多くのオフィスでは、窓にブラインドがかかっています。では、オフィスに適したブラインドはどのような特徴を持つのでしょうか。この記事では、オフィスにブラインドを導入するメリットや選ぶ際のポイントを解説します。また、おすすめのブラインドも紹介しています。

■オフィスでブラインドを使うメリット・デメリット

オフィスでは、遮光や目隠しの目的でブラインドが多く用いられています。同様の機能を持つカーテンやロールスクリーンなどのアイテムと比較して、ブラインドを選ぶことによるメリット・デメリットを解説します。

●デザイン性や機能面ではメリット大

ブラインドの特長としてまず挙げられる点はデザイン性の高さです。ブラインドは一般的にアルミや木で作られた直線的なデザインです。柔和な印象になりがちになる布のカーテンよりもスマートな印象になるため、オフィスや事務所などで多く用いられます。

また、機能面でも多くのメリットがあります。ブラインドは部屋に差し込む光量を細かく調整でき、ブラインドを閉じて遮光している状態でも換気が行いやすいという利点があります。また、室内の様子を見られたくない際はブラインドを閉じ、そうでない場合はブラインドを開けて採光する、といった使い方も可能です。スラット（ブラインドの羽根）を外側に向けると上方向からの視線を遮りやすくなり、内側に向けると下方向からの視線を防ぎやすくなる、といった柔軟性の高さもメリットに挙げられます。

●遮光性やお手入れ面にはデメリットも

遮光性に着目した場合、ブラインドで完全に遮光することは困難です。スラットを完全に閉じていたとしても、スラットの隙間から光が漏れてしまいます。昇降コードを通すための穴が空いている商品の場合は、そこからも光が漏れます。また、スラットの材質によっては光を透過してしまうものもあるため、注意が必要です。

ブラインドを使用しながら高い遮光性も得たいのであれば、カーテンとの併用をおすすめします。ブラインドを窓枠に設置し、カーテンはそのままカーテンレールに設置する方法です。なお、この方法ではカーテンレールに取り付けるタイプのブラインドは使えないため、注意しましょう。カーテンは遮光率の高いものを選び、隙間から光が漏れてこないようにサイズを調整したり取り付け方法に細心の注意を払ったりする必要があります。

ブラインドは、メンテナンス面でもデメリットがあります。スラットの間にちりやほこりがたまりやすく、掃除する際もスラットを一本ずつ拭かなければならないため、非常に面倒です。カーテンのように洗濯機で丸洗いすることもできません。掃除する際には、はたきやハンディモップを用いると良いでしょう。

■失敗しない！オフィス用ブラインドの選び方

オフィスにブラインドを導入する場合、どのような点に注目すれば良いでしょうか。オフィスに適したブラインドを選ぶ際のポイントを紹介します。

●縦型・横型で選ぶ

ブラインドには縦型と横型があります。スラットが横に並んでいるものが横型（ベネシャンブラインド）で、多くのオフィスで用いられている一般的なタイプです。数多くの商品があるため、価格帯やデザインなどに応じて選びやすい点が大きなメリットです。
縦型はスラットが縦に並んでいるタイプのもので、バーチカルブラインドとも呼ばれます。デザイン性と遮光性の高さがメリットに挙げられます。一方で大型の商品が多く、横型に比べてバリエーションが多くないため、選択の幅が狭い点がデメリットです。また、価格が高い傾向にあるのも難点です。

●色で選ぶ

インテリアを選ぶ際、色は重要な要素です。一般的に白やグレーのブラインドが多く流通しています。白は膨張色であり光を反射しやすいため、気持ちが明るくなるような解放感が得られやすいです。また、清潔感やフラットな印象をもたせたい場合にもおすすめです。お手入れの際にはほこりが目立たないというメリットもあります。

淡い青などの寒色系は気持ちを落ち着かせる効果があるため、集中力を高めたい場合に適しています。オレンジなどの暖色系は暖かな印象を与え、明るく親しみやすいような雰囲気を演出できます。

一方で、赤や黄色などの原色や、ショッキングピンクのようなビビットな色は、集中力を妨げてしまう恐れがあるため、一般的なオフィスには向いていません。

●素材で選ぶ

ブラインドに使われる最もポピュラーな素材はアルミです。軽量でさびに強く丈夫なため、お手入れがしやすいというメリットがあります。また、価格も比較的安価です。ラインナップが豊富にあるため、特にこだわりがなければアルミ素材のブラインドが無難です。

木を素材に使ったブラインド（ウッドブラインド）もオフィスに適しています。アルミとは一味違う、高級感のあるシックな印象を演出できます。一方で、価格帯がアルミよりも上がってしまう点がデメリットです。

主に縦型のブラインドでは布素材も用いられます。カラーバリエーションやテクスチャの種類が豊富で、柔らかな雰囲気を演出できます。

●機能性で選ぶ

ブラインドの中には遮熱性や耐水性に優れた製品や、光触媒加工が施されている製品も多くあります。夏場の窓際の暑さ対策には、遮熱対策がされているブラインドを選びましょう。スラットに特殊な塗料でコーティングされており、熱エネルギーの発生が抑制されて室温上昇を防ぎます。

風雨の浸入を防ぎたい場合や水場周りでの使用を想定するケースでは、耐水加工されているブラインドがおすすめです。光触媒コーティングが施されたブラインドは、消臭効果や防汚効果などが期待できます。光触媒加工を施すことで、紫外線や可視光によって有機物を酸化分解し汚れが分解されます。たばこのヤニ汚れや、油汚れが発生する場所におすすめです。使う場所や目的に応じて、それぞれに適したタイプを選択しましょう。

■【特徴別】おしゃれなオフィス向けブラインドおすすめ10選

ここまで紹介してきたポイントを踏まえて、ここからはおすすめのブラインド製品をタイプ別に紹介します。アスクルで購入できる、オフィスに適したデザインと機能を備えた10製品をピックアップしました。

●横型ブラインド

ニチベイ Sシリーズ ヨコ型ブラインド

エスコ（esco） ブラインド

●縦型ブラインド

TOSO プロ仕様 縦型ブラインド

TOSO プロ仕様 遮光 縦型ブラインド

●色や素材が特徴的なブラインド

ニチベイ ポポラ2 アルミブラインド

立川機工 ファーステージ ブラインド

ニチベイ 木製ブラインド クレール50

ニチベイ よこ型ブラインド 竹シリーズ

●高機能なブラインド

TOSO プロ仕様 つっぱりブラインド

ニチベイ ポポラ2 プリーツスクリーン

■おわりに

ブラインドは光量を調整できるため、オフィス空間においても重要なアイテムです。デザイン性と機能性は大きなメリットがある一方、遮光性やメンテナンス面のデメリットも理解しておかなければなりません。適切な選び方のポイントを確認しながら、自社のオフィスに最適なブラインドを選びましょう。

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編集・文・画像：アスクル「みんなの仕事場」運営事務局　
制作日：2023年12月28日