「オフィスで使用している椅子の調子が悪い」「長時間座っていると身体が痛くなる」と訴える従業員が多いのなら、オフィスチェアを買い替えるタイミングなのかもしれません。本記事では、オフィスチェアの寿命や買い替える際の見極め方などを解説します。
・オフィスチェアの耐用年数、目安は8年
・寿命かも?オフィスチェアの買い替えサイン四つ
・少しでも長持ちするのは?椅子の寿命を決めるポイント
・長く使える!高耐久・高品質なオフィスチェアおすすめ7選
JOIFA(一般社団法人日本オフィス家具協会)が定めた「JOIFA標準使用期間」に基づくオフィスチェアの寿命は8年が目安です。この期間内であれば製品の経年劣化に伴う重大事故発生の危険が少ないと考えられています。ただし、通常の状態で1日8時間程度使用されることを想定しており、過度な時間の使用などには適用されません。
一方、近年オフィスでも目にすることが増えたゲーミングチェアは、3~5年程度で買い替えのタイミングを迎えるケースが珍しくありません。
ゲーミングチェアは、長時間ゲームに興じるゲーマーを対象に開発されたチェアです。使用者の身体を包み込みホールドするバケットシートを採用した製品が多く、機能性にも優れることからオフィスに採用されるケースが増えています。しかし、オフィスチェアより安価なだけあって、寿命は短い傾向があります。
オフィスチェアの背もたれや座面の張地が劣化していたら、買い替えのサインかもしれません。また、部品の破損やクッションのへたりを確認できたり、使用中に痛みを感じたりすることがあれば、買い替えのサインだと考えられます。
張地とは、オフィスチェアの背もたれや座面などを覆っている素材です。オフィスチェアによく用いられる素材には、メッシュやファブリック、PUレザーが挙げられます。
ほつれやひび割れ、破れなど張地に顕著な劣化が見られた場合には、買い替えを検討しましょう。とくにPUレザー(合成皮革)は加水分解が起こりやすく、5年前後で著しく劣化するケースがあります。オフィスを訪れた取引先の担当者や顧客に、酷く劣化したチェアを使っているシーンを見られると企業イメージの低下にもつながるため、早めの買い替えを検討しましょう。
オフィスチェアに使われている、ガスシリンダーやキャスターが破損しているのなら、買い替えのサインです。ガス圧で座面の高さを変えるパーツ、ガスシリンダーが壊れると、使用中に椅子が勝手に下がるといった事態にも見舞われます。
また、使用者の体重がダイレクトにかかるキャスターも壊れやすいパーツです。キャスターが外れた、スムーズに動かなくなったなどの症状が見られたら要注意です。
オフィスチェアの寿命である8年よりも前に、これらのパーツが破損するケースは少なくありません。ただし、パーツだけを交換すれば修理できるケースもあるため、チェア本体に大きな問題がなければパーツ交換を検討してみましょう。
使用者が直接腰をおろすチェアのクッションには、大きな負担がかかっています。使用者の体重や使用頻度によっては、劣化が早く進むケースも珍しくありません。
以前よりも座面が硬くなった気がする、短時間の使用でもお尻が痛くなる、といった状況なら、すでにクッションの劣化が進んでいる可能性があります。そのまま放置して使い続けると、お尻や太ももなどの筋肉に余計な負担をかけ続け、疲れやすくなります。
長時間デスクワークへ取り組んでいるときに身体が痛くなるのなら、オフィスチェアそのものが使用者の身体にマッチしていないのかもしれません。また、ランバーサポートをはじめとした身体への負担を軽減するための構造が機能しなくなった、クッションが劣化したなど、複合的な理由で身体が痛くなるケースも考えられます。
いずれにしても、身体への痛みを感じるのなら、買い替えのサインです。業務の生産性が低下するだけでなく、従業員の健康すら脅かしかねないため、なるべく早めの買い替えを検討しましょう。
オフィスチェア選びにおいては、座面や張地の素材、脚の素材、出荷形態、JISマークの有無を軸にすると、少しでも長持ちする製品を選べます。
長持ちする張地としては、ファブリックとメッシュ、本革が挙げられます。ファブリックはやわらかな質感が特徴的な布地で、さまざまなオフィスチェアで使用されているポピュラーな素材です。メッシュは、すき間に微細な埃が溜まりやすい難点があるものの、通気性に優れています。
本革(天然皮革)は、PUレザーより価格が高くなる傾向ですが、耐久性に優れ高級感も得られます。年月の経過に伴う劣化すらも、独特の風合いとして楽しめる点が魅力です。
座面のクッションにおすすめの素材はモールドウレタンです。ソファやチェアのクッションに使用される頻度が多い素材で、優れた耐久性を有しています。
関連記事:【椅子の素材】失敗しない選び方は? 素材別おすすめオフィスチェア15選
オフィスチェアに使用されている脚の素材は、多くが樹脂もしくは金属です。樹脂脚はチェア全体を軽量に仕上げられるため持ち運びしやすい利点があります。一方の金属脚はチェアの重量が重くなりがちですが、耐久性に優れます。
ただ、樹脂脚だからといって必ずしも金属脚に耐久性が劣るとは限りません。高品質な製品なら、樹脂脚の製品でも過酷な使用環境下に十分耐えうる強度があります。脚の素材だけを気にせず、価格やデザインなど総合的に見て判断しましょう。
オフィスチェアのなかには、購入者が組み立てをしなくてはならない製品もあります。このタイプは、製品をいくつかのパーツに分解した状態で出荷し、購入者は付属のボルトやナットなどを使用して組み立てます。
チェアが適切に組み立てられていないと、部品の破損や劣化が早く進むおそれがあり、結果的に寿命を縮めることになりかねません。メーカーが組み立てた状態で出荷する製品なら、プロの手で適切に組み立てられているため、寿命も長くなる傾向があります。
JIS(Japanese Industrial Standards)とは、国産製品に関する測定法や規格などを定めた国家規格です。JISマークを取得するには、耐久性や安全性などの試験に合格しなくてはならないため、耐久性が高い製品を見極める際の判断材料として有効です。
オフィスチェアなどの椅子は、座面や背もたれの強度、肘掛けの耐久性などの項目においてJIS規格に基づく試験を受け、合格すれば認証されます。
丈夫で長く使えるおすすめのオフィスチェアをピックアップしました。それぞれの特徴や価格などを比較しつつ、自社のオフィスにあった製品を選びましょう。
「アスクル」とオフィス家具のトップメーカー「オカムラ」のコラボレーションによって誕生したチェアです。シンプルかつスッキリとしたフォルムが印象的で、背もたれにはメッシュ素材、座面クッションには硬度が異なる3種のウレタンを使用しています。低価格かつ安心のオカムラ品質で高い耐久性が期待できる製品です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥31,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
「アスクル」とオフィス家具のトップメーカー「オカムラ」のコラボレーションによって誕生したチェアです。シンプルかつスッキリとしたフォルムが印象的で、背もたれにはメッシュ素材、座面クッションには硬度が異なる3種のウレタンを使用しています。低価格かつ安心のオカムラ品質で高い耐久性が期待できる製品です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥31,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
背面にメッシュ素材、座面クッションにモールドウレタンを使用している点が特徴です。モールドウレタンは長期の使用でも型崩れしにくく、なおかつ快適な座り心地も実現します。ランバーサポート機能やシンクロロッキング、3段階の角度固定機能など、快適かつ身体への負担を軽減する機能を充実させている点も見逃せません。
■本体価格(2024年9月時点)
¥28,479(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
背面にメッシュ素材、座面クッションにモールドウレタンを使用している点が特徴です。モールドウレタンは長期の使用でも型崩れしにくく、なおかつ快適な座り心地も実現します。ランバーサポート機能やシンクロロッキング、3段階の角度固定機能など、快適かつ身体への負担を軽減する機能を充実させている点も見逃せません。
■本体価格(2024年9月時点)
¥28,479(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
首から後頭部あたりまでをサポートする、ハイバックタイプの背もたれを採用している製品です。クッションには耐久性が高いモールドウレタン、脚は頑丈なアルミダイキャストを使用しています。
■本体価格(2024年9月時点)
¥56,324(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
首から後頭部あたりまでをサポートする、ハイバックタイプの背もたれを採用している製品です。クッションには耐久性が高いモールドウレタン、脚は頑丈なアルミダイキャストを使用しています。
■本体価格(2024年9月時点)
¥56,324(税込)
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通気性に優れるメッシュ素材を背もたれに使用した製品です。ミラー仕上げのアルミダイキャスト脚は、丈夫なだけでなく見た目も美しく、おしゃれなオフィスにマッチします。ピボット構造のバックレストやベンディングシートの採用など、理想の座り心地を追及した末に誕生した製品です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥107,457(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
通気性に優れるメッシュ素材を背もたれに使用した製品です。ミラー仕上げのアルミダイキャスト脚は、丈夫なだけでなく見た目も美しく、おしゃれなオフィスにマッチします。ピボット構造のバックレストやベンディングシートの採用など、理想の座り心地を追及した末に誕生した製品です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥107,457(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
個々の背骨にあわせて自然にサポートするための、バックカーブアジャスト機構を搭載した製品です。異なる硬さのウレタンを組みあわせて作られたクッションが抜群の座り心地を実現します。脚は丈夫なアルミダイキャスト製で、チェアそのものがメーカーで組み立てられて出荷されるため安心です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥122,430(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
個々の背骨にあわせて自然にサポートするための、バックカーブアジャスト機構を搭載した製品です。異なる硬さのウレタンを組みあわせて作られたクッションが抜群の座り心地を実現します。脚は丈夫なアルミダイキャスト製で、チェアそのものがメーカーで組み立てられて出荷されるため安心です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥122,430(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
ロングセラーシリーズのこちらの製品は、スタイリッシュなデザインが印象的なオフィスチェアです。肘掛けと脚は磨いて仕上げたアルミダイキャスト、クッションには型崩れに強いモールドウレタンを使用しています。背骨を自然なS字形状に保つランバーサポートや、ポスチャーサポートシートなど、使用者の負担を軽減する機能を充実させている点も魅力です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥94,682(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
ロングセラーシリーズのこちらの製品は、スタイリッシュなデザインが印象的なオフィスチェアです。肘掛けと脚は磨いて仕上げたアルミダイキャスト、クッションには型崩れに強いモールドウレタンを使用しています。背骨を自然なS字形状に保つランバーサポートや、ポスチャーサポートシートなど、使用者の負担を軽減する機能を充実させている点も魅力です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥94,682(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
こだわり抜いた気品あるデザインと、上質な座り心地を実現した製品です。3色の糸を使用して編まれたミックスドメッシュは見た目に高級感があるだけでなく、伸縮性にも優れています。坐骨を包み込むよう設計された座面や、体格の違いを考慮した座奥調整機構など、使用者のことを考えた設計を採用している点が特徴です。また、キャスターなどの部品を購入できるほか、修理にも対応しているため壊れたときも安心です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥133,779(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
こだわり抜いた気品あるデザインと、上質な座り心地を実現した製品です。3色の糸を使用して編まれたミックスドメッシュは見た目に高級感があるだけでなく、伸縮性にも優れています。坐骨を包み込むよう設計された座面や、体格の違いを考慮した座奥調整機構など、使用者のことを考えた設計を採用している点が特徴です。また、キャスターなどの部品を購入できるほか、修理にも対応しているため壊れたときも安心です。
■本体価格(2024年9月時点)
¥133,779(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
オフィスチェアの寿命は約8年とされているものの、実際にはもっと早く壊れたり、劣化したりといったケースはあります。劣化が進んでいないか定期的にチェックし、必要に応じて買い替えを検討しましょう。
オフィスチェアをまとめて買い替えたいのなら、アスクルのオフィスづくりサービスを利用するのもおすすめです。大量注文時の在庫確認や納期調整の相談が可能なほか、オフィスのレイアウトについてもプロの視点でアドバイスを受けられます。
編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
制作日:2024年9月5日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
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