[以下は2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツです]

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接客スペース

Sentimento MARK

現場は築年数の経つRC建築の1階。訪れたときは既に解体が終わってスケルトンの状態。ここにこだわりのセレクトショップをオープンするという計画だった。イタリアまで直に買い付けに行かれるというオーナーさんは「自身の目にかなったものだけを置く」ということの他に、もうひとつ実現したいこだわりがあった。それはヨーロッパのショップのように<サロン>を設けるということだった。お気に入りのものを探すべくこのお店を選び、じっくりと商品を購入してくれたお客様を「立たせたまま会計をして帰してしまう」のではなく、お茶を飲んで頂きながらしばしお話をしてその間にお会計。ゆっくりとした時間を味わって頂くことも「買い物」という行為の一部にしたい、という強い思いからだった。かくして、20坪の中にサロンを内包した店舗のデザインをすることとなった。
 現地を見に行ったときからオーナーさんにお話ししていたことがある。それは<フェイクは使わない>ということだ。
店舗デザインはその一般的な周期の速さもあって、本物ではないけれどそれなりには見える材料を使うことが多い。ところが、そういう材料は注意深い視線には耐えられないし、時間経過を味方につけることができない。この設計をお受けしたときも「数年持てば良い」空間をつくるつもりはなかった。材料がいつまでも新品を保つと言うことではなく、時と共に美しく老いていく(エイジング)素材を使いたいと思ったのだ。「古美る」空間にしましょう...というお話をしたように記憶している。
 もちろん、店舗は事業としての設備投資だから工事費は限られる。それでも様々な素材を安価に入手できる方法を探り、バランスさせながらも妥協することなく積み上げていくことができた。

KEYWORDS:

COLOR:ベージュ、ナチュラル

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この仕事場をデザインした会社

株式会社廣部剛司建築研究所

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