長時間デスクで作業する人の中には、椅子に座っていてあぐらをかきたくなる人も少なくありません。この記事では、あぐらがかけるほど広い座面のオフィスチェアを購入するメリットや選び方のポイントに加え、座面の広いオフィスチェアのおすすめ製品を3点紹介します。

■あぐらの需要大!? ワイド座面のチェアを導入するメリット

デスクワークで長時間椅子に座っていると、腰痛やむくみを引き起こしがちです。それを少しでも回避するためには、同じ姿勢で長く座っているのではなく、足を上げるなどして血流を促すのも大切です。

実際、デスクワークに従事する人の中には、椅子の上であぐらをかきたい人が男性を中心に一定数います。あぐらをかくのは行儀が悪いと思われるかもしれませんが、血流を促進してむくみを防いだり、足の筋肉がほぐれることでリラックスできたりする効果があります。

長時間あぐらをかいたままだと猫背になって腰や肩に負担がかかってしまいますが、あぐらをかけるほど座面の広い椅子であれば、座っていても姿勢を変えやすくなるため、上記のようなメリットが得やすくなるでしょう。

■「あぐらがかける」椅子を選ぶ3つのポイント

長時間使用することを想定し、座面の広い椅子を選ぶ場合、考慮すべきポイントはいくつかあります。ここでは主な3つのポイントについて紹介します。

●座面のサイズ

一般的なオフィスチェアの座面サイズは、幅、奥行きともに40cm程度です。このサイズだと、椅子の上であぐらをかくと足が出てバランスが取りにくくなってしまいます。

椅子の上でゆったりあぐらをかきたいなら、座面の幅、奥行きともに45cm以上はほしいところです。ただし、奥行きがありすぎると普通に座った場合に足が出しづらかったり、深く腰掛けられなかったりするデメリットもあります。

最も適した奥行きは、座面に深く腰掛けたときに、膝の裏に指2本分程度の空きができる長さだとされています。

●チェアの素材

オフィスチェアといっても、座面にはさまざまな素材が使われており、それぞれ特徴が違います。

オフィスチェアで一般的に使われているウレタン素材は、クッション性があるので長時間座っていても腰が痛くなりにくく、デザインや色の選択肢も幅広いのが特徴です。

メッシュ素材も、多くのオフィスチェアで採用されています。最大の特徴は通気性の良さで、長時間座りっぱなしでも熱がこもりにくい利点があります。また、カーブを取り入れたデザインが多く、体にフィット感があるのもポイントです。

最近は、モールドウレタンという素材を使ったオフィスチェアも増えています。これは完成型の金型にウレタン液を流し込んで発砲・成形したもので、通常のウレタン素材より密度が高く、型崩れしにくい特徴があります。オフィスチェアでも複雑な形をデザイン通りに再現しやすいため、機能性の高い製品によく使われています。

高級感を追求するなら、合成皮革や本革という選択肢もあります。合成皮革は見た目に高級感がありながら、値段も比較的手頃で手入れしやすいのがメリットです。ただし、時間が経つと表面が]Rがれやすいというデメリットもあります。一方、本革は重厚感があり丈夫ですが、値段は合成皮革より格段に高価になります。

どの素材を選ぶかは好みになりますが、長時間座ることによる蒸れが気になる人はメッシュ素材が、疲れにくい椅子がいいならモールドウレタン素材がおすすめです。

●調整の自由度

長時間椅子に座る仕事の場合、椅子の高さなどさまざまな要素を自分に合うよう調整できることも重要です。

オフィスチェアは座面の高さだけでなく、リクライニング調整や前傾機構が付いているものもあるので、それらも比較した上で選びましょう。

理想は座っているときに足裏が全部床につき、前傾したり後傾したりすることなく、立っている状態に近い姿勢に保てることです。それには、背中のS字カーブを保つための「ランバーサポート機能」が便利です。自然な姿勢を保ったまま高さを調整できるので、腰に負担がかかりにくく、長時間椅子に座ることの疲れも軽減できます。

また、リクライニングに関しては、体重移動に連動して背もたれや座面が動く「ロッキング機能」が付いたものがおすすめです。背もたれのみ動くものや、背もたれと座面両方動くものなど、いくつか種類がありますが、体への負担を軽減したいなら、自然に近い傾斜を保てる「シンクロロッキング」がよいでしょう。

■あぐらがかける! 座面の広いオフィスチェアおすすめ3選

ここからは、長時間の作業にも適した、座面が広いおすすめのオフィスチェアを3つご紹介します。

●ハーマンミラー セイルチェア

●アーキサイト ノーブルチェアーズ アイコン ゲーミングチェア

●コクヨ イングライフ

■おわりに

あぐらもかける座面の広いオフィスチェアは、姿勢を変えやすいため血行が促進され、リフレッシュしやすい点で大きなメリットがあります。座面の素材や調整機能などを比較しながら、ニーズに合ったものを選びましょう。

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編集・文・画像：アスクル「みんなの仕事場」運営事務局　
制作日：2023年12月28日