介護用椅子にはさまざまな種類があり、商品ごとに特徴が異なります。施設によって適した介護用椅子は異なるため、目的や用途を踏まえて商品を選ぶことが重要です。本記事では、介護用椅子を選ぶ際のポイントや、カテゴリー別におすすめの商品をピックアップして紹介します。
介護施設や高齢者施設に適した介護用椅子を選定する際には、(1)用途、(2)安定性・安全性、(3)座面の高さとサイズ、(4)肘掛け・背もたれ、(5)クッション性、(6)手入れしやすさ、の6つのポイントを中心にチェックすることをおすすめします。
介護用として用いられる椅子には、主に以下の種類があります。
・ダイニングチェア
リビングやダイニングで要介護者が食事をしたり、くつろいだりするときに使用する椅子です。座面高さの調整機能やリクライニング機能を備えた商品もあります。
・リクライニングチェア・ソファ
リビングなどでのんびりとリラックスして座るときに最適なチェア・ソファです。リクライニング機能があり、楽な姿勢でくつろげる点が魅力です。
・座椅子
通常は脚がないタイプの椅子ですが、脚付きの商品もあります。足を伸ばしてくつろげる点が特徴です。商品によっては、立ち上がり補助機能などを備えているものもあります。
・立ち上がりサポート椅子
要介護者のお尻を椅子の座面部分が押し上げることによって、立ち上がりをサポートしてくれる椅子です。靴の脱ぎ履きをする際などに便利です。
これらの椅子はデザインや機能が異なり、それぞれに特徴があります。用途に適した商品を選定したり、使い分けたりすることが重要です。
高齢者は、筋力を含めて身体機能が低下していることが多く、椅子に腰掛ける際、あるいは椅子から立ち上がる際に転倒してしまう危険性があります。そのため、介護用・高齢者向けの椅子を選ぶ際には、安定性や安全性が十分に確保されているかどうかは必ずチェックすべきポイントです。例えば、ぶつかった際に怪我をしないよう肘掛けなどの角が丸く加工されているか、肘掛けが低く設計されているか、座面が高く立ち上がりやすい作りになっているか、などは十分に確認する必要があります。人間工学にもとづいてデザインされ、高齢者が使いやすいよう配慮されている商品であれば安心です。
例えば、ダイニングチェアのような座面が高い椅子の場合には、奥行がやや短めの商品の方が、長めのものより立ち上がりやすいと考えられます。さらに、座面の奥行がありすぎると、腰痛の原因や姿勢の崩れにもつながります。座面幅は40cm程度が無難です。広すぎると体が左右に傾き、転倒のおそれがあります。座面の高さは一般的に身長の1/4がよいとされ、38cm程度になりますが、実際に座ってみて、足裏が床から浮かない程度の高さが理想です。
肘掛けがあると、座ったときに腕を載せてリラックスでき、なおかつ立ち上がる際に楽です。背もたれがあれば、もたれかかることができ、誤ってうしろに転倒してしまう危険性は大幅に軽減されます。ただし、立ち上がりサポート椅子の場合には、背もたれのない方が座る人の体の動きを制限しません。肘掛けの高さも要チェックポイントです。一般的なダイニングテーブルの天板までの高さは約71cmであり、肘掛けの高さによってはテーブル下に収納できなくなってしまいます。
座面のクッション性が低いと、長時間の使用でお尻が痛くなるおそれがあります。反対にクッション性が高すぎると、体が沈み込みすぎてしまい、立ち上がりにくくなります。長時間座っても疲れにくく、なおかつ立ち上がりやすい適度な硬さがある椅子がおすすめです。
介護施設や高齢者施設では、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染予防対策が厳格に行われており、日々使用する椅子は常に衛生的な状態に保たなくてはなりません。介護用椅子を選ぶ際には、メンテナンス性が重要です。座面などの素材に耐アルコール性のレザーが使用されている、拭きやすいように形状がシンプルである、汚れを見つけやすい、といった商品であれば安心です。
ここでは、介護施設や高齢者施設などの利用にも適した椅子のなかから、事務用品を中心に扱う大手通販サイト「アスクル」で人気の15商品を紹介します。
要介護者がダイニングで食事を摂るときやリビングでテレビを見るときなど、さまざまな用途に使える椅子です。
幅53×座面高42cmとやや幅広で、ゆったりと座れる介護チェアです。肘掛けは立ち上がる際に握りやすい曲線状になっています。また座面や背もたれには耐水性の高いPVCレザーが使用されているため、メンテナンス性にも優れています。
■本体価格(2024年3月時点)
¥16,800(税込み)
幅53×座面高42cmとやや幅広で、ゆったりと座れる介護チェアです。肘掛けは立ち上がる際に握りやすい曲線状になっています。また座面や背もたれには耐水性の高いPVCレザーが使用されているため、メンテナンス性にも優れています。
■本体価格(2024年3月時点)
¥16,800(税込み)
座面には、6cmと十分な厚みのあるクッションが使用され、快適な座り心地を実現した肘掛け付きの椅子です。座面や背もたれの芯材に樹脂を使用することによって、適度な弾力と同時に軽量化にも成功しています。木製でありながらも重量は5.7kgに抑えられ、施設内で持ち運びする際も楽です。耐アルコール仕様の張地が使われているため、メンテナンス性に優れ、常に衛生的に保てます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥21,900(税込み)
座面には、6cmと十分な厚みのあるクッションが使用され、快適な座り心地を実現した肘掛け付きの椅子です。座面や背もたれの芯材に樹脂を使用することによって、適度な弾力と同時に軽量化にも成功しています。木製でありながらも重量は5.7kgに抑えられ、施設内で持ち運びする際も楽です。耐アルコール仕様の張地が使われているため、メンテナンス性に優れ、常に衛生的に保てます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥21,900(税込み)
快適性と使い勝手のよさとを両立させた商品がNo.693Sです。幅51×奥行62.5×座面高42cmと、ゆったりと座れるサイズで、楽に立ち上がれるよう肘掛けも備えています。快適な座り心地を実現するモールドウレタンを座面の素材に使用し、長時間の使用でも快適です。
■本体価格(2024年3月時点)
¥36,936(税込み)
快適性と使い勝手のよさとを両立させた商品がNo.693Sです。幅51×奥行62.5×座面高42cmと、ゆったりと座れるサイズで、楽に立ち上がれるよう肘掛けも備えています。快適な座り心地を実現するモールドウレタンを座面の素材に使用し、長時間の使用でも快適です。
■本体価格(2024年3月時点)
¥36,936(税込み)
フレームや肘掛けのみならず、脚にも木の素材が用いられた、あたたかみのあるチェアです。座面が回転するので離着席しやすく、介護スタッフが要介護者を車椅子などへ移乗させるときにも楽です。肘掛けと大きな背もたれがあることによって、利用者はのんびりとくつろげます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥33,999(税込み)
フレームや肘掛けのみならず、脚にも木の素材が用いられた、あたたかみのあるチェアです。座面が回転するので離着席しやすく、介護スタッフが要介護者を車椅子などへ移乗させるときにも楽です。肘掛けと大きな背もたれがあることによって、利用者はのんびりとくつろげます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥33,999(税込み)
背もたれが低く設計されたダイニングチェアです。幅40cmなので姿勢の崩れを防止でき、安全性も確保できます。15色以上のカラーラインナップが展開され、施設や空間の雰囲気にあわせて選べるのは大きな魅力です。背もたれや座面に使用されているビニールレザーには、耐薬品や抗菌、防汚、難燃などの機能があります。
■本体価格(2024年3月時点)
¥29,054(税込み)
背もたれが低く設計されたダイニングチェアです。幅40cmなので姿勢の崩れを防止でき、安全性も確保できます。15色以上のカラーラインナップが展開され、施設や空間の雰囲気にあわせて選べるのは大きな魅力です。背もたれや座面に使用されているビニールレザーには、耐薬品や抗菌、防汚、難燃などの機能があります。
■本体価格(2024年3月時点)
¥29,054(税込み)
リクライニングチェア・ソファは、利用者の楽な姿勢にあわせられるのが特徴です。のんびりとリラックスしてくつろげます。
アーム付きで、座った姿勢から立ち上がりやすい回転チェアです。ハイバックの背もたれはリクライニングでき、なおかつオットマンもあるため、足を伸ばしてリラックスできます。回転式なので、要介護者を立ち上がらせたいときや車椅子に移乗させたいときにも楽です。本体のサイドにはテレビのリモコンなど小物を収納できるポケットを備えています。
■本体価格(2024年3月時点)
¥18,268(税込み)
アーム付きで、座った姿勢から立ち上がりやすい回転チェアです。ハイバックの背もたれはリクライニングでき、なおかつオットマンもあるため、足を伸ばしてリラックスできます。回転式なので、要介護者を立ち上がらせたいときや車椅子に移乗させたいときにも楽です。本体のサイドにはテレビのリモコンなど小物を収納できるポケットを備えています。
■本体価格(2024年3月時点)
¥18,268(税込み)
木製フレームを使用した、シックでラグジュアリーな質感のチェアです。リクライニング機能によって体と椅子とのすき間を埋めながら、骨盤と背骨とを支えてくれるため、楽な姿勢でくつろげます。背もたれの角度調整は6度刻みと細かく行えるため、理想的なフィット感を得られます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥44,000(税込み)
木製フレームを使用した、シックでラグジュアリーな質感のチェアです。リクライニング機能によって体と椅子とのすき間を埋めながら、骨盤と背骨とを支えてくれるため、楽な姿勢でくつろげます。背もたれの角度調整は6度刻みと細かく行えるため、理想的なフィット感を得られます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥44,000(税込み)
首もとから後頭部までをカバーするハイバックタイプの背もたれを採用した、座面幅50.6cmのゆったりと座れるチェアです。肘掛けがあるため立ち上がりも容易です。抗菌、防汚、耐アルコール仕様のビニールレザーが張地に使用されているためメンテナンスしやすく、常に衛生的な状態に保てます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥138,043(税込み)
首もとから後頭部までをカバーするハイバックタイプの背もたれを採用した、座面幅50.6cmのゆったりと座れるチェアです。肘掛けがあるため立ち上がりも容易です。抗菌、防汚、耐アルコール仕様のビニールレザーが張地に使用されているためメンテナンスしやすく、常に衛生的な状態に保てます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥138,043(税込み)
座椅子は、高さがある椅子に比べて、転倒による怪我の危険性が低い点が特徴です。商品によっては座面が高く、ダイニングテーブルとあわせて使えるものもあります。
木製フレームに、クッション性の高い座面や背もたれを採用した高座椅子です。座面高さは27~36cmまで4段階で調節できるほか、背もたれは7段階、ヘッドレストは14段階、腰サポート部分は14段階でのリクライニングが可能で、利用者の楽な姿勢へ容易に調整できます。リビングでくつろぐときだけでなく、ダイニングテーブルで食事を摂るときにも使えます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥23,800(税込み)
木製フレームに、クッション性の高い座面や背もたれを採用した高座椅子です。座面高さは27~36cmまで4段階で調節できるほか、背もたれは7段階、ヘッドレストは14段階、腰サポート部分は14段階でのリクライニングが可能で、利用者の楽な姿勢へ容易に調整できます。リビングでくつろぐときだけでなく、ダイニングテーブルで食事を摂るときにも使えます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥23,800(税込み)
頭から足先までをカバーできるタイプの高座椅子で、クッション材にウレタンフォームを使用しています。フットレスト付きなので足を伸ばしてくつろげ、360度回転にも対応しています。背もたれは8段階、頭部は14段階、フットレストは14段階でのリクライニングが可能で、体にフィットするよう細かく調整できます。高座椅子なので立ち上がりやすく、ダイニングテーブルでの食事にも使用できます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥32,120(税込み)
頭から足先までをカバーできるタイプの高座椅子で、クッション材にウレタンフォームを使用しています。フットレスト付きなので足を伸ばしてくつろげ、360度回転にも対応しています。背もたれは8段階、頭部は14段階、フットレストは14段階でのリクライニングが可能で、体にフィットするよう細かく調整できます。高座椅子なので立ち上がりやすく、ダイニングテーブルでの食事にも使用できます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥32,120(税込み)
床へ直置きするタイプではない、脚付きの座椅子です。座面高さは35cmで、低めの視線をキープしつつ足を伸ばしてのんびりとくつろげます。座面や背もたれのウレタンフォームクッションが、快適な使用感を実現しています。商品名にある通りのスタッキングチェアで、使わないときは背もたれを折り畳んで、複数の椅子を積み重ねて収納できます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥8,280(税込み)
床へ直置きするタイプではない、脚付きの座椅子です。座面高さは35cmで、低めの視線をキープしつつ足を伸ばしてのんびりとくつろげます。座面や背もたれのウレタンフォームクッションが、快適な使用感を実現しています。商品名にある通りのスタッキングチェアで、使わないときは背もたれを折り畳んで、複数の椅子を積み重ねて収納できます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥8,280(税込み)
リクライニング、チルト、昇降の各機能を搭載した座椅子です。専用リモコンでリクライニングやチルト、座面を昇降させることが可能で、利用者に負担をかけません。上下のストローク幅は41.5cmあり、介護時の抱きかかえや車椅子などへの移乗も楽です。介護者が操作しやすいよう、リモコンは取り外して使えます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥296,417(税込み)
リクライニング、チルト、昇降の各機能を搭載した座椅子です。専用リモコンでリクライニングやチルト、座面を昇降させることが可能で、利用者に負担をかけません。上下のストローク幅は41.5cmあり、介護時の抱きかかえや車椅子などへの移乗も楽です。介護者が操作しやすいよう、リモコンは取り外して使えます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥296,417(税込み)
自力で立ち上がれる方向けの椅子で、玄関での靴の脱ぎ履きなどに便利です。
木製フレームに座面クッションを載せただけのような、シンプルなデザインのサポート椅子です。両サイドには手すりが設けられており、座った姿勢からも立ち上がりやすいのが特徴です。下部に設けられた棚板には靴を収納できます。座面の高さは5.5cm刻みで調整できるため、利用者の体格にあわせて使用できます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥9,047(税込み)
木製フレームに座面クッションを載せただけのような、シンプルなデザインのサポート椅子です。両サイドには手すりが設けられており、座った姿勢からも立ち上がりやすいのが特徴です。下部に設けられた棚板には靴を収納できます。座面の高さは5.5cm刻みで調整できるため、利用者の体格にあわせて使用できます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥9,047(税込み)
シンプルな設計ながら耐荷重は200kgと高く、体格のよい男性高齢者でも安心して使用できるサポートチェアです。15以上のカラーバリエーションがあり、さまざまな施設のインテリアにあわせられます。両サイドに設けられたアームに体重をかけられるため、靴の脱ぎ履きなどに便利です。
■本体価格(2024年3月時点)
¥14,831(税込み)
シンプルな設計ながら耐荷重は200kgと高く、体格のよい男性高齢者でも安心して使用できるサポートチェアです。15以上のカラーバリエーションがあり、さまざまな施設のインテリアにあわせられます。両サイドに設けられたアームに体重をかけられるため、靴の脱ぎ履きなどに便利です。
■本体価格(2024年3月時点)
¥14,831(税込み)
シックなダークブラウンカラーのサポートチェアです。幅52×奥行30×高さ50cm、重量約3kgと軽量コンパクトな設計であり、施設の玄関先に配置しても邪魔になりません。高座椅子などとあわせられて、足置きベンチとしても使用できます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥4,840(税込み)
シックなダークブラウンカラーのサポートチェアです。幅52×奥行30×高さ50cm、重量約3kgと軽量コンパクトな設計であり、施設の玄関先に配置しても邪魔になりません。高座椅子などとあわせられて、足置きベンチとしても使用できます。
■本体価格(2024年3月時点)
¥4,840(税込み)
介護用椅子にはさまざまな種類があります。目的や用途を明確にしたうえで、適切な商品を選ぶことが重要です。安定性や安全性、肘掛け、背もたれの有無などもチェックが必要なポイントです。介護用椅子の大量購入や入れ替えなどを検討しているのであれば、アスクルのまとめ買いサービスをおすすめします。在庫の確認から納期調整まで柔軟に対応してくれます。
編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
制作日:2024年3月28日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
こちらからご確認ください。