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オカムラとアスクルが中小企業におけるオフィスの課題を解決!オフィス家具シリーズ「JUSTUS(ジャスタス)」開発ストーリー[後編]

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アスクルショールームに展示中のオフィス家具シリーズ「JUSTUS(ジャスタス)」

アスクルショールームに展示中のオフィス家具シリーズ「JUSTUS(ジャスタス)


アスクルがオフィス家具トップメーカーであるオカムラと共同開発したオフィス家具シリーズ「JUSTUS(以下ジャスタス)」の開発ストーリーをお届けします。前編では、両社のシリーズ企画の視点でお話を伺いましたが、今回はシリーズの各家具の開発に実際に携わった両社の担当者に家具を紹介していただきます。







「オカムラ」と「アスクル」が共同開発したオフィス家具シリーズ ジャスタス




■JUSTUS(ジャスタス)とは

JUSTUS(ジャスタス)」企画資料

アスクルが収集した中小企業の「オフィスのお困りごと」(「JUSTUS(ジャスタス)」企画資料より)



最初に「ジャスタス」のおさらいをしておきます。


コロナ禍を機にテレワークが急速に普及したため、オフィスの在り方や働き方が大きく変わりました。アスクルがお客様の悩みを調査したところ、「新しい家具を導入したいが設置するスペースがない」「コミュニケーションエリアを確保したい」「集中作業や打合せもできる個室スペースがほしい」といった要望が多かったことから、オフィス家具トップメーカーのオカムラに働きかけて実現したのが、ハイブリッドな働き方に対応するオフィス家具シリーズ「JUSTUS(ジャスタス)」です。


「私たち(us)にとってちょうどいい(just)」がコンセプトで、デスクやパネル、ソファ、チェア、収納の全200アイテムをお求めやすい価格で提供しています。


それでは具体的にカテゴリーごとの昨今のトレンドと、こだわりポイントを伺っていきましょう。




■デスク~フリーアドレスへの転用を重視

デスクシリーズ

オンラインミーティングを活用したデスクワークや、フリーアドレスならではの使いやすさにこだわったデスクシリーズ



髙橋(オカムラ)  昨今のデスクのトレンドとしては、従来主流だったホワイトのスチール製天板のものから木目天板で脚がブラックのものが多くなっています。これは街のカフェのような、シックな雰囲気のテーブルなどがある落ち着ける空間で仕事したいというご要望が増えたためだと思います。


そこで「ジャスタス」でも、ブラック脚+ナチュラルオークの天板でラインナップしました。木目の色味も、従来の黄色っぽい木目ではなく、落ち着いたオークの色目にしており、グリーンにもマッチしやすいカラーリングです。


また、全体のトレンドとして、フリーアドレスデスクが浸透しています。大企業の広いオフィスでは中央に対面デスクを置くのが定番ですが、中小企業ではスペースが限られているので、壁付けできたほうが使い勝手がいいと考え、片面にしています。もちろん組み合わせで対面にもレイアウトできます。


スタンダードな平机に加え、最近では健康を意識した立ち作業も普及しているので、ハイタイプデスクもラインナップしています。



オカムラ/髙橋将人氏

オカムラ/髙橋将人氏(オフィス環境事業本部 マーケティング本部 ワークプレイス製品部)



― 片面のフリーアドレスデスクは、レイアウトを様々に組み替えやすいという特徴があるのですね。


髙橋(オカムラ)  通常の平机を並べてフリーアドレスデスクにしようとすると、脚が邪魔になるのですが、このデスクは中間脚が内側に入り込んでいるため、脚がない部分と同様に椅子を入れることができ、スペースを有効活用できます。



片面のフリーアドレスデスク

脚が邪魔にならず椅子がちゃんと入る



鈴木(アスクル)  また、100kgの天板耐荷重は、オフィス家具メーカーであるオカムラさんならではのスペックです。また、リサイクルしやすく、組み立ても非常に簡単というところも特長です。



アスクル デスク担当MD/鈴木翔子氏

アスクル デスク担当MD/鈴木翔子氏(マーチャンダイジング本部 ライフスタイル統括部 家具・生活雑貨)



鈴木(アスクル)  あと、オプションのデスクトップパネルは、向かい側の人の目線が見えてしまう400mmのものが主流なのですが、「ジャスタス」ではそれを目線が隠れる490mmにしています。これは「人の目線が気にならない最適な高さは490mm」というオカムラさんの知見に基づいています。



オプションの「中間パネル」



髙橋(オカムラ)  デスクトップパネルは、できるだけ高くして目線を隠したいというご要望だったので、人の目線の高さを調べ、どの高さが気にならないかを検討し、製品の歩留まりなどを考慮してこの高さにしました。できるだけ吸音率を高めるようにフェルト素材を使用しています。


鈴木(アスクル)  他にも引き出しや、荷置きワゴンなどのオプションも用意しました。すぐに電源をとれる電源ユニットのオプションもあります。


また、特に足元が気になる女性のために、足元前の幕板を標準装備しています。島型のレイアウトにしたときに、上長席の足元が丸見えになってしまうというご不満を解消するもので、足元を隠す上段と、モニタースタンドの掴みしろを設ける下段の、上下2パターンに設置できます。



幕板

モニタースタンドの掴みしろを取り付けられるように、幕板は上下2パターンの取り付けが可能



髙橋(オカムラ)  アスクルさんよりデスクに対する課題をいただいた際、「周りからの視線」という課題をいただき、当初はデスクパネルなどで上下左右、全面を覆うことも検討したのですが、使い勝手やコストなども考えて、デスクパネル、サイドパネル、幕板で分割して隠すことにしました。これらはお客様が自由にカスタマイズすることができます。



アスクル デスク担当MD/鈴木翔子氏 オカムラ/髙橋将人氏



デスク詳細はこちらから







■チェア~座り心地・色味・サイズ感のこだわり

こだわりのチェア

座り心地とコンパクトさを両立させた、こだわりのチェア。



金森(アスクル)  お客様のニーズに応えるため、座り心地・色味・サイズ感をポイントに考えました。


まず座り心地は、お尻に均等に力がかかる体圧分散クッションを採用し、背骨のカーブをサポートするランバーサポートパーツを付けました。


色味は、「くすみカラー」を採用しました。これまではブルーやオレンジといったパキッとした色味の家具が主流でしたが、最近は、今回採用したようなくすんだ色味が人気があり、他の家具と違和感なくコーディネートできます。


サイズは、中小企業では限られたスペースにチェアを配置しがちなので、脚部分をコンパクトにしないとデスクの下に入れづらかったり、隣の人と当たったりしてストレスになります。そこで椅子全体、特に脚部を小さくするところに注力しました。



アスクル チェア担当MD/金森太郎氏

アスクル チェア担当MD/金森太郎氏(マーチャンダイジング本部 ライフスタイル統括部 家具・生活雑貨)



髙橋(オカムラ)  ご要望を実現するため、他社では比較的少ない、生地自体に弾力性があるメッシュのようなファブリックで体を支える構造にしました。さらに腰の部分を、さまざまな体型の方でもフィットしやすいようにパーツの位置を変えられるようにしています。サイズについては、脚の径を小さくすると転倒性が高くなり、危険を回避するために上の方の高さも合わせて考える必要があり、かなり難しかったです。



ランバーサポート機能つき

腰をサポートするランバーサポート機能つき。背骨をナチュラルなS字形状に近づけられる。



― コラボレーションオフィスやコワーキングオフィスでは、キャスターなしのチェアが用いられていることもありますが......


髙橋(オカムラ)  オフィスチェアというものは、キャスターで回転することによって立ち上がりや座り込みを楽にできるようにしています。普段オフィスでキャスターつきチェアを使っている人が在宅勤務でダイニングチェアに座ると、立ち上がりが非常にやりにくく、座り心地も悪く感じるので、やはりオフィスチェアを使いたいというご要望を当社でもよく聞きます。



アスクル チェア担当MD/金森太郎氏



チェア詳細はこちらから







■パネル&ソファ~吸音効果つきの囲われブース

パネル&ソファ

デスクワークやオンラインミーティング時の周囲の視線の悩みを解決するユニットタイプのパネル&ソファ。



山下(アスクル)  パネルは、コロナ前までオープンオフィスが流行だったためダウントレンドだったのですが、コロナ禍で働き方が大きく変わり、リモートワークが増えました。お客様アンケートでも音に関するお困りごとが増え、オンライン会議や集中作業ができるブース席のニーズがあることがわかりました。周囲からの目線をしっかり遮ることができる高さ、一人でゆったり使える広さが求められているようです。



アスクル パネル&ソファ担当 MD/山下愛加氏

アスクル パネル&ソファ担当 MD/山下愛加氏(マーチャンダイジング本部ライフスタイル統括部 家具・生活雑貨)



山下(アスクル) 「ジャスタス」では、そうしたニーズに応えるブースシリーズとして、様々なバリエーションを用意しました。ソファタイプは一人用と二人用で、テーブルタイプはコンパクトな長方形タイプとゆったり使える台形のタイプがあります。基本的にはセット販売ですが、ソファとテーブルは単体でも使える仕様です。ソファは広すぎず狭すぎない、ちょうどいいパーソナルスペースのサイズとして座面幅を720mmにしました。色も周囲に合わせやすいベージュとグレーの2色展開で、デザイン性も意識してパネルもソファもバイカラーのデザインにしています。



パネル&ソファ

左は集中席になるテーブルタイプ、右は外に向かって休憩できるソファタイプだが、ソファの前にテーブルを置けばPC作業もできる。



― パネルはブースタイプと単体置き吸音タイプで仕様が異なっているのですね。ブースタイプはテーブルやソファに取り付けるタイプですが、単体パネルはパネルが自立している。


髙橋(オカムラ)  吸音タイプのパネルは、芯材にクロスを貼り付けているものが多いのですが、今回は低価格で提供するために吸音効果のあるフェルト単体で自立させる構造にしました。これが一番特徴的な点だと思います。


― 広すぎず狭すぎず、本当に微妙な広さですね。


山下(アスクル)  広すぎると囲われ感が失われてしまいますし、狭すぎても圧迫感が出てしまいます。「ちょうどいいサイズ」をオカムラさんに考えていただきました。パーソナルな空間で、周囲の視線を気にせずにリラックスしたり作業したりできます。


― このブースソファタイプのパネルはいくつもつなげられるんですか?


山下(アスクル)   ブースソファタイプの一人用では3枚、二人用だと4枚で連結する仕様です。単体置き吸音パネルタイプについてはオプションの連結パーツで単体同士を並べてレイアウトすることもできます。



パネルはフェルト素材の面ファスナーテープで連結可能

パネルはフェルト素材の面ファスナーテープで連結可能



― アレンジしてさまざまな空間を作ることができるのですね。



ファミレス席

ソファタイプを組み合わせることでファミレス席を作ることもできる。



山下(アスクル)   パネルの厚みによって吸音効果も変わってきますので、必要に応じて選んでいただければと思います。



アスクル パネル&ソファ担当 MD/山下愛加氏



パネル&ソファ詳細はこちら







■ストレージ~省スペースでも使用できるサイズ感や、拡張機能を持った収納ラインナップの省スペース収納

ストレージ

省スペースオフィスでもレイアウトしやすい、「幅750mm」のコンパクト設計の収納。



外山(アスクル)  収納家具に関して、私たちがお客様アンケートから得たニーズやお困りごとは、書庫内の整理整頓の必要性、コンセントが使えなくなること、そして収納書庫を置くスペースに無駄が生じているなどでした。また、昨今のペーパーレス化にも対応できる新しいサイズ感や機能も必要になると考え、オカムラさんにご要望を出しました。



アスクル 収納担当 MD/外山京氏

アスクル 収納担当 MD/外山京氏(マーチャンダイジング本部 ライフスタイル統括部 家具・生活雑貨)



― ペーパーレス化が進んでも、収納物が完全になくなるわけではない。しかし従来の収納家具では大きさや使いやすさに問題があるということですか?


外山(アスクル)  大きい家具なので簡単に移動できなかったり、ちょっとだけ付け足したいというときに省スペースサイズのものがなかったりするという使い勝手の悪さがありました。そこで、アスクルの品揃えでは最もスタンダードな幅800mmの書庫と同じ収納力を幅750mmで実現できるというご提案をオカムラさんよりいただきました。


中塚(オカムラ)  書類は紙1枚ではなくファイリングして収納するケースがほとんどだと思います。一般的なボックスファイルを幅100mmと考えると、収納の外寸法が幅800mmだとボックスファイルを収納したときに少しだけ余分なスペースが生まれてしまいます。そのスペースをそぎ落とし、幅750mmの外寸法で従来の収納と同じ数のボックスファイルが入るように設計しました。



オカムラ/中塚力氏

オカムラ/中塚力氏(オフィス環境事業本部 マーケティング本部 ワークプレイス製品部 ※開発当時)



― 奥行きは変わってないんですかね?


中塚(オカムラ)  従来からある奥行き400mmの寸法を踏襲しました。A4サイズの書類を効率よく収納できます。


― デザインに関してはどうでしょうか。


外山(アスクル)  オカムラさんのロングセラー「ビラージュ」のデザインを踏襲していますが、「ジャスタス」では白い収納には白い取っ手、黒い収納には黒い取っ手と単色にすることで、今のトレンドに合わせました。収納はかっこよく目立たせるのではなく、空間に馴染ませる立ち位置の製品であると考えています。



ストレージ



背の低い収納

こちらの背の低い収納は、デスクに合わせた高さ。テーブルを拡張できて使い勝手が良さそうだ。



中塚(オカムラ)  余計な色味を減らして単色にすることで目立たせない、綺麗に見せるという方向性でデザインには気を使いました。


― オープンラックもあるのですね。


中塚(オカムラ)  視界を完全に塞いでしまわないよう、両面が空いているオープンラックがオフィス内に採用されるケースが増えています。施錠の必要がない書籍や備品などの収納に使用できるようラインナップしました。


外山(アスクル)  A4ファイルが縦に収納できるように棚板の厚みを調整しながら、棚板一枚当たりの最大積載量は50kgとバックヤードに置くような重量物も収納できる仕様にしました。また、壁面に設置してもコンセントを塞ぐ心配もなく、オフィス内に置いても飾り棚として使用できます。


このオープンラックは基本的に横方向の連結しかできませんが、ジャスタスシリーズの収納ユニットと組み合わせた場合に限り、L字連結(縦:オープンラック+横:収納ユニット)が可能です。


外山(アスクル)  中小企業のオフィスでは、家庭と同じように壁から電源を取っていることが多いので、収納で囲ってしまうと不便なのですが、オープンタイプの収納なら後ろも空いているので便利です。


― オフィスがフリーアドレスになると、パーソナルロッカーなども必要になりますが......


外山(アスクル)  今後のラインナップにパーソナルロッカーのユニット追加を予定しています。


中塚(オカムラ)  パーソナルロッカータイプは上下連結できるので、後から人員の増加に合わせて積み足すことができます。



アスクル 収納担当 MD/外山京氏 オカムラ/中塚力氏



収納の詳細はこちらから





普段あまりお会いする機会のない家具MDの方から直接製品を紹介していただき、こだわりポイントをじっくり聞かせていただきました。みなさま、どうもありがとうございました。



アスクル&オカムラ



アスクルでは、ハイブリッドワークを踏まえたオフィスレイアウトや商品をプロのアドバイザーが提案する「オフィスづくりサービス」を提供しています。時代の変化にともなうご要望やお困りごとに全力でお応えしますので、ぜひご相談ください。



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編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
取材日:2024年1月31日

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