緑がいっぱいのスクエアガーデン『「すべてはコミュニケーションのために」MIXIの9フロア・7400坪のこだわりオフィスを大解剖![中編]』
オフィスにリフレッシュスペースを設置することは、企業に多くのメリットをもたらします。しかし、従業員が快適に利用できる空間を作るためには、正しいポイントを踏まえたうえで取り組む必要があります。本記事では、リフレッシュスペース設置によるメリットや、導入時のポイントについて詳しく解説します。
・近年注目される「リフレッシュスペース」とは?
・オフィスにリフレッシュスペースを設けるメリット
・オフィスへのリフレッシュスペース導入事例3選
・リフレッシュスペース作りに活用できるオフィス家具の例
リフレッシュスペースとは、勤務中の従業員が気分転換をするために利用できる空間のことです。リモートワークが一定程度まで浸透したことによって、オフィスの役割が変化しつつあるなか、出社したくなるオフィス作りの一環としてリフレッシュスペースが注目されています。リフレッシュスペースはオフィスの規模にかかわらず設置することが可能です。十分な広さがなく、独立した空間の確保が難しくても、レイアウトなどの工夫次第で設置できます。
関連記事:▼リフレッシュルームとは? 導入効果・事例とレイアウトのコツ
オフィスにリフレッシュスペースを設けることによって得られるメリットとしては、
・社内コミュニケーションの活性化につながる
・生産性や業務効率の向上が期待できる
・優秀な人材の採用・定着に寄与する
といったことが考えられます。
快適にすごせるリフレッシュスペースがあれば、従業員は自然と足を運びます。自然な形で従業員同士の交流が生まれ、コミュニケーションが活発になります。コミュニケーションが活性すれば、アイデアが生まれやすくなると考えられます。部署間の壁を超えてさまざまな従業員が自由に意見を交換することで、これまでに思いつかなかった斬新なアイデアが出てくる可能性があります。
リフレッシュスペースで心身を休めて、気分転換することによって、従業員は集中力の回復を図れ、本来のポテンシャルやパフォーマンスを発揮しやすくなります。心身のリフレッシュはストレスの緩和にも有効です。これらは結果的に従業員の生産性を高め、業務効率を向上させることにつながります。
リフレッシュスペースの設置は「従業員が働きやすい環境の整備に注力している」企業であることをアピールでき、企業のイメージアップに寄与します。おもに少子高齢化にともなう労働力人口の減少により、企業は以前に比べて人材の確保が難しくなっています。企業イメージのよい職場や従業員が働きやすい環境は、求職者にとって大きな魅力であり、優秀な人材を確保するうえで強力な材料になり得ます。従業員の流出を防ぎ、定着率を高める意味でもリフレッシュスペースの設置は有効です。リフレッシュスペースがあれば、従業員は勤務中でも適度に心身を休められるため、愛社精神や従業員満足度の向上が期待できます。
ここでは、リフレッシュスペースの導入事例として、
・ロータイプの収納で、空間をゆるく区切ったリフレッシュエリア
・真似できそう!フロアの一角にあるリフレッシュエリア
・ちょっとした打ち合わせも。バーカウンターのあるフリースペース
の3つを紹介します。
執務室に隣接する形でリフレッシュスペースを設置した事例です。両者をロータイプの収納家具で区切り、空間の雰囲気も大きく変えている点が特徴です。たとえば、執務室の床はカーペットであるのに対して、リフレッシュエリアにはフローリングを採用しています。さらにリフレッシュエリアの天井はスケルトン化して開放感を高め、暖色系の照明を取り入れて、リラックスできる雰囲気を演出しています。同じ空間ではあるものの、一歩足を踏み入れると大きく雰囲気が変わるため、オンとオフを切り替えられます。
関連記事:▼「Dr. 転職なび」を始め医師人材総合サービス事業を展開する株式会社エムステージの本社オフィス(東京 大崎)に行ってきました【後編】(オフィス訪問[2])
もともとのオフィス空間を最大限に活用した、どの企業でも真似しやすい事例です。フロアの一角に設けられたリフレッシュスペースには、コンパクトかつデザイン性に優れたテーブルやチェアが配置され、自社の株価を見られるモニターも設置されています。従業員同士のコミュニケーションを重視し、リフレッシュエリアにゲーム機を設置している点も大きな特徴です。
関連記事:▼エントランスや会議室でオリジナルのメッセージを発信する株式会社アシロの新オフィス[後編]
オフィス作りの一環として、多目的に利用できる空間を設置した事例です。この企業では、ちょっとした打ち合わせからランチなどまでに使えるフリースペースを設置しており、同じ空間にはおしゃれなバーカウンターも設けられています。執務室からは隠れるような形で設置された小上がりスペースには、クッションや丸テーブルに加え、カウンターや電源も用意されているため、休憩だけではなく、仕事用としても使えます。従業員間のコミュニケーションの活性化を意識したレイアウトで、ファミレス席や小ぶりのテーブルを設置してあるのも特徴です。
関連記事:▼ワークプレイスを毎年見直す! オフィスを増床した47ホールディングスを訪問
闇雲にリフレッシュスペース作りに着手しても、快適どころか利用しにくい空間ができあがってしまうだけです。おしゃれで快適な空間を構築するポイントとしては、
・利用しやすいルールを考える
・独立した空間を用意する
・カフェコーナーを設置する
・インテリアに緑を取り入れる
・執務室とは異なるデザインの家具を用いる
といったことが挙げられ、これらのポイントを押さえたレイアウトや運用を検討すべきです。
リフレッシュスペースを設置しても、従業員が利用してくれなければ、望むような効果やメリットは得られません。従業員が安心かつ快適に利用できるようなルールを作り、周知することが重要です。たとえば、リフレッシュスペース内での私語や飲食を認めるのか否かは、ルール化しておくことをおすすめします。大切なのは、企業側が一方的にルールを決めて押し付けるのではなく、従業員の意見を参考にして、ルールを作ることです。従業員が何を求めているのか、どのようなスペースが必要なのかを検討したうえで、ルール化を進めてください。
理想的なのは、四方が壁で囲まれた独立型の個室リフレッシュスペースですが、オフィスの規模によっては設置が難しいかもしれません。このような場合でも、パーティションで執務室と区切ったり、従業員が1人になれる個室ブースを設けたりといった工夫をすれば、リラックスできる空間を作ることはできます。執務室とインテリアを大きく変えるのも有効です。リフレッシュスペースの床や壁紙、家具などが執務室とまったく同じでは、従業員の気分も変わりません。雰囲気が大きく変われば、リフレッシュ効果は高まります。
コーヒーや紅茶などを楽しめるカフェコーナーを設置すれば、自然と従業員が集まります。よりリラックスできる空間のなかでは会話が弾み、コミュニケーションの活性化に有効です。実際のカフェのような空間を作って、メニューも充実させれば、なお効果は上がります。ドリンクサーバーのレンタルやオフィスカフェの運営などのサービスを利用する方法もあります。
関連記事:▼オフィスカフェ導入のススメ|設置方法とおしゃれな企業事例
色彩心理学では、緑には落ち着きや安らぎなどの意味があり、リラックス効果を高めると考えられています。さらに疲労回復効果も期待できるため、リフレッシュスペースに緑を取り入れることは有効です。たとえば観葉植物が挙げられますが、オフィスに設置する際には、日陰や乾燥、寒さに強いもの、手入れに手間がかからないものをおすすめします。ポトスやガジュマル、サンスベリアなどはオフィスに設置する観葉植物としてポピュラーです。本物の植物は少なからず手入れが必要なので避けたいということであれば、フェイクグリーンはいかがでしょうか。本物の植物ではないものの、空間に緑色を取り入れられるため、一定の効果は期待できます。
関連記事:
▼オフィスグリーンにおすすめの植物10選! 緑化で得られる効果とは?
▼オフィス向けフェイクグリーンおすすめ16選! 導入の効果や選び方は?
執務室と同じデザインの家具では、休憩中の従業員は心が休まりません。気分転換しやすいよう、執務室とは異なるデザインの家具やインテリアの採用をおすすめします。特におすすめしたいのがナチュラルなデザインの家具です。ベージュやブラウン、カーキ、グリーンなど、地球に存在する自然物をイメージしたアースカラーの家具はリラックスしやすく、リフレッシュスペースに適しています。サイズ感にも配慮してください。スペースが限られている場合には、大きな家具を設置すると圧迫感が増すため、コンパクトな製品が適しています。
十分な広さのリフレッシュスペースを確保できないのであれば、コンパクトかつデザイン性、機能性に優れた家具を選ぶことが基本です。ここでは、リフレッシュスペース作りに適したオフィス家具をいくつか紹介します。
「Justus」のパネルには、やわらかな質感のフェルト素材が用いられています。並列して幅広のパーティションにできるほか、三方が囲まれたボックス席タイプもあります。ソファはシンプルなデザインで、ナチュラルカラーが採用されています。
「PREDONA」シリーズのテーブルには、ラウンド天板とスクエア天板との2種類があり、木目調もしくはモカブラウンのスチール脚が採用されています。
チェアとテーブル、どちらもコンパクトな設計で空間を圧迫せず、狭いスペースでもリラックスしやすい空間を演出できます。同シリーズには、そのほかにもナチュラルなデザインのシェルフやサイドキャビネットなどがラインナップされています。
ギフトとしても人気が高い、フェイクグリーンのシリーズです。マウンテンアッシュやストレチア、パキラなどさまざまな種類が用意され、空間に合わせて選択できます。本フェイクグリーンには光触媒「V-CAT」が採用され、消臭・抗菌効果があるため、リフレッシュスペースを常に快適な環境に保ってくれます。空間を彩るアイテムとして使用できるほか、やさしく視線を遮る間仕切りとして活用することも可能です。
ギフトとしても人気が高い、フェイクグリーンのシリーズです。マウンテンアッシュやストレチア、パキラなどさまざまな種類が用意され、空間に合わせて選択できます。本フェイクグリーンには光触媒「V-CAT」が採用され、消臭・抗菌効果があるため、リフレッシュスペースを常に快適な環境に保ってくれます。空間を彩るアイテムとして使用できるほか、やさしく視線を遮る間仕切りとして活用することも可能です。
リフレッシュスペースの設置は、社内コミュニケーションの活性化や生産性の向上、人材の採用・定着への寄与など、企業にさまざまなメリットをもたらします。導入の際には、独立した空間やカフェスペースの設置を検討し、利用時のルールを作って、周知しましょう。
リフレッシュスペースの導入で悩んでいるのであれば、「アスクルオフィスづくりサービス」への相談をおすすめします。レイアウトの提案や家具のまとめ買い相談にも対応し、プロの視点からのアドバイスももらえます。問い合わせフォームや電話で気軽に相談できます。
編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
制作日:2024年8月9日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
こちらからご確認ください。