みんなの仕事場 > オフィス家具の選び方 > エレクターのスチールラックってどう?特徴と各シリーズの違い

エレクターのスチールラックってどう?特徴と各シリーズの違い

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

エレクターのスチールラック


エレクターは、業務用スチールラックのブランドとして、多くの業界のプロフェッショナルから支持され続けています。この記事では職場の収納にスチールラックを購入したいと考えている企業担当者に向けて、エレクターの概要や製品の特徴、現在、展開されている3つシリーズについて解説し、さらにおすすめの商品を紹介します。







■業務用スチールラックの代名詞、「エレクター」とは?

エレクターシェルフは、1955年にアメリカのインターメトロ社が開発した、業務用シェルフから始まります。アメリカではすでに広く普及していたスチールラックですが、当時の日本では作り付け什器が一般的でした。
そんな中、1964年に和食レストラン「ふるさと」をハワイへ出店した柳屋行氏が、このスチールラックに出会います。ワイヤー製ゆえの通気性や柔軟にレイアウト対応できる点など、その高い品質と画期的なシェルフに感銘を受けた柳屋氏は、急きょアメリカ本土のインターメトロ社に向かい、日本での製造販売権を取得します。そして翌年、日本でエレクターシェルフが販売されると、シンプルなデザイン性やサビに強い耐久性などから、レストランやホテル、病院、ショップなどあらゆる業界のプロフェッショナルから選ばれるようになり、現在でも高い人気を誇ります。



●国内生産の徹底した品質管理が最大の強み

エレクターシェルフは、山梨県甲府市の自社工場で製品の一部を生産し、あとの大部分は海外工場で生産しています。しかし、エレクターでは海外工場を含めて一貫した品質管理にこだわっています。
特に品質管理に欠かせない製品検査では、全生産工程中に6回行い、厳しい検査基準をクリアした製品しか出荷されません。これは海外工場も同じで、定期的に日本から生産拠点に出向き、エレクターの品質管理が徹底されているかの確認が行われます。このような妥協しない品質管理によって、安定した高品質を維持でき、その結果、多くの業界で選ばれ続けているわけです。



●入念なメッキ処理と"トラス構造"で、高耐久・高耐荷重を実現

エレクターのスチールラックの魅力は何といっても厳しい使用にも耐えうる高い耐久性と耐荷重です。この2つを可能にしているのが、入念なメッキ処理とトラス構造です。
エレクターシェルフでは、耐久性を上げてサビにも強くするために、棚板に装飾用ニッケル、ニッケル、クロムの多層メッキを施します。
そして、1段あたり135~250kgの高耐荷重を実現させるのがトラス構造です。トラス構造とは、三角形を基本とする構造骨組みの一種で、上から荷重がかかっても曲がる力が生じにくく、安定性が高いのが特長です。エレクターのスチールラックでは、この高品質な棚板とトラス構造を用いることで、高耐久・高耐荷重を実現しています。




■エレクターシェルフのラインナップと、シリーズごとの特長

現在、エレクターシェルフでは「ベーシック」「スーパー」「ファースト」の3つのシリーズが展開されています。



●ベーシックシリーズ(旧ホームエレクター)

ベーシックシリーズは、家庭用として誕生した「ホームエレクター」の後継シリーズです。一部カラーやデザイン、商品に変更はあるものの、基本モジュールは同じため、ホームエレクターの製品を拡張したいときには、ベーシックシリーズを組み合わせれば、利用可能です。
ベーシックシリーズの特長は、製品のカラーやサイズ、パーツ、素材のバリエーションが豊富なところです。例えば、木目調の天板が美しい「ウッドシェルフ」や、あえて年月を経たような風合いを演出した「ヴィンテージエディション」などがラインナップされています。そのため、組み合わせ次第で内装のテイストにマッチした収納システムが作れます。



●スーパーシリーズ(旧スーパーエレクター)

スーパーシリーズは、エレクターシェルフの上位モデルです。衛生や安全、環境に配慮した仕様と拡張性に優れたデザインで、さまざまな分野のプロフェッショナルから支持されています。厨房や研究施設、クリーンルームなど、過酷で高度な衛生管理が求められる環境にも適しており、エレクターの技術と哲学が詰まったシリーズです。なお、「スーパーシリーズ」も「スーパーエレクター・シェルフ」の後継シリーズであり、パーツには互換性があります。



●ファーストシリーズ(旧スタンダードエレクター)

ファーストシリーズの特長は、コーナーリングやポールを使わず、すべてワイヤーで作られていることです。繊細でエレガントな佇まいを持ちながら、棚1段あたりの耐荷重は250kgで、スーパーシリーズと同等の耐荷重を誇ります。美しさと実用性が見事に調和したシェルフです。
なお、「ファーストシリーズ」も「スタンダードエレクター・シェルフ」の後継シリーズで、パーツには互換性があります。




■エレクターシェルフシリーズの違いと見分け方

シリーズの大きな違いは、「耐荷重」と「棚板の線材の向き」です。ベーシックシリーズの耐荷重は棚1段あたり135kgですが、スーパーシリーズとファーストシリーズは棚1段あたり250kgです。 また、棚板を走る線材の方向が、ベーシックシリーズとファーストシリーズが間口方向に走っているのに対し、スーパーシリーズは奥行き方向に線材が走ります。



シリーズの見分け方は、まずファーストシリーズのみすべてがワイヤーで構成されています。ベーシックシリーズとスーパーシリーズを見分けるには、ポールの脚部を確認しましょう。ベーシックシリーズはブラックのアジャスターが使われていますが、スーパーシリーズは六角形のアジャストボトルが使用され、さらにポールの下部に2つのくぼみがあります。また、コーナーリングにも違いがあります。ベーシックシリーズのコーナーリングには「ERECTA」のみ刻印されていますが、スーパーシリーズのコーナーリングは「ERECTA SUPER SERIES SINCE 1966」と刻印されています。




■スチールラックの2大ブランド、ルミナスとエレクターは何が違う?

エレクターと並ぶ人気のスチールラックブランドに、株式会社ドウシシャが展開する「ルミナス」があります。どちらも高い品質とデザイン性で、スチールラックを検討する際にこの二択で迷う方も少なくありません。比較検討の材料にもなる違いとしては、以下のポイントが挙げられます。



●エレクター:オフィスや倉庫など、ハードな業務利用にも適する

エレクターの魅力は最大1トンの重みに耐えられる頑丈さと、優れた耐久性にあります。また、豊富なサイズと多彩なパーツ展開により、さまざまなニーズに対応できるのも大きな特長です。ただし、価格帯はルミナスに比べてやや高めです。そのため、大量の書類整理や重量物の保管など、オフィスや倉庫といったハードな業務利用に適しています。



●ルミナス:十分な品質とお手頃価格で良コスパ

ルミナスは、20年以上続くスチールラックのブランドです。ルミナスの魅力は高い品質と豊富なサイズ展開、そして比較的手頃な価格で購入できるところです。したがって、ホームユースやライトユースを想定している方やコスパを重視したい方におすすめです。




■一式セット!エレクターシェルフのおすすめ商品6選

エレクターシェルフは各パーツを組み合わせることで、使用用途や設置スペースに合ったオリジナルシェルフが作れますが、エレクターシェルフ初心者には難しいところです。そこでここでは、購入すればすぐに使えるセット商品のおすすめを6つ紹介します。



●エレクター スーパーエレクターシェルフ4段

エレクター スーパーエレクターシェルフ4段

最上位モデルであるスーパーエレクターのシェルフです。丈夫なステンレス製のポールを使用し、棚1段あたりの耐荷重は250kgと、重い荷物や大量の書類もしっかり保管できます。そのため、オフィスや工場、倉庫などの現場で重宝します。幅のサイズ違いも展開されており、設置スペースに合ったものが選択可能です。



■本体価格(2024年12月時点)
¥38,854 ~ ¥55,591 (税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



→商品詳細はこちらから


エレクター スーパーエレクターシェルフ4段



最上位モデルであるスーパーエレクターのシェルフです。丈夫なステンレス製のポールを使用し、棚1段あたりの耐荷重は250kgと、重い荷物や大量の書類もしっかり保管できます。そのため、オフィスや工場、倉庫などの現場で重宝します。幅のサイズ違いも展開されており、設置スペースに合ったものが選択可能です。


■本体価格(2024年12月時点)
¥38,854 ~ ¥55,591 (税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。




→商品詳細はこちらから




●ソリッドエレクターステンレスシェルフ

ソリッドエレクターステンレスシェルフ

ステンレス製の棚板を採用した高品質なシェルフです。防錆性、耐薬品性に優れ、高温多湿や冷凍、冷蔵庫などの過酷な場所でも使えます。つまり、飲食店や医療現場、研究施設など、清潔さも重要視される環境での使用に最適です。ワイヤータイプと異なりフラットな構造の棚板は、小物や液体容器も安定して置きやすく、棚板1段あたりの耐荷重が180kgもあるので、ある程度重さのあるものも収納できます。



■本体価格(2024年12月時点)
¥171,989 ~ ¥245,460 (税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



→商品詳細はこちらから


ソリッドエレクターステンレスシェルフ


ステンレス製の棚板を採用した高品質なシェルフです。防錆性、耐薬品性に優れ、高温多湿や冷凍、冷蔵庫などの過酷な場所でも使えます。つまり、飲食店や医療現場、研究施設など、清潔さも重要視される環境での使用に最適です。ワイヤータイプと異なりフラットな構造の棚板は、小物や液体容器も安定して置きやすく、棚板1段あたりの耐荷重が180kgもあるので、ある程度重さのあるものも収納できます。


■本体価格(2024年12月時点)
¥171,989 ~ ¥245,460 (税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。




→商品詳細はこちらから




●エレクター 万能カート

エレクター 万能カート

3枚のメッシュ棚板が用いられたカートは、両袖にトップハンドルが付いているので運搬しやすく、幅広い用途に活用可能です。さらに防錆加工が施されており、棚板1段あたりの耐荷重が60kgなので、湿度の高い工場内での運搬作業にもおすすめです。「高さ」「間口」「パイプ径」の異なる商品も展開されており、最適なサイズが選べます。



■本体価格(2024年12月時点)
¥61,783 ~ ¥78,899 (税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



→商品詳細はこちらから


エレクター 万能カート


3枚のメッシュ棚板が用いられたカートは、両袖にトップハンドルが付いているので運搬しやすく、幅広い用途に活用可能です。さらに防錆加工が施されており、棚板1段あたりの耐荷重が60kgなので、湿度の高い工場内での運搬作業にもおすすめです。「高さ」「間口」「パイプ径」の異なる商品も展開されており、最適なサイズが選べます。


■本体価格(2024年12月時点)
¥61,783 ~ ¥78,899 (税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。




→商品詳細はこちらから




●エレクター ワーキングカート

エレクター ワーキングカート

ステンレスフレームとキャスターで構成されたカートは、シンプルな形状で小回りがきく点がメリットです。上段がフラットな棚板、下段がメッシュ棚なので、荷物の運搬だけでなく簡易作業台としても使用できます。棚板1段あたりの耐荷重は90kgで、湿気や汚れに強く、工場や倉庫、飲食店などに向いています。



■本体価格(2024年12月時点)
¥64,287(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



→商品詳細はこちらから


エレクター ワーキングカート


ステンレスフレームとキャスターで構成されたカートは、シンプルな形状で小回りがきく点がメリットです。上段がフラットな棚板、下段がメッシュ棚なので、荷物の運搬だけでなく簡易作業台としても使用できます。棚板1段あたりの耐荷重は90kgで、湿気や汚れに強く、工場や倉庫、飲食店などに向いています。


■本体価格(2024年12月時点)
¥64,287(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。




→商品詳細はこちらから




●エレクター トップトラック スーパーエレクター

エレクター トップトラック スーパーエレクター

限られたスペースを最大限に活用できる可動式の移動棚です。大型なのに基礎工事がいらず、ユニットの拡張やレイアウト変更にも柔軟に対応します。レールがシェルフの上部にあるのでピッキング作業がしやすく、作業の効率化を図りたい企業におすすめです。棚板には抗菌クリアコーティング、防錆加工が施され、1段あたりの耐荷重が250kgもあるので、過酷な環境で大量の備品をストックしたい場合にも最適です。



■本体価格(2024年12月時点)
¥706,355 ~ ¥970,251 (税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



→商品詳細はこちらから


エレクター トップトラック スーパーエレクター

限られたスペースを最大限に活用できる可動式の移動棚です。大型なのに基礎工事がいらず、ユニットの拡張やレイアウト変更にも柔軟に対応します。レールがシェルフの上部にあるのでピッキング作業がしやすく、作業の効率化を図りたい企業におすすめです。棚板には抗菌クリアコーティング、防錆加工が施され、1段あたりの耐荷重が250kgもあるので、過酷な環境で大量の備品をストックしたい場合にも最適です。


■本体価格(2024年12月時点)
¥706,355 ~ ¥970,251 (税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。




→商品詳細はこちらから




●エレクター エレクターシェルフ ベーシックワゴン

エレクター エレクターシェルフ ベーシックワゴン

幅750×奥行450×高さ620mmの3段収納ワゴンです。真ん中の棚板は高さを変えられ、オフィスやキッチン、リビングなどさまざまな場面で活躍します。また、キャスター付きなので移動もしやすく、レイアウト変更をよく行う企業にもおすすめです。必要なパーツがすべてセットで入っており、組み立て時間も2人で約15分と、設置がしやすい点もうれしいメリットです。



■本体価格(2024年12月時点)
¥18,150(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



→商品詳細はこちらから


エレクター エレクターシェルフ ベーシックワゴン


幅750×奥行450×高さ620mmの3段収納ワゴンです。真ん中の棚板は高さを変えられ、オフィスやキッチン、リビングなどさまざまな場面で活躍します。また、キャスター付きなので移動もしやすく、レイアウト変更をよく行う企業にもおすすめです。必要なパーツがすべてセットで入っており、組み立て時間も2人で約15分と、設置がしやすい点もうれしいメリットです。


■本体価格(2024年12月時点)
¥18,150(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。




→商品詳細はこちらから




おわりに

エレクターのスチールラックは徹底した品質管理と優れた耐久性・耐荷重により、多くのプロフェッショナルから愛され続けています。現在、エレクターでは「ベーシック」「スーパー」「ファースト」のシリーズがラインナップされ、幅広いニーズに対応しています。品質面で信頼できる収納をお探しなら、ぜひエレクターのスチールラックを検討してみてはいかがでしょうか。




編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局 
制作日:2024年12月16日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
こちらからご確認ください。

オフィス家具を探す

家具カテゴリー トップはこちら 家具カテゴリー トップはこちら