外観

外部からも中の雰囲気が感じられる歯科医院

　滋賀県ＪＲ草津駅間広場に面した歯科医院。ガラス張りのファサードの背後に、ところどころ開口をあけられた木製の縦格子をしつらえることにより、中で治療をうける患者のプライバシーを守りながらも、外から中の雰囲気が感じられることによって、歯科治療に対する恐怖感や羞恥心を和らげ、歯科医院に対する敷居を低くしている。
　競争の激しい歯科業界の中にあって、より目立つ外観とするよりも、むしろ地域に馴染むことによって、地域に根ざした歯科医療やコミュニティーの形成に寄与しようとしている。
　実際、ファサードにしつらえた木製の格子は、かつては主要な宿場町であった草津のまちの雰囲気を呼び起こしていると同時に、隣接する和菓子屋に対しては、まるでその店舗の一部であるかのように、イメージ上のコラボレートをしている。
　これからは事業用の施設といえども、町並みづくりに貢献していかなければならない。そのためのささやかな実践である。　

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COLOR:ネイビー、青

エントランス

ラウンジ

待合ラウンジは、歯科治療を待つ患者の不安感を和らげるために、木を使い、まるで家のリビングに居るようなくつろいだ雰囲気を演出している。木の格子からは、ちらちらと外部の風景が見え隠れし、また、外の日差しの変化を中に映し出すことによって、気分を紛らわす効果がある。

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COLOR:ネイビー、青

診察スペース

診療スペース

シンプルな白でまとめられた診療室にはたくさんの緑を置き、患者の不安や痛みを和らげる。外部に向かってオープンな診療スペースであるが、適宜すだれスクリーンによって、視線や光を調整することができる。各診療台は背の低いパーティションによって仕切られるが、全体の空間の広がりを損なわないように、その高さは慎重に決められている。

KEYWORDS:歯科医院

COLOR:ネイビー、青

この仕事場をデザインした会社

布施靖之建築設計事務所