座りっぱなしになりがちなデスクワークでは、血流の悪化などの健康への不安や身体の痛み、集中力の低下、眠気などの悩みが多くあります。スタンディングデスクを導入すれば、こうした悩みを解決できる可能性が高まります。本記事では、スタンディングデスク導入のメリットや選び方のポイントを解説し、おすすめの商品を紹介します。
スタンディングデスクとは文字通り、立ったまま仕事ができる業務用のデスクです。スタンドアップデスクとも呼ばれ、従業員を座り続けたままの姿勢から解放してくれます。スタンディングデスクには従業員の健康維持・増進、仕事に対する集中力の向上、仕事中の眠気の抑制といったメリットがあり、オフィスの労働環境の改善に大きな効果が期待できます。
長時間座りっぱなしの姿勢を強いられるデスクワークでは、首や肩、腰などに負担がかかります。同じ姿勢で座り続けていると血流が悪化し、筋肉が固まって、首痛や肩こり、腰痛の原因にもなります。
オフィスにスタンディングデスクを導入すれば、業務は基本的に立った姿勢で行うことになります。これによって血流がよくなり、代謝が促進され、首や肩、腰への負担も低減できます。さらに立ったままの状態を保つことで、座っている場合に比べてほかの動作に移るのもスムーズで、運動不足の解消につながることが期待できます。立っている方が座っているときに比べてカロリー消費が多いこともわかっています。
従業員の健康維持・増進は、企業にとって業績向上などのために重要であることはいうまでもありません。オフィス改善の手はじめとして、スタンディングデスクの導入は検討に値する施策です。
もちろん個人差はあるものの、人がどの程度の時間、集中力を維持できるのかに関しては「15・45・90の法則」がよく知られており、最長でも90分程度が持続の限界だと考えられています。長時間をかけてだらだらと作業を続けるよりは、適度な休憩を挟みながら仕事を行った方が、集中力が増して業務効率も向上します。スタンディングデスクの場合には、立った状態で業務を行うことが基本であるため、集中力が落ちた際に、より休憩に移りやすいというメリットがあります。休憩時には適度に身体を動かしたり、姿勢を変えたりすれば、気分転換にもなり、集中力が回復した状態であらためて業務を開始できます。
デスクワークの悩みのひとつに「業務中に眠気に襲われてしまい、業務に集中できなくなってしまう」ことがあり、誰しも一度や二度はその経験があるでしょう。寝不足の状態で座りっぱなしで業務を行わなければならない状況では、うっかりと居眠りしてしまう可能性も考えられます。特に食事を摂った後は体温が上昇するため、座って業務を行う場合は椅子の座面も温かくなってしまい、さらに居眠りを誘いやすい状態になります。これでは、午後の数時間が眠気との無駄な戦いに費やされていまいます。スタンディングデスクが導入されていれば、仕事は立って行うことになるため、椅子の座面の温かさもなく、座っている場合に比べて眠気が抑えられます。
オフィス用スタンディングデスクの導入を検討する際には、デスクタイプの特徴を把握して選ぶ、従業員に適した高さのデスクを選ぶ、付随機能の有無で選ぶ、の3点がポイントになります。
スタンディングデスクには大きく分けて「固定」「手動昇降」「ガス圧昇降」「電動昇降」の4タイプがあり、それぞれに特徴があります。
・固定タイプ
高さが固定されており、業務を行う際には常に立ったままの姿勢で使用するスタンディングデスクです。軽量で組み立てやすい商品が多く、構造もシンプルで壊れにくいことが特徴です。低価格帯から中価格帯までの商品が多く、はじめてでも導入しやすいタイプです。
・手動昇降タイプ
レバーなどを用いて手動で高さを調整するタイプです。昇降タイプのスタンディングデスクは固定タイプとは異なり、椅子に座りながらの業務にも対応できます。高さの調節には電源などは必要ありません。固定タイプ同様、導入しやすい価格帯の商品が数多くあります。
・ガス圧昇降タイプ
高さ調節にガス圧が用いられているタイプのデスクです。レバーを引いたり、ボタンなどを押したりするだけの簡単な操作で高さを変更することが可能で、手動昇降タイプに比べて労力がかかりません。前項の2タイプに比べれば、価格帯がやや上の商品が多く販売されています。
・電動昇降タイプ
電源を用意する必要がありますが、ボタンを押すだけで楽に高さを調整できるのがこのタイプの大きな特徴です。商品の価格帯は4タイプのうち、最も上位になります。高さを記憶してくれるメモリー機能を搭載した商品もあります。立っての業務と座っての業務を交互に行いたいような場合には最適なタイプです。
4タイプにはそれぞれ価格帯だけでなく、使用感などの違いもあります。予算や用途、好みなどにあわせて、最適なタイプを選んでください。
スタンディングデスクを使用して、立った姿勢で業務を行う際には、自然と背筋が伸び、キーボードで入力しやすいと感じられる高さが理想的です。ただし、体格は従業員それぞれで異なります。さらに「キーボードで入力しやすいと感じられる高さ」も、同じような体格の人であっても微妙に異なる場合があります。
上述した4タイプのうち、固定タイプのスタンディングデスクは高さの調整ができません。高さが高めの商品や低めの商品も販売されていますが、一般的なのは高さ100cmです。多くの人が快適に作業するのに適した高さではありますが、従業員数が多い企業の場合には、この高さでは適さない人が多く出てしまう可能性があります。固定タイプのスタンディングデスクの導入を検討しているのであれば、事前に従業員の体格などをよく確認しておく必要があります。
スタンディングデスクには、高さの調整機能だけなく、さまざまな機能が搭載されている商品が販売されています。例えば、ケーブル穴や配線収納ができるものであれば、スペースを節約し、デスクまわりをすっきりと整理できます。キャスター付きのスタンディングデスクであれば、別の場所に移動させるのも容易です。オフィスに導入した場合、具体的にどのように使用されるのかのイメージを固めて、どのような機能があれば、便利に使えるのかをよく検討することをおすすめします。従業員に事前に聞き取り調査を行うのも有効です。
現在、スタンディングデスクは数多くの商品が発売されています。ここでは、おすすめの商品を6タイプ紹介します。
固定タイプのスタンディングデスクです。配線を収納できるスペースや配線フタが付いており、PCの置き場所を柔軟に決められます。立ったまま業務を行いやすい1,000mmの高さで、固定タイプとしては一般的な商品です。オプションが充実しており、使いやすいようにカスタマイズできるのが特徴です。
■本体価格(2023年9月時点)
\29,200(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
固定タイプのスタンディングデスクです。配線を収納できるスペースや配線フタが付いており、PCの置き場所を柔軟に決められます。立ったまま業務を行いやすい1,000mmの高さで、固定タイプとしては一般的な商品です。オプションが充実しており、使いやすいようにカスタマイズできるのが特徴です。
■本体価格(2023年9月時点)
\29,200(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
ガス圧無段階昇降タイプのスタンディングデスクです。高さ調節は70cmから110cmまでに対応しています。レバーを引くだけで高さを手軽にかつ自由に調節できます。昇降タイプのスタンディングデスクにめずらしく、袖机が入る脚部設計になっています。
■本体価格(2023年9月時点)
\44,683(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
ガス圧無段階昇降タイプのスタンディングデスクです。高さ調節は70cmから110cmまでに対応しています。レバーを引くだけで高さを手軽にかつ自由に調節できます。昇降タイプのスタンディングデスクにめずらしく、袖机が入る脚部設計になっています。
■本体価格(2023年9月時点)
\44,683(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
電動昇降タイプのスタンディングデスクです。シンプルなボタン操作で高さは60cmから120cmまで調整できます。メモリー機能があり、4種類までの高さを記憶してくれます。電動だと心配な挟み込みを防止するために、衝撃を感知すると約3cm逆方向に昇降する安全センサーも付いています。さらに、アダプターラックとケーブルクリップが付属しており、配線まわりもすっきりと整理できます。
■本体価格(2023年9月時点)
¥48,644(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
電動昇降タイプのスタンディングデスクです。シンプルなボタン操作で高さは60cmから120cmまで調整できます。メモリー機能があり、4種類までの高さを記憶してくれます。電動だと心配な挟み込みを防止するために、衝撃を感知すると約3cm逆方向に昇降する安全センサーも付いています。さらに、アダプターラックとケーブルクリップが付属しており、配線まわりもすっきりと整理できます。
■本体価格(2023年9月時点)
¥48,644(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
電動での昇降に対応したスタンディングデスクです。高さ調節は70cmから114.5cmまでに対応しています。高さ変更の途中で何かにぶつかると動作が止まる機能が付いており、安全に使用できます。指を挟んだりしやすい脚部分も、安全設計で指が挟まれにくくなっています。
■本体価格(2023年9月時点)
¥59,800(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
電動での昇降に対応したスタンディングデスクです。高さ調節は70cmから114.5cmまでに対応しています。高さ変更の途中で何かにぶつかると動作が止まる機能が付いており、安全に使用できます。指を挟んだりしやすい脚部分も、安全設計で指が挟まれにくくなっています。
■本体価格(2023年9月時点)
¥59,800(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
ガス圧昇降タイプのスタンディングデスクです。電源不要で、手軽に高さを調整できます。高さ調節は68.3cmから107cmまでに対応しています。前方向の脚フレームにはアジャスターを装着することが可能です。
■本体価格(2023年9月時点)
¥50,776(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
ガス圧昇降タイプのスタンディングデスクです。電源不要で、手軽に高さを調整できます。高さ調節は68.3cmから107cmまでに対応しています。前方向の脚フレームにはアジャスターを装着することが可能です。
■本体価格(2023年9月時点)
¥50,776(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
手動昇降タイプのスタンディングデスクです。高さ調節は75.5cmから117.5cmまでに対応しています。キーボードスライダーが標準搭載されており、デスクまわりをすっきりと整頓することが可能です。スタイリッシュなデザインが大きな特徴です。
■本体価格(2023年9月時点)
¥30,107(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
手動昇降タイプのスタンディングデスクです。高さ調節は75.5cmから117.5cmまでに対応しています。キーボードスライダーが標準搭載されており、デスクまわりをすっきりと整頓することが可能です。スタイリッシュなデザインが大きな特徴です。
■本体価格(2023年9月時点)
¥30,107(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
スタンディングデスクに大きく分けて4タイプがあり、数多くの商品が販売されていますが、予算や用途に適したものを選択してください。アスクルでは豊富なスタンディングデスクを取り扱っており、各タイプの商品を比較しながら、自社の需要にあったものを選べます。スタンディングデスクの導入を検討しているのであれば、アスクルがおすすめです。
編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
制作日:2023年9月28日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
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