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ふるさと納税サイト「さとふる」を運営する 株式会社さとふるの本社オフィスに行ってきました(オフィス訪問[1])

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中央に同社ロゴ、周りはふるさと納税のお礼品の数々。写真は2017年9月13日時点

(中央に同社ロゴ、周りはふるさと納税のお礼品の数々。写真は2017年9月13日時点)


今回は、ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営する株式会社さとふるの本社オフィス(東京 中央区)にやってきました。


株式会社さとふるは、ソフトバンクグループのSBプレイヤーズ株式会社の子会社で、ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」を運営しています。「ふるさと納税」の事務手続きやお礼品の発送などを自治体から一括代行し、ポータルサイト利用者のサポート、システム運用など、ふるさと納税をトータルでサポートしている企業です。



■「ふるさと納税」とは?

さて、ここで、オフィス紹介の前に、「ふるさと納税」っていったい何?ということで、TV CMでも見かける話題のふるさと納税の仕組みについて紹介いたします。


ふるさと納税制度は、「今は都会に住んでいても、自分を育んでくれた『ふるさと』に、自分の意思で納税できる制度があっても良いのではないか」という問題提起から生まれました。


納税という言葉がついていますが、実際には、都道府県、市区町村への「寄附」になっています。自分が生まれ育った自治体や応援したい自治体を選んで、ふるさと納税という形で寄附を行うことができる制度なのです。また、ふるさと納税を行うと、自治体から地元の特産品のお礼品が届くことが一般的なのも魅力になっています(お礼品がない自治体もあります)。



【参考】「よくわかる!ふるさと納税newwindow」(総務省のサイト)



■「ふるさと納税」の流れ

株式会社さとふる「ふるさと納税の仕組み」より

※株式会社さとふる「ふるさと納税の仕組みnewwindow」より


ふるさと納税の流れはこのようになります。


はじめに、(図(1))寄付を地方自治体に行います。すると、(図(2))ふるさと納税先団体からお礼品が届き、しばらくすると、寄付を証明する「受領書(寄附金受領証明書)」が送付されてきます。
 寄付後、(図(3))「確定申告」の手続きをすると、寄付者の収入等により寄付の上限額(控除上限額)が定まるといった条件がありますが、(図(4))所得税の還付や個人住民税の控除が受けられ、実質的な自己負担額を2,000円にすることができます。所得税の場合は当年分から、個人住民税の場合、翌年6月以降分から減額されます。


株式会社さとふる「ふるさと納税の仕組みnewwindow」より



ふるさと納税が注目されるのは、自分で応援したい自治体を選んで、ふるさと納税(寄附)ができることと、寄付した分は手続きをすると、控除上限額内であれば自己負担額2,000円以外について、所得税より還付、住民税より控除され、お米や肉といった特産物がお礼品として貰える点です。


自分の故郷の自治体に寄付が出来てお礼品がもらえるなんてワクワクしますね! ちなみにお礼品の人気ランキング上位は、お肉やお米、毛ガニ、うなぎ、季節の果物などのようです。


株式会社さとふるでは、そのふるさと納税の申し込みをウェブで簡単にできるようサイトを運営し、また自治体の業務負担を軽くして本来の業務に専念してもらうために、お礼品の発送や寄附者からの問い合わせ対応などの業務を代行されているというわけなんです。


では、そんな株式会社さとふるの本社オフィスはどちらにあるのでしょうか。



■2017年5月 新オフィスに移転

さとふるのオフィスは、事業拡大に伴った増床のため2フロアに分かれていましたが、業務効率の向上と社員同士のコミュニケーション促進を目的として、さとふるも含め、親会社のSBプレイヤーズ株式会社と、傘下の各社とともに、2017年5月に京橋エドグラン13階に集約移転する形で新オフィスに移転しました。


現在では、親会社のSBプレイヤーズと、子会社のさとふる、他のグループ企業が新オフィスに入居しています。


ここで解説しておくと、SBプレイヤーズ株式会社は、親会社として、公営競技事業を営むオッズ・パーク株式会社、旅行事業を運営する株式会社たびりずむ、教育事業を営む株式会社エデュアス、最後に今回オフィスをご案内する、ふるさと納税事業を担う株式会社さとふる の4社を子会社として擁しており、ソフトバンクグループにおいて官公庁や自治体と連携した行政ソリューションに特化した活動を行っている企業です。


では、京橋エドグランに移転した新オフィスツアーに参りましょう!


オフィスは、同社広報担当の 田中 希さん、道岡 志保さんのお二方にご案内いただきました。



■最寄駅は東京メトロ「京橋駅」

同社のオフィスは、東京メトロ「京橋駅」に直結している京橋エドグランの13階にあります。雨の日も駅に直結ですから便利ですね! ほかにも、JR「東京駅」八重洲地下街5番出口から徒歩5分、東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」から徒歩5分、都営浅草線「宝町駅」徒歩3分など、交通アクセス抜群の立地です。銀座や日本橋も徒歩圏内にありますから、帰りにデパートも寄れちゃいます!



■エントランス

エレベーターで13階に上がり、エントランスに向かいます。

エレベーターで13階に上がり、エントランスに向かいます。



■受付

こちらが、SBプレイヤーズ株式会社とそのグループ企業全体の受付になっています。受付のiPadで担当の方を呼びだします。

こちらが、SBプレイヤーズ株式会社とそのグループ企業全体の受付になっています。受付のiPadで担当の方を呼びだします。



■来客エリア 会議室(共有)

こちらはSBプレイヤーズグループの各企業で利用できる共同の会議室です。

こちらはSBプレイヤーズグループの各企業で利用できる共同の会議室です。



■ゲストラウンジ(共有)

こちらは、SBプレイヤーズグループ各企業で利用できる共同のゲストラウンジです。こちらで休憩もできます。SBプレイヤーズ内のコミュニケーションの場にもなっているんですね。

こちらは、SBプレイヤーズグループ各企業で利用できる共同のゲストラウンジです。こちらで休憩もできます。SBプレイヤーズ内のコミュニケーションの場にもなっているんですね。


グループで設備を共同利用できる仕組みなので、会議室やラウンジなど使いたいときだけ使えるのは合理的ですね!



■応接室(共有)

こちらは、SBプレイヤーズグループ各企業共有の応接室。

こちらは、SBプレイヤーズグループ各企業共有の応接室です。


壁には、さとふるのふるさと納税の「お礼品」が飾られています。
各地域の特産物がお礼品になっていますので、地域の個性が現れますね。手に取って見られるよう展示されています。

(写真は2017年9月13日時点)


壁には、さとふるのふるさと納税の「お礼品」が飾られています。


各地域の特産物がお礼品になっていますので、地域の個性が現れますね。手に取って見られるよう展示されています。


それでは、さとふるの専用スペースに入っていきましょう。



■執務エリア全景

座席は固定席制。東京本社のほかに、大阪に西日本営業所があります。

座席は固定席制。東京本社のほかに、大阪に西日本営業所があります。


デスクシステムは、岡村製作所 プロユニット フリーウェイで、木目調天板、ブラックカラーのオープン脚のモデルです。中間脚なしで最大3,000mmスパン開けられる本体剛性の高いモデルなので、足元スッキリですね。


デスク上パーティションをつけることで、向かいの人と視線が合いにくく作られています。チェアは、岡村製作所 シルフィー(Sylphy)が採用されています。

デスク上パーティションをつけることで、向かいの人と視線が合いにくく作られています。チェアは、岡村製作所 シルフィー(Sylphy)が採用されています。



■デスクはジグザグ配置

社内のデスクの島は、直線的に並べず、あえてジグザグに配置。
後述する「KAMAKURA(かまくら)スペース」や「HUB(ハブ)スペース」に行くときに、いろいろな行き方ができるので、通りすがりに社員同士で自然に会話が生まれる狙いです。

社内のデスクの島は、直線的に並べず、あえてジグザグに配置。


後述する「KAMAKURA(かまくら)スペース」や「HUB(ハブ)スペース」に行くときに、いろいろな行き方ができるので、通りすがりに社員同士で自然に会話が生まれる狙いです。



■パーティションなしで開放的な空間

オフィス内に閉塞感が生まれないよう、パーティションやハイキャビネットで視界を遮らず、開放感ある空間づくりがされています。

オフィス内に閉塞感が生まれないよう、パーティションやハイキャビネットで視界を遮らず、開放感ある空間づくりがされています。



■個人ロッカー

写真のキャビネットは個人ロッカーになっています。社員の皆さんは仕事用に基本的にノートパソコンが貸与されていますので(一部の職種はデスクトップ)、退社時は個人ロッカーにしまって帰ります。

写真のキャビネットは個人ロッカーになっています。


社員の皆さんは仕事用に基本的にノートパソコンが貸与されていますので(一部の職種はデスクトップ)、退社時は個人ロッカーにしまって帰ります。



■HUB(ハブ)スペース

こちらが「<strong>HUB(ハブ)スペース</strong>」。オフィスフロア内にいくつかあり、こちらは「GREEN HUB(グリーンハブ)」

こちらが「HUB(ハブ)スペース」。
オフィスフロア内にいくつかあり、こちらは「GREEN HUB(グリーンハブ)


こちらには、コピー機などの複合機やゴミ箱、オフィスの備品が集められていて、オフィス内の人が集まるスポットになっています。人を集めるマグネットスペースとしての位置づけです。また、HUB(ハブ)にはオープンミーティングスペースもあります。


中を覗いてみると、


複合機コーナーとオフィス用品置き場、ゴミ箱と冷蔵庫のスペースになっています。

複合機コーナーとオフィス用品置き場、ゴミ箱と冷蔵庫のスペースになっています。


パネル裏に複合機と文房具などのオフィス用品収納庫。

パネル裏に複合機と文房具などのオフィス用品収納庫。


こちらは、分別ごみ箱と冷蔵庫、オフィスグリコも。

こちらは、分別ごみ箱と冷蔵庫、オフィスグリコも。


こちらには電子レンジウォーターサーバーがあります。

こちらには電子レンジウォーターサーバーがあります。



■ファミレススペース

HUB(ハブ)にある打ち合わせエリア。予約不要のファミレス型の打ち合わせスペース。

HUB(ハブ)にある打ち合わせエリア。
予約不要のファミレス型の打ち合わせスペース。


ファミレス席前のオープンテーブル。こちらも予約不要なので、ちょっとした打ち合わせをこちらですることが多いとのこと。ホワイトボードも用意されています。

ファミレス席前のオープンテーブル。
こちらも予約不要なので、ちょっとした打ち合わせをこちらですることが多いとのこと。ホワイトボードも用意されています。



■カウンター席

こちらはカウンター席。昼食を取って休憩したり、こちらで電話したりできます。集中して資料作成などの独り作業している人も。

こちらはカウンター席。昼食を取って休憩したり、こちらで電話したりできます。集中して資料作成などの独り作業している人も。


カウンター席横の打ち合わせテーブル。上下昇降タイプなので、高くして立ちミーティングも可能です。

カウンター席横の打ち合わせテーブル。
上下昇降タイプなので、高くして立ちミーティングも可能です。


移転前はフリーで使える打ち合わせスペースがほぼなかったため、社員同士のコミュニケーションを促進するため、気軽に打ち合わせできる予約不要のスペースを、HUB(ハブ)に多く配置したとのことです。


社員の皆さんは、複合機にプリントアウトを取りに来たり、座席にはゴミ箱を置かないので、こちらにゴミ捨てに来たり、飲み物を飲みに来たり、また打ち合わせや電話をしに来たり、何かとHUB(ハブ)に集まることになるので、自然とHUB(ハブ)でコミュニケーションが生まれるように設計されています。


こうした人が集まるスポットのHUB(ハブ)は、オフィス内にほかにもあり、SBプレイヤーズ傘下の共有のスポットが「KAMAKURA(かまくら)スペース」になります。



■KAMAKURA(かまくら)スペース

こちらはSBプレイヤーズの各社の社員が自由に使えるエリアで、グループの社員同士のコミュニケーションの場にもなっています。

こちらはSBプレイヤーズの各社の社員が自由に使えるエリアで、グループの社員同士のコミュニケーションの場にもなっています。


ソファシートや、テーブル席など、ミーティングや独り仕事に便利なエリアになっているので、こちらでお昼を食べに来たり、電話をしたり、パソコンで独り集中して仕事したりなど多目的に使われているとのこと。


こちらは、ヴィトラ(Vitra)社のベジタル(Vegetal)チェアですね。
壁はホワイトボードになっていて打ち合わせに使えます。

こちらは、ヴィトラ(Vitra)社のベジタル(Vegetal)チェアですね。
壁はホワイトボードになっていて打ち合わせに使えます。


この壁の反対側は、


ライブラリーになっていました。

ライブラリーになっていました。



■KAMAKURA (かまくら)

このかまくらスペースの中心にあるやぐら。グリーンをあしらったデザインが印象的ですね。

このかまくらスペースの中心にあるやぐら。グリーンをあしらったデザインが印象的ですね。


「KAMAKURA(かまくら)」の由来は、2004年冬に岩手県のスキー場で、ソフトバンク社長の孫正義氏と、当時の岩手県知事増田寛也氏が出会い、スキー場にある「かまくら」で会談し「地方競馬をICTで活性化する」「地方財政にICTで貢献する」を約束したところから、SBプレイヤーズの事業が始まったことに由来しているとのこと。


「KAMAKURA(かまくら)」の由来は、2004年冬に岩手県のスキー場で、ソフトバンク社長の孫正義氏と、当時の岩手県知事増田寛也氏が出会い、スキー場にある「かまくら」で会談し「地方競馬をICTで活性化する」「地方財政にICTで貢献する」を約束したところから、SBプレイヤーズの事業が始まったことに由来しているとのこと。


こちらの中はドリンクスペースと、分別ごみ箱などのコーナーになっています。なんとこちらのドリンクベンダー、専用カードをかざすと無料で飲めるとか! 業務中の水分補給が無料なんですね!

こちらの中はドリンクスペースと、分別ごみ箱などのコーナーになっています。なんとこちらのドリンクベンダー、専用カードをかざすと無料で飲めるとか! 業務中の水分補給が無料なんですね!


こうしてラウンジ機能を充実させることで、SBプレイヤーズ各社の社員が自然に集まり、そこから出会いが生まれて、コミュニケーションが活性化させる狙いです。


また、こちらのオフィスは各地の特産品のお礼品の撮影のため、キッチンスペースと撮影スペースがあります。



■キッチンスペース

大型冷蔵庫に本格的なキッチンが用意されています。各地から届くお礼品を冷蔵庫にしまって、お礼品を紹介するために調理、盛り付けしたりするそう。各地の特産品を扱う同社ならではですね。

大型冷蔵庫に本格的なキッチンが用意されています。
各地から届くお礼品を冷蔵庫にしまって、お礼品を紹介するために調理、盛り付けしたりするそう。各地の特産品を扱う同社ならではですね。


こんな感じで届いているお礼品を選んでいただきました。

こんな感じで届いているお礼品を選んでいただきました。



■撮影スペース

撮影スペースもあり、カメラマンの方が毎日撮影中とのこと。
こちらで撮影した商品の画像は日々、さとふるのサイトに掲載されているそう。

撮影スペースもあり、カメラマンの方が毎日撮影中とのこと。 こちらで撮影した商品の画像は日々、さとふるのサイトに掲載されているそう。



■終わりに

これでオフィスツアーは終了です。まだまだピカピカのオフィスでしたね!


オフィスの集約移転によって、1フロア化と、HUB(ハブ)などのコミュニケーションスペースを設置したことで、業務の効率化が進み、社員間の交流が盛んになったとのこと。


ふるさと納税ポータルサイトの中で、初めて自治体の業務を一括代行で請け負うなど、成長を続ける同社。今後が楽しみです。










取材先

株式会社さとふる

ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」運営。ソフトバンクグループにおいて官公庁や自治体と連携した行政ソリューションに特化した活動を行っているSBプレイヤーズ株式会社を親会社に持つ。





編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局 (※印の画像を除く)
取材日:2017年9月13日




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