(豊洲フロント1FにあるSCSK株式会社の受付)
今回は、ITサービス大手 SCSK株式会社の本社オフィス (豊洲フロント)を訪問してきました。
SCSK株式会社は、システム開発、ITインフラ構築、ITマネジメント、BPO、ITハード・ソフト販売に至るまで、ITサービスを総合的に提供しています。拠点は、都内数か所、大阪、名古屋、広島、福岡など、各地に広がり、従業員数は11,910名(2017年3月31日時点)、東証一部上場の大企業です。
同社では、政府による働き方改革推進に先駆けて、2013年から全社での残業削減、有給休暇100%取得に取り組んでいます。東洋経済新報社が2006年から発表している「CSR企業ランキング」では、人材活用部門で、有給休暇取得率の高さなどが評価され、2015年から3年連続トップ(*1)になるなど、人材活用の観点でも先進的な取り組みをされている企業です。
*1) 「東洋経済CSR企業ランキング」
『CSR企業総覧[雇用・人材活用編]』2017年版(東洋経済新報社)より
同社の本社オフィスは、東京 豊洲にあるオフィスビル「豊洲フロント」と、その隣の「豊洲フォレシア」に入居していますが、今回は、豊洲フロントのオフィスに伺ってきました。同ビルの9階から15階がオフィスになります。 豊洲フロントのオフィスでは、約4,500名(2017年12月時点)の方が勤務されています。
それではオフィスツアーに参りましょう!
同社の「豊洲フロント」オフィスは、東京メトロ有楽町線「豊洲駅」1C出口からすぐの距離です。オフィスビルまでは地下道を通って、雨の日でも最寄駅から傘なしでオフィスに到着できます。また、新交通ゆりかもめの豊洲駅からも徒歩3分の距離にあり、豊洲駅前には、アーバンドックららぽーと豊洲といった大型商業施設があるなど、都内屈指の人気エリアなのも魅力です。
1Fの受付を経て、エレベーターで14階に上がると、受付が見えてきます。
こちらのフロアは、来客用会議室と、社内カフェ、コンビニ、食堂があるフロアです。
こちらが受付。ちょうど人がいらっしゃらないタイミングで撮影しましたが、
普段は受付の方がいらっしゃいますので、こちらで受付を行います。
広々としたロビー。デンマークのデザイナー、アルネ・ヤコブセンがデザインしたラウンジチェアである「スワン (Swan)」が置かれています。
ロビーから奥には、来客用会議室が並びます。
その中の一室を撮影。シックなお部屋です。
次は、社内コンビニ、カフェ、食堂を見て行きましょう。
こちらには社内コンビニのファミリーマートがあります。
社内にあるのは便利ですよね。
コンビニと食堂の間の通路にもテーブルが並んでいます。
こちらで休憩したり、ランチしたり。
こちらにはおしゃれな社内カフェが!
右手に見えるパンコーナーは、
社内の食堂で毎日焼いているという焼き立てパン!
本格的なカフェ空間が広がります。
こちらは食堂です。カフェ以外に食堂もあるのです。
カフェテリア方式になっています。こちらで好きなメニューをセレクトします。
食堂全景。広々です。
それでもお昼時は混雑するため、利用開始時間をフロアごとに15分単位でシフトするようにしているとのこと。
定時後は、社内のイベントにも使われるそう。
こちらの人気のコーナーは「グラムデリ」。
10〜20種類のメニューから好きなものを選んで、重さでお値段が決まる、量り売り形式のバイキングコーナーです。
メニューに野菜がたくさんあるので、栄養バランスが気になる方に人気だとか。
食堂の座席のうち、半数程度はランチタイム時以外に、ミーティングスペースとして使えるように作ってあるとのことで、スペースの有効利用が図られています。
では、充実のカフェ、食堂設備を見た後は、執務フロアへ参りましょう!
オフィスは、フリーアドレス制(同社での呼称は「フレックスアドレス」)です。部門ごとのエリアは決まっているので、グループアドレスとも言えますね。
1人あたり1,200mm幅、座ったときに向かいの人の視線が気にならないように、デスク上パーティションが設置されています。
デスク上パーティションに取り付けられたクリアカラーのファイルフォルダが、1人あたりのデスク幅を示しています。
フリーアドレスに対応して、全員がノートパソコンを使用するため、大画面で作業したい人のために、大型モニターがおよそ2席に1台の割合で設置されています。
執務チェアは、長時間座っても疲れづらいよう、岡村製作所のミドルクラスチェア、エスクード(ESCUDO)を採用。
こちらは上長席で固定席です。
フリーアドレス制のため、こちらに必要なものを収納します。
業務用のノートパソコンもこちらに片づけて帰ります。
オフィス内は開放感を持たせるよう、パーティションで区切らず、オフィス内の収納もローキャビネットが中心です。同社ではリモートワークの推進にあたり、紙削減を進めていて、収納は最小限に抑えられています。
次は特色あるエリアの紹介です。
同社では働き方改革を進め、「どこでもWORK」などの施策で空間の利用効率が上がったことによりできたスペースに、コミュニケーションをとりやすいようにオープンミーティングスペースや、集中して仕事をしたいときのために使える集中席など、多様な働き方ができる空間を設けています。
執務エリアの中間地点には、予約不要で打ち合わせができるミーティングスペースが作られています。以前は執務デスクがあったエリアです。
キャスター付きテーブルで大勢の会議も、少人数の会議にも対応。
会議での資料共有は紙ではなく、モニターに写してできるよう大型モニターが設置されています。もちろんこのエリアは予約不要です。
こちらにはローパーティションに囲まれたファミレス席。予約不要で使えることと、セミクローズドさが人気です。全席、大型モニターを設置して会議のペーパーレス化が図られています。
こちらは岡村製作所「マッフル (Muffle)」。曲線が特徴的で、吸音性あるパネルによりさまざまのスペースが作れるオフィスシステムになっています。
ファミレス席はフロアの端の方にも設置されています。
使いやすく人気のファミレス席はフロア内に多く設置されています。
こちらは、コクヨ「ブラケッツ (brackets)」。ユニット型ソファー&テーブルシステムなので、置くだけでファミレス席が作れます。
ちなみに、テーブルの上には、赤い下敷きのようなものがありますが、これは使用中を示すための「サイン」なのです。
このようにファミレス席を使うときには、赤いプラスチック板の「サイン」をパーティション上にセットします。
遠目からもすぐに使用中が分かる仕掛けです。シンプルな見える化ですね! 直観的な仕組みで、エンジニアらしいソリューションが楽しいです。
ちなみに、ファミレス席は連続1時間まで。
ルールも分かりやすく明示されているのは多くの人が働く大企業ならでは。
また、集中して仕事をしたい人のための集中席も用意されています。
こちらは、集中して作業したいときに使える集中席のあるエリアです。
集中席の一角をアップ。
デスクライト、大型モニターがあり、パーティションで区切られた空間になっています。連続使用は3時間まで。
こちらでは提案書などの資料作成を集中して作業したり、周りからモニターが見えないので人事評価の時期は上司の方が評価シート作成などで使うことが多いとか。
コピー機や文具などこちらに集約されています。写真手前のローキャビネットの上は、ハイテーブルとして、郵送作業などもできるように作られています。
※同社提供写真
働き方改革の一環として、リモートワーク「どこでもWORK」を推進する同社では、会議へのリモート参加のためにマイクとスピーカーを設置した会議室も用意されています。
また、同社の会議室使用ルールでユニークな点は、「5分前に終了&次の人はノックOK! 3分前には撤収」というものがあります。定刻から会議がスタートできるように考えられたルールで、特に会議にリモート参加する場合、マイクやスピーカーシステムの設定などを定刻前に準備が終えられるよう、会議は5分前に終了するよう心がけているとのこと。確かに、会議のリモート参加は設定に時間がかかってなかなか会議を開始できないことがありますので、合理的なルールですね!
以上でオフィスツアーは終了です。
社内カフェや広い食堂、社内コンビニ、オープンミーティングスペースや集中席など、充実の素敵なオフィスでした!
同社では「どこでもWORK」など、先進的な働き改革の取り組みを行っています。その取り組みについての記事はこちらです↓
システム開発、ITインフラ構築、ITマネジメント、BPO、ITハード・ソフト販売に至るまで、ITサービスを総合的に提供。東証一部上場。
編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局 (※印の画像を除く)
取材日:2017年7月18日
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