今回は、エキサイト株式会社の本社オフィスを訪問してきました。
エキサイト株式会社は、インターネット草創期から検索エンジンとポータルサイトの運営で知られています。同社の原点であるポータルサイトから始まり、子育て中のママを応援する情報メディア「ウーマンエキサイト」や10~20代女子向けメディアの「ローリエプレス」などの女性向けコンテンツに強みがあるのも特徴です。
メディアの他にも「エキサイトフレンズ」「エキサイト婚活」といったマッチングサービス、電話でプロ占い師に直接鑑定してもらえる「エキサイト電話占い」や各種スマートデバイス向けのアプリケーションなどの課金サービス、インターネット接続サービス「エキサイト光」などなど幅広くサービスを提供されています。
同社の本社オフィス所在地は、東京都 港区南麻布。都内屈指の高級住宅街 白金に隣接するこのエリアは、周辺に大使館も多く、洗練された街並みが広がります。こちらに移転されたのは、2010年とのこと。1フロア 2,090平方メートル (633坪) に約250名が勤務するオフィスです。ほかに大阪営業所、海外拠点があります。2014年にはオフィスをリニューアルしてカフェスペース「excite café (エキサイトカフェ)」を作られています。
オフィス設備の充実ぶりに加え、教育研修制度も整備され、社内イベントやサークル活動が盛んな同社は、今年、「第3回ホワイト企業アワード」(*1)を受賞するなどハードとソフトの両面が充実していることも理由としてありそうです。
*1) 第3回ホワイト企業アワード (一般財団法人日本次世代企業普及機構)
ワークシェアリング部門にて選出。
では、南麻布にある同社のオフィスへ参りましょう!
最寄駅は、東京メトロ南北線・都営三田線の「白金高輪駅」。A4出口から徒歩 約8分の距離です。南北線と三田線の両方が乗り入れているため他の東京メトロ各線やJRとも接続は良好です。
同社の入居するオフィスビルの4Fにエレベーターで上がると、エントランスが見えてきます。
エキサイトのロゴが印象的なエントランス。
受付にある電話から担当の方へ連絡します。
エントランスエリアには、ペッパーくんもいるのです。
ペッパーくんのつぶらな瞳に、じーっと見つめられつつ待ちます。
エントランスから左手に曲がると来客用会議室のあるエリアです。
壁には、社内の写真コンテストで社員の方が撮影した写真が飾られていました。定期的に変えられているとのこと。
ガラス張りの来客用会議室が並ぶ空間はまるでSF映画に出てきそうな雰囲気です。
こちらの会議室はローマ数字で番号が付けられています。
中をのぞくと、
こちらの会議室は、ホワイトのテーブルと透明なチェアで、すっきりとしたデザインの会議室になっています。部屋ごとに雰囲気が変わるようデザインが変えているとのこと。
チェアは、イタリアのカルテル社 ルイ・ゴースト (Kartell Louis Ghost)。ルイ15世スタイルで、透明なポリカーボネートで作られたチェアですね。
こちらは一枚板を天板にしたテーブルのある会議室。ウッドとグリーンのコーディネートで、ソファタイプのチェアが置かれています。
こちらは先ほどの会議室とは対照的に、レッドカラーのチェアに壁はオレンジ一色という、気分が高揚しそうなお部屋。
会議室ゾーンが続きます。日当たりの良い廊下が魅力的。
こちらは役員用会議室。シックなダークブラウンのテーブルに、高級チェアでまとめられています。
テーブルは、イトーキ スリックテーブル (Itoki SLICK)、チェアは、イトーキ ヴェント (Itoki Vento) 。
では、来客用会議室はこれくらいにして、社内カフェ「excite café (エキサイトカフェ)」に行きましょう!
同じフロア内の一画がカフェになっています。
2014年にリニューアルで作られた場所で、こちらでハロウィンパーティーや、エンジニアのライトニングトーク大会など社内イベントも開かれるそう。
こちらから入ります。レンガタイルの壁がおしゃれ。
中に入ると、まさにカフェ空間が広がります。
写真は、床が一段高くなっているソファとテーブルのエリア。
カフェはランチやリフレッシュ、仕事に多目的に使われるよう作られたとのことで、お昼時にはランチで賑わい、それ以外の時間帯も独りで仕事をしに来たり、オープンなミーティングなどで活用されています。
こちらのコーナーは、2面の黒板を背景にスタンディングで打ち合わせできるエリア。
その隣に見えるドアは、社内用会議室が2室。
こちらは丸テーブル席のエリア。チェアもいろいろなタイプが置いてあって楽しいですね! 壁には黒板があって、打ち合わせにも便利。丸テーブルは以前から使用していたものをカフェ用に天板に木目調フィルムをつけてアレンジしたものだとか。
奥の方にはベンチシート、ソファ席、カウンター席が見えます。さらに奥へ進んでいきましょう。
長テーブルで4~6人くらいで集まることも。ベンチシートがカジュアルさを演出します。
その奥には、
カフェの奥にあるのはソファ席。ここはリビングのような落ち着きそうなエリアです。
窓際にはカウンター席も。
ほぼ各席に電源も用意されているので、こちらで気分を変えて仕事することにも使われています。
撮影のためブラインドを下ろしていましたが、開けると、
窓の外を眺めながら独りで仕事をしたり、休憩したりにいい場所ですね。
カフェ奥から撮影。
こちらのカフェ空間は居心地が良いよう工夫が凝らされているので注目ポイントです。
カフェ内で、床の高低差があったり(写真右側が1段高い)、テーブル席やベンチシート、ソファのエリアなどシーティングの種類に変化をつけ、背の低い本棚での空間仕切りがあったり、エリアごとに照明の種類も変えてあって、さらにフロア奥側(写真手前)は天井をスケルトンにするなど、カフェ内で見通しの良さを保ちつつも、あえていろいろな変化をつけた空間にしているのです。
一般に、人は四方から見られるようなオープンな空間だと落ち着かないので、公園や広い建物内のホールでは、身を隠せる壁際や柱そばに集まってしまい、中央付近に人が居つかない傾向があります。
そこで、こちらのカフェのように、空間に変化を付けて宿木(やどりぎ)的な留まれる場所を作ることで、カフェに来る人がこの空間の中で自分のお気に入りの場所を見つけて落ち着けるように工夫がされているのです。
社食や社内カフェは単調なレイアウトになりがちなので、こうしてオープンでありながら、居心地の良さとのバランスを取る設計はぜひ見習いたいポイントです。
こちらは空間の仕切りも兼ねているライブラリー。
背板もないので抜け感があり、柔らかく空間を分けています。
本や雑誌を読んで気分転換するのにもいいですね!
では、素敵なカフェを見学したところで、執務エリアへ入っていきましょう。
こちらは執務エリアの一画。フロア全体で約2,000平方メートルあるので、広いです。イエローカラーのキャビネットがポップな印象です。
座席は固定席制。デスク天板の前面部がカーブしているラウンドデスクを採用。デスク幅は160cmと広く、広い執務スペースが確保されています。デスクトップパネルも設置されているので、向かいの人の視線が気にならない配慮がされていますね!
デスクをアップで撮影。こちらの席は2枚モニター。
座席配置は、各事業サービス内でコミュニケーションしやすいよう、事業サービス単位で企画職、エンジニア職、デザイナー職などが集まっているとのこと。オフィスのあちらこちらでちょっとした打ち合わせが立ち話で行われていて、活気があるオフィスです。
オフィスチェアは、主に、コクヨ「トレンザ (TRENZA)」と、コクヨ「エクサージュ (EXAGE)」が使われていす。
コクヨ トレンザ (KOKUYO TRENZA)
コクヨ エクサージュ (KOKUYO EXAGE)
こちらでオフィスは一周しました。
ほかに、横になれる仮眠室も用意されています。
執務デスクの広さから、エキサイトカフェまで充実のオフィス環境で、ホワイト企業ランキングのトップというのも納得のオフィスでした!
エキサイト株式会社 (コーポレートサイト)
1997年設立。月間約5,300万人が訪れる総合ポータルメディア。自社制作によるオリジナルニュース記事が好評を博している「エキサイトニュース」や 開設者数累計300万人を誇る 「エキサイトブログ」、婚活サイト「エキサイト婚活」をはじめ、多くのユーザーにご利用頂いているサービスを提供しており、ビジネスユースからエンタメまで幅広くサービスを展開。
エキサイト (サービスサイト)
編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
取材日:2017年11月16日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
こちらからご確認ください。