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リモートワークに最適な椅子は?ポイントと一押しの椅子を紹介

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リモートワークに最適な椅子


コロナ禍によりリモートワークが定着し、出社と在宅勤務を組み合わせたハイブリッドワークを取り入れている企業も増えています。それに伴い、リモートワーク時の椅子を支給・購入補助する企業もあります。この記事では、リモートワークに最適な椅子のポイントとおすすめの椅子を紹介します。






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■リモートワークに最適な椅子のポイントとは?

在宅勤務などのリモートワークでは、オフィスワークとは異なり、仕事をするのに適した環境が整っていないことが少なくありません。家のダイニングなどに置いてある一般的な椅子は、長時間座ることには適していないため、仕事用の椅子を用意することがおすすめです。


リモートワークで使用する椅子を選ぶ際は、デザイン性の高さや価格の安さだけに注目するのではなく、長時間座る可能性が高いことを考え、機能面も重視することが大切です。適切な椅子を選べば、快適に作業ができて集中力も持続し、オフィスワークと同等のパフォーマンスを発揮できるでしょう。



●疲れにくいハイバックの椅子

背もたれの高さは、重要なポイントのひとつです。ローバック、ミドルバック、ハイバックなどの種類があります。メーカーによって定義は多少異なりますが、ローバックは肩甲骨の下あたりまで、ハイバックは頭の下あたりまで、ミドルバックはその中間の高さです。


長時間座っていて疲れる理由のひとつは、体を一部分で支えてしまい、そこに負荷が集中することです。ハイバックの椅子は背中全体を支えるため、負荷が分散され安定して座ることができます。


一方のローバックは、空間の圧迫感が小さいというメリットがあります。背中から腰のS字カーブをサポートするような背もたれであればローバックでも疲れにくくなるため、検討の余地はあるでしょう。



●ロッキング機能がある椅子

ロッキング機能とは、背もたれに体重をかけたときに背もたれや座面が可動して、リラックスするのに快適な角度に動く機能です。レバーを引いて倒すリクライニングシートとは違い、体重をかけると自然に沈み込むイメージです。少し休憩をしたり、伸びをしたりする際に体を動かせるため、業務中にリフレッシュしやすくなります。


背もたれや座面の動き方には3種類あります。背もたれのみが動く「背もたれロッキング」、背もたれと座面の角度が固定されたまま動く「背座一体ロッキング」、背もたれの角度に伴い座面が自然な方向に動く「シンクロロッキング」です。より快適さを求める場合は、もっとも体を伸ばしやすいシンクロロッキングの椅子がおすすめです。



●調整できる部分が多い椅子

自分の体格に合うような調整ができることも、大切なポイントです。体格に合わない椅子だと無理な体勢を強いられ、集中しにくくなったり、体の不調や痛みが起こりやすくなったりしてしまうためです。ヘッドレスト、背もたれ(リクライニング)、ランバーサポート、アームレスト、座面の高さなど、椅子によってさまざまな部分が調整できます。


特に、座面の高さ調節機能は、重要なポイントのひとつです。深く腰掛けた状態で足が地面にしっかりつくと、正しい姿勢を保ちやすくなります。身長は人によって大きく異なるため、調整できるものを選びましょう。


アームレストも調整できるのが理想的です。デスクワークで多い悩みのひとつが肩こりですが、座って机に手を置いたときにひじの角度が90度になるのが望ましいとされています。アームレストは、良い姿勢をサポートするのに役立ちます。体格だけではなく、業務内容によっても楽に作業ができるアームレストの位置は変わるため、アームレストの高さや角度が調整できる椅子がおすすめです。



●床に適したキャスター素材の椅子

長時間座る想定のため、滑りやすさ(滑りにくさ)や床へのダメージも考え、キャスターの材質にも注意しましょう。滑りやすすぎると踏ん張って仕事をしなければならず、滑りにくいと座ったままちょっと移動するときや、立ち上がるときにストレスになります。


キャスターの素材は主に、ナイロン、ウレタン、ゴムの3つです。一方、家の床の材質で多いのはフローリングやカーペット、タイルなどでしょう。



・ナイロンキャスター:転がりが良くスムーズに動かせるため、カーペットの床におすすめです。一方、フローリングだと傷がついたり、滑りが良いタイルだとスリップしたりする可能性があります。


・ウレタンキャスター:ナイロンとゴムの中間くらいの滑らかさで、さまざまなタイプの床材に使用可能です。特にフローリングとの相性が良く、傷がつきにくく快適に使えます。カーペットは滑りが悪くなるものもあります。


・ゴムキャスター:滑りにくく、タイルなど硬くて滑らかな床に適しています。フローリングも硬さの面では向いていますが、キャスターの色が床に移ることがあるので注意が必要です。キャスターに繊維がついてしまうので、カーペットには不向きです。



●蒸れにくいなど、長時間でも使いやすい素材

シートの素材によっても蒸れにくさや耐久性、お手入れのしやすさなどが異なり、快適さが変わってきます。背もたれに使われる生地は「メッシュ」「ファブリック(布)」「PUレザー」の3つが一般的です。



・メッシュ:通気性に優れており蒸れを防げるため、長時間座る場合に特におすすめです。季節を問わず快適に使用できます。ただし、メッシュの隙間に埃が溜まることがあります。


・ファブリック(布):柔らかな質感と手触りの良さ、豊富なカラーバリエーションにより、家のインテリアになじみやすいデザインが多くあります。また、安価であることが多いため、大量購入する場合にも向いています。ただし水や汚れに弱く、一度汚れてしまうと元通りにするのが困難です。


・PUレザー:見た目の高級感に優れています。汚れを拭き取りやすいなど、お手入れが比較的容易な点がメリットです。しかし、長時間座っていると蒸れやすいというデメリットもあります。




■リモートワークにおすすめの椅子4選

それでは実際に、リモートワークにおすすめの椅子を紹介します。どれも疲れにくさを重視した製品です。



デスクワークをサポートしてくれる!オカムラの「コンテッサ セコンダ」

コンテッサ セコンダ

コンテッサ セコンダ


■オカムラ「コンテッサ セコンダ」シリーズはこちらから確認できます。



ContessaⅡ(コンテッサセコンダ)は、Contessa(コンテッサ)の美しいデザイン性をそのまま引き継ぎつつ、機能性と強度がアップグレードしたモデルです。


グッドデザイン賞などを受賞しているほか、グローバルスペックである「BIFMA X5.1-2017」なども取得しており、海外レベルの体格の大きな人も安心して使える強度が保証されています。


左右のアームレストの先端にあるレバーで、リクライニングの固定と解除、座面の高さ調節を行えます。そのため、座ったままの楽な姿勢で調整が可能です。リクライニングのロッキングの強弱や、座面の前後調整もでき、リラックスする際も個人の体型や好みに合わせられます。


座面のクッションは部位により硬さを変え、背もたれと座面それぞれに合ったメッシュ素材を開発するなど、快適な座り心地を追求しています。


ハイバックの背もたれにヘッドレストがつき、上半身をしっかりとサポートしてくれるため、疲れにくい設計になっています。


キャスターがナイロンのため転がりが良く、特にカーペットの床に向いている椅子です。



関連記事:オカムラ コンテッサセコンダの特徴や選び方、おすすめモデルを解説





体の動きに追随する機能を搭載!コクヨの「イング」

イング

イング


■コクヨ「イング」シリーズはこちらから確認できます。



コクヨの「イング」は、バランスボールのような感覚で、座面が360度どの方向にも動かせる椅子です(この機能を「グライディング機能」と呼んでいます)。そのため、長時間同じ姿勢で座ることによる疲労を防げます。


グランディング機能により、PCの横にある書類をとるために体を傾けたり、スマホやタブレットを手元で見たり、伸びをしたりといった動作に座面が追随します。
これらの動きをグライディング機能がサポートすることで筋肉が動くため、1週間で生ビール6杯分(中ジョッキ)のカロリーが消費されたというデータもあります。
また、揺れながら座ると、リラックスを示すα波や、活発な思考と集中を示すβ波が増加したという結果も出ています。


360度グランディングにより個人に合ったS字カーブが作られるため、ランバーサポートがいらないデザインとなっており、腰回りに開放感があります。グリップアーム(肘掛け)は高さと方向を調整できます。グランディング機能をロックするストッパーも座面下についています。


背もたれがメッシュのため蒸れにくく快適に座り続けられます。キャスターは、フローリング用のウレタン製かカーペット用のナイロン製から選べます。



人間工学に基づいた椅子!ハーマンミラーの「アーロンチェア リマスタード」

アーロンチェア リマスタード

アーロンチェア リマスタード


■ハーマンミラー「アーロンチェア リマスタード」シリーズはこちらから確認できます。



アメリカの老舗ハーマンミラーによる、人間工学に基づいたオフィスチェア「アーロンチェア リマスタード」です。


背もたれの後ろにある「ポスチャーフィットSL」という特許取得済みの機構により、背骨に寄り添いながら背骨を支えてくれます。また座面の傾きによって骨盤が前傾し、良い姿勢をとれます。
背もたれと座面は張力の異なる8つのゾーンがあり、座る人を包み込むような快適な座り心地です。


背もたれのみでなく座面もメッシュ素材で、蒸れのない快適な状態をキープできます。



疲れにくさにこだわったヤマソロの「コースト レーシングチェア」

コースト レーシングチェア

コースト レーシングチェア



■ヤマソロ「コースト レーシングチェア」シリーズはこちらから確認できます。



レーシングカーのようなバケットシート形状で体を包み込んでくれる「コースト レーシングチェア」。ハイバックのため男性でも安心して体を預けられ、リクライニングを倒しフットレストを引き出せば全身を伸ばしてリラックスできます。


ロッキング機能もあり、全身を揺らしながらくつろぐこともできます。


ヘッドレストは取り外し可能です。ランバーサポートクッションは位置の調整が可能で、使う人の腰の位置にフィットさせられます。またアームレストは角度と高さの調整ができます。


生地は背もたれ、座面共に合成皮革でお手入れがしやすいです。



■おわりに

この記事では、疲れにくい椅子選びのポイントとおすすめの椅子を紹介しました。体に合わせて調整できたり、体の動きをサポートしたりできる椅子であれば、体への負担が軽減され、リモートワークでも仕事に集中しやすくなります。アスクルでは数多くのオフィスチェアを扱っており、リモートワークに適した椅子も購入可能です。




編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局 
制作日:2023年8月31日

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