オフィスチェアに肘掛けはいらない? 双方のメリットと選び方
オフィスチェアには肘掛け付きのものと肘掛けがないものがあります。肘掛け付きの椅子には「体への負担が少ない」、肘掛けのない椅子には「邪魔にならず低コスト」などのメリットがあります。本記事ではそれぞれのメリットと選び方のポイントを解説し、さらにおすすめ商品を紹介します。
■オフィスチェアに肘掛けは必要？それぞれのメリット
オフィスチェアの肘掛けの有無に正解はなく、目的や用途に応じて考えるべきです。まずは肘掛け付き椅子と肘掛けのない椅子それぞれのメリットについて解説します。
●肘掛け付き椅子：体への負担が少ない
両腕の重さは体重のおよそ16％もあり、たとえば体重が60kgの人の場合、両腕の重さは約9.6kgになります。椅子に座るときに肘掛けがあれば、この両腕の重さが肘掛けにかかり、肩への負担が軽減できます。
また、長時間のデスクワークによって、いつの間にか姿勢が崩れ、猫背や前かがみになる方は少なくありません。姿勢が悪くなると腕を支える肩まわりの筋肉に大きな負担がかかり、筋肉が緊張することで肩や首のこりも生じやすくなります。しかし、肘掛け付き椅子を使えば、背筋を伸ばしたよい姿勢をキープしやすくなり、肩や首のこりの予防にもつながります。しかも座る以外の「考える」「電話する」「リラックスする」などの動作もしやすくなるので、作業効率の向上も期待できます。
●肘掛けのない椅子：邪魔にならず低コスト
肘掛けのない椅子は、座面以上に横幅をとる肘掛け付き椅子と違って、スペースをとらないというメリットがあります。また、肘掛けがデスクの天板に干渉しないのでデスク下に椅子の座面を収納することもできます。さらに肘掛け付きの椅子に比べて低コストであり、見た目もすっきりしていて圧迫感がありません。
そのため、狭いオフィスはもちろんのこと、立ち上がったり移動したりする機会が多い職場や、肘掛けが動線を妨げるような作業が多い場合には、肘掛けのない椅子がおすすめです。
■肘掛けの有無と種類を選ぶポイント
オフィスチェアは目的や用途に合ったものを選ぶことが大切です。ここでは肘掛けがある場合、ない場合のメリット・デメリットを踏まえ、目的・用途別に最適なオフィスチェアを紹介します。
●疲れにくさ重視なら「可動式の肘掛け」
疲れにくい椅子を探しているなら可動式の肘掛け付き椅子がおすすめです。肘掛け付きの椅子の中には、上下、前後、左右に動かせるものがあり、たとえば上下に動かせるものなら、身長や体格に合わせられるため、正しい姿勢がキープしやすくなります。また、前後に動かせるものであれば、椅子に深く腰掛けたままデスクに近づけるため、パソコン作業がしやすくなり、体への負担を軽減できます。
座る人に対して座面が広すぎるケースや狭いケースでは、肘掛けを左右に可動できるタイプが便利です。肘がより置きやすくなることで疲れにくくなります。なお、可動式の肘掛けは段階式ではなく無段階調整のものを選ぶことで自分に合った高さに微調整できるので便利です。
●コスパ重視なら「固定式の肘掛け」
固定式の肘掛けは、その名のとおり座面下の土台などに肘掛けが固定されているため動かせません。一般的にデスク下に椅子を収納するために、肘掛けは低めの位置で固定されています。可動式のタイプよりも構造が単純で丈夫にできていることが多いため、立ち上がるときに肘掛けにつかまって体重をかけることが可能です。また、比較的リーズナブルな価格で購入できるので、導入コストを抑えたいときにおすすめの椅子です。
固定式の肘掛けの形は、主にベーシックなT型、背もたれに近い位置にあって立ち座りがしやすいL型、輪のようなデザインで服が引っかかりにくいサークル肘の3種類があります。肘掛けが動かせないこともあり、選ぶときには肘掛けが身長や体格に合っているかどうかを確認する必要があります。
●スペースの問題なら「跳ね上げ式」
体にかかる負担をできるだけ少なくしたいなら可動式の肘掛け付きが適しています。しかし、オフィスによってはスペースの問題でデスク下に収納しにくい可動式肘掛けを採用できないケースもあります。そんなときにおすすめなのが、跳ね上げ式の肘掛け付き椅子です。
跳ね上げ式とは、肘掛けの角度を調整できるもので、肘掛けを垂直に上げれば肘掛けなしの椅子のようになり、デスク下にも簡単に収納ができます。
また、デスクと体の距離を縮めて作業したいときには肘掛けを上げ、電話業務やリラックスしたいときには肘掛けを下げて使うなど、用途に合わせて使えるため、作業効率の向上が期待できます。
●立ち座りが多いなら「肘掛けなし」
長時間座りっぱなしの仕事ではなく、立ったり座ったりの動作が多いなら、肘掛けが邪魔に感じることもあります。そのような場合には、肘掛けなしの椅子がおすすめです。肘掛けがないことで、作業動作を妨げることがなく、椅子を使わないときもデスク下にスムーズに寄せておけます。
また、肘掛けのない椅子は座面が広く使えるため、座りながら機材や道具などを扱う作業が多い場合にも最適です。
■【種類別】肘掛け付き・なしのオフィスチェアおすすめ8選
オフィスチェアには、上記のとおり「可動式」「固定式」「跳ね上げ式」の肘掛け付きと、肘掛けなしの4種類があります。ここではこれらの種類別におすすめのオフィスチェアを紹介します。
●1. 可動式の肘掛けが付いたオフィスチェア
エルゴヒューマン ベーシック
エルゴヒューマンのチェアは、座り仕事で負担のかかりやすい腰へのサポートに重きを置いているのが特徴です。こちらは人間工学に基づいて開発・設計されたチェアです。身長や体格、使い方に合わせて、座面の高さやリクライニングの角度、背面の反発力を調整でき、デスクワーク時にかかる体への負担を軽減します。
スタイリッシュなアームレストは、上下・前後・左右・角度を細かく調整できるので、働きやすい姿勢がとりやすく使いやすいです。さらに理想的な座姿勢をサポートしてくれるランバーサポートは、操作しなくても座る人の体格や体重に応じて、適切な位置にシートを調整してくれるため、デスクワーク中も集中力を切らさず、快適な姿勢が保てます。座面にはクッション性のある高密度モールドウレタンを採用し、お尻を優しく包み込んでくれます。
■本体価格（2023年12月時点）
￥125,000（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
エルゴヒューマンのチェアは、座り仕事で負担のかかりやすい腰へのサポートに重きを置いているのが特徴です。こちらは人間工学に基づいて開発・設計されたチェアです。身長や体格、使い方に合わせて、座面の高さやリクライニングの角度、背面の反発力を調整でき、デスクワーク時にかかる体への負担を軽減します。
スタイリッシュなアームレストは、上下・前後・左右・角度を細かく調整できるので、働きやすい姿勢がとりやすく使いやすいです。さらに理想的な座姿勢をサポートしてくれるランバーサポートは、操作しなくても座る人の体格や体重に応じて、適切な位置にシートを調整してくれるため、デスクワーク中も集中力を切らさず、快適な姿勢が保てます。座面にはクッション性のある高密度モールドウレタンを採用し、お尻を優しく包み込んでくれます。
■本体価格（2023年12月時点）
￥125,000（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
コクヨ イング クッション バーチカル 可動肘
コクヨの「イング」シリーズは、体の動きに合わせて座面が360度自由に動くグライディング・メカを搭載したワーク・チェアです。体の動きに追随して座面が動くので、座りっぱなしによる体の固まりを防ぎ、揺れながら座ることで脳の働きを活性化したり、リラックスする環境をサポートしたりします。なお、座面下にあるグライディングストッパーを操作すれば、座面の動きを止められるので、状況に応じて切り替えながら作業に取り組めます。
グリップアームは上下10cmと内側60度まで動かせる可動式です。調整後にはしっかり固定ができ、座面と連動していないため、グリップアームをしっかり持って体を揺らせば座りながら軽い運動もできます。カラー展開が豊富でオフィスのインテリアに合ったものを選べます。
■本体価格（2023年12月時点）
￥124,740（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
コクヨの「イング」シリーズは、体の動きに合わせて座面が360度自由に動くグライディング・メカを搭載したワーク・チェアです。体の動きに追随して座面が動くので、座りっぱなしによる体の固まりを防ぎ、揺れながら座ることで脳の働きを活性化したり、リラックスする環境をサポートしたりします。なお、座面下にあるグライディングストッパーを操作すれば、座面の動きを止められるので、状況に応じて切り替えながら作業に取り組めます。
グリップアームは上下10cmと内側60度まで動かせる可動式です。調整後にはしっかり固定ができ、座面と連動していないため、グリップアームをしっかり持って体を揺らせば座りながら軽い運動もできます。カラー展開が豊富でオフィスのインテリアに合ったものを選べます。
■本体価格（2023年12月時点）
￥124,740（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
●2. 固定式の肘掛けが付いたオフィスチェア
イトーキ WAチェア
圧迫感のないメッシュタイプの背もたれに、スタイリッシュなサークル肘の肘掛けが付いたオフィスチェアです。安定感のある広めの背もたれや腰への負担を軽減するクッション付きランバーサポート、体にフィットするモールドウレタンの座面など、リーズナブルな価格ながら快適な座り心地を実現する仕様が至るところに施されています。また、座面と背もたれが一定の角度のまま可動する背座一体ロッキング機能も備わっており、姿勢が変わっても座面と背もたれが体にフィットして支え、体への負担を軽減してくれます。
■本体価格（2023年12月時点）
￥16,800（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
圧迫感のないメッシュタイプの背もたれに、スタイリッシュなサークル肘の肘掛けが付いたオフィスチェアです。安定感のある広めの背もたれや腰への負担を軽減するクッション付きランバーサポート、体にフィットするモールドウレタンの座面など、リーズナブルな価格ながら快適な座り心地を実現する仕様が至るところに施されています。また、座面と背もたれが一定の角度のまま可動する背座一体ロッキング機能も備わっており、姿勢が変わっても座面と背もたれが体にフィットして支え、体への負担を軽減してくれます。
■本体価格（2023年12月時点）
￥16,800（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
コクヨ オフィスチェア ピコラ
座面や背もたれのサイズはしっかりありながら、デスクに収まるコンパクトさもかなえたオフィスチェアです。一般的なものよりもコンパクトな肘掛けは、背もたれ側に配置されていることからデスクに近づきやすく、姿勢を崩さずにパソコン作業が行えます。
座面は骨盤を支える面形状をベース層としてつくり、その上にクッション層を重ねることで、安定した姿勢の維持が可能となり、長時間座って作業しても体が疲れにくいです。カラーバリエーションが豊富で、オフィスにぴったりの色が見つかるでしょう。
■本体価格（2023年12月時点）
￥36,113（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
座面や背もたれのサイズはしっかりありながら、デスクに収まるコンパクトさもかなえたオフィスチェアです。一般的なものよりもコンパクトな肘掛けは、背もたれ側に配置されていることからデスクに近づきやすく、姿勢を崩さずにパソコン作業が行えます。
座面は骨盤を支える面形状をベース層としてつくり、その上にクッション層を重ねることで、安定した姿勢の維持が可能となり、長時間座って作業しても体が疲れにくいです。カラーバリエーションが豊富で、オフィスにぴったりの色が見つかるでしょう。
■本体価格（2023年12月時点）
￥36,113（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
●3. 跳ね上げ式の肘掛けが付いたオフィスチェア
イトーキ サリダ ＣＭチェア
背もたれのラインまで上げられる跳ね上げ式の肘掛けが付いたオフィスチェアです。肘掛けが上がるのでデスクの天板に干渉せずにすっきり奥まで収納できます。腰を支えるランバーサポート、頭の位置に合わせやすい上下調節可能なヘッドレスト、座面と背もたれが一定の角度のまま可動する背座一体ロッキング機能など、長時間座り続けても疲れにくい機能が数多く施されています。さらに背もたれには通気性のよいメッシュ素材を採用し、蒸れを防げるとともに見た目の圧迫感を軽減してくれます。
■本体価格（2023年12月時点）
￥32,900（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
背もたれのラインまで上げられる跳ね上げ式の肘掛けが付いたオフィスチェアです。肘掛けが上がるのでデスクの天板に干渉せずにすっきり奥まで収納できます。腰を支えるランバーサポート、頭の位置に合わせやすい上下調節可能なヘッドレスト、座面と背もたれが一定の角度のまま可動する背座一体ロッキング機能など、長時間座り続けても疲れにくい機能が数多く施されています。さらに背もたれには通気性のよいメッシュ素材を採用し、蒸れを防げるとともに見た目の圧迫感を軽減してくれます。
■本体価格（2023年12月時点）
￥32,900（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
サンワサプライ オフィスチェア
跳ね上げ式の肘掛けを採用したオフィスチェアです。肘掛け部分にはクッションが付いており、長時間使っても肘が疲れにくいのも魅力です。
座面にはへたりが少ない高反発ウレタンを採用し、背もたれには蒸れにくいメッシュ素材を使うことで、長時間のデスクワークでも快適に過ごせます。また、ガス圧式で手軽に座面の高さが調整でき、腰の負担を軽減するランバーサポートも9段階で調節可能なため、誰が座っても快適な座り心地を実感できるでしょう。
■本体価格（2023年12月時点）
￥24,042（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
跳ね上げ式の肘掛けを採用したオフィスチェアです。肘掛け部分にはクッションが付いており、長時間使っても肘が疲れにくいのも魅力です。
座面にはへたりが少ない高反発ウレタンを採用し、背もたれには蒸れにくいメッシュ素材を使うことで、長時間のデスクワークでも快適に過ごせます。また、ガス圧式で手軽に座面の高さが調整でき、腰の負担を軽減するランバーサポートも9段階で調節可能なため、誰が座っても快適な座り心地を実感できるでしょう。
■本体価格（2023年12月時点）
￥24,042（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
●4. 肘掛けなしでも疲れにくいオフィスチェア
中央可鍛工業 シルエットチェア
ヨーロッパの有名デザイン事務所が手掛けたメッシュチェアです。 ランバーサポートや肘掛けがなくても座面と背もたれが連動して可動するシンクロロッキング機能、身長や体格、使い方に合わせて座面の奥行きを調整できる座前後スライド機能など、さまざまな機能が搭載されており、座りやすく疲れにくいです。なお、別売りの固定式もしくは可動式の肘掛けを後付けできるので、肘掛け付きと肘掛けなしで迷っている方にもおすすめのチェアです。
■本体価格（2023年12月時点）
￥33,400（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
ヨーロッパの有名デザイン事務所が手掛けたメッシュチェアです。 ランバーサポートや肘掛けがなくても座面と背もたれが連動して可動するシンクロロッキング機能、身長や体格、使い方に合わせて座面の奥行きを調整できる座前後スライド機能など、さまざまな機能が搭載されており、座りやすく疲れにくいです。なお、別売りの固定式もしくは可動式の肘掛けを後付けできるので、肘掛け付きと肘掛けなしで迷っている方にもおすすめのチェアです。
■本体価格（2023年12月時点）
￥33,400（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
オカムラ シルフィー
体格に合わせて背面がフィットするバックカーブアジャスト機構を搭載した高機能チェアです。リクライニングの強弱調節や座面の高さ調節、座面の奥行調節などさまざまな箇所を自分の体形や多様な作業姿勢に合わせられるので、デスクワークでの疲労感を軽減させてくれます。また、前傾機能付シンクロリクライニング機構により、パソコン作業に適した前傾ポジションがとれるため、腰への負担も軽減できます。さらに座面には硬さの異なる3つのウレタンクッションを採用したことで、快適な座り心地を実現し、肘掛けがなくても苦になりません。
■本体価格（2023年12月時点）
￥81,180（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
体格に合わせて背面がフィットするバックカーブアジャスト機構を搭載した高機能チェアです。リクライニングの強弱調節や座面の高さ調節、座面の奥行調節などさまざまな箇所を自分の体形や多様な作業姿勢に合わせられるので、デスクワークでの疲労感を軽減させてくれます。また、前傾機能付シンクロリクライニング機構により、パソコン作業に適した前傾ポジションがとれるため、腰への負担も軽減できます。さらに座面には硬さの異なる3つのウレタンクッションを採用したことで、快適な座り心地を実現し、肘掛けがなくても苦になりません。
■本体価格（2023年12月時点）
￥81,180（税込）
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
■おわりに
肘掛け付き椅子、肘掛けのない椅子どちらにもメリットはあります。オフィスチェアの肘掛けで悩んだら、使用目的や用途を確認し、それに合わせて選ぶことが大切です。オフィスチェアの導入には、各メーカーの商品がそろうアスクルをぜひご活用ください。などでお悩みの方は、ぜひご利用ください。
編集・文・画像：アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
制作日：2023年12月28日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
こちらからご確認ください。
