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人の性格を顔から理解する「相貌心理学」をビジネスに活かす 〜日本唯一の相貌心理学教授 佐藤ブゾン貴子氏インタビュー

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佐藤ブゾン貴子氏

佐藤ブゾン貴子氏


人の顔から性格や行動傾向を理解する、フランス生まれの心理学「相貌心理学」をご存じでしょうか。世界で15人、日本人では唯一の相貌心理学教授である佐藤ブゾン貴子氏のセミナーやセッションには、会社経営者やビジネスパーソンで賑わっています。相貌心理学とは何か、どのようにビジネスシーンで活用できるのかを伺いました。




■留学したパリでフランス語を話せず、相貌心理学を勉強



――日本ではあまり知られていない学問ですね。


相貌心理学というのは、簡単に言えば、顔から人の性格を理解する心理学です。顔の輪郭や目、鼻、口などのパーツや肉付きなど顔を構成するものの形状、バランスなどを言語化して、客観的データとして分析し、その人の性格を理解します。


相貌心理学はフランスで誕生した心理学です。


私はアパレルの勉強のためにパリに留学したのですが、じつはそのときフランス語はまったく話せずに行きました。


日仏語の交換授業を通じて出会ったのが今の夫ですが、1対1のコミュニケーションなら多少言葉の壁があっても以心伝心で通じ合うことができますよね。ところが、彼の友達や家族と交流するようになると、言葉がよく分からないことで、会話で置いてきぼりになって疎外感を感じるようになりました。そこで、言葉以外で人を理解できる方法がないかと思っていた矢先に相貌心理学と出会ったんです。



――なるほど、正面から言葉の勉強をするのではなく、他の方法でコミュニケーションを図ろうと。ユニークな発想ですね。


相貌心理学の学会長が近所に住んでいることがわかり、夫に電話してもらって直接会いに行ったら、私の語学力では授業についていけないと言われてしまいました。


それでも、どうしても相貌心理学を学びたいと伝えたところ、学会長が直接私に一対一で教えてくれることになったのです。



――言葉ができないという問題はどうクリアされたのですか?


夫に助けてもらい、3年間、まさに二人三脚で相貌心理学士の資格を取り、さらにもう1年勉強して教授の資格を取り、その後1年間は研究に費やしました。




■コミュニケーションを含むあらゆるビジネスに役立つ


株式会社佐藤ブゾン貴子氏



――その後は帰国されて、現在ではセミナーなどを通じて、相貌心理学の日本での普及活動をされているのですね。


はい、個人向けセミナーは、相貌心理学とは何かということを学ぶ2時間の体験コースと、基礎を身につけるための6時間の入門コースがあります。会社経営者の方が多く参加されており、企業に招かれてセミナーを行うこともあります。



――セミナーでは具体的にどのようなことを学べるのですか?


相貌心理学の基礎分析を学びます。額、目、こめかみ、耳、口、鼻などの顔の器官、部位の特徴を分析して、性格のプラス・マイナス面を読み取ったり。また拡張ゾーンといって、顔を横方向に3つに分割し、「思考」「感情」「活動」を表すゾーンのうち一番拡張しているものを見つけます。そのゾーンの特徴がパーソナリティとして最も強く出るので、その人の原動力やモチベーションが理解できるのです。



著書「人は顔を見れば99%わかる フランス発・相貌心理学入門」より(イラスト/森海里 ※)

著書「人は顔を見れば99%わかる フランス発・相貌心理学入門」より(イラスト/森海里 ※)



――分析結果は、具体的にどのように活かせますか?


企業セミナーで、婚活関連業の会社に招かれることがあるのですが、婚活ではファーストコンタクトをする前に、まずお相手を顔写真で選びますよね。今までだったら顔立ちの好みで選んでいたのが、相貌心理学を活かして、相手が望んでいる性格の人かどうかを判断できるようになります。


具体的な例で話しましょう。


外見の好みが細面で、家庭的な性格が好みという女性がいるとします。相貌心理学で分析すると、輪郭のすっとした人は、自分の世界を大切にするタイプが多く、家庭を優先する人を求めるなら、どっしりした顔の人を選ぶべきということになります。こうしたミスマッチを防ぐのに役立つわけです。



ディラテ=どっしり型の輪郭、レトラクテ=細い輪郭(著書「人は顔を見れば99%わかるフランス発・相貌心理学入門」より イラスト/森海里 ※)

ディラテ=どっしり型の輪郭、レトラクテ=細い輪郭(著書「人は顔を見れば99%わかるフランス発・相貌心理学入門」より イラスト/森海里 ※)



――サービス業などでは、顧客の顔から読み取れるデータを活かすためのツールになりそうですね。


コミュニケーションが関わるすべての職業に役立ちます。販売の仕事なら、顧客の顔から、選り好みが激しい人なのか、店員が勧めたものを素直に選ぶ人なのかを判断できます。以前、幼稚園の先生対象のセミナーを行ったことがありますが、子どもの性格や気持ちを理解できるのと同時に、親とのコミュニケーションにも役立つと好評でした。



――対顧客だけではなく、社内の人間関係を円滑にする際にも役立つかもしれませんね。


企業セミナーでは、パワハラ、セクハラをする人はどんな顔ですかという質問を受けることがあります。実際は誰もがパワハラをする可能性があるし、されたと感じる可能性もあるのですが、相貌心理学は、どのような状況下でそのような可能性が生まれるのかを理解するのに役立ちます。


たとえば、顔の輪郭はエネルギー量を表しており、どっしり型の輪郭の人はエネルギー量が豊富で、細い輪郭の人はエネルギー量があまり多くないのです。



――エネルギー量というのは、体力のことでしょうか?


そうですね。どっしり型は体力があるので自分の活動範囲を外に広げたい「外向要求」があり、積極的にコミュニケーションを図り、知り合いを増やしていこうとします。


一方、細いタイプは、ムダにエネルギーを使えないので、自らコミュニケーションに選択と制限をかけ、自分を守る防衛欲求である「内向欲求」が強いのです。



――なるほど。真逆なのですね。


その通りです。どっしり型の上司のもとで、細いタイプの部下が仕事で結果を出せないようなケースは、要注意です。


上司が「自分はこれだけの仕事量をこなしているのだから、お前にもできるはずだ」などと言ってしまうと、本人はそのつもりはなくても部下はプレッシャーを感じ、それが高じると「パワハラ」になります。


逆に、「働きすぎたから週末はゆっくり休めよ」と上司がひとこと声をかければ、円滑なコミュニケーションを育み、信頼関係も生まれるでしょう。


つまり、どちらのタイプがいい悪いではなく、それぞれが固有の傾向を持っていることを理解して接するべきなのです。




■自分自身を理解すれば、自信や成功につながる


株式会社佐藤ブゾン貴子氏



――自分自身の顔の分析もできますか。


はい、相貌心理学を知ることのメリットのひとつは、自分自身を知ることです。


セミナーでは、まずご自身の顔を分析してもらい、自身の内面を知ってもらいます。多くの人は案外、自分自身のことを理解していません。本当は何を求めているのか、何が向いているのかということを知ることができます。


自分は行動力がなく、何をやってもダメだと思い込んでいた参加者が、「本当はアクティブで思ったことを実現できるキャパシティがある」という分析結果が出て、自信が持てるようになった例もあります。



――自己分析の結果が仕事に良い結果をもたらすわけですね。


ある会社の経営者が6時間のセミナーに参加され、「自分に自信が持てない、何をすれば経営がうまくいくかわからない」と訴えていらっしゃいました。


お話を聞くと、顔の輪郭が細いのでエネルギー量は少ないのに、いつも「頑張らなきゃ」と無理をしてきたのですね。このタイプは、多くの人たちとコミュニケーションすることが苦手なのですが、「なぜ自分はうまくコミュニケーションできないのかわからない」と悩んでいたのです。


そこで、自分のタイプを知ってもらい、量の多くないエネルギーをビジネスでどううまく使うかを学んでもらいました。その結果、今では事業に成功されたそうです。



――セミナーでは、分析だけではなく、その結果をどう活かすかというアドバイスまでされるのですね。


もちろん一対一の対面セッションの方が、ひとりの方をじっくり分析できますが、6時間のセミナーでも、参加者の皆さんが自分の顔を分析し、性格を理解しながら授業を受けますから、その間に気づきがあり、どのように課題にアプローチしていくべきかということを一緒に考えていきます。「あなたの顔はこうなので、こういう性格ですよ」という分析だけで終わらせるのでは不十分ですから。



――対面セッションでは、仕事の相談がされる方が多いですか。


家族、恋愛、結婚について相談される方もいますが、「今の仕事を続けていいかどうか悩んでいます」「カウンセラーになりたいけれど向いていますか?」というような仕事に関する相談が多いですね。分析を行って、希望している職業が向かないと診断すれば、はっきりそう伝えます。その方の人生がかかっている問題ですから曖昧なことは言えません。



――心理カウンセリングの一種だと思いますが、観相学や人相占いの悩み相談のような面もありますね。


悩みがある方ほどセッションを受けに来られます。相貌心理学が占いとどこが違うのかと言えば、占いは未来を知るためのものですが、相貌心理学は自分が望む未来とそのプロセスを知るものです。


「自分に合った結婚相手を見つけたい」「お金持ちになりたい」「起業したい」というような"望む未来"を実現するためにはどうすればいいか、そのプロセスを知ることができます。同じ才能があっても、エネルギー量のある人なら馬力を頼りにどんどん進めていくところを、エネルギー量が少ない人なら時間をかけるべきとか、その人に合った成功への道を考えるツールが、相貌心理学なのです。



――自分もだんだん対面セッションを受けてみたくなってきました。


これまで個人セッションは対面で行ってきましたが、新型コロナウィルス対策のために中断しており、7月からはリモートセッションを行えるよう準備しています。


じつは相貌心理学はリモートワーク時代にマッチしているとも言えるんです。


というのも、対面では、仕草、雰囲気、立ち居振る舞いなど、相手を判断する材料はたくさんありますが、リモートでは画面の中に映っている顔がメインであり、そこから多くを理解しなければならないからです。


相貌心理学を活用すれば、相手のことをよく知らなくても、顔に表れている情報を分析しながら、その人を判断、理解することができます。



――ウィズコロナの時代に役立ちそうですね。




■何よりも自分を知るために役立ててほしい


株式会社佐藤ブゾン貴子氏



――ところで、ご著書「人は顔を見れば99%わかる~フランス発・相貌心理学入門」の反響はいかがですか。


おかげさまで良い評判をいただいています。私は八王子で「Café de la poste」というガレットとクレープの店を経営しているのですが、そんなご縁もあって八王子の大きな書店ではコーナーも作っていただいています。じつは先日、重版も決定しました。



――どのような感想が寄せられていますか?


「わかりやすい」という声が多いですね。相貌心理学という字面には小難しそうなイメージがありますが、「日常生活に落とし込んで使えるものだということがわかった」という感想もありました。


相貌心理学はフランスではポピュラーで、教育やビジネスの分野など多方面で活用されていますが、日本ではまだほとんど知られていません。この本をきっかけに、ひとりでも多くの人に相貌心理学に興味を持っていただきたいです。そしてまずは何よりも自分を知るために役立ててほしいと思いますね。



株式会社佐藤ブゾン貴子氏





自分は「思考ゾーン」の人間だと思い込んでいたのですが、佐藤さんに「感情ゾーン」と言われて驚きました。佐藤さんのセッションを受けた方が、相貌心理学によってまず自分では気づかなかった自分自身を発見し、そこからビジネスやプライベートで人とのコミュニケーションを円滑にする方法を見出していくことを実感しました。






プロフィール


佐藤ブゾン貴子(さとう ブゾン たかこ)

相貌心理学教授

株式会社グローバル・リンク・マネジメントを2005年3月設立、代表取締役社長に就任。

旧杉野女子大学卒業後、アパレル会社、舞台衣装会社勤務を経て舞台衣装のデザイン・製作に携わる。2004年にアパレルの勉強のためにフランスに渡り、そこで「相貌心理学」に出会う。相貌心理学学会長に師事し、約5年間の研修課程を経た後、世界で15人、日本人では初となる『相貌心理学教授資格』を取得。帰国後は1億人を超える顔分析に基づく相貌心理学の分析テクニックを駆使し、個人セッション、セミナー、講演等、幅広く活動。2016年にはフランス人の夫とともに八王子に本場フランスのガレットとクレープの店『Café de la poste』をオープン。


連絡先[外部リンク]


著書

人は顔を見れば99%わかる フランス発・相貌心理学入門』(河出書房新社)[外部リンク]




編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局(※の画像を除く)
取材日:2020年6月19日

         

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