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【防炎カーテン】消防法の義務とは?設置基準とおすすめ商品7選

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防炎カーテン


建物によっては、火災から生命と財産を守る重要な防火対策として、防炎カーテンの設置が法律で義務付けられています。とはいえ、その特徴や選び方がよくわからないという方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、防炎カーテンの仕組みや法律上の設置基準について詳しく解説します。







■火災発生時の被害を最小限に抑える「防炎カーテン」

防炎カーテンは、火災が起きたときの安全性を高める製品で、2つの特徴を備えています。



・小さな火種であれば接しても簡単には着火しない
・着火しても焦げたり溶けたりするのみで燃え広がりにくい(自己消火性)



また、以下の理由から火災被害の抑制効果もあります。



・避難時間の確保:火災発生時に避難や消火活動を行うための貴重な時間的余裕を生み出す
・被害拡大の抑制:カーテンが燃え広がる媒体となるのを防ぐことで、火災の被害を最小限に抑える
・フラッシュオーバーの遅延:最近の高気密住宅で懸念される急激な火災拡大(フラッシュオーバー)のリスクを軽減する



防炎カーテンは、火災が発生したときの安全性を大幅に向上させる重要な防火対策のひとつとされており、居住者や利用者の生命を守る上で欠かせない役割を果たす製品です。そのため、特に高層建築物や公共施設では、設置が法的に義務付けられています。



●防炎カーテンの"燃えない仕組み"は主に2種類

防炎カーテンには、織りあがった生地に防炎加工を施したものと、あらかじめ難燃糸で織られた生地を使用したものの2種類があります。それぞれの製法と特徴は次のとおりです。



防炎加工

防炎加工とは、布製品に「燃えにくい」特性を付与する技術であり、延焼による被害を防ぐために用いられます。一般的な加工法は、可燃性の生地を難燃液でコーティングする方法です。そのため、後から既存の製品に施すこともできます。


ただし、防炎加工が施されるのは主にポリエステルや綿素材のカーテンです。ナイロンやアセテートといった素材や、撥水加工がなされた生地には向きません。



難燃糸

難燃糸とは、簡単には燃えにくい素材で作られた特殊な糸のことです。この糸で織られたカーテンは炎への耐性を持ち、火災時の安全性を高めます。



難燃系素材には以下のような種類があります。



・モダクリル繊維
・羊毛繊維
・パラ系アラミド繊維
・メタ系アラミド繊維



難燃糸を使用したカーテンかどうかを見分ける方法は、次のとおりです。



・トレビラCSマーク:トレビラCSは難燃性ポリエステル繊維の一種で、ドイツのトレビラ社の製品です。このマークが付いていれば、防炎性能が高いと判断できます。
・防炎ラベル:日本防炎協会(消防庁認定)による防炎ラベルが付いていれば、難燃糸を使用しているかどうかに関わらず、防炎性能が保証されています。
・製品表示:カーテンの下げ札やパッケージに「難燃糸使用」や「防炎カーテン」などの表記があれば、難燃糸が使用されている可能性が高いと判断できます。




■【消防法】防炎カーテンの設置義務が生じる基準

建物によっては、防炎加工もしくは難燃糸で作成され、消防法に基づく防炎性能試験をクリアした防炎カーテンの設置が義務付けられています。



●約11階建て以上の建物には、防炎カーテンの使用が必須

消防法による義務付けがなされているのは、以下の場所です。



・高層建築物
・地下街
・公共施設(学校、図書館、集会所など)
・多くの人が出入りする施設(病院、劇場、ホテル、レストランなど)



高層建築物の定義は高さ31mを超える建物であり、これは概ね11階建て以上の建物に相当します。


特に注意するべきポイントは、高層マンションに居住する場合です。建物自体が高さ31m以上であれば、どの階に居住、入居していようと防炎カーテンを設置しなければなりません。



参照元:消防法 第8条以下
参照元:消防法施行令 第4条の3



●消防法に違反すると罰則も?

防炎カーテンの不使用に対し、直接罰則が科されることはありません。ただ、消防法に基づき、先述した高層マンションや公共施設などの防火対象物に対しては、防火安全対策の措置命令が出される可能性があります。この措置命令に従わなかった場合、防火対象物の所有者、管理者、占有者などには以下のような罰則が適用される場合があります。



・使用禁止や停止、制限といった措置命令に従わなかった場合:3年以下の懲役あるいは300万円以下の罰金
・火災の予防または消防活動の障害除去といった措置命令に従わなかった場合:1年以下の懲役あるいは100万円以下の罰金



法律や罰則に関しては、地方自治体や管轄の消防署、専門家などに相談しましょう。



参照元:消防法 第39条の2の2第1項・第41条第1項第7号



これらの罰則は、防火安全対策の重要性を反映しています。単なる法令遵守の問題ではなく、建物利用者の生命と安全を守るための重要な措置として、該当する建物の所有者や管理者は、防炎カーテンの適切な使用を含む防火安全対策を確実に実施することが求められます。




■消防法をクリアする防炎カーテンの見分け方

消防法の基準を満たす防炎カーテンかどうかを確認する最も確実な術は、防炎ラベルをチェックすることです。

防炎ラベルは、日本防炎協会が発行する公式の証明ラベルで、法律で定められた防炎性能の基準を満たしていることを示します。ラベルはカーテンの裏側の上部や裾の部分に縫い付けられており、ラベルの中央には赤字で「防炎」と表記されています。

防炎ラベルが付いているのは、その製品が消防法の基準をクリアしたことの証です。しかし、ラベルがない場合は防炎性能が保証されていないので注意しましょう。




■遮光やウォッシャブルも!アスクルで買える防炎カーテンおすすめ7選

消防法の基準をクリアした防炎カーテンにはさまざまな機能を併せ持つものがあります。例えば、遮光や遮熱、ウォッシャブルなどです。

そこでここからは、特におすすめの商品を7つピックアップして紹介します。



●防炎カーテン

マッチングジャパン 防炎1級遮光カーテン

マッチングジャパン 防炎1級遮光カーテン

マッチングジャパンの防炎1級遮光カーテンは、日本国内で縫製された人気の防炎カーテンです。防炎機能だけでなく遮光機能もあります。そのため、外部からの視線を遮断することでセキュリティ向上とプライバシー確保に貢献します。家庭で洗濯できるのもうれしいポイントです。材質はポリエステル100%、アジャスターフックとタッセルが付属しています。



■本体価格(2024年12月時点)
¥5,174~¥9,900 (税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



→商品詳細はこちらから


マッチングジャパン 防炎1級遮光カーテン


マッチングジャパンの防炎1級遮光カーテンは、日本国内で縫製された人気の防炎カーテンです。防炎機能だけでなく遮光機能もあります。そのため、外部からの視線を遮断することでセキュリティ向上とプライバシー確保に貢献します。家庭で洗濯できるのもうれしいポイントです。材質はポリエステル100%、アジャスターフックとタッセルが付属しています。



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マッチングジャパン 防炎レースカーテン

マッチングジャパン 防炎レースカーテン

マッチングジャパン製の防炎レースカーテンは、上品なホワイトカラーが魅力の防炎カーテンです。国内での縫製で、材質はポリエステル100%です。表面にミラー加工が施されているため、日中に外部からの視線を防いでくれて、防炎だけでなくプライバシー保護にも効果的です。さらに、冷暖房効果を高める効果もあります。洗濯機での洗濯も可能で、お手入れも簡単です。



■本体価格(2024年12月時点)
¥3,002~¥5,321(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



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マッチングジャパン 防炎レースカーテン


マッチングジャパン製の防炎レースカーテンは、上品なホワイトカラーが魅力の防炎カーテンです。国内での縫製で、材質はポリエステル100%です。表面にミラー加工が施されているため、日中に外部からの視線を防いでくれて、防炎だけでなくプライバシー保護にも効果的です。さらに、冷暖房効果を高める効果もあります。洗濯機での洗濯も可能で、お手入れも簡単です。



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川島織物セルコン ウォッシャブル 防炎 遮光 ドレープカーテン

川島織物セルコン ウォッシャブル 防炎 遮光 ドレープカーテン

ドレープカーテンとは、ゆったりとしたヒダが特徴の厚地のカーテンのことです。川島織物セルコンのウォッシャブル 防炎 遮光 ドレープカーテンは、このタイプの人気の防炎カーテンです。クラシックな雰囲気のボーダー模様のため、寝室やリビングといったさまざまな部屋にあわせることができます。カラーはベージュとピンクの2色を展開しており、どちらも材質はポリエステル100%です。



■本体価格(2024年12月時点)
¥4,411(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



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川島織物セルコン ウォッシャブル 防炎 遮光 ドレープカーテン


ドレープカーテンとは、ゆったりとしたヒダが特徴の厚地のカーテンのことです。川島織物セルコンのウォッシャブル 防炎 遮光 ドレープカーテンは、このタイプの人気の防炎カーテンです。クラシックな雰囲気のボーダー模様のため、寝室やリビングといったさまざまな部屋にあわせることができます。カラーはベージュとピンクの2色を展開しており、どちらも材質はポリエステル100%です。



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川島織物セルコン ウォッシャブル 防炎 遮熱 レースカーテン

川島織物セルコン ウォッシャブル 防炎 遮熱 レースカーテン

川島織物セルコンのウォッシャブル 防炎 遮熱 レースカーテンは、繊細で透けるような薄手のレースによる防炎カーテンです。そのため、柔らかな日の光を室内に取り入れることができます。防炎機能のほかに遮熱機能やウォッシャブル機能を備えているのも魅力です。材質はポリエステル100%で、巾は100cmです。カラーはクリーム色、バリエーションにはストライプ柄と植物シルエットの2種類があります。



■本体価格(2024年12月時点)
¥4,554(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



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川島織物セルコン ウォッシャブル 防炎 遮熱 レースカーテン


川島織物セルコンのウォッシャブル 防炎 遮熱 レースカーテンは、繊細で透けるような薄手のレースによる防炎カーテンです。そのため、柔らかな日の光を室内に取り入れることができます。防炎機能のほかに遮熱機能やウォッシャブル機能を備えているのも魅力です。材質はポリエステル100%で、巾は100cmです。カラーはクリーム色、バリエーションにはストライプ柄と植物シルエットの2種類があります。



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フォレストリンク 防炎遮光カフェカーテン

フォレストリンク 防炎遮光カフェカーテン

カフェカーテンは、丈の短いカーテンです。小窓や出窓といった場所に突っ張り棒で取り付けます。フォレストリンクの防炎遮光カフェカーテンは、キッチンやトイレといった場所の小窓はもちろんのこと、収納の目隠しなどにも使用できます。カラーはベージュとグリーンの2色を展開しており、どちらも材質はポリエステルです。また、遮光機能の高さも魅力です。



■本体価格(2024年12月時点)
¥3,064(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



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フォレストリンク 防炎遮光カフェカーテン


カフェカーテンは、丈の短いカーテンです。小窓や出窓といった場所に突っ張り棒で取り付けます。フォレストリンクの防炎遮光カフェカーテンは、キッチンやトイレといった場所の小窓はもちろんのこと、収納の目隠しなどにも使用できます。カラーはベージュとグリーンの2色を展開しており、どちらも材質はポリエステルです。また、遮光機能の高さも魅力です。



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●ロールスクリーン

立川機工 防炎ロールスクリーン

立川機工 防炎ロールスクリーン

ロールスクリーンとは、布地を左右に広げるのではなく上下に巻き上げるタイプのカーテンです。立川機工の防炎ロールスクリーンは、シックなベージュカラーが特徴の、人気なロールスクリーン防炎カーテンです。高さ、寸法、質量違いのバリエーションが豊富にあるため、さまざまな用途に活用できます。窓への設置はもちろんのこと、目隠しや間仕切りにもおすすめです。材質はメカ部分がアルミ、生地部分がポリエステル100%です。



■本体価格(2024年12月時点)
¥13,785(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



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立川機工 防炎ロールスクリーン


ロールスクリーンとは、布地を左右に広げるのではなく上下に巻き上げるタイプのカーテンです。立川機工の防炎ロールスクリーンは、シックなベージュカラーが特徴の、人気なロールスクリーン防炎カーテンです。高さ、寸法、質量違いのバリエーションが豊富にあるため、さまざまな用途に活用できます。窓への設置はもちろんのこと、目隠しや間仕切りにもおすすめです。材質はメカ部分がアルミ、生地部分がポリエステル100%です。



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¥13,785(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。




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林製作所 ロールスクリーン 防炎・プレーンタイプ

林製作所 ロールスクリーン 防炎・プレーンタイプ

林製作所のロールスクリーン 防炎・プレーンタイプには、巻き取ったカーテン生地を覆うボックスが付属しています。そのためホコリがつきにくく、見た目がスタイリッシュなのが特徴です。適度に光を通すプレーンタイプとなっており、カラーはオフホワイトとベージュの2種類があります。幅は450mmと600mmの2種類、スクリーン部分の材質はポリエステルです。



■本体価格(2024年12月時点)
¥7,533(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。



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林製作所 ロールスクリーン 防炎・プレーンタイプ


林製作所のロールスクリーン 防炎・プレーンタイプには、巻き取ったカーテン生地を覆うボックスが付属しています。そのためホコリがつきにくく、見た目がスタイリッシュなのが特徴です。適度に光を通すプレーンタイプとなっており、カラーはオフホワイトとベージュの2種類があります。幅は450mmと600mmの2種類、スクリーン部分の材質はポリエステルです。



■本体価格(2024年12月時点)
¥7,533(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。




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おわりに

防炎カーテンは着火しにくい、燃え広がりにくいといった特徴を持ちます。防炎加工が施されたものと難燃糸で織られたものがあります。



消防法により、高層マンションをはじめとしたいくつかの場所では防炎カーテンを設置・使用しなければなりません。特に31mを超える高層マンションの場合、何階に住んでいても取り付けが必要です。



アスクルでは、紹介したもの以外にもさまざまな防炎カーテンを取り扱っています。ぜひご覧ください。
「カーテン 防炎」の特集




編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局 
制作日:2024年12月16日

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