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株式会社央建築設計事務所

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株式会社央建築設計事務所

オウケンチクセッケイジムショ


建物とそれを使う人のコミュニケーションは構造デザインで

人が安心して住む・使う・憩うには、建物にどのような性質・性能が必要とされるでしょうか。この性質・性能を、人と建物の応答関係に置き換えて考えて見たいと思います。
建物を箱と考えます。人が住むためには出入するための玄関と、新鮮な空気の出入りのための窓がいります。風が通るために窓をいくつか適切に配置します。日本はモンスーン地帯にあるために雨が多く、湿度も高い。したがって、軒の深い傾斜屋根を架け、1階床も地面から離します。開口部は出来るだけ大きく取ります。その方が快適であるだけでなく、こころがゆったりとします。古代の貴族の館はみなそうなっています。住まいの理想型です。
日本は地震国です。欧州のような石組ではこれに対処できません。モンスーン地帯の恩恵により樹木が沢山手に入ります。日本人はこの木材を使って地震に強い骨組を工夫してきました。縄文時代、弥生時代、歴史時代とその時代その時代で、骨組の理想の在り方を探求してきたのです。開放的で地震に強い建物のために大径木(丸太)の骨組で建物を建てました。
その成果が現代の日本にあります。日本人の智恵の結晶です。
先の箱の話に戻ります。第2次大戦後の建物不足により、細い材料で壁を作って地震に対応せざるを得なかった。コストダウンを計るために木材の骨組を壁の中に埋め込みました。多くの木造の建物から骨組が消えたのです。この時点から建物は住む機械になりました。空気の流通はありますが、心のやすらぎや癒しは忘れられたのです。高度成長期の日本にはこれでも良かったのかも知れません。が、東日本大震災を経た今となってはそうはいきません。私たちはこれからどの方向に行こうとしているのでしょうか?
すべからく、物事の成り立ちが「見える」ということが大事になると考えます。
建物で言えば壁で隠すのではなく、骨組が見える構造躯体にすることだと思います。これが忘れられた建物との応答関係を再構築する手がかりになります。安心と落ち着きを取り戻し、再出発する英気を養うための基本が、骨組を現すことだと考えます。骨組にもいろいろあります。素朴で力強く、しかもやすらぎを覚えるそんな構造デザイン(骨組)が求められていると考えます。

会社情報

会社住所173-0004 東京都 板橋区板橋 1-53-12-2501
電話番号03-3963-5184
FAX番号03-3963-5145
URLhttp://www31.ocn.ne.p/~ohu
代表者名大場 明夫
設立日3/11/1988
従業員数
業種
事業内容
対応カテゴリオフィス
対応エリア東北, 関東, 北陸, 甲信越, 東海, 関西
所在地東京都
営業時間月−金 09:−17:00
対応サービス設計デザイン,建物調査・耐震診断

作品一覧

これまでに納入してきた作品の一覧です。

ハーブ庭園 旅日記

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