ホワイトボードは会議や打ち合わせで便利に使える道具ですが、長期間使用すると汚れが目立ちやすくなります。では、ホワイトボードをきれいに保つには、どのような掃除方法が効果的なのでしょうか? 本記事では、ホワイトボードの掃除方法を詳しく解説するとともに、手入れに役立つおすすめアイテムも紹介します。ぜひ参考にしてください。
・【3STEP】ホワイトボードをきれいに掃除する方法
・要注意!ホワイトボード掃除における"3つのNG"
・ホワイトボードが汚れる原因と、きれいを保つ一工夫
・汚れがつかない"デジタルホワイトボードの導入も検討を
汚れや黒ずみが目立つようになったホワイトボードをきれいにするには、汚れの程度に応じて適切な方法で掃除することが大切です。次の手順を試しましょう。
ホワイトボードの表面に皮脂やインクのカス、微細なほこりなどの汚れが付着している場合、まずは水拭きを試してみましょう。やわらかい生地のタオルやクロスを水で濡らし、しっかりと絞ってからボードを拭きます。このとき、表面が硬くなった雑巾などを使ってしまうと、ホワイトボードの表面を傷つけてしまうため注意が必要です。
汚れをしっかり取った後は、乾拭きも行ってください。表面に水滴を残してしまうと、新たな汚れの原因になることがあります。
水拭きだけではきれいにならない場合、ホワイトボード専用のクリーナーまたは薄めたエタノールを使用してみましょう。市販されているホワイトボード専用のクリーナーには、アルカリ電解水やアルコールを含んだもの、シートタイプなどさまざまな製品があります。
ただし、マニキュアの除光液やベンジン、シンナー、クレンザーなどの使用は、ホワイトボードの表面を溶かすおそれがあるため避けてください。
専用クリーナーやエタノールで拭いた後は、丁寧に水拭きをし、余分な成分を拭きとることも大切です。
ホワイトボード用クリーナーなら、「激落ちくん」がおすすめです。アルカリ電解水と天然発酵アルコールの力で、水拭きでは落ちない頑固な汚れもすっきり落とせます。また、除菌・消臭効果があり、環境にやさしい成分を使用しているため、排水を汚す心配もありません。OA機器やデスク周りの掃除にも役立ちます。
■本体価格(2025年3月時点)
¥530(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
ホワイトボード用クリーナーなら、「激落ちくん」がおすすめです。アルカリ電解水と天然発酵アルコールの力で、水拭きでは落ちない頑固な汚れもすっきり落とせます。また、除菌・消臭効果があり、環境にやさしい成分を使用しているため、排水を汚す心配もありません。OA機器やデスク周りの掃除にも役立ちます。
■本体価格(2025年3月時点)
¥530(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
水拭きや専用クリーナーでも汚れが落ちない場合、ボード表面のコーティングが劣化している可能性があります。そのような場合は、市販の再生コートを使って表面をコーティングしましょう。表面のコーティングを復活させることで、新しいボードを購入する手間を省けます。
再生コートの使い方はそれほど難しくありません。まず、ボード表面の汚れをしっかり落とした後、再生コートを塗布します。次に、拭き上げ用のクロスで塗りムラをなくしながら拭き取り、乾燥させれば完了です。製品によって再生コートの塗布方法や乾燥時間などが異なるため、取扱説明書の指示に従って作業に取り組みましょう。
ホワイトボードの再生コートには、エス・エス・ティーのコーティングキットが便利です。作業時間はホワイトボード1枚につき約5分で、手順も塗って拭き取るだけとシンプルです。専用の薬剤、スポンジ、クロスが付属しており、届いたらすぐに使えます。効果は使用環境にもよりますが、おおむね5年程度持続するため、手軽にホワイトボードのメンテナンスが可能です。
■本体価格(2025年3月時点)
¥4,400(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
ホワイトボードの再生コートには、エス・エス・ティーのコーティングキットが便利です。作業時間はホワイトボード1枚につき約5分で、手順も塗って拭き取るだけとシンプルです。専用の薬剤、スポンジ、クロスが付属しており、届いたらすぐに使えます。効果は使用環境にもよりますが、おおむね5年程度持続するため、手軽にホワイトボードのメンテナンスが可能です。
■本体価格(2025年3月時点)
¥4,400(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
掃除方法によっては、かえってホワイトボードの状態が悪化してしまうことがあります。以下では、特にやりがちなNG行為を3つ紹介します。
ホワイトボードの汚れを落とそうと中性洗剤を使うのは避けましょう。中性洗剤には界面活性剤が含まれており、通常は水と一緒に拭き取ることで汚れを落とす効果があります。しかし、界面活性剤はホワイトボードの表面に残りやすく、マーカーのインクと化学反応を起こすことで、文字が消えにくくなったり、黒ずみの原因になったりすることがあります。そのため、ホワイトボードの掃除には専用クリーナーや無水エタノールを使用し、中性洗剤は使わないようにしましょう。
除光液や高濃度のエタノールなどのアルコール溶剤を、直接ホワイトボードに使うのも避けましょう。これらの溶剤は頑固なインク汚れを落とす効果があるものの、成分が強力すぎるため、ボード表面のコーティングを劣化させる可能性があります。コーティングが劣化すると、表面がざらつきやすくなり、マーカーのインクが染み込みやすくなるため、結果的に汚れが落ちにくくなってしまいます。アルコールを使う場合は、適切に薄めたエタノールを使用しましょう。
メラミンスポンジには強力な研磨効果があり、インク汚れだけでなく、ボードの表面自体を削ってしまうことがあります。特に家庭用のホワイトボードやコーティングが劣化したボードでは、細かい傷がつきやすく、結果として汚れが残りやすくなります。ホワイトボードを長くきれいに使用するためには、メラミンスポンジの使用を避け、専用のクリーナーや柔らかい布を使う方が安全です。
通常の掃除方法で落ちない汚れや黒ずみには、以下の方法を試してみましょう。
ホワイトボードの汚れがひどくなり、書いた文字が消えにくくなった場合は、ホワイトボードシートを貼るのが有効です。ホワイトボードシートを貼ることで、まるで新品のホワイトボードのように使えるようになります。ホワイトボードシートには無地タイプのほか、罫線入りやグリッド付き、透明タイプなど、用途に応じた種類があります。特にマグネットシートタイプなら、スチール製ホワイトボードに簡単に貼り付けられ、取り外しや交換も手軽に行えるため便利です。
スチール製ホワイトボードに貼るだけで、すぐに使用可能なマグネットタイプのホワイトボードシートです。裏面は全面マグネット仕様のため、しっかりと固定できます。サイズ展開も豊富で、450×300mmから1,800×1,200mmまで対応しており、既存のホワイトボードに合わせやすいのも魅力です。また、ボードマーカー(黒・赤)、マグネット付きイレーザー、マグネット付きトレイが付属しており、購入後すぐに使用できます。
■本体価格(2025年3月時点)
¥1,998~¥40,922(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
スチール製ホワイトボードに貼るだけで、すぐに使用可能なマグネットタイプのホワイトボードシートです。裏面は全面マグネット仕様のため、しっかりと固定できます。サイズ展開も豊富で、450×300mmから1,800×1,200mmまで対応しており、既存のホワイトボードに合わせやすいのも魅力です。また、ボードマーカー(黒・赤)、マグネット付きイレーザー、マグネット付きトレイが付属しており、購入後すぐに使用できます。
■本体価格(2025年3月時点)
¥1,998~¥40,922(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
表面が完全に劣化してしまっている場合は、ホワイトボード自体を買い替えるのも選択肢のひとつです。耐久性を重視するなら、ホーロー製のホワイトボードを選ぶのがおすすめです。一般的なスチール製ホワイトボードに比べて、ホーロー製は硬度が高く、傷がつきにくいため長持ちします。スチール製の耐用年数が約3年なのに対し、ホーロー製は約5年とされており、より長く使い続けたい場合に適しています。
消しやすさと耐久性を兼ね備えたホーロー製ホワイトボードです。ホーローの板面は傷がつきにくく、インク残りもしにくい仕様です。L字脚を採用し、壁際にすっきり設置できる省スペース設計となっています。サイズは幅1,770mm×高さ870mmで、大型の板面のため、会議や打ち合わせなど複数人での使用に最適です。シンプルで洗練されたデザインも魅力です。
■本体価格(2025年3月時点)
¥31,800(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
消しやすさと耐久性を兼ね備えたホーロー製ホワイトボードです。ホーローの板面は傷がつきにくく、インク残りもしにくい仕様です。L字脚を採用し、壁際にすっきり設置できる省スペース設計となっています。サイズは幅1,770mm×高さ870mmで、大型の板面のため、会議や打ち合わせなど複数人での使用に最適です。シンプルで洗練されたデザインも魅力です。
■本体価格(2025年3月時点)
¥31,800(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
壁掛けタイプのホワイトボードです。板面のサイズは幅1,776mm×高さ876mmと大型なため、さまざまな用途で活躍します。また、高品質なホーロー製で、長期間使用したい場合におすすめです。書き心地は滑らかで、インク汚れも落としやすいのも特長です。付属のペントレーははめ込み式で、安定してマーカーなどを置けます。さらに、マグネットも対応しています。
■本体価格(2025年3月時点)
¥22,280(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
壁掛けタイプのホワイトボードです。板面のサイズは幅1,776mm×高さ876mmと大型なため、さまざまな用途で活躍します。また、高品質なホーロー製で、長期間使用したい場合におすすめです。書き心地は滑らかで、インク汚れも落としやすいのも特長です。付属のペントレーははめ込み式で、安定してマーカーなどを置けます。さらに、マグネットも対応しています。
■本体価格(2025年3月時点)
¥22,280(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
ホワイトボードは会議やセミナーなどで活躍する便利なツールですが、長期間使用すると汚れが目立ち、インクが落ちにくくなることがあります。主な原因としては、ホワイトボード表面の傷や汚れ、マーカーやイレーザーの劣化、消すタイミングが遅いことなどが挙げられます。ホワイトボードをきれいに保つには、汚れの原因を適切に把握し、それぞれに適した対策を講じることが大切です。
表面を滑らかに仕上げるため、ホワイトボードにはメラミンやホーロー、アクリルなどが塗装されるのが一般的です。ただし、これらの塗料は永遠に効果を持続するわけではありません。時間が経つと塗料は劣化し、最終的には剥がれてしまいます。
塗料が剥がれた部分にインクがつくと、なかなか除去できません。また、塗料が剥がれたり微細な傷がついたりすると、ほこりが付着することがあります。この場合、ほこりが吸収したインクが乾燥してしまい、黒ずんで消えなくなることがあります。
また、塗料の寿命は種類によって異なります。アクリルやメラミンの塗料は、約2~3年で劣化すると言われています。一方、ホーローは約5年持続する耐久性を持っています。ホワイトボードを長く使いたい場合は、ホーロー塗装の製品を選ぶとよいでしょう。
ただし、ホーロー塗装のホワイトボードは重くなる傾向があります。また高級品とされ、価格も高めに設定されていることにも注意が必要です。
ホワイトボードが汚れる原因は、ボード自体でなく、書き込みに使うボードマーカーの劣化である可能性もあります。
マーカーには、剥離剤と呼ばれる薬剤が使用されています。剥離剤がボードマーカーのインクに含まれていることによって、ボードに書かれた文字や図形などの除去が容易になります。
マーカーの剥離剤が劣化すると、その効果が減少します。ボード上のインクが固着し、イレーザーで消すのが難しくなることがあります。
ボードの汚れが落ちにくい場合、使用中のボードマーカーの購入時期を確認してみましょう。長い間使っている場合、剥離剤の性能が低下している可能性があります。
文字が上手く書けなかったり、かすれてしまったりする場合、ボードマーカーの交換を考えましょう。インクがつきにくくなったボードマーカーのペン先を強く押し付けた場合、ボードを傷つけてしまうおそれもあります。
ホワイトボードの汚れがなかなか落ちない場合、原因はイレーザーにあるかもしれません。以前に比べてインクを取り除く力が弱いと感じたら、イレーザーの汚れや劣化も考えてみましょう。
イレーザーを一度も手入れしたことがない場合、インクのカスがイレーザーの表面に付着し、固まっているかもしれません。これではイレーザー本来の機能を働かず、さらにホワイトボードを傷つけるおそれもあるので、汚れをきれいに取り除きましょう。
使い続けたことでイレーザーが劣化している場合や、表面に汚れがこびりついて取れない場合は、イレーザーの買い替えを検討しましょう。ホワイトボードを購入するとイレーザーが付属してくるケースがほとんどですが、購入時に備わっているものはそれほど高品質ではありません。別途、高品質なイレーザーを用意することをおすすめします。
なお、定期的にイレーザーのメンテナンスを行うことも大切です。定期的に表面の汚れを取り除き、丁寧に使用ことで長く使い続けられます。
消すタイミングによって、汚れが取りづらくなることがあります。消すタイミングは早すぎても遅すぎてもよくありません。消すのが早すぎると、マーカーのインクが十分に乾かず、イレーザーで拭いてもインクが広がってしまいます。そのため、書いた後すぐに消すのではなく、20~30秒ほど待ってから消すのが基本です。
逆に、1日以上ボードに書かれたままにするのも避けるべきです。ボードマーカーのインクには剥離剤が含まれており、インクを除去しやすくする効果があります。しかし時間が経つと剥離剤の効果が薄れ、1日以上経つとインクを取り除くのが難しくなります。
そのため、ホワイトボードを使用する際には、適切なタイミングで消すことが大切です。急いで消しすぎず、かといって長時間放置しないようにしましょう。書き間違った場合は20~30秒待ってから消し、その日のうちにボードをきれいにすることも大切です。
ホワイトボードの劣化や汚れが気になる場合、デジタルホワイトボードの導入もひとつの選択肢です。デジタルホワイトボードなら、タッチペンや指で直接書き込めるため、インク汚れの心配がなく、清潔な状態を長く維持できます。
また、モニターとしても活用できるため、資料の表示や共有、オンライン会議への対応も可能です。さらに、マーカーやイレーザーが不要になるため、消耗品の管理や交換の手間も省けます。
ホワイトボード機能、プレゼンテーション機能、WEB会議機能を1台に集約したデジタルホワイトボードです。小規模なミーティングスペースから大規模な会議室まで幅広いシーンで活用できます。指や付属のタッチペンで書いた文字は、テキスト変換や拡大・縮小、移動が可能で、従来のホワイトボードよりも高い利便性を誇ります。
また、ファイルの挿入やホワイトボードの保存・データ配布、複数のデバイスからの同時投影にも対応可能です。さらに、高品質なカメラ、マイク、スピーカーを備えており、電源を入れるだけでスムーズにWEB会議を開始できます。
■本体価格(2025年3月時点)
¥1,026,650(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
ホワイトボード機能、プレゼンテーション機能、WEB会議機能を1台に集約したデジタルホワイトボードです。小規模なミーティングスペースから大規模な会議室まで幅広いシーンで活用できます。指や付属のタッチペンで書いた文字は、テキスト変換や拡大・縮小、移動が可能で、従来のホワイトボードよりも高い利便性を誇ります。
また、ファイルの挿入やホワイトボードの保存・データ配布、複数のデバイスからの同時投影にも対応可能です。さらに、高品質なカメラ、マイク、スピーカーを備えており、電源を入れるだけでスムーズにWEB会議を開始できます。
■本体価格(2025年3月時点)
¥1,026,650(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
ホワイトボードをきれいに保つためには、まず水拭きで表面の汚れを取り除き、乾拭きで仕上げます。落ちにくい汚れには、専用のクリーナーや無水エタノールを使用しますが、除光液やシンナーは表面を傷めるため避けましょう。それでも汚れが落ちない場合は、再生コートでコーティングすると効果的です。
ただし、ホワイトボードは長く使用するほど汚れが落ちにくくなります。汚れが取れなくなった場合は、新しいホワイトボードへの買い替えも検討しましょう。アスクルでは、オフィスで活用できる多様なホワイトボードを取り扱っています。さまざまな製品を比較したい方は、ぜひ以下のページをご覧ください。
編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
制作日:2025年3月18日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
こちらからご確認ください。