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オフィスの移転やリニューアルを機に、労働環境を見直すとともに改善に向けた取り組みを始める企業も多いようです。ロッキング機能付きのオフィスチェアは、業務効率の向上など、企業に多くのメリットをもたらします。本記事では、ロッキング機能の概要と種類、メリットとデメリット、ロッキング機能付きのおすすめ製品8つを紹介します。

■オフィスチェアの「ロッキング機能」とは？

ロッキングとは、使用者の動きにあわせて背もたれが後方へ倒れる機能を指します。ロッキング機能は種類によって仕組みが異なり、座り心地も変化します。

●ロッキングとリクライニングの違い

ロッキング機能と混同されやすいのが、リクライニング機能です。

ロッキング機能では、身体の動きや体重移動に追従して背もたれや座面が動きます。英語の「rocking」には「揺れる・揺り動かす」という意味があります。背面に体重を預けると背もたれや座面が揺れるように動き、長時間にわたる作業でも身体に負担がかかりづらいのがメリットです。リクライニングチェアと同じように、好みの角度で背もたれを固定できるモデルも販売されています。

リクライニング機能とは、背もたれの傾斜角度を変えられる機能です。英語の「reclining」には「後ろに倒す・もたれる」といった意味があり、座面と背もたれの角度を調節・固定することで身体にかかる負担を減らしてくれるメリットがあります。背もたれの角度を固定して使用する製品が一般的ですが、倒せる角度や固定機能の有無など、製品により特徴はさまざまです。

最近では、ロッキングとリクライニング双方の機能を搭載した高性能モデルも販売されるようになりました。どちらを選択すべきか迷ってしまった際は、ロッキング機能搭載のオフィスチェアをおすすめします。好きなときに身体を動かしてリラックスできるロッキングチェアであれば、従業員のストレス低減と作業効率アップに期待できるはずです。

■主なロッキングの種類と選び方

オフィスチェアに採用されているロッキング機能には「背ロッキング」「背座ロッキング」「シンクロロッキング」の3つがあります。メーカーや製品によって呼称が異なるケースはあるものの、機能に大きな差はありません。

●背ロッキング

後ろへもたれかかったときに、背もたれのみが倒れる構造です。オフィスチェアではもっともポピュラーな構造であり、多くの製品に採用されています。シンプルな構造のため、低価格帯の製品も多くリリースされています。

試しにいくつかのロッキングチェアを購入したいときや、ロッキング以外の機能も重視しつつ最適なチェアを見つけたいといったシーンにおすすめです。

●背座一体ロッキング

背座一体ロッキングとは、後方へもたれたときに、背もたれと座面が連動して傾く機能です。背もたれと座面を連結したモデルに多く採用されています。座った姿勢のまま後方へ傾くため姿勢の悪化を防止できるといったメリットがあります。

一方、後方へ身体を倒した際に座面も傾くため地面から足が離れやすく、使用者によってはロッキング時に姿勢が不安定になってしまう点がデメリットです。低価格帯の製品が多いため、なるべくコストを抑えたいのであれば選択肢に含めてみましょう。

●シンクロロッキング

シンクロロッキングは、背もたれと座面がそれぞれ独立して傾くタイプを指します。背もたれが2、座面が1の割合で傾くため、ロッキング時に自然な体勢を維持しやすいのが特徴です。構造が複雑になるため、販売されている製品の多くは高価格帯です。

座り心地をもっとも重視する際や、長時間のデスクワークに対応できるチェアを探しているのなら、シンクロロッキング機能を搭載した製品の購入を検討してみましょう。

■本当に必要？ロッキング機能のメリット・デメリット

オフィスチェアを導入するにあたり、ロッキング機能が本当に必要かどうかといった判断に迷う方も少なくないかもしれません。ロッキング機能のメリットとデメリットを踏まえたうえで、自社に適したオフィスチェアを選定するようにしましょう。

●「長時間座っても疲れにくくなる」のが大きなメリット

座ったまま身体を動かせるロッキング機能は、疲れにくく、リラックスしやすい点が大きなメリットです。同じ姿勢で長時間のデスクワークに取り組む際は、腰や背中などさまざまな部位に負担がかかり、疲労が蓄積します。

ロッキング機能搭載のオフィスチェアを導入すれば、小まめに体勢を変えられるため、リラックスした姿勢で作業に集中できます。身体の負担が軽減されれば、長時間座ったままでも集中力を維持しやすいため、業務効率アップによる生産性の向上も期待できるはずです。

●人によって、価格や揺れがデメリットに？

デメリットのひとつに価格が挙げられます。ロッキング機能を搭載した製品は、通常のオフィスチェアと比較して数千円ほど高額になるケースが大半です。そのため、長時間の使用を想定していなかったり、予算をできるだけ抑えたりする必要がある場合には、ロッキング機能を備えていること自体がデメリットになるかもしれません。

また、人によっては、身体の動きにあわせて背もたれが動くことを不快に感じる可能性があります。「背もたれの揺れが気になって作業に集中できない」「余計にストレスが溜まる」と感じる従業員がいた場合を想定して、ロッキング機能のない製品を選択したほうが無難かもしれません。

特にこだわりがないのなら、姿勢にあわせて身体を支えてくれるロッキング機能付きのオフィスチェアがおすすめです。

■ロッキング機能付きチェアは「調節・固定機能」にも注目

ロッキング機能を搭載したオフィスチェアのなかには、調整や固定機能を備えた製品もあります。快適性がより高まるこれらの機能についてもチェックしておきましょう。

●オートロッキング調節機能

使用者の体重にあわせ、ロッキングの強弱を自動的に調節できる機能がオートロッキングです。ロッキングの強弱を手動によって調節する一般的なロッキング機能と比べ、手間がかからないため業務に集中できます。従業員の疲労とストレス軽減をサポートしてくれる機能です。

参考商品：コクヨ パロ

●ロッキング固定機能

ロッキング固定機能では、背もたれや座面を好みの角度で固定できます。3段階・5段階といったように、固定できる角度が決まっている製品のほか、無段階でシームレスに調節できるチェアもあります。無段階調整が可能なオフィスチェアは、調整の自由度が高いため人気があります。

■【タイプ別】おすすめのロッキング機能付きオフィスチェア

ロッキング機能付きのオフィスチェアは数多くリリースされているため、どれを選べば良いのか悩んでしまうかもしれません。種類別のおすすめモデルをピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。

●「背ロッキング」を搭載したおすすめオフィスチェア

TOKIO（トキオ） クッションメッシュチェア

●「背座一体ロッキング」を搭載したおすすめオフィスチェア

イトーキ WAチェア

アイリスチトセ シンフォートチェア

●「シンクロロッキング」を搭載したおすすめオフィスチェア

オカムラ ジャスタスチェア

コクヨ エントリー

イトーキ サリダチェア

オカムラ フルーエント

■おわりに

姿勢にあわせて身体を支えるロッキング機能付きのオフィスチェアは、従業員のストレス軽減をはじめ、企業に多様なメリットをもたらします。ただし、デメリットが存在することも忘れてはなりません。自社に適しているかどうか、慎重に判断することも大切です。

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アスクルオフィスづくりサービス「家具まとめ買いご相談」

ロッキング機能搭載のオフィスチェアは、以下のページから検索できます。ぜひ、目的の機能とオフィス空間にマッチした製品を探してみてください。

アスクルサイト　ロッキングチェア

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編集・文・画像：アスクル「みんなの仕事場」運営事務局　
制作日：2024年2月15日