ぶとよいでしょう。
エルゴノミクスチェアの価格は幅があるため、デザイン性や機能性など優先順位を決めたうえで、予算に応じた製品をチョイスしましょう。機能性に優れる素晴らしいチェアであっても、組織の財政を圧迫してしまうようでは本末転倒です。
製品によっては、アームレストやヘッドレストなどをオプションで追加できるものもあります。これらのパーツは、身体への負担を軽減してくれる優れものですが、オプションを追加するとそれだけ価格は高くなるため、必要に応じて取り入れるようにしましょう。従業員の健康、モチベーションアップなどによる費用対効果も視野に入れ、自社に合ったものを検討することが大切です。
「一般社団法人 日本オフィス家具協会」の公式サイトでは、椅子の最適な高さを算出する計算式が掲載されています。最適な椅子の高さは、座面を身長×1/4で計算します。たとえば、身長が170cmなら、170cm×1/4=42.5cmとなるため、最適な椅子の高さは座面が床より42.5cmのものです。
差尺にも注目しましょう。差尺とは、椅子の座面と机との距離です。最適な差尺は身長×1/6で計算できます。身長170cmなら、170cm×1/6=28.3cmとなるため、椅子の高さ42.5cmと28.3cmを足した数字、70.8cmが最適な机の高さです。
既存のデスクやチェアのバランスが、従業員すべての体格に合うわけではありません。そのため、椅子を調整しやすいものにし、フットレストなどのアイテムも活用することによって「最適な高さ」を作り出すことが大切です。
参照元 :安心・安全なイスの選び方|JOIFA 日本オフィス家具協会
エルゴノミクスチェアは高価格帯の製品が多いものの、それを補って余りあるメリットがあります。従業員の腰痛や肩こりを軽減したい、業務効率や生産性の向上を実現したいと考えるのなら、この機会に導入を検討してみましょう。
オフィスの移転やリニューアルに伴い、オフィスチェアを一新したいと考えているのなら、アスクルの「まとめ買いサービス」がおすすめです。納期調整や在庫確認の相談など、オフィス家具の大規模買い替えに対応しています。まずはお気軽にご相談ください。
編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
制作日:2024年10月1日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
こちらからご確認ください。