今回は、「cloudpack (クラウドパック)」で知られるアイレット株式会社のオフィスが増床したとのことで、増床部分に加えて、従来のオフィスエリアも併せて取材してきました。
アイレット株式会社は、大規模ECサイト開発、オンライン予約システム、キャンペーンサイト開発から、クラウドベースのインフラ設計・構築、運用監視にいたるまでワンストップで提供するIT企業です。
特に、同社の提供する「cloudpack (クラウドパック)」は、アマゾンのクラウドサービス「AWS(Amazon Web Services)」の導入・設計から運用保守までをトータルでサポートされています。2018年4月時点で、840社 2,800プロジェクトを超える国内トップレベルのAWS導入実績数などから、AWSからも高く評価されており『APN Consulting Partner of the Year 2017 - Japan』を4年連続で受賞しています。2017年2月にはKDDI株式会社のグループ企業になり、現在ではIoT開発にも注力しているとのこと。今後、ますます成長が期待できそうです。
同社は、それまで港区海岸エリアにあったオフィスから、2014年に虎ノ門ヒルズ森タワー(東京・港区) 7階に増床、2015年には本社も虎ノ門ヒルズに移転するとともに増床し、2017年8月には同ビルの24階に増床しています。会社の成長に伴い、オフィスフロアを段階的に拡張されている様子がわかります。現在、東京のオフィスの勤務しているのは約260名(2018年4月現在)で、その約8割がエンジニアとのことです。
それでは成長著しい同社のオフィスをご紹介しましょう!
同社の本社オフィスは虎ノ門ヒルズ森タワーにあります。最寄駅は東京メトロ 銀座線「虎ノ門駅」1番出口から徒歩約5分の距離です。ほかにも、日比谷線「神谷町駅」や、千代田線・丸ノ内線・日比谷線「霞が関駅」、JR・銀座線・浅草線・ゆりかもめ「新橋駅」も徒歩圏内ですので、アクセス良好な立地です。
まずは7階のオフィスエリアへ。
入口のガラスドアにも「cloudpack (クラウドパック)」のサインがありました!
雰囲気は、映画に登場するような老舗のホテルです。実際に、こちらのオフィスをデザインされたときのテーマが「アメリカにある老舗のホテル」で、お客様がリラックスした気持ちで、何度でも打ち合わせに来たくなるオフィスがコンセプトだったとか。
まるでホテルに来た気分になるロビーです。
こちらの端末で担当の方と自分の名前を入力して待ちます。
猫足のカウンターというのもアンティークで素敵ですね。
ロビーから振り返るとこんな風に。
シャンデリアと、腰板が張り巡らされていて、アンティークなホテル感満載です。
では案内されて奥へ。
右側の黒板には日本地図が描かれていました。アイレットの拠点がある東京・名古屋・大阪にマークがついています。
通路の奥、左手に入口があるのは会議室のドアで、入ってみると。
シャワールーム?! ではなくて会議室です。
旅の疲れを洗い流すホテルのシャワールームのような部屋になっていて、こちらにもホテルのコンセプトが貫かれていますね。シャワーヘッドのような照明や水道管を使った配線など、とってもシャレが効いた会議室です。
さらに奥にはシガーバーまで! こちらは実際に喫煙ルームとして使われています。喫煙するお客様が打ち合わせのついでに入ることもできて、アンティークなホテルに来た気分が続きますね!
タバコを吸わない方はこちらのカウンターで休憩もできます。
さらに進むと執務エリアです。
こちらもオシャレな空間が広がります。床はフローリング、壁はレンガ調な空間に、ブラックなフレーム脚に木目調天板のデスク(オリジナル)。1人2枚の大型モニター(27インチ)が標準装備で、自在に向きを変えられるモニターアーム付き。デスク幅は広めの1,600mmを確保。椅子はハーマンミラーのアーロンです。
執務スペースの充実ぶりが際立ちますが、これがないから仕事の生産性が上がらない!と社員から言われないよう、一番いいスペックのパソコン、モニターは27インチ2枚(または4Kモニター1枚)、机も広くしているとのこと。社長と一般社員でオフィス条件は同じだそうで、フラットで活気のあるITベンチャーらしい執務エリアです。
ちなみに、こちらが同社の虎ノ門ヒルズ森タワーにあるオフィスでは最初の執務スペースだったとのこと。
同じフロア内には、増員に伴い2015年8月に増床した執務スペースがあります。そちらにも行ってみましょう!
もう一方の執務エリア側には、ライブラリーがありました。オライリー全巻揃ってます。いいですねー。新刊が出ると毎回届けられるとのこと。
通路を奥に進むと、会議室が並びます。
ちなみにマッサージチェアのある休憩室もこちらにありました。使用中のため撮影できず。
こちらの会議室は、木製天板、ブラックスチール脚、ブラックカラーのチェア。
ブラックで部屋が引き締まります。
こちらは先ほどの会議室とは対照的にホワイトでコーディネートされた会議室。
オリジナルのホワイトの机に、ホワイトのチェア。写真には写っていませんが左手壁に大型モニターが設置され、右手にはベンチシートと、会議室としては一番大きいとのこと。
こちらが2015年8月に増床された執務エリアです。
デスクはオカムラのプロユニットで、木目調天板、ブラックスチールパネル脚モデル。椅子はハーマンミラーのアーロンと前出の執務エリアと共通です。27インチ大型モニター2枚並べられるよう1人あたりのデスク幅は1,600mmを確保されています。
またデスクの島間や通路など広めに設定され、広々しています。
執務席をアップで撮影。
1人あたりの執務スペースは広いですね!モニターアームに27インタモニターが取り付けられて並ぶのは壮観です。
この執務スペース内には、壁で仕切られて休憩に使えるリラクゼーションエリアがありました。奥はマッサージチェアのあるエリア。手前側にはカウンターやソファ席があって、皆さん自由に休憩に使われているとのこと。写真右手にある窓から執務エリアの様子が見えます。
先ほどの写真左手にあるカウンターを内側から撮影。各種コーヒー、お茶などすべて無料で揃えられています。
マッサージルームもありました!
毎週月曜日と金曜日には朝10時から夜19時まで、マッサージ・鍼・カイロプラクティックの資格を持つ先生がいらっしゃるとのこと。空いている時間に自由に予約をいれて施術が受けられます。もちろん無料です。
ほかに、電動マッサージチェアが社内に3台あり、就業時間中を含め、いつでも使用OKとのこと。身体がこりやすいエンジニアの方には嬉しい制度ですね!
では、7階の見学はこれくらいにして、2017年8月に増床した24階の執務エリアへ進みましょう。
ホテル風な7階のオフィスとは変わり、オフィステーマは「ファクトリー」。高品質なものを生産できる工場をイメージして作られたとのことです。ガレージ感あるエントランスです。
こちらはさらに広いですねー! これでも全体の半分のエリアです。約180名分の席数を確保されたとのこと。まだ増床して間もないため空席が目立ちますが、これからどんどん社員の方が増えていくことでしょう。
こちらが残る反対側です。社内の執務チェアはアーロンチェアで統一されているので、こうしてアーロンチェアが並んでいるのも壮観です。
オフィスの装備は7階と共通で、オカムラのプロユニットで、木目調天板にブラックスチールパネル脚モデル、27インチ大型モニター2枚(または4Kモニター1枚)、自在に曲がるモニターアーム付きとなっていて、椅子はアーロンです。1人あたりのデスク幅は広めの1,600mmを確保されています。
また、収納があまり見当たりませんが、ペーパーレス化が進んでいる同社では、社内の一部にローキャビネット、サイドキャビネットがあるのみとなっています。
執務デスクをアップで撮影。こんな感じで縦と横に並べてみたりも。ブラウザを縦画面、エクセルを横画面にしたりすると仕事がはかどりそう。
執務チェアは、ハーマンミラー アーロン (Herman Miller Aeron)。
写真のこちらは24階にあるもので導入時期が新しく、アーロン リマスタード (Aeron remastered)、というモデルになっています。
また、このエリアは、ミーティングスペースやカウンター席もデスク周辺に多く配置されています。
こちらは窓際のカウンター席。
24階からの景色を見ながら仕事をするのも良さそうですね!
チェアはヴィトラ ティップトン(Vitra Tipton)。
こちらは柱をホワイトボード化して、スツールを配置されています。
ちょっとした打ち合わせにいいですね!
スツールは、マジス スチールウッドスツール (Magis STEELWOOD STOOL)。
東京タワーが見える窓際にはオープンミーティング席がありました。
ウッドとブラックスチール脚のこちらはオカムラ アルト ピアッツァ (Alt Piazza) ですね。
ハイテーブルのオープンミーティング席もありました。
立って打ち合わせもできます。テーブルはオカムラ アルト ピアッツァ (Alt Piazza) 。スツールもオカムラのピルエット (pirouetto)。
こちらはコンパクトなオープンミーティング席。
テーブルはオカムラ アルト ビアッツァ (Alt Piazza)。チェアは、ヴィトラ オール・プラスチック・チェア (Vitra ALL PRASTIC CHAIR)。
ちなみに、写真奥にあるホワイトボードは、オカムラ ゴド(GO-DO)。ブラックフレームのシンプルなデザインのシリーズ家具ですが、5度の傾きが取り入れられていて、少しリラックスした雰囲気が出る家具です。
そして、24階のフロアにも、休憩や気分転換できるエリアが設けられています。
コーヒーやお茶など無料のドリンクスペース。
こんな感じで雑談、休憩したりできるスペースが広がっています。
ちなみに、左側の壁はプロジェクターが投影できるので、こちらで大きな会議やイベントも開けるよう多目的に作られています。写真には写っていませんが、クッションがあってゴロ寝できるスペースもあります。ちょっと休んでリフレッシュなんてことも。就業時間中の休憩、うたた寝は自由とのこと。
こちらにもカッコイイ喫煙室が作られています。喫煙者にはありがたい会社です。テーブルがドラム缶で作られているのもハードボイルド感があっていいですねぇ。
会議室もあります。木製天板にブラックスチール脚、チェアはブラックというオフィス内共通のコーディネートでまとめられています。
ちなみに、同社のオフィスは土足禁止なのです。
そのため靴箱が入口付近にあります。
ずらっと並んだ小さなロッカーは靴箱。
仕事場と家を区別せず、家でくつろぐような気分で働けるようオフィス内は土足禁止で、スリッパなどの上履きを皆さん履いて仕事をしています。ちなみに、オフィスが汚れにくくなる副次的な効果もあるとか。
オフィスに入るとカーペットの色で土足エリアと土足禁止エリアが分かるように作られています。
以上で、オフィスを一周しました!
各エリアに分かれていますが、広いオフィスでした! 執務フロアが分かれているとコミュニケーションが気になりますが、社員のコミュニケーションは、社内コミュニケーションツールの「スラック (slack)」を活用されているとのこと。エンジニアが8割という同社らしいです。
クラウド・コンピューティングの進展に伴い、国内でのAWS導入・構築・運用監視の実績では国内トップクラスの同社。何かが不足しているから仕事に支障を来すなんてことがないよう、充実の設備(*1)で、社員の生産性向上をサポートしているオフィスです。また、福利厚生もユニークで充実しており、会社近くに住むと支給される近隣住居手当、近隣地域への引越し費用補助、遠距離通勤手当、健康維持のためのスポーツ支援、資格取得支援などなど。ほかにも、定時の10時前出勤して定時後に退社すると1日1,000円支給される10時前出勤手当といったユニークなものもあります。「人」が働きやすいよう徹底してサポートすることで、同社の急成長を支えていることが窺えるオフィス取材でした。
*1) 同社の充実の設備の例
一番良いスペックのパソコン、27インチモニター2枚(モニターアーム付)または4Kモニター1枚、1,600mm幅の机、飲み物無料、マッサージ師無料、マッサージチェア無料、スモーキングスペース完備、オライリー全巻揃うライブラリー、うたた寝できる部屋、など。
大規模ECサイト開発、オンライン予約システム、キャンペーンサイト開発から、クラウドベースのインフラ設計・構築、運用監視にいたるまで行っているIT企業。特に、同社の提供する「cloudpack (クラウドパック)」で有名。国内でのAWSの導入、構築、運用監視では国内トップクラス。2017年2月にKDDI株式会社の子会社になる。
「cloudpack (クラウドパック)」(サービスサイト)
編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
取材日:2017年11月22日
世界中のデスクワーカーが称賛するハーマンミラーの代表的ワークチェア。
座るという科学に関する最新の研究、そしてマテリアル、製造、技術の進化に基づいて熟考を重ね、アーロンチェアを刷新しました。
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
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