オフィス用ロッカーは商品数が多いため、自社のロッカーをどのように選定すればよいのかと頭を悩ませるケースは珍しくありません。この記事では、オフィス用ロッカーを選ぶ際に役立つ一般的なロッカーのサイズ目安と、オフィス用ロッカーの選び方について詳しく解説します。
・オフィス用ロッカーのサイズ目安
・オフィス用ロッカーの選び方① 大きさ・寸法
・オフィス用ロッカーの選び方② 使用用途
・オフィス用ロッカーの選び方③ 材質
・オフィス用ロッカーの選び方④ 鍵の種類
「オフィス用ロッカー」とひと口に言っても、さまざまなサイズのものがあります。そこで、まずは選ぶ際の基準にしたい、一般的なオフィス用ロッカーのサイズと、ロッカーを配置する際の注意点について解説します。
オフィスの更衣室や店舗のバッグヤードなどで個人の荷物を収納する、一般的な1人用ロッカーのサイズは、幅300×奥行515×高さ1790mmです。そのため、このサイズがオフィス用ロッカーを選ぶ上でのおおまかな基準となります。
たとえば、「設置場所が狭い」「使用人数が多い」といった場合には、1人あたりのロッカーのサイズを小さくする必要があります。ただし、幅が基準の300mmを下回るとやや窮屈な印象になり、収納力も落ちます。
一方、「設置場所に余裕がある」「使用人数が少ない」といった場合には、基準よりも広い、幅450mm程度あると余裕を持ってゆったりと使用できます。
また、高さのあるロッカーを置きづらいスペースには、高さ900mm前後のロータイプを検討しましょう。ロータイプロッカーの中には、上下設置できるものもあり、使用人数が多い場合にはこのようなロッカーを組み合わせて使う方法もあります。
さらに、ハンガーを使うかどうかでも選ぶロッカーは変わってきます。一般的なハンガーの幅は420~440mm程度のため、上着などをハンガーにかけて収納したい場合には奥行500~550mm程度必要ですが、ハンガーが必要なく荷物を入れるだけの用途なら奥行400mm前後のロッカーでも問題なく使えます。
ロッカー設置後に「通路が狭くなって通りにくくなった」「すれ違いができない」「大きな荷物を持つと通れない」といった状況にならないよう、ロッカーを選ぶときは設置後の通路幅も考慮しなくてはなりません。
ロッカーを設置する際は、扉を閉めた状態で1350mm以上の通路幅を確保しましょう。最低1350mm以上あれば、ロッカーの扉が開いている状態でも人が通れ、1800mm以上の通路幅を確保できれば、人の通りを気にすることなくロッカーを使えます。
オフィス用ロッカーを選ぶ際は、収納する荷物の大きさや設置スペース、使用人数などを考慮して、ロッカーの大きさを決めることが大切です。
一般的な1人用ロッカーのサイズは、幅300×奥行515×高さ1790mmですが、収納する荷物が多い場合には、幅450mm程度を確保したワイドタイプがおすすめです。また、ワイドタイプでもハンガー収納が必要ない場合には、奥行400mm程度のものを選ぶことで省スペースでの設置ができ、なおかつ使いやすいケースもあります。
幅455×奥行515×高さ1790mmの1人用ロッカーです。ロッカー内には網棚、ハンガーパイプ、コートフックがあるので、オフィスの整理・収納に役立ちます。また、扉裏には鏡が付いているため、身だしなみチェックもしやすいです。カラーはオフィスになじみやすいホワイトとナチュラルグレーの2色展開。施錠方法はシリンダー錠以外にオートダイヤル錠とダイヤル錠から選べます。
■本体価格(2023年11月時点)
¥37,600(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
幅455×奥行515×高さ1790mmの1人用ロッカーです。ロッカー内には網棚、ハンガーパイプ、コートフックがあるので、オフィスの整理・収納に役立ちます。また、扉裏には鏡が付いているため、身だしなみチェックもしやすいです。カラーはオフィスになじみやすいホワイトとナチュラルグレーの2色展開。施錠方法はシリンダー錠以外にオートダイヤル錠とダイヤル錠から選べます。
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※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
頑丈なスチール素材を用いた1人用ロッカーです。サイズは幅500×奥行400×高さ940mmで、ハンガーパイプが上部中央に設置されており、服が正面を向くような形でかけられます。カラーはブラックとホワイトの2色展開で、鍵はシリンダー錠とダイヤル錠から選択できます。サイズバリエーションが豊富なため、利用人数や使用用途に合わせて自由にカスタマイズできるのも魅力です。
■本体価格(2023年11月時点)
¥19,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
頑丈なスチール素材を用いた1人用ロッカーです。サイズは幅500×奥行400×高さ940mmで、ハンガーパイプが上部中央に設置されており、服が正面を向くような形でかけられます。カラーはブラックとホワイトの2色展開で、鍵はシリンダー錠とダイヤル錠から選択できます。サイズバリエーションが豊富なため、利用人数や使用用途に合わせて自由にカスタマイズできるのも魅力です。
■本体価格(2023年11月時点)
¥19,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
限られたスペースにロッカーを設置するのなら、1人あたりのスペースを抑えた「複数人用ロッカー」がおすすめです。たとえば、1人あたりの幅を225mm程度に収めれば、収納力は落ちますが、4人用のものでも全体の横幅を900mm程度に抑えられます。さらに上下2段、3段のロッカーにすれば、ロッカー数をさらに増やせてスペースを有効活用できます。
幅900×奥行515×高さ1790mmの4連4人用ロッカーです。1人あたりの幅は173mmと狭いですが、各ロッカー内にはハンガーパイプ、網棚があるため、たっぷり収納できます。カラーはブラック、ホワイト、グレーの3色展開。同シリーズでは4連4人用以外に、3連3人用や3連2段6人用、3連4段12人用なども展開されています。
■本体価格(2023年11月時点)
¥37,700(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
幅900×奥行515×高さ1790mmの4連4人用ロッカーです。1人あたりの幅は173mmと狭いですが、各ロッカー内にはハンガーパイプ、網棚があるため、たっぷり収納できます。カラーはブラック、ホワイト、グレーの3色展開。同シリーズでは4連4人用以外に、3連3人用や3連2段6人用、3連4段12人用なども展開されています。
■本体価格(2023年11月時点)
¥37,700(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
3連2段の6人用スチールロッカーです。全体のサイズは幅900×奥行515×高さ1790mmで、1人あたりの有効内寸は幅262×奥行472×高さ820mmです。上下に固定棚が設置されており、配線用ホールもあります。鍵はダイヤル錠とシリンダー錠の2種類から選べます。
■本体価格(2023年11月時点)
¥93,300(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
3連2段の6人用スチールロッカーです。全体のサイズは幅900×奥行515×高さ1790mmで、1人あたりの有効内寸は幅262×奥行472×高さ820mmです。上下に固定棚が設置されており、配線用ホールもあります。鍵はダイヤル錠とシリンダー錠の2種類から選べます。
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¥93,300(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
オフィス用ロッカーは使用用途によっても選ぶサイズや仕様などが違ってきます。そのため、選ぶ際はサイズだけにとらわれず、使用用途を明確にした上で選びましょう。
ここではオフィス用ロッカーの主な使用用途別に選び方のポイントを紹介します。
更衣室用ロッカーとは、オフィスの更衣室で利用されるロッカーのことです。私服や制服、作業着などの衣類を保管するケースが多いため、ハンガーがかけられる500~550mmの奥行があるロッカーを選びましょう。また、扉裏に鏡が備わっているものを選べば、身だしなみを整える際に便利です。
設置スペースに余裕がない場合には、1人あたりの幅が300mm以下の複数人用ロッカーを選ぶか、コートなどの上着をかけるところを別に用意し、上下2、3段に分かれたロッカーを選ぶことで省スペースでも多くの従業員が利用できます。
貴重品用・手荷物用ロッカーとは、私物の貴重品や会社の備品、来客の荷物などを保管するロッカーのことで、「パーソナルロッカー」や「フリーアドレスロッカー」とも呼ばれます。
これらのロッカーは、収納する荷物や設置場所に合わせて大きさと強度を選びましょう。たとえば、PCやスマホ、財布などの貴重品保管がメインなら、鍵付きでなおかつ強度のあるものだと安心です。 また、デスクに私物などを収納できないフリーアドレスのオフィスに設置する場合には、執務室付近に大きめのパーソナルロッカーを配置することで、物の出し入れがしやすくなり、職場の整理整頓や業務効率化につながります。
その名の通り、靴の収納に特化したロッカーのことで、オフィス以外にも病院や工場など、さまざまな施設で使われています。シューズ用ロッカーは、主に扉のないオープン式、扉付き(鍵なし)、扉付き(鍵あり)の3タイプがあり、使用用途と設置場所に合わせて選ぶのがポイントです。
たとえば、来客の多いオフィスなら、セキュリティに配慮して扉付き(鍵あり)のロッカーがおすすめです。一方、従業員の出入りが頻繁なら、オープン式や扉付き(鍵なし)のロッカーの方がストレスなく使用できます。
ほかにも、設置場所のスペースや利用人数、収納する靴のサイズなども考慮し、総合的に判断した上で自社に合うものを選びましょう。
掃除用具用ロッカーとは、ほうきやちり取り、ハタキなどの掃除用具を収納するためのロッカーです。ロッカーによっては、ほうきをつり下げるためのフックや水受け皿、雑巾かけなどが備わっており、スムーズに掃除用具を利用できます。
選ぶ際は、実際に掃除で使用している用具の大きさをチェックし、収まるかどうかを事前に確認することが大切です。また、掃除機やバケツなどさまざまな掃除用具を収納したいなら、幅900mmほどある大容量サイズのものを選びましょう。
オフィス用ロッカーにはさまざまな材質が使われます。材質ごとに質感や見た目などが異なるため、設置場所のインテリアや環境を考慮して選びましょう。オフィス用ロッカーの主な材質の特徴は以下の通りです。
オフィス用ロッカーでよく使われる材質です。鋼板を用いて製造されるため、頑丈で耐久性に優れています。また、ほかの材質に比べて低価格で、商品バリエーションが豊富なため、自社オフィスにマッチした製品を見つけやすいです。ただし、サビやすい性質があるため、水気や湿気の多い場所の設置には適していません。
木材を用いたロッカーには、独特の重厚さやあたたかみがあるため、「高級感を演出したい」「リラックスできる空間をつくりたい」といった場合におすすめです。
しかし、木製ロッカーはスチールなどの金属製ロッカーに比べて耐久性や強度がなく、比較的価格が高めです。そのため、強度とコストパフォーマンスを求めるなら、本体はスチール、扉のみ木材を使用した「木金製ロッカー」がおすすめです。
プラスチックは、軽量かつ耐久性に優れ、サビの心配もありません。カラー展開も豊富で、設置場所にマッチしたものを選べます。たとえば、湿気の多い場所やポップなインテリアを採用しているオフィス、屋外の設置などに向いています。ただし、耐久性はスチール製に比べてやや劣ります。
ロッカーに使用される鍵にはさまざまな種類がありますが、オフィス用として主流なのは「シリンダー錠」と「ダイヤル錠」の2種類です。また、近年では「IC錠」を採用したロッカーも増えています。それぞれの鍵にはメリット・デメリットがあるため、特徴を把握した上で選ぶことが大切です。
シリンダー錠とは、鍵穴に鍵を挿して施錠・解錠をする、もっともポピュラーなタイプです。知名度が高く、操作性に優れるため、誰でも使いやすいのがメリットです。ただし、鍵の紛失や盗難のおそれがあり、オフィス用のロッカーであれば、ロッカーの個数分スペアキーを企業側で管理する必要があります。
エムテックス ジョイントスチール組立式ロッカー シリンダー錠 1連1人用
ダイヤル錠とは、ダイヤルを設定した番号に合わせることで解錠できるものです。鍵が不要なため紛失や盗難のリスクがありません。しかし、設定した番号を知られてしまうと誰でも解錠できてしまうため、セキュリティを高めるには定期的な番号の変更が必要です。
ネットフォース FACILE 1人用 スリムロッカー ダイヤル錠
IC錠は、登録したICカードをかざすだけで扉の開閉ができるものです。鍵を持ち歩く必要がなく、ICカードの社員証を採用している場合には、社員証をロッカーの鍵として登録することも可能です。ただし、ICカードに磁気不良などの不具合が起こると、扉の開閉ができなくなります。
ダイシン工業 ダイシン パーソナルロッカー4人用 スマートIC錠タイプ
オフィス用ロッカーは収納物や設置場所、使用人数、使用目的など考慮して決めることが大切です。
それでもなかなか選定が進まない場合には、多種多様なオフィス用ロッカーを取り扱っているアスクルへご相談ください。アスクルでは、オフィス家具のまとめ買いサービスやオフィスのトータルコーディネートを承っております。「更衣室やロッカールームをおしゃれな空間に変えたい」「オフィスにマッチしたロッカーをどう選べばいいのかわからない」といった場合には、ぜひお気軽にご相談ください。
編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
制作日:2023年11月30日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
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