オフィスへ昇降デスクの導入を検討しているものの、さまざまな製品がリリースされているため、選定に迷っているという担当者も少なくないはずです。本記事では、昇降デスクの代表的な種類やメリット・デメリット、選び方、おすすめの製品を紹介します。
昇降デスクとは、体格や姿勢にあわせて天板の高さを調整できるデスクです。手動で天板の高さを変えられる手動式のほか、ボタン操作で簡単に高さを調整できる電動式、ガスを用いて上下させられるガス式などの種類があります。
手動式昇降デスクは、レバーやハンドルを手で操作し、高さを変えられるタイプのデスクです。電源を使用しないため配線が不要で、設置場所を自由に決められる点が魅力です。また、シンプルな構造を採用しているため、電動式やガス式の製品に比べると安価で購入できます。昇降デスクの導入数が多く、1台あたりの費用をなるべく抑えたい場合に適しています。
デメリットは、天板の高さを調整するのに手間と時間がかかる点です。高さを調整する度にレバーやハンドルを操作しなくてはならず、業務の手を一度止めなくてはなりません。
電動式昇降デスクは、電力で天板の高さをコントロールできます。ボタンひとつで操作できるため手間がかからず、そのときの気分や姿勢にあわせて手軽に天板の高さを調整できます。メモリー機能を備えた製品なら好みの高さを記憶させられるため、ボタンを押すだけで記憶させた高さに調整できます。天板の高さを変えるのにわざわざ席を立つ必要もないため、業務効率の低下を防げるのも魅力です。
一方、手動式やガス式に比べると、高価格帯の製品が多いのがデメリットです。また、電源が必要なので設置場所が制限されるほか、製品によっては重いため、組み立てに苦労する場合もあります。配線が剥き出しになると見栄えが悪くなり、足をひっかけるリスクもあるため、適切な配線処理も必要です。
ガス式昇降デスクは、ガス圧を用いて天板の高さを調整します。天板の下などに備えられたレバーを操作することで、内部の圧縮ガスが天板を押しあげます。天板を下げるときも、レバーを引いた状態で天板を上から押すだけなので簡単です。
レバー操作は必要であるものの、手動式ほど手間はかかりません。ガス圧で天板が押しあげられるため、力が弱い人でも簡単に高さを変えられます。配線も不要なので設置場所も選びません。ただ、天板を下げるときには上から力を加える必要があるため、体重の軽い人では難しい場合があります。
昇降デスクのメリットやデメリットを知らずに購入すると、自社のオフィスには合わなかったという事態に陥りかねません。下記を参考に、昇降デスクが自社に適しているかを確認しましょう。
昇降デスクのメリットは、楽な姿勢で作業ができるよう、天板の高さを調整できる点です。無理な姿勢で長時間机に向かっていると、腰や背中に強い負担がかかりかねません。天板の高さを変えられる昇降デスクなら、従業員の体にかかる負担を軽減できます。
業務中にリフレッシュできるのもメリットです。たとえば、強い眠気が襲ってきたときなどに、天板の高さを上げて立った姿勢で作業すれば、リフレッシュできます。また、デスクワーカーが陥りがちな運動不足の解消につながる可能性もあります。
これらによって、業務効率化の効果が期待できるのも魅力です。
昇降デスクのデメリットは、昇降機能がないデスクに比べて価格が高くなる点です。特に、電動式は高価格帯の製品が多いため、従業員の数によっては相当なコストが発生します。また、昇降機能を備えた製品の多くは、引き出しのような収納機能が設けられていません。そのため、キャビネットなどを別途用意する必要があり、これもコストに含まれます。
さらに、さまざまな電気部品や配線が用いられている電動式は、使用環境や使用方法などによっては故障するリスクがあります。故障すると天板の高さが変えられなくなり、修理にも時間がかかってしまいます。
昇降デスクは、さまざまなメーカーから数多くの製品がリリースされています。オフィスへ導入するのなら、昇降の幅や配線のしやすさ、機能性などをチェックした上で検討を進めましょう。
昇降可能な幅は製品によって異なります。おすすめなのは、約650mmまで下げられるタイプです。天板の最低値が710mmや720mmの製品は、日本人の体格にマッチしないことが多く、従業員が作業しづらいと感じる可能性があります。約650mmまで下げられる製品なら、さまざまな体格の人が快適に作業できる高さへ調整でき、業務の効率アップにも期待できます。
小柄な体格の従業員が多いのなら、さらに天板を低くできる製品がおすすめです。最低値が約600mmの製品を購入するというのも一手です。
電動式の昇降デスクは電力で駆動するため、配線処理が必要になります。適切に配線処理をしていないと、昇降デスクを並べて配置した際に配線が絡まる、昇降時にひっかかる、見栄えが悪くなるなどの懸念があります。
しかし、配線を収納できるものや専用のカバーで配線を隠せる製品などを選べば、このような懸念は解消できます。結束バンドや配線ベルトなどで配線を縛る、スパイラルチューブでまとめる、配線モールを使用するなども有効です。天板の裏にスチールを採用した製品ならマグネットクリップなどを使用できるため、配線処理の手間を軽減できます。
障害物検知機能とは、下降中の天板がチェアの肘掛けなど障害物に接触した際、自動的に停止する機能です。製品によっては、障害物を検知すると動きを停止し、数センチ上昇するものもあります。より安全に使用できる昇降デスクを導入したいなら、この機能を搭載した製品がおすすめです。
メモリー機能の有無もチェックポイントです。メモリー機能があると、設定した高さへ自動的に天板を調整できます。その日の気分で天板の高さを変えたい人や、立ち作業と座り作業を交互に行うような人の場合、メモリー機能があったほうが、都度調節する手間をかけずにワンタッチで希望の高さに調整できます。なお、メモリー数が多いほどさまざまな状況に対応できるようになるので、ぜひ確認しておきましょう。
リフレッシュ効果や運動不足解消といったメリットがある昇降デスクですが、ここでは業務効率化におすすめの製品を紹介します。選定時の参考にしてください。
電動式を採用した昇降デスクで、天板高さの最低値は700mmです。1,145mmまで高さを上げられるため、座り仕事から立ち仕事までカバーできます。天板には、ナチュラルな色あいが印象的なオーク素材を用いています。組み立て時間の目安は25分程度で、プラスドライバーさえあれば組み立てられます。
本体価格
¥59,800(税込)(2023年9月時点)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
電動式を採用した昇降デスクで、天板高さの最低値は700mmです。1,145mmまで高さを上げられるため、座り仕事から立ち仕事までカバーできます。天板には、ナチュラルな色あいが印象的なオーク素材を用いています。組み立て時間の目安は25分程度で、プラスドライバーさえあれば組み立てられます。
本体価格
¥59,800(税込)(2023年9月時点)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
天板の高さを625mm~1,275mmまで調整できる、昇降幅650mmの電動式です。低い位置まで天板を下げられるため、小柄な従業員が多いオフィスにおすすめです。天板サイズ2種類があり、オフィスの広さや作業環境に応じた選択が可能です。メモリー機能では4つの高さを登録できます。衝撃を感知すると、逆方向へ約30mm動くセーフティムーブ機能が搭載されているため、安全に使用できるのも魅力です。
本体価格
¥48,644~(税込)(2023年9月時点)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
天板の高さを625mm~1,275mmまで調整できる、昇降幅650mmの電動式です。低い位置まで天板を下げられるため、小柄な従業員が多いオフィスにおすすめです。天板サイズ2種類があり、オフィスの広さや作業環境に応じた選択が可能です。メモリー機能では4つの高さを登録できます。衝撃を感知すると、逆方向へ約30mm動くセーフティムーブ機能が搭載されているため、安全に使用できるのも魅力です。
本体価格
¥48,644~(税込)(2023年9月時点)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
690mm~1,090mmで高さを調整可能なガス式のデスクで、天板の高さだけでなく角度まで変えるのが特徴です。高さ角度ともに無段階調整が可能なので、それぞれの従業員が自分に合った楽な姿勢で作業を行えます。 また、天板にコード穴が設けられており、パソコンの電源コードやスマートフォンの電源ケーブルなどをデスクの下に通せるので、デスクまわりをすっきりさせられます。
本体価格
¥33,600(税込)(2023年9月時点)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
690mm~1,090mmで高さを調整可能なガス式のデスクで、天板の高さだけでなく角度まで変えるのが特徴です。高さ角度ともに無段階調整が可能なので、それぞれの従業員が自分に合った楽な姿勢で作業を行えます。 また、天板にコード穴が設けられており、パソコンの電源コードやスマートフォンの電源ケーブルなどをデスクの下に通せるので、デスクまわりをすっきりさせられます。
本体価格
¥33,600(税込)(2023年9月時点)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
快適な姿勢でゲームを楽しめるように開発された、手動調整式のゲーミングデスクです。天板の高さは595mmから810mmまで調整できます。デスク全面を覆えるマウスパッドや、電源タップをマグネットで固定できるパンチングボードなど、パソコンが快適に使用できる設備が整えられています。天板の厚さは250mm、天板の耐荷重は100kgなので、デスク上にたくさんの物を置きたい場合でも安心です。
本体価格
¥39,864(税込)(2023年9月時点)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
快適な姿勢でゲームを楽しめるように開発された、手動調整式のゲーミングデスクです。天板の高さは595mmから810mmまで調整できます。デスク全面を覆えるマウスパッドや、電源タップをマグネットで固定できるパンチングボードなど、パソコンが快適に使用できる設備が整えられています。天板の厚さは250mm、天板の耐荷重は100kgなので、デスク上にたくさんの物を置きたい場合でも安心です。
本体価格
¥39,864(税込)(2023年9月時点)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
オークによる自然な風合いが印象的な天板を採用した電動式のデスクです。天板の高さは630mm~1,100mmまで調整でき、座り仕事から立ち仕事までカバーできます。障害物を検知する機能と安全装置も搭載されているため、安全面も安心です。天板には、スタンダードな長方形タイプと、腹部が当たる部分が丸みを帯びた形状でへこんでいるM型タイプがあります。
本体価格
¥339,760(税込)(2023年9月時点)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
オークによる自然な風合いが印象的な天板を採用した電動式のデスクです。天板の高さは630mm~1,100mmまで調整でき、座り仕事から立ち仕事までカバーできます。障害物を検知する機能と安全装置も搭載されているため、安全面も安心です。天板には、スタンダードな長方形タイプと、腹部が当たる部分が丸みを帯びた形状でへこんでいるM型タイプがあります。
本体価格
¥339,760(税込)(2023年9月時点)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
高さが590mm~800mmまで調整可能の手動式昇降デスクで、両サイドのネジで7段階の調整が可能です。ヘッドセットなどをかけられるフックや、配線を整理できる電源タップホルダーなど、収納性にも優れています。安価でコスパの高い製品を探している企業におすすめです。
本体価格
¥18,692(税込)(2023年9月時点)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
高さが590mm~800mmまで調整可能の手動式昇降デスクで、両サイドのネジで7段階の調整が可能です。ヘッドセットなどをかけられるフックや、配線を整理できる電源タップホルダーなど、収納性にも優れています。安価でコスパの高い製品を探している企業におすすめです。
本体価格
¥18,692(税込)(2023年9月時点)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
昇降デスクには、手動式やガス式、電動式などがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。タイプによって価格も大きく変わってくるため、予算も考慮しつつ慎重に選定を進めましょう。
快適な姿勢で作業でき、業務効率化につながる昇降デスクは「アスクル」で購入できます。この機会にぜひチェックしてみましょう。
編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
制作日:2023年9月28日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
こちらからご確認ください。