その他

2本の剣

01 経緯
東京都東久留米市で創業20年を迎える洋食器販売店の、本社移転と店舗リニューアル計画。業績の拡大によって手狭になった売場を一新し、旗艦店として相応しい新しいビジュアルイメージを与えることが求められた。

02 店舗
扱う商品は、バカラやスワロフスキーといった高級品から、イッタラやウェッジウッドといった日常使いの食器まで様々であるが、一見敷居が高く感じられるこれらの商品を、誰にでも求めやすい手頃な価格で提供することが、この店の販売 方針である。

03 洋食器のペンダント照明
初めて旧店舗を訪れたとき、洋食器の美しさに感心すると同時に、それをインテリアとしてもっと活かすことができるのではないかと感じた。そこで洋食器をそのままペンダント照明のセードとして使うことを提案した。皿のセンターに穴を開け、既製品のセードを外したペンダント照明を組合わせている。無数の商品の 中から、食器選びのプロである店員の方々にセレクトしていただき、点灯テスト を何度も繰り返して、最終的に使用する商品を選定した。同時に店員の方々には、 食器選びのプロセスを相当に楽しんで頂けた。

04 コニュニケーションデザイン
この洋食器ペンダント照明は、開店後も非常に好評で、お客様と店員との会話の糸口となっている。インテリアデザインの一要素が、店舗づくりに施主自らが積極的に加わるという意識と、それを介したお客様との意思疎通という、幾重にも 重なったコニュニケーションのデザインとなっている。

KEYWORDS:

COLOR:白

この仕事場をデザインした会社

山本陽一建築設計事務所