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経営者に聞く!

宝石のような「ジュエリーアクアリウム」で在宅勤務の疲れを癒す ~アイティベル 代表取締役 野崎晋平氏インタビュー

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アイティベル代表取締役 野崎氏

アイティベル代表取締役 野崎氏



2019年夏、ドリンクを手にソファでくつろぎながら鑑賞できる期間限定の水族館がオープンし、テレビなどでも話題になりました。日本初のカフェ型水族館、その名も「ジュエリーアクアリウム」はその後もコロナ禍の中で千葉県木更津で開催。アクアリウム事業の全国展開を目指すIT企業アイティベルの代表取締役・野崎晋平氏にお話を伺いました。



■「人生のレール」が見えて起業。さらに趣味を事業化


――御社はIT企業でありながら水族館事業も展開しているのですか。


水族館は自分の趣味の延長で始まったものですが、会社の事業のひとつとして行っています。2019年に埼玉県越谷のイオンショッピングモールにオープンした「ジュエリーアクアリウム」は来場者も多く、話題にしてもらえました。もともと前職はアパレル系でつながりがあったイオンの担当者を通じて、本部の方に企画提案できる機会を頂き、スムーズに話が進みました。越谷が成功したので、次はより規模を大きくして、木更津のイオンモールでもオープンできました。



――野﨑さんはSNSのアカウントも「野崎晋平@お魚LOVE」(笑)。お魚好きのキャリアはいつ頃から?


小学生の頃から魚釣りが好きだったんです。出身は茨城県牛久で川や沼があり、父のブラックバスフィッシングにいつもついて行ってました。ブラックバスのほか、フナや鯉なども釣れました。基本的にはキャッチ&リリースで川に戻すのですが、あるとき、霞ヶ浦で熱帯魚が釣れたんです。南米の「オスカー」という種類で、日本にいる魚ではありませんから、誰かそこに放したのでしょう。「変わった魚が釣れたな」ということで連れて帰って飼うことにしました。近所の熱帯魚屋さんに通っていろいろ教えてもらったり、機材を揃えたりして、そのオスカーを3年ほど飼っていました。


大学入学を機に地元を離れ、東京での学生時代も釣りはやっていましたが、飼うことまではしていませんでした。



――大学卒業後の進路は。


IT系企業にシステムエンジニアとして新卒入社しました。グループ全体で社員が1万人以上いる会社で、そこに5年ほど勤めてから、アパレル系上場企業のシステム部門に転職しました。



――今はご自身の会社を経営されていますが。


それまで勤めた2社が大企業だったので、自分自身でビジネスをやりたいという思いが生まれました。大きな企業にいると、40歳になるとお給料はこのくらいになるとか人生のレールが見えてしまいますから、それが嫌になったんです。システムエンジニアの仕事は忙しかったのですが、合間をぬって大前研一さんのビジネススクールに通い、独立の準備をしました。


IT系マーケティングの会社としてアイティベルを起業したのは30歳になる直前、2015年です。当初は元の会社から仕事をいただいていました。



――軌道に乗るまでは苦労でしたか。


何回か倒産しかけました(笑)。でも自分ですべて決定できるので、サラリーマンより気楽なんです。現在は業務委託スタッフも含めて6名でやっています。



――そんな中で「ジュエリーアクアリウム」を手がけるようになったきっかけは。


起業して3、4年ほどたち、ある程度売上も安定して会社の貯蓄もできて、何か新しいことをしたいなと考えました。「楽しいことをして稼ぐ」ということをモットーにしますので、その頃また飼いはじめていた「魚」とビジネスを掛け合わせられないかと考えて生まれたのが、「ジュエリーアクアリウム」でした。


「魚」の関係で何かやろうと思って業界分析をした結果、水族館のニーズというものが大きいことがわかりました。それまでの水族館というのはビジネスモデルが旧態依然としたもので、変わっていないと感じました。だから逆に新しいチャンスがあるのではと思いました。



――趣味を事業化できる余裕が生まれたと。それまでとはまったく異なる分野の事業ですよね。


こんなこと言っていいのかわかりませんけど、本音を言うと、ITの仕事にちょっと飽きてきた(笑)、ということがあったんです。



――「その先の人生のレール」が、また見えてしまった?


大学を卒業して、新卒から10年以上もITの仕事をしていましたからね。それをやめるつもりはありませんでしたが、ちょっと新しいことを始めたくなったわけです。



――商業施設で期間限定でオープンするというユニークなビジネスモデルですね。


まだ事業を育てている段階ですので、期間限定で試行錯誤し、次の場所でさらに良いものを、というプロセスでやっています。常設でない方がリニューアルしやすいというメリットもありますし。越谷のアクアリウムが当たったので、その分、木更津では広さも100坪から200坪に拡大し、内装などのコストもかけて出展できました。



――入場者の反応はどうでしたか。


好評でした。入場者のアンケートではやはり「きれいな魚」が人気があるようなので、今はキレイ系の魚を集めています。



■巨大水槽でひたすら魚を眺めて暮らしたい

イオンモール木更津にオープンした「ジュエリーアクアリウム」(※)

イオンモール木更津にオープンした「ジュエリーアクアリウム」(※)



サファイヤのような「ルリスズメタイ」。来場者の人気はやはり「きれいな魚」。(※)

サファイヤのような「ルリスズメタイ」。来場者の人気はやはり「きれいな魚」。(※)



――「ジュエリーアクアリウム」は期間限定ですが、会期が終わった後の飼育はどうされているのですか。


川崎市に専用の部屋を借りて水槽や機材を入れ、飼育しています。1年中エアコンをつけて温度を維持しており、常時、700~800匹くらいいます。週に3回ほど様子を見に行って、そこで仕事もします。1日中、水槽の傍にいるときもありますね。



――ご自宅にも巨大水槽をお持ちだとか。


最初は30センチくらいの大きさの水槽だったのですが、成長して巨大になる魚がだんだん欲しくなってきて。今、家で一番大きい魚は「ブラックアロアナ」で、60センチほどありますから、そうすると2メートルほどの水槽が必要になるんです。水槽はいくつもあります(笑)。



――ご家族に文句を言われたりしませんか。


大丈夫です。「たくさん水槽を置きたい」という理由から引っ越しまでしたこともあるんですよ(笑)。



――少年時代に飼ったのは「オスカー」でしたが、30代ではどんな魚から始めたのですか。


最初は「ネオテトラ」など小さい魚でしたね。これは30センチの水槽で10匹くらいで飼います。熱帯魚というのはそう簡単に繁殖しないので、あまり数は増えないんです。熱帯魚以外では、メダカ系の魚は繁殖しやすいですね。



――魚って、人に馴れるのですか。


馴れますね。人を見分けているかどうかは微妙ですが、馴れると人間を怖がらなくなります。



野崎氏ご自宅の水槽(※)

野崎氏ご自宅の水槽(※)



――ナマズやドジョウ、カエルもいますね。どんな基準で選んでいるのですか?


直感です。図鑑で見て「この魚、カッコいいな」とか思ったらそれを飼う。女性がケーキやアクセサリーを見て「かわいい」と言ったりするのと同じかもしれません。僕からすれば、食べ物を「かわいい」と思う感覚はわからない(笑)。たぶんそれに近いんじゃないでしょうか。



――野崎さんの理想は、魚に囲まれて暮らす生活でしょうか。


自宅では限界がありますから、水族館の事業を続けて、好きな魚を飼えるようにすることが目標でしょうか。魚の世話をするのも好きなんです。



――熱帯魚飼育の醍醐味は。


ひたすら眺めることです(笑)。お酒を飲みながら、ただ眺める。絵を好きな方が買った絵を眺めるのと同じです。まだまだ欲しい魚はたくさんあるので、もう少し大きな家に引っ越したいですね。



■ホテルなどでの展示も視野に、まずは全国展開

アイティベル代表取締役 野崎氏



――「ジュエリーアクアリウム」はホテルや高級マンションなどでも展開できそうですね。


ホテル業界とは相性はいいと思います。ただし、今はコロナで打撃を受けていますから、しばらくは難しいかもしれませんね。



――地方都市のカフェなど、小さなアクアリウムも面白いでしょうね。


ただ、やはりある程度の大きさは必要です。木更津では一番大きな水槽は幅が3メートルありました。入場料を取るので、最低30分はそこに滞在して遊べる内容でないと、事業としては難しい。そうするとやはり100坪は必要ですね。



――今、現在進めているプロジェクトは。


千葉県木更津市の次に、幕張の商業施設イオンで2020年秋冬にオープンする予定だったのですが、残念ながらコロナでいったん凍結になりました。



――もろにコロナの影響を受けたのですね。


商業施設での開催を盤石にしようと優先して動いていたのですが、残念ながらコロナでストップですね。来年の春くらいになれば世間のパニックも落ち着くのではないかとみていますので、その頃からまた出展を再開させようと考えています。


また、魚を海外に注文することが多いのですが、飛行機が止まってしまったので、欲しい魚がなかなか来なかったりしました。


ただ、コロナ禍で熱帯魚のファンは倍に増えたそうです。外出できないので、家の中で熱帯魚を飼う方が増えたのでしょう。生き物の生死に触れる経験ですから、子どもの教育にもなります。飼育の面でも、水替えをしなかったり手を抜くと水が腐ってしまいますから。



――今後のアクアリウム事業の展開についてお聞かせください。


どこに事業を集中させるかを検討中です。まずはもっと商業施設にオープンして、「ジュエリーアクアリウム」という名前を広げていきたい。大きくなれば、その延長でカフェやホテルなどでもできるようになると思いますが、今は拡大よりも地盤固めの時期と思っています。


来年は規模を大きくし、300坪くらいのものを作りたいですね。展示の内容もグレードアップし、よりゆっくり楽しめる水族館を作っていきたいと思います。



アイティベル代表取締役 野崎氏



新規事業を趣味の「お魚」で展開した野崎氏。本業のIT事業も進めつつ、水族館事業を展開中。お魚を宝石にたとえた「ジュエリーアクアリウム」のアフターコロナの大型展開が楽しみです。






プロフィール

野崎 晋平(のざき しんぺい)氏

アイティベル代表取締役。

1985年生まれ、茨城県牛久市出身

東証一部上場のIT系企業、アパレル系企業でシステムエンジニア。

2015年に独立、起業。IT企業に特化したコンテンツマーケティング支援、水族館事業に注力。


株式会社アイティベル[外部リンク]

ジュエリーアクアリウム公式サイト[外部リンク]



編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局 (※印の画像を除く)
取材日:2020年9月8日

         

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