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エイチ・シー・ネットワークスが目指す「来たくなるオフィス」とは?[後編]

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エイチ・シー・ネットワークスの増床オフィス

エイチ・シー・ネットワークスの増床オフィス


前回に引き続き、ネットワークのトータル・ソリューションサービスを提供するエイチ・シー・ネットワークス株式会社の新オフィスを紹介します。拡張したオフィスのコンセプトや今後の予定などを伺いました。








■出社すると楽しいことあるかもしれないね、と受け止めてもらいたい

(左)小森谷岳さん、(右)靏田美百さん(ともに管理本部人事総務部人事総務グループ

(左)小森谷岳さん、(右)靏田美百さん(ともに管理本部人事総務部人事総務グループ



― あらためて御社の事業について伺います。ネットワークソリューション事業とのことですが......


靏田さん  弊社は、「ワークスタイル・イノベーションチーム」を組織しお客様の働き方改革を支援する専門チームとして、テレビ会議・Web会議を中心に、全国の拠点を結ぶような大規模なシステムから、会議室レベルのものまで、ITを駆使してオフィスの新しい仕組みを提案・提供しています。ですから今回のリニューアルを機に、実際に自分たちが提案していることを実証していることになります。


小森谷さん  単にネットワークインフラを提供するだけでなく、お客様のお困りごとは何か、その上で何をやりたいのか、ということを支援して提案を行っています。


― オフィスがショールームにもなっているわけですね。


小森谷さん  リニューアルでもうひとつ狙ったのは、コミュニケーションの促進効果です。コロナ禍で一時はほとんどリモートワークでしたが、現在はリモート/出社併用のハイブリッドワークになっています。出社すればみんなが集まるスペースになるのだから、コミュニケーションを取りやすい環境はどうあるべきかということを考えました。


靏田さん  また、SEが多くを占める会社なので、SEが働きやすい環境はどんなものかということを考え、ゆったりした検証ルームやモニターやデスクなど、作業効率が上がりクリエイティブな仕事ができる環境を目指しています。


小森谷さん  出社すると楽しいことあるかもしれないね、と受け止めてもらいたいと考えました。


靏田さん  以前からある4階オフィスはそのような「楽しさ」は少ないので(笑)、5階に行くと何か面白いことあるかな、誰かに会えるかと思ってほしいですね。また集中して資料を作りたいというようなときに使ってもらいたいです。始まったばかりですから、これから皆さんに使い込んでもらいたいですね。



以前から使用している4階フロアはこんな感じ。窓際にカウンター席などもある

以前から使用している4階フロアはこんな感じ。窓際にカウンター席などもある




■「多少は遊び心がないと面白くない」



― 新しいフロアがスタートして気付いた課題などはありますか?


小森谷さん  当初、2フロアになったことで誰がどこにいるのかわらなくなったため、社内コラボレーション基盤として「PHONE APPLI」を導入しました。現在地がマップに表示され、アイコンや名前をクリックするとプロフィールやスキル、得意なことまでわかります。新しく入ったメンバーがどんな人なのかとか今どこの席にいるのかといった情報までわかるようになりました。


靏田さん  フロアが分かれても、また在宅でも、コミュニケーションのレベルが落ちないような工夫を社内に確立していきたいです。ワークスタイル・イノベーションのチームで拡販して、メーカーとアライアンスを組んで取り組んでいきたいですね。オフィスが別フロアやビルで分かれている会社の課題を解決できたらと思います。


― 今後もオフィスは拡張していく予定ですか?


靏田さん  今後は統合ITインフラベンダーを目指します。従来は基盤のインテグレーターの機能だけでしたが、それを使って何をしたいのか、セキュリティの課題なのか、クラウドコンピューティングなのかなどお客様のニーズを捕捉してご提案・提供していきたいです。人員も新規採用して、近い将来には400名体制にして、業績も拡大していきたい。もともと本社だけで120~130名ほどいましたが、現在では150名ほどにまでなっています。今も積極的に人材採用をしていますし、あと100人くらい増えても十分な広さを確保しました。





― オフィスリニューアルを検討している企業にアドバイスをお願いします。


小森谷さん  オフィス家具メーカーのショールームを見学したり、プロジェクトの進め方などをセミナーで勉強したりしました。その成果を取り入れたつもりですが、なかなかうまくいかなかったこともあります。幹部や事務局だけでものごとを決めてしまうのではなく、なるべく社員、特に若い人の声を吸い上げて、彼らが働きたいと思えるレイアウトや雰囲気を実現することが大事だということに気付かされました。


靏田さん  ただ机を並べただけのオフィスでは誰も利用したいとは思ってくれません。変化に富み、かつコンセプトが明確な作り方とはどのようなものかと悩みました。センターサークルに上層部は当初反対していたのですが、最後には「やってみろ、使われなかったら入れ替える」と折れてくれました。「多少は遊び心がないと面白くない」と言ってくれた管理職もいます。これからも社員の希望をぜひ前向きに受け止めてほしいと思います。





進化し続けるネットワーク業界では、どんどん新しい提案があることでしょう。柔軟に受け入れることがより一層、スピーディーに進化し続けることにつながるのではないでしょうか。



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取材協力


エイチ・シー・ネットワークス株式会社

高い品質と信頼できるネットワークの提供をビジョンとする統合ITインフラベンダー。40年以上のシステム構築実績を生かし、「ネットワーク」、「セキュリティ」、「ワークスタイルイノベーション」、「トータルマネジメントサービス」のフィールドで、提案から構築・保守までのトータルネットワークソリューションをワンストップで提供している。


エイチ・シー・ネットワークスコーポレートサイト[外部リンク]


編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局 (※印の画像を除く)
取材日:2023年3月27日

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