(アイリスチトセ株式会社 取締役マーケティング本部長 大山紘平氏 )
前記事「アイリスオーヤマの新オフィス「アイリスグループ東京アンテナオフィス 」に行ってきました! (オフィス訪問[1])」の続きです。
2018年11日に稼働開始したアイリスグループ東京アンテナオフィスは、首都圏における法人向けビジネスの営業拠点であると同時に、家電製品の企画設計デザイン及び品質管理、購買や調達の機能をもち、研究開発人員も集結。さらに、LED照明から、建築内装材、家電、オフィス家具など、「オールアイリスだけでオフィスを作れる」アイリスグループならではの、働き方改革オフィスのショールームも兼ねています。
新オフィスには話題のABW (Activity Based Working: アクティビティ・ベースド・ワーキング)(*1)を導入しているのも大きな特徴です。このオフィスのコンセプトについて、アイリスチトセ 取締役マーケティング本部長の大山紘平氏にお話を伺いました。
*1)ABW (Activity Based Working: アクティビティ・ベースド・ワーキング)
デスクワークだが常に固定した席で行うのではなく、仕事内容に合わせて、オフィス内で働く場所や机などを選ぶ働き方。例えば、集中作業を個室で行い、気分を変えてラウンジで仕事をするなどフレキシブルに場所を選んで働くことを指す。フリーアドレス制と併用されることが多く、多様な働き方ができるようオフィス内に様々なタイプのデスクや集中席、コミュニケーションラウンジなどを設けることが一般的。
――今回のオフィス移転のきっかけ、ねらい、理由を教えてください
ここへ移転した2018年は、様々な意味でアイリスグループの節目でした。まず、このオフィスは創業60周年の記念事業でもあります。社長も交代しましたので、オフィスのあり方も変えていこうという側面がありました。新社長は2022年にグループ売上高1兆円を目指す「1兆円構想」を掲げており、それを達成するための新しい働き方ができるオフィスを目指しました。
また、私たちは、リストラされた大手家電メーカーの開発者の受け皿となる開発拠点を2013年に大阪に設けており、積極的に事業を展開して家電事業の売上を2009年の本格参入から8倍にまで伸びました。このオフィスは、大阪に次いで、開発者をお招きするための拠点でもあります。
もちろん新卒採用面での効果も狙っています。ミレニアム世代の学生たちは、従来の島型対向のレイアウトのオフィスよりも、このオフィスを選んでくれると思います。実際に多くの就活生も見学に来ています。
アイリスオーヤマのブランドは急速に価値を上げていますので、それにふさわしいオフィスということも意識しています。
――オフィス自体がショールーム機能も兼ねているのですね。
アイリスグループはBtoCで多くの家電を開発してきましたが、今後はBtoBにも力を入れ、点検口や床材など様々な設備で新商品化を進めています。このオフィスは、お客様をお招きして、実際に使い心地などを見ていただけるようになっています。テック企業や大企業で急速に移行しつつあるABWオフィスの最新トレンドがわかるような内装空間をショールームとして作り、複数のコンセプトを見ていただけるようになっています。
ABWを採用しさまざまな働き方ができる執務フロア
製品展示スペース
――オフィスのテーマ、コンセプトは。
コンセプトとしては、グループ26社、1万2600名の社員をつなぐハブの拠点として、社員の交流を促進したいという考えがありました。また購買機能もあるので、仕入先様やお客様にも来ていただいて、どんどんつながっていきたい。リクルートも重要です。ここを一つの顔として、当社で働きたいと思ってもらえるオフィス作りをやっています。
レイアウトコンセプトは大きく3つあり、まず私たちの企業理念を活かしたオフィスであること、働き方改革やABWを意識するということ、そしてウェルビーイングです。働き方改革によって長時間残業ができなくなりましたので、限られた時間内で最大のパフォーマンスを上げることを重視しました。
――アイリスオーヤマの企業理念とはどういうものですか。
企業理念は、アイリス社員の根幹をなすスピリッツで、たとえば「顧客の創造なくして企業の発展はない。生活提案型企業として市場を創造する」というものがあります。当社では、先ほどの新商品比率でもわかるように、つねに新しい事業ドメインを創造し続けている会社です。
――売上の6割以上が新商品だそうですね。
つねに新しいことをして成長するということが企業理念の中にあり、従来ビジネスにこだわらず毎年様々な事業にチャレンジして売上を伸ばしています。家電事業もやりながらお米も売っているような会社は世の中にありません。
そうしたことから、変化対応型のスピード経営が行われており、人事異動や大きな組織変更も頻繁にあります。そのたびにいちいちデスクを動かしたりしている暇はありませんから、そうした変化にフレキシブルに対応できる環境がマストなのです。
そこでフリーアドレスを全面的に導入しました。ワゴンを置くと半ば固定されてしまいますので、ワゴンは一切置いていません。お客様のファシリティマネージャーにお話を伺うと、フリーアドレスを導入しても、結局ワゴンを置いて固定席化してしまっていることが多いようです。6~7割はそういう実態ではないでしょうか。
フリーアドレスの執務エリア
――収納問題はどのように解決したのですか。
紙資料はやはり山ほどあり、段階的にペーパーレス化を進めていきました。シェアリングエコノミーということで、各自が個別に所持していたカタログをマスター2冊にまとめたりして、収納量の絶対数を減らし、同時にデジタル化も進めました。ほとんどの事務所で、昔の見積書や提案書が眠っており、収納面積を占めていたわけです。どうしても必要なときはスキャンデータを見ればいい。そういった形で十分対応できると思います。
これは個人的な考えですが、ペーパーレスやフリーアドレスというのは、それまでの仕事の仕方を阻害するようなものですから、必ず現場から拒否反応が出ます。ボトムアップで必要な情報を吸い上げることも大事ですが、私はトップダウンも大事だと思います。生産性を高めるためのマスト項目として、ペーパーレスやフリーアドレスがあるということをしっかりトップダウンで落とさないと、やらなければならないことができなくなってしまいます。
――フリーアドレス導入には、組織構成が柔軟に動くという理由があったわけですね。
おっしゃるとおりです。海外のテック企業などを見ると、良いオフィスには、その会社の企業文化、カルチャーがしっかりと設計に活かされ、使いこなされています。カルチャーが感じられることが良いオフィスの指標ではないかと思います。
フリーコミュニケーションエリアは、偶発的なコミュニケーションによってイノベーションを誘発することを狙いとしています。たとえば、調理家電を作る一方でお米を売っていたりもしますが、お米の事業に携わる社員にとっては、いかにおいしいお米を炊けるかということが重要になります。あるいは、寝具を販売しつつ、ふとん乾燥機という家電も販売しています。質の高い睡眠を提供するというくくりで見れば、双方の部門が連携することには意味があります。こういった連携によるイノベーションを促進することが、フリーアドレスによるコミュニケーションの本筋だと思います。普通の会社ではそういった連携をとることは難しいと思います。
フリーコミュニケーションエリアに数多く設けられたミーティングスペース
――フリーアドレスだけでなく、固定席の部門もありますよね。
ABWは海外で生まれた考え方ですから、自分たちに合わせてローカライズが必要です。企業カルチャーや、会社ごとにある様々な問題、ソリューションに合わせてオフィスを設計することが非常に大切ですね。
家電開発やデザインセンターは専門性も高く、ハイスペックなパソコンが必要ですので、フリーアドレスには向いていません。そういった部門では無理にフリーアドレスにせず、固定席で最大のパフォーマンスを生んでもらっています。
また、フリーアドレスだと部署でまとまることがなくなるので、部署内のコミュニケーションが薄れてしまう側面もあります。そこで夕方5時半以降に、ほとんどの部署がミーティングスペースで部署ミーティングを行っています。そうして情報共有することも非常に大切ですから。
タッチダウンスペース
――タッチダウンスペースなどはどのように使われているのですか。
グループ会社は26社あり、相互の出張も非常に多いです。このオフィスは羽田空港にも1本で行けるし、東京駅までも3駅という好立地にありますが、タッチダウンスペースは出張者が気軽に使えることで好評です。ちょっと立ち寄って見積を作ってすぐ出かけなくてはいけないようなスピードワークにも向いています。
また、ソファエリアでは、デザインチームや開発チームがリラックスしながらコミュニケーションでき、執務室の隣のラウンジで仕事をすることもできます。無線LANが配備されていますので、ノマド的に仕事したり休憩したりできます。室外内でこういった空間を用意することで、働く人のマインドに良い影響を与えることを狙っています。
執務室はパーテーションを使わないオープンオフィスで、吸音性が高い新素材のフェルトを張った什器で仕切りだけですが、内側で声が通りやすく、コピー機などの騒音も緩和する効果があります。最近話題のサウンドマスキングにもこうした形でトライしています。
ソファエリア。リラックスした打ち合わせが可能。
複合機エリア。吸音効果のあるパネルを使用している。
――ウェルビーイングの取り組みについて教えてください。
最近話題になっているWELL認証(*2)は、心の健康、体の健康をオフィス設計に取り入れ、オフィスの付加価値を高めていくことが本質だと思います。世界を見ると日本はまだ遅れていますが、ABWの次のフェーズではWELL認証がオフィスの最新トレンドになっていくと認識していますので、私たちも積極的に取り組んでおり、国内でも有数のWELLに沿ったオフィスになっていると自負しています。
*2) 「WELL認証(WELL Building Standard)」
空間のデザイン・構築・運用に「人間の健康」という視点を加え、より良い住環境の創造を目指した評価システム。米国デロス・リビング社が開発し、IWBI(International WELL Building Institute)が運営し、第三者評価機関のGBCI(Green Building Certification Inc.)が認証を行う。
たとえば、サーカディアンリズム(*3)に対応して調光・調色ができる無線のLED照明システムを入れました。全館サーカディアンリズムに対応しているオフィスは国内でも数社しかないと思います。朝日や夕日のような暖かい色温度の光を、自然界にあわせたリズムで照明が作ることで、自律神経を整え、良質な睡眠をとれるようにしていきます。
*3) 「サーカディアンリズム」
「光・温度などの外界の周期的変化を排除した状態で生物にみられる生理活動や行動のほぼ一日周期の変動。概日リズム。」(三省堂「大辞林(第三版)」) 体内時計とも言われ、そのリズムは昼夜などの明暗の刺激でリセットされるが、人工照明の下、昼夜と異なるリズムで明暗の刺激を受けているとそのリズムに狂いが生じると言われる。典型的なものに、時差ぼけがある。
たとえば普通のオフィスでは、夜7時、8時になってもオフィス照明の色温度は蛍光色のままですが、このオフィスでは外の色温度にリンクさせ、それに合わせて退社するようになっています。夜間も蛍光色のままだと脳は覚醒してしまい、帰宅しても良い眠りにつけません。自然界にあわせた色温度で健康的なリズムを生み出し、良質の睡眠をとれるようになります。良質な睡眠は、仕事のパフォーマンスを高めることにつながりますから。
「この会議室の照明も時刻に応じて色温度が変化するんです。」
――窓際には集中スペースを置いていますね。
海外のWELL認証オフィスでは常識ですが、自然の太陽光を浴びて健康的になろうという考え方があります。窓際のエリアはウィンドフロントと呼んでいますが、見積書やプレゼン資料を作るときなど、集中が必要なときのためのエリアなのです。ここで太陽の光をしっかり浴びる。
窓に向いたソロワーク用のデスク
――日本でも最近のオフィスは高層になり、ようやく窓の光がフルに入るようになったので、外側を会議室で埋めないようにする流れができてきましたね。
従来は島型のレイアウトで、上長が太陽の光を背から浴びて座っていましたが、働く人たちに太陽の光を浴びて活力にしてもらいたいというメッセージから、今のようなレイアウトにしています。もちろん、従来の島型レイアウトで最大のパフォーマンスを上げている会社もあると思いますので全否定はしませんが、従来の考え方ではウィンドフロントエリアはたぶん実現できないでしょうね。
健康を意識した取り組みとしては、WELLエリアを設け、上下昇降デスクやスタンディングテーブル、また間近に植物があるバイオフィリア環境など、心と体の健康をフューチャーしています。立って仕事をすることはアイリスの文化のひとつで、立って仕事をすることで脳の血流を活性して集中度を上げたり、スタンディングテーブルでスピーディに情報共有ミーティングを行っています。
――スタンディングテーブルは人数に応じて導入しているのですか。
組織規模に合わせて導入しています。「ミーティングは立ってしなさい」というのは、無駄なコミュニケーションを減らすために、フリーアドレス以前から会長が口酸っぱくして言ってきたことで、アイリスグループでは、朝一番に行う部署ごとの5分間ミーティングなど、高パフォーマンスのショート会議で必要最低限の情報共有をしています。日本の会社は世界の中でも会議が多く、限られた労働時間の中で無駄な会議をしていたら生産性が上がるはずありません。
丸テーブルでのスタンディングミーティングの様子
――以前は、デスクにパソコンを置かないというスタイルだったそうですね。
パソコンばかり見ているとものを考えなくなるというか、クリエイティブでなくなるんですよね。パソコンから離れて物事の本質を考える時間を設けようという意味があります。当時はモバイルパソコンが普及していなかったので、"パソコン島"を作っていました。「これをやると面白そう」という良いアイデアって、たとえば風呂でぼけっとリラックスしているときや寝る前に急に浮かんだりする。パソコンはデータを収集したりするには優れていますが、クリエイティブで何かを生み出すために、少し違う目線を持つのが大事だと思います。
――バイオフィリアについては。
テック企業を中心にバイオフィリアの考え方が進んでいることを知り、私たちもそれにチャレンジしています。植物を多めに設計し、グリーンを間近に仕事をすることで、リラックスしつつ集中力を高めるという試みです。植物だけではなく、全体的に木目も採用しています。最近のフェイクグリーンはかなり優秀ですが、埃もたまりますし、呼吸していませんので、本物のグリーンを使っています。働いてる社員にとっては本物かどうかは正直わからないかもしれませんが、効果に差があるのではないかと思っています。
バイオフィリア・デスク。
――社員の皆さんの反応、感想はいかがでしたか。
今ではこれが普通になっていますが、実際に仕事してみるまではクエスチョンだったと思います。フリーアドレスも集中スペースも、言葉で説明してもぴんとこなかったでしょう。体験して初めて、「非常によかった」とか「今まで入らなかった情報が入るようになった」という反応が出てきました。
先日も、オフィス家具を作っているアイリスチトセの私がフリーアドレスで座っていると、隣にBtoBのLED事業の営業がたまたま座ったんです。「何やってるの」と聞いたら、じつはあるお客様のオフィス移転案件があり、照度設計の見積を作っていると。「ちょっとそれ紹介してほしい」という、まさに偶発的なコミュニケーションによって、従来では入ってこないような情報を共有できた。シナジー効果で売上が上がることを実感しました。
――新たな要望なども出てきていますか。
先ほど言ったように、ひとつのラボとして、従業員からの要望でどんどん手を加えていきます。たとえば、電話やWeb会議のスペースがほしいという要望を受けて、今後テレフォンブースを設置する予定です。少し体を動かしてWELLを促進したい、健康的に仕事をしたいという要望を受けて、上下昇降デスクを追加したり、サイクリングしながら仕事できるような環境も検討しています。
要望に応えてオフィスが変化し、その効果を実証できる。フリーアドレスやABWを導入するとどんな課題や要望が出てくるかというフィードバックも踏まえて、お客様に提案することができる。ABW導入によって本当に生産性を高めることができたのか、ということを検証しながら進めていけるわけです。
――採用面も意識しているとのことですが。
働き方改革のもう一つのポイントは、労働力不足です。大企業が採用を強化し、中小企業では優秀な人材を獲得しにくいフェーズになりつつあります。だから本当は中小企業こそオフィスを改善して魅力的にしていかなければ、大企業に優秀な人材をとられてしまうでしょう。これから社会に出るミレニアム世代の学生は、旧来のオフィスとABWを意識したオフィスのどちらが働きやすいか、直感でわかるんですよね。
――2020年度からニュージェネレーション採用を始めるそうですね。
新卒採用の枠を拡大するイメージです。今まで新卒採用は大学を卒業して新社会人になるタイミングでの入社でしたが、それを20代という枠に広げて、たとえば海外に行っていたり、大学院に進んだり、一度他の企業に所属していたりした人材を10人程度増やすことにしました。当社の変化や事業拡大に合わせて、新しい目線をもつ若手の人材を獲得するためのものです。
――そのためにも、このオフィスがアピールに役立つわけですね。
今の学生は「大会議室1」のような場所で説明会をしてもあまりテンションが上がりません。時代の流れで、当たり前だと思います。学生さんはよく街のおしゃれなカフェで勉強していますので、そういった影響もあると思います。
アメリカではパーソナライズ、個人の尊重ということが注目され、オフィス設計に取り入れられています。たとえば空調。女性は冷え性で寒がりなので温度を上げたり、ブランケットをかけたりしていて、男性の営業は外から帰ってきて暑がってしまう。そこで、空調の温度設定をエリアによって少し変えています。寒がりな人は温度高めの場所に移動し、暑がりで上着を脱いでいる人は涼しいところで仕事をすればいい。空調の問題は、とくにマタニティの人などにとっても深刻ですが、パーソナライズを取り入れたオフィスによって解決できれば、そんな会社で働くことが誇りにつながり、出産後も戻って来てくれることにつながるかもしれません。
――従来のオフィスでは全員が同じ場所にいなければならず、寒がりと暑がりが隣同士で働いていました。ABWのオフィスでは温度差が生じるのですが、パーソナライズはABWのメリットのひとつになりますね。
アイリスオーヤマもデスク下に置くヒーターを作っており、一部の席に置いています。アイリスグループは面白い商品をたくさん作っていて、オフィスの親和性も高いんです。たとえば工場などでの立ち仕事をする人のために作ったクッション性のある軽減マットがあるのですが、これもスタンディング時に敷いておけば劇的に疲れを緩和してくれる。
メーカーというポジションで、オフィスのLED照明から、建装材、家電、オフィス家具までを対応している会社は他になく、アイリスオーヤマの大きなアドバンテージです。お客様の要望にワンストップで対応できるということは、金額面でのボリュームメリットもありますし、メンテナンスなども一括で対応できますから。そういったグループのシナジー効果をフルに発揮できる、ワンアンドオンリーの会社として、このオフィスを活用していこうと思っています。
アイリスチトセ株式会社 取締役マーケティング本部長 大山紘平氏
働き方改革やオフィス改革は日本ではまだ始まったばかりで、懐疑的だったり、様子見をしていたりという企業も多いことでしょう。フリーアドレス、タッチダウンスペースをはじめとするABW、スタンディングテーブルやバイオフィリア、そして色温度を変化させるLED照明など、まるで働き方改革の見本市のように盛りだくさんなアイリスグループ東京アンテナオフィスは、決して上辺のみの取り組みではなく、同社の企業理念や事業戦略、そして働く人々に即して、緻密に考えぬかれたものでした。さらにそこで培われた働き方改革のノウハウを、ショールームという形で提供していく姿勢は、同社でしかなしえないものであり、この新しい時代を切り開こうとするグループの本気の取り組みと感じさせてくれました。
1958年創業、1971年に株式会社化、1991年に現社名へ改称。家庭用プラスチック製半透明収納ケースの爆発的なヒットにより成長し、現在は家電製品を主にLED照明や収納、インテリア用品、園芸用品、ペット用品、日用品、資材、食品などを取り扱い、毎年1000点もの新商品やモデルチェンジ品を生み出している。
編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
取材日:2019年3月12日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
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