近年、給湯室は従来の役割に加えて、社内コミュニケーションの円滑化を図るスペースとしての機能も求められるようになってきました。本記事では、給湯室を社員が集まる場所にすることの重要性と、使いやすいレイアウトのコツなどをご紹介します。
・オフィスにおける「給湯室」の役割と重要性
・コミュニケーションも活性化!? 使いやすい給湯室レイアウトのコツ
・シンク(水回り)がないオフィスにも給湯室は作れる?
・おしゃれで便利な給湯室のレイアウトアイデア
・給湯室を使いやすく!導入したいおすすめオフィス家具6選
オフィスの給湯室は社員が気軽に利用できる、ちょっとした台所のようなスペースです。シンクをはじめ、コンロや湯沸かし器、冷蔵庫、電子レンジなどが設置されている給湯室も少なくありません。そのため、社員は自分自身や来客用の飲み物を準備したり、食器を洗ったりできるほか、お弁当やお惣菜を温めたり、インスタント食品を調理したりすることなども可能です。
これらが給湯室の基本的な使い方ですが、近年では「マグネットスペース」としての機能を持たせる企業も増えています。マグネットスペースとは、マグネット(磁石)に引き寄せられるように、自然と人が集まる居心地の良いスペースのことを指します。オフィスにマグネットスペースがあれば、社員同士で役職や部門を超えたコミュニケーションが取りやすくなり、その結果としてイノベーティブなアイデアの創造にもつながります。
また、予定された休憩とは別に数分程度の「マイクロブレイク」を頻繁に取ることで、結果的に1日のパフォーマンスが向上するとされています。給湯室をより清潔で便利にし、同僚と何気ない会話をしたり、コーヒーを淹れたり、ストレッチをしたりできる場所にすることで、マイクロブレイクを取る習慣も社内に根付きやすくなります。
社員が自然と集まり、活発なコミュニケーションが生まれる給湯室を作るためには、次に挙げる5つのポイントを押さえることが大切です。
給湯室を設置する場所から決めていく場合、ゲストにお茶やコーヒーを出す機会が多いなら、会議室や応接室との導線と距離を最適化するようにしましょう。せっかく社員がひと手間かけてお茶やコーヒーを淹れても、提供する前に冷めてしまうとゲストにあまり良い印象を抱かれず、もったいない結果となってしまいます。また、飲み物を運ぶ途中で社員同士がぶつかったり、うっかり飲み物をこぼしてしまったりするおそれもあります。それらのリスクに気を配ることで、社員に余計なストレスがかかる点も問題です。
一方、給湯室とワークスペースの距離が近すぎるのも、あまり良くはありません。給湯室から聞こえる音や声が気になって、社員が業務に集中できない可能性があります。気分転換をする場合でも、給湯室が近くにあると便利な反面、頭が休憩モードに切り替わりにくくなります。
そのため、可能であればあえて給湯室とワークスペースに一定の距離を設け、給湯室に足を運ぶこと自体が気分転換になるような設計にするのがおすすめです。それが難しい場合は、パーテーションなどでワークスペースと給湯室を明確に区切りましょう。インテリアに関しても、ワークスペースとは趣きが異なる、リラックスできる雰囲気のものを選ぶのが有効です。
給湯室には、一般的にシンクをはじめ、冷蔵庫、電子レンジ、湯沸かしポット、食器や清掃用品などが用意されています。企業によってはコーヒーサーバーやウォーターサーバー、自動販売機などが設置されていることもあります。ただし、それらが雑然と並んでいると、あまりくつろげる雰囲気にはなりません。そのため、きれいに収納できるオフィス家具を活用するのがおすすめです。そうすることで、お土産やお菓子、コーヒー用の砂糖やフレッシュといったこまごましたものも整理しやすくなります。すっきりと片付いた空間は居心地が良いので、社員が集まりやすくなるはずです。
給湯室にカフェスペース・休憩スペースを併設させるのもおすすめです。例えばコーヒーを淹れている間に立ち話をするのも良いですが、テーブルや椅子、ソファなどを設置すれば、場所や時間を改めることなく、そのまま会話に花を咲かせられます。ミーティングを開催するほどではない、業務上のちょっとした打ち合わせや相談などにも便利です。また、観葉植物やフェイクグリーンなどを置いて、リラックスした雰囲気を演出するのも有効です。緊張がほぐれるため、部門や役職の違いなどで普段はあまり会話をする機会がない社員の間にも、ふとしたコミュニケーションが生まれるかもしれません。
給湯室にシンクがなければ、空になったお弁当箱や水筒、コップなどを洗ったり、インスタント食品のお湯を捨てたりすることはできません。しかし、「飲み物を用意するついでに、雑談などの気軽なコミュニケーションを取る」という目的を満たしたスペースを作ることは十分可能です。シンクにこだわる必要はありません。例えば自動販売機や排水タンクが付いたコーヒーマシン、ウォーターサーバーなどを導入すれば、湯沸かしポットなどがなくても、飲み物の準備には困りません。シンクがないので、かえって生ごみの処理や臭いの対策をする手間も省けます。さらに、ワークスペースとパーテーションで区切り、テーブルや椅子、ソファなどを設置すれば、カフェスペースも兼ねた居心地の良い給湯室が出来上がります。
給湯室に設置するオフィス家具を、コーポレートカラーや企業イメージに合ったカラーで統一するのもおすすめです。その際は、押し付けがましくならないよう、おしゃれで明るい印象にまとめましょう。そうすることで、社員が自社に対して親しみと愛着を感じ、エンゲージメントが向上することも期待できます。また、コンパクトなスタンディングカウンターを設置したり、アートなどを飾ったりするのも、社員が集まる空間にするための良い作戦です。黒板やホワイトボードを設置すれば、雑談中に生まれたちょっとしたアイデアを書き留めておけます。生まれたアイデアを視覚化し、整理するのにも便利です。マガジンラックを置き、雑誌や新聞などを読めるようにするのも、気分転換や情報収集に有効です。
ここまででご説明したとおり、使い勝手が良く快適な給湯室を作るためには、給湯室のインテリアにこだわることも大切です。そこで、以下では社員が適度にリラックスでき、会話が弾むスペース作りに有効な、おすすめのオフィス家具をピックアップしてご紹介します。
こちらの製品は、電子レンジやポット、来客用の食器などを、まとめてすっきり収納できるレンジボードです。サイズとカラーのバリエーションがあるので、どのような寸法やレイアウトの給湯室にもすんなりとなじみます。同シリーズの食器棚と組み合わせることで、テイストを統一したまま収納力を上げられます。
■本体価格(2024年2月時点)
¥47,916(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
こちらの製品は、電子レンジやポット、来客用の食器などを、まとめてすっきり収納できるレンジボードです。サイズとカラーのバリエーションがあるので、どのような寸法やレイアウトの給湯室にもすんなりとなじみます。同シリーズの食器棚と組み合わせることで、テイストを統一したまま収納力を上げられます。
■本体価格(2024年2月時点)
¥47,916(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
こちらの製品は、飲み物を片手に立ち話をするのに便利な、カウンターとしても使えるカフェキャビネットです。壁に付ける片面タイプは省スペース仕様なので、給湯室の広さが限られている場合にも便利です。両面タイプは社員同士がカウンターを挟んで対面で使えます。スペースの中央にテーブルの代わりとして配置するのもおすすめです。
■本体価格(2024年2月時点)
¥39,900~¥49,900 (税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
こちらの製品は、飲み物を片手に立ち話をするのに便利な、カウンターとしても使えるカフェキャビネットです。壁に付ける片面タイプは省スペース仕様なので、給湯室の広さが限られている場合にも便利です。両面タイプは社員同士がカウンターを挟んで対面で使えます。スペースの中央にテーブルの代わりとして配置するのもおすすめです。
■本体価格(2024年2月時点)
¥39,900~¥49,900 (税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
シンプルなカフェテーブルがあれば、ちょっとした休憩や気軽な打ち合わせの際にも便利です。こちらの製品は、ナチュラル、ブラウン、ホワイトと3色が展開されています。いずれも会話の邪魔にならない、落ち着いたトーンの色です。自社のコーポレートカラーやイメージカラーとも組み合わせながら、自社ならではのリラックススペースを作ってみてください。
■本体価格(2024年2月時点)
¥13,489(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
シンプルなカフェテーブルがあれば、ちょっとした休憩や気軽な打ち合わせの際にも便利です。こちらの製品は、ナチュラル、ブラウン、ホワイトと3色が展開されています。いずれも会話の邪魔にならない、落ち着いたトーンの色です。自社のコーポレートカラーやイメージカラーとも組み合わせながら、自社ならではのリラックススペースを作ってみてください。
■本体価格(2024年2月時点)
¥13,489(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
どのようなレイアウトにもなじむのが、シンプルで飽きのこないカフェチェアです。こちらの製品は、背もたれは木製で、座面には合成レザーが使用されています。ワークスペースで使用するオフィスチェアとはまた異なるゆったりとした雰囲気なので、仕事から一時離れてコーヒーブレイクをしたい場合に喜ばれます。
■本体価格(2024年2月時点)
¥9,990(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
どのようなレイアウトにもなじむのが、シンプルで飽きのこないカフェチェアです。こちらの製品は、背もたれは木製で、座面には合成レザーが使用されています。ワークスペースで使用するオフィスチェアとはまた異なるゆったりとした雰囲気なので、仕事から一時離れてコーヒーブレイクをしたい場合に喜ばれます。
■本体価格(2024年2月時点)
¥9,990(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
手軽に観葉植物を取り入れられるのが、アートクリエイション(フェイクグリーン)です。本物の観葉植物は、水やりなどの世話や置き場所に困ることもありますが、アートクリエイションなら、そういった心配はいりません。ほこりを払う程度のお手入れをするだけで、給湯室にリラックスムードを添えられます。こちらの製品は、消臭・抗菌作用のある光触媒「V-CAT」が使われているので、長く清潔な状態を保てるのも大きなメリットです。
■本体価格(2024年2月時点)
¥39,200(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
手軽に観葉植物を取り入れられるのが、アートクリエイション(フェイクグリーン)です。本物の観葉植物は、水やりなどの世話や置き場所に困ることもありますが、アートクリエイションなら、そういった心配はいりません。ほこりを払う程度のお手入れをするだけで、給湯室にリラックスムードを添えられます。こちらの製品は、消臭・抗菌作用のある光触媒「V-CAT」が使われているので、長く清潔な状態を保てるのも大きなメリットです。
■本体価格(2024年2月時点)
¥39,200(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
給湯室とワークスペースが隣接している場合、社員がオンオフを切り替えられるようにするために、給湯室とワークスペースの境目を明確にするパーテーションなどが欠かせません。こちらの製品は、フレーム部分がブラックになったウッドベースのパーテーションです。良い意味でオフィスらしさを感じさせないので、カフェのようにゆったりとした空気が流れるスペースを作りたい場合に適しています。
■本体価格(2024年2月時点)
¥17,200~¥32,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
給湯室とワークスペースが隣接している場合、社員がオンオフを切り替えられるようにするために、給湯室とワークスペースの境目を明確にするパーテーションなどが欠かせません。こちらの製品は、フレーム部分がブラックになったウッドベースのパーテーションです。良い意味でオフィスらしさを感じさせないので、カフェのようにゆったりとした空気が流れるスペースを作りたい場合に適しています。
■本体価格(2024年2月時点)
¥17,200~¥32,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
給湯室は従来の「飲み物を準備する」「お弁当を温める」などの機能だけでなく、社員同士が活発にコミュニケーションを取る、マグネットスペースとしての役割も求められるようになっています。給湯室にカフェスペースを併設することで、部門や役職を超えた、社員同士による活発なコミュニケーションの促進が期待できます。ふとした雑談から自由なアイデアが生まれれば、イノベーションも起こりやすくなるはずです。また、パフォーマンス向上につながると注目されているマイクロブレイクも積極的に取りやすくなります。オフィス家具やフェイクグリーンなど、くつろげるインテリアの選定にも気を配りながら、社員が自然と集まる、居心地の良い給湯室を実現してください。
編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
制作日:2024年3月5日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
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