「社員が増えたためオフィスが狭く感じる」「書類の収納スペースが少ない」など、ワンルームの狭い事務所を広く見せたい場合には、レイアウトの工夫が効果的です。本記事では、狭い事務所を広く快適な空間に改善するコツを解説します。併せて、おすすめのオフィス家具も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

■ワンルームの"狭い事務所"を広く見せるレイアウトのコツ

ワンルームの狭い事務所を広く使いたい場合には、明るく統一感のある色を使用する、高さを抑えた家具を置くなど、ポイントを押さえてレイアウトすることが大切です。10畳ほどのマンションを使用した狭いオフィスなどでも、レイアウトをしっかりと意識することで、これまでより広く働きやすい空間へと改善が可能です。実際のレイアウトにあたっては、主に以下の5つのポイントを押さえておきましょう。

●明るく統一感のある色使いを意識する

狭いワンルームのオフィスを広く見せるには、家具や内装などの色使いが重要です。明るい色は空間を広く見せる効果があるため、白、明るいグレー、ベージュなどの色をベースカラーとして、壁や床、インテリアなどに取り入れるのがおすすめです。オフィス家具の色も含めて、室内で使用する色を2～3色程度でまとめると、すっきりとした印象になります。

また、明るい色で統一した室内のうち、一部の壁にアクセントカラーを取り入れたり、床だけを暗い色にしたりすると、空間に奥行きが生まれます。

●高さを抑えたオフィス家具で揃える

高さのあるオフィス家具を狭い空間に並べていると、圧迫感が生じます。オフィスを広く見せるには、目線を遮らない高さを抑えた家具の使用がおすすめです。背の低い収納家具やパーテーションを置いた場合、遮るものがなく全体を見渡せるため、オフィスが広く見えます。

背板のない収納棚などを間仕切りに使用する、半透明のパーテーションを使用するなどの工夫でも、圧迫感のない広い空間づくりが可能です。

●コンパクトなデスク・チェアを選ぶ

オフィスで使用する家具をコンパクトなサイズのものにする方法でも、狭いオフィスを広く使えます。特にオフィス内でスペースを取りやすいのが、デスクとチェアです。大きなデスクが並んで場所を取っている場合には、デスクを小さいサイズに変えると、空きスペースができてオフィスを広く見せられます。

例えば、基本的なデスクサイズは幅1,200mmですが、外出が多い営業の人や、パソコン作業が多い人のデスクは幅1,000mmのコンパクトサイズにするなど、必要に応じてサイズを変更すると、ムダなスペースを減らせます。

またオフィスチェアは、背もたれの低いローバックタイプのチェアが、コンパクトで狭いオフィス向きです。

●運用方法を工夫する

オフィス内の管理・運用を見直すことも、広いスペースの確保につながります。オフィスに使用していないものが置いてあると、ムダなスペースを取ってしまうため、不要なものを極力なくすことが大切です。オフィスを広くしたい場合には、書類を別の場所に保管する、一定のルールを決めて書類を破棄するなど、管理方法の見直しも行いましょう。

また、リモートワークを導入している場合や、営業で外回りをする社員が多い場合には、デスクを自由に選択できるフリーアドレス制の導入もおすすめです。誰もが使えるすっきりと片付いたデスクを、出社している人が使用する分だけレイアウトします。

●グリーンや自然光を取り入れる

狭いオフィスでも窓から自然光を取り入れると、開放感のある雰囲気が生まれます。窓から入る光を遮る位置に収納やパーテーションを置かず、適度にまぶしい光を避けるブラインドなどを使用すると、狭さを感じにくくなります。

快適に過ごせる環境づくりには、グリーンを取り入れるのもおすすめです。大きい観葉植物を置くのが難しい場合でも、棚の上などに小さな観葉植物を置く、壁に壁掛けプランツを飾るなどしてグリーンを取り入れると、リラックスできる快適なオフィスになります。

■【事例】 おしゃれなオフィスから学ぶ、狭い事務所のレイアウトアイデア

狭い事務所のレイアウトアイデアについて学ぶ上では、実際の事例を知るのが早道です。ここでは、狭い事務所をおしゃれで快適なオフィスにするためのレイアウト方法を、実例を交えながら紹介します。

●パーテーションで執務室とエリア分け

ワンルームのオフィス内に、接客カウンターと複数の打ち合わせスペースを設置した事例です。明るい色のパーテーションを使用して、圧迫感を抑えながら個別の打ち合わせスペースを設置しました。執務スペースはナチュラルな木目調で明るさを醸しつつ、ブラックのチェアで落ち着きのある雰囲気にまとめています。重厚感のあるハイパーテーションを用いた奥の打ち合わせスペースが、全体のアクセントになっています。このように、パーテーションを使えばワンルームでも異なる空間の使い方が可能です。

▼アスクルオフィスづくりサービス 納入事例（株式会社イチイ様）

●"ファミレス席"でミーティングスペースを確保

コンパクトながらリラックスして過ごせる接客スペース、ミーティングスペースを設置したレイアウトアイデアです。丸みのある壁に合わせて、おしゃれなラウンドソファやラウンドテーブルを配置した接客スペースは、大きな窓から自然光が差し込む開放的な空間となっています。ラウンドソファの横には白いS字パーテーションがあり、明るく空間を区切っています。パーテーションの裏側は、ラウンドテーブルと明るい色のスタッキングチェアが並ぶ、省スペースでも使いやすいミーティングスペースです。このように、工夫次第で会議室がなくても半クローズドな空間を確保できます。

▼アスクルオフィスづくりサービス 納入事例（株式会社エステートシンワ様）

●低い収納で圧迫感なく空間を間仕切り

執務スペースに隣接したリフレッシュエリアを、低めのキャビネットで間仕切りしたレイアウトです。デスクとオフィスチェアが並ぶ執務スペースの空間と、給湯設備やカウンター、ソファ席などがあるリフレッシュエリアの空間を、背が低いキャビネットがきれいに切り替えています。高い間仕切りを使わない分、フロア全体が見渡せるため、広がりのあるオフィス空間が実現しています。

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■狭い事務所に合う！おしゃれで使いやすいオフィス家具の例

狭い事務所をレイアウトする際には、コンパクトで機能的かつおしゃれなオフィス家具の使用がおすすめです。おしゃれで使いやすい環境づくりに役立つオフィス家具をいくつか紹介します。

●小規模オフィス向けのデスク&チェアで空間の無駄を削減

PREDONA（プレドナ） デスク

PREDONA（プレドナ） タスクチェア

●デスクと高さを合わせた収納で作業スペースを拡張

オカムラ ジャスタスデスク

オカムラ ジャスタス収納 デスクエンド両開き

●吸音素材のパーテーションで"音ストレス"を軽減

オカムラ ジャスタス単体置き吸音パネル

オカムラ ジャスタスソファブース 2人用

●"高すぎず低すぎない"収納でやんわり目隠し

PREDONA（プレドナ）スチールシェルフ

おわりに

ワンルームの狭い事務所を広く快適に利用するには、明るい色使いを意識したり、家具の高さを抑えたり、コンパクトなデスクやチェアを選ぶことが重要です。また、オフィス内の管理や運用方法を見直し、グリーンを取り入れることで、さらに快適さを向上させる工夫ができます。これにより、過ごしやすいオフィスが完成します。

オフィスの移転や模様替えを検討しているなら、「アスクルオフィスづくりサービス」の利用がおすすめです。働き方やオフィスに合った家具やレイアウトをプロが提案する「レイアウトサービス」や、大量注文時の納期を調整できる「家具まとめ買いご相談サービス」など、便利なサービスを利用して、希望に合ったオフィスづくりが可能です。

アスクル株式会社「アスクルオフィスづくりサービス」
https://www.askul.co.jp/f/services/furniture/

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編集・文・画像：アスクル「みんなの仕事場」運営事務局　
制作日：2024年8月19日