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最新!オフィスづくり(作り)ラボ

保育・介護・福祉分野の人材サービスで急成長 株式会社ウェルクスの新オフィス訪問【後編】(オフィス訪問[2])

前回、「保育・介護・福祉分野の人材サービスで急成長 株式会社ウェルクスの新オフィス訪問【前編】(オフィス訪問[1])」からの続き。


前回、「保育・介護・福祉分野の人材サービスで急成長 株式会社ウェルクスの新オフィス訪問【前編】(オフィス訪問[1])」からの続き。



前回までは、エントランスから会議室までを紹介してきたので、次は執務エリアの紹介へ進もう。



■執務エリア

こちらが執務エリアの半面。柱がないことで見通しの良さは抜群だ。

こちらが執務エリアの半面。柱がないことで見通しの良さは抜群だ。



デスクは、コクヨのフリーアドレスデスク「ワークヴィスタ (WorkVista)」を採用している。カラーはホワイト。チェアは、コーポレートカラーのグリーンのメッシュチェアが並ぶ。


デスクはフリーアドレスタイプではあるが、座席は固定席制を採用している。



固定席制なのにフリーアドレスデスク採用の理由を尋ねた。



■フリーアドレスデスク採用の理由

(こちらは取材時には空席だったが、人材採用を強化しているとのことで、今後埋まってくる見込み。)

(こちらは取材時には空席だったが、人材採用を強化しているとのことで、今後埋まってくる見込み。)


こちらでは幅6,000mmの連結型デスクで、1人1,200mm幅、片側5人、1つの島では10人で使う想定で設計しているが、例えば、1人1,000mm幅にすることで、片側6人、1つの島で12人という風に、キャパシティを20%増やすなど一時的な人員増に柔軟に対応することが可能になる。もちろん、最終的には、執務フロア内の座席の引越しで調整することになるが、臨時の対応が可能なのがフリーアドレスデスクの利点でもある


このような対応が可能なのは、多くのメーカーのフリーアドレスデスクは、ワイドスパンで、中間脚も邪魔にならないように作られていることもあり、1人当たり800~1,600mmなど柔軟に割り振りができる特徴があるためだ。



ちなみに、オフィスフロアにキャビネットがほとんど見られないことで分かるように、同社ではペーパーレス化が非常に進んでいて、書類は個人で持たない方針が徹底されている。ノートパソコンは個人ロッカーに収納し、人事、経理など、書類が必要な部署だけキャビネットを持つようになっている。



■執務エリア風景

こちらが執務エリアのもう半面。中央が通路になっている。

こちらが執務エリアのもう半面。中央が通路になっている。


手前のデスクの島の右側の席のみ、サイドキャビネットを置いて、部門の資料を収納している。


窓際には柱が並ぶが、その間にファミレス席などの機能性エリアが配置されている(後述)。



こちらは執務フロアを振り返って撮影。

こちらは執務フロアを振り返って撮影。


突き当りの奥のガラス張りの部屋は社長室。ガラス張りで社員の執務席からも良く見える。同社では基本的にどこもオープンな作りだ。




それでは執務エリア周辺に配置してある機能性エリアを見ていこう。



■ファミレス席

こちらの建物は、執務フロア内が無柱空間になっている分、窓側には大きな柱が一定間隔であるため、日照の関係もありデッドスペースになりがちだ。

こちらの建物は、執務フロア内が無柱空間になっている分、窓側には大きな柱が一定間隔であるため、日照の関係もありデッドスペースになりがちだ。そのスペースに、うまくユニット型のソファーブース(ファミレス席)を配置している。


こちらは、コクヨのユニット型ソファー&テーブルシステムの「ブラケッツ (brackets)」。カラーはスカイグレー、4人用のタイプを柱の間に2セット設置している。



しっかりとしたユニット型ブースで、吸音ウレタンが仕込まれたパネルは、高さが1,400mmなので、座ると囲まれ感があり、まさにオープンだがクローズド感もある。

しっかりとしたユニット型ブースで、吸音ウレタンが仕込まれたパネルは、高さが1,400mmなので、座ると囲まれ感があり、まさにオープンだがクローズド感もある。



このような形で窓際の柱の間には、こうしたファミレス席のユニットを上手に配置して、予約なしで利用できるミーティングスペースを多く確保している。

このような形で窓際の柱の間には、こうしたファミレス席のユニットを上手に配置して、予約なしで利用できるミーティングスペースを多く確保している



こちらは執務席に近いこともあり、ちょっと打ち合わせしたりなどに大活用されているとのこと。



さらに奥へ進むと別な機能性エリアも作られている。



■集中スペース

1人で集中して仕事をしたいときに使えるよう、同じく窓際の柱と柱の間のゾーンに、集中スペースが設けられている。事前のアンケートで要望があって作ったもので、社員から好評だ。

1人で集中して仕事をしたいときに使えるよう、同じく窓際の柱と柱の間のゾーンに、集中スペースが設けられている。事前のアンケートで要望があって作ったもので、社員から好評だ。



実はこのエリア、造作や専用家具ではなく、机の間に、1枚パネルのパーティションを配置して区切ったシンプルな形で実現している。パネルの大きさは高さ約1,600mm幅1,200mmで、座れば適度に人が隠れるサイズだ。

実はこのエリア、造作や専用家具ではなく、机の間に、1枚パネルのパーティションを配置して区切ったシンプルな形で実現している。パネルの大きさは高さ約1,600mm幅1,200mmで、座れば適度に人が隠れるサイズだ。



誰にも話しかけられず1人になれる環境で、それが執務スペース内に作られているのは素晴らしい。設置場所が窓際ということも相まって、集中席としてはシンプルながら効果的な作りで参考になる。これなら読者の会社でも、こうした窓際のデッドスペースがあれば数日で作れてしまうのではないだろうか。



■スタンディングミーティングスペース

窓の反対側には、ハイテーブルでスタンディングミーティングのための場所を設けている。ちなみに写真右側は壁でホワイトボード化されている。予約不要なため、ちょっとした打ち合わせや、ホワイトボードを利用したアイデア出しミーティングなどに活用されているとのこと。

窓の反対側には、ハイテーブルでスタンディングミーティングのための場所を設けている。ちなみに写真右側は壁でホワイトボード化されている。予約不要なため、ちょっとした打ち合わせや、ホワイトボードを利用したアイデア出しミーティングなどに活用されているとのこと。



執務側に対してパーティション(高さ約1,600mm)を立てることで、誰か何か打ち合わせしているというのが遠目で分かるくらいの仕切りにしてあるのもポイントだ。


天井までの高さの仕切りになるとせっかくの見通しの良いオープンな空間が妨げられるし、低すぎると執務側と視線が合うこともあるので集中しづらい。そのあたりのバランスを取った高さになっている。



こんな感じで予約不要でちょっとした相談、打ち合わせができる仕掛けだ。

こんな感じで予約不要でちょっとした相談、打ち合わせができる仕掛けだ。



その隣にもファミレス席が配置されている。



ここちらは窓側にあったものより少し大きく最大6人で使えるタイプ。

こちらは窓側にあったものより少し大きく最大6人で使えるタイプ。



窓側や壁側のデッドスペースを活かして、ファミレス席などのミーティングスペース、集中席を置いている。フロア全体が見渡せるオープンな執務空間を損なわず、機能性スペースを執務空間周辺にうまく配置している形だ。



執務フロアのさらに奥には、別室で休憩スペースが用意されている。



■リフレッシュスペース

フローリングや、壁はレンガ調など雰囲気も柔らかく作られている。

フローリングや、壁はレンガ調など雰囲気も柔らかく作られている。



左側はライブラリーとなっており、会社購入の書籍や、本を持ち寄ったりなどで今後充実していく予定だ。右側には冷蔵庫、電子レンジ、自動販売機などが並ぶ。

左側はライブラリーとなっており、会社購入の書籍や、本を持ち寄ったりなどで今後充実していく予定だ。右側には冷蔵庫、電子レンジ、自動販売機などが並ぶ。



■カウンター席

窓側の見晴らしが良い場所にはカウンター席が作られ、外を見ながら1人休憩するのにピッタリだ。こういう空間の使い方も無駄がない。

窓側の見晴らしが良い場所にはカウンター席が作られ、外を見ながら1人休憩するのにピッタリだ。こういう空間の使い方も無駄がない。



■勉強会などのイベントスペースとしても利用可能

実はリフレッシュスペースはイベントスペースを兼ねている。

実は



普段は休憩や昼食時に使われているが、夕方や夜に勉強会を開くようなイベントスペースとして使えるように作られていて、机に着席した場合で30名程度のイベントに対応している。



PAや大型プロジェクター、演台も設置済みで、映像は奥の壁に投影する形になる。また、こちらのスペースの入室セキュリティも執務エリアとは別に設定してあり、エレベータホールから直接入るドアも設けられているのだ。


写真に見えるテーブルもキャスター付きの台形テーブルのため、セミナー形式で並べたり、円卓にしたりなど、休憩用と兼ねてフレキシブルに使えるように考慮されている



勉強会は、主催、共同開催、会場提供などさまざまな形で、現在、週に数回は開催されているとのこと。ビルも駅前にあり、立地の良さも生きてくる。



■イベントスペースの持つ意味

画像提供: Ellagrin / iStock (※)

画像提供: Ellagrin / iStock (※)


近年、「リカレント教育」の重要性を語られる機会が増えている。


リカレント教育とは、基礎教育を終え社会人になってから、あらためて就労に活かすため学び直し、また就労するというサイクルを繰り返すことを指すが、人生100年時代を見据えて、学校に戻らないまでも、働きながらも学び続けるということが1つの時代の流れになりつつある。


そうした中、「コンパス (connpass)」「ドアキーパー (Doorkeeper)」「アテンド (ATND)」「ピーティックス (Peatix)」といった、勉強会やイベントの告知募集サイトを見ると、都内に限らず全国で様々な勉強会が開かれていて、仕事を終えたビジネスパーソンが参加して知見を広めたり、人脈を広げたり、専門知識を学んだりしていることがうかがえる。


それを応援するかのように、最近取材するオフィスでは、勉強会ができるイベントスペースを見かけることがしばしばある。以前、ピクスタ株式会社のオフィスを取材した際にも、社内に勉強会などのイベントができる広いスペースを用意して、イベント開催を会社が積極的に応援することで、社員の成長を促したり、会社のファンづくりや、採用に活かしたりしていた。



こうした勉強会などのイベントを社内スペースで開催していると、やはり必然的に社員も参加したりして、刺激を受けていく。社内、社外問わずに皆で集まり、刺激しあい分からないところは教えあいながら、場合によってはそれを人脈として助け合いながら、各人が成長できる仕組みと言える。



例えるなら、社内のイベントスペースは、社員に成長の刺激を与える場、だ。もちろん、スペースを設けただけでは駄目で、同社のように積極的に活用を開始する必要はあり、空間+イベントが重要であることは間違いない。


新オフィス内に、勉強会の出来る、リフレッシュルームと兼用の大きなスペースを設けるというのは、「個々人が会社とともに成長し、付加価値を高め続けていく」(同社三谷社長) ために、不可欠と捉えているに違いない。



こちらで一通り同社のオフィスを紹介した。



最後に、コスト削減タスクフォースの活躍にも触れておきたい。



■コスト削減タスクフォースの活躍

画像提供: Ellagrin / iStock (※)

画像提供: Ellagrin / iStock (※)


同社のコスト削減タスクフォースについて触れておきたい。この方法は読者の会社でも役立つはずだ。


同社では、会社が抱えている問題に対して部門横断的に解決するプロジェクトをタスクフォースとして組織していると述べたが、移転準備タスクフォースだけでなく、今回の移転には、同社のコスト削減タスクフォースも活躍している。



オフィス移転というと費用がかなりかかる。同社では、移転準備タスクフォース側で新オフィスに必要な要件を整理し、必要なオフィス家具等をデザイン会社に見積もってもらい、その見積もりについて、満足度を保持しつつ同等品で価格を下げられないか、発注については別チームのコスト削減タスクフォースにて検討した。検討と発注を分けたのだ。



なるほど、推進するチームがコストダウンまで考えてしまうと、新オフィスに必要な機能を切り捨てて妥協してしまう可能性がある。あくまで必要な機能を検討する段階と、コストダウンを検討する段階を、担当するチームも分けて対応するという2段階で進めるやり方は上手だ。



その検討により、お金をかけるところとかけないところを分けてゆき、例えば、机は長く使うことから質を重視して当初案通り進めたものの、椅子はコストを下げるなど工夫して最終的に500万円のコストダウンに成功したとのこと。


コストダウン担当者としては、移転により「不満は聞かれなかったのでほっとしています」(同社)とのこと。機能性や満足度は下げずにコストが落とせないかの検討は大変だったそうだが、十分に報われる結果だ。この点は見習いたい。



■社長インタビュー

株式会社ウェルクス 代表取締役社長 三谷 卓也さん

株式会社ウェルクス 代表取締役社長 三谷 卓也さん



今回の本社移転について、同社代表取締役社長 三谷 卓也さんに狙いやオフィスについて尋ねた。



――オフィス移転での狙いを教えてください。



移転における私の考えは大きく以下の3点でした。


・1フロアであること
・社員採用に効果が出ること
・会社の成長を感じられるオフィスであること


逆に上記3点以外は強いこだわりはなかったので、自分よりもデザインセンスがあり、実際に業務を行う社員に委ねる方がよいオフィスができると考え、移転準備をタスクフォースに担ってもらうことにしました。何でも好きなものを作ればいいのではなく、予算内で何ができるかを自分たちで考えて取捨選択させたいという狙いもあります。


結果としては、シンプルで清潔感があり、効率的なオフィスを作ることができたと考えています。そもそもが自分でイメージを持っていなかったということもありますが、初めて新オフィスに来た時には期待以上のものができていて非常に満足しました。


(株式会社ウェルクス 代表取締役社長 三谷 卓也さん)



――この新しいオフィスで事業をどう成長させて行くのでしょう。



――この新しいオフィスで事業をどう成長させて行くのでしょう。



オフィスは子どもの服と同じだと考えています。


子どもの服は新しい服を買っても成長につれてだんだん小さくなり、更に大きな服を買うことの繰り返しです。オフィスも同じで広さとグレードの両面で、会社の成長に合わせてより広く、よりグレードの高いオフィスに変わっていきます。当社も元は家賃10万円の狭く、古いビルから始まりました。そこから移転を繰り返し、現在はこのオフィスに来ています。


しかしながら、これも成長の過程に過ぎず、いずれは更に広くグレードの高いオフィスに移転することでしょう。社員には会社の成長を可視化したものと言えるオフィスの変遷を意識して、個々人が会社とともに成長し、付加価値を高め続けていくことを期待しています。


(同)



■取材を終えて ~自分たちに働きやすい空間をつくる~

画像提供: wichai leesawatwong / iStock (※)

画像提供: wichai leesawatwong / iStock (※)


同社の移転を取材して感じたのは、新しいオフィスづくりの形、だ。



近年、オフィスは個性的でいいんだということが一部の先進的なオフィスの事例から浸透し始め、オシャレなオフィスが増えてきている。昔ながらの、「他社と同じ」という横並び的なオフィス空間を作る時代からすると隔絶の感がある。



今回取材して改めて感じたのは、横並びの画一的なオフィス空間を作る時代の終わりだ。同社のオフィスづくりは、「自分たちに働きやすい空間を自分たちで考えて作る」というもので、全く異なっている。



オフィスづくりは難しいので専門家に任せるしかない、というスタンスとも距離を置いている。専門業者の協力は仰ぎつつも、同社の三谷社長が、オフィス移転の未経験者しかいない社員のタスクフォースに任せる(もちろん任せきりではなく連携しつつ進める)ことからもうかがえる。また、どういう空間が欲しいのか、機能性が欲しいのか、どうしたいのかについて、専門業者に相談しつつも任せきりにせず、自分たちで本当に必要な物を考えていったところからもうかがえる。


コスト削減タスクフォースによる取組みも、オフィスづくりはお金がかかるというのは確かにその通りだが、費用の制約で自分たちに働きやすい空間づくりを諦める必要はないということの表れだ。働きやすい空間づくりの機能性を考えて、同じことをもっと安価な家具で作れないかと工夫を凝らしていくというのは、まさに自分たちが働きやすい空間づくりだろう。



そうした点で、「主体的に」(同社三谷社長)、自分たちにとって働きやすいオフィスづくりに取り組んで成功させたというのは、これからの新しいオフィスづくりを示唆しているように思われた取材だった。










取材先

株式会社ウェルクス (コーポレートサイト)newwindow


保育士・幼稚園教諭専門の就職支援サービス「保育のお仕事」を始めとして、インターネットで保育、介護、福祉といった専門分野に特化した人材サービスを展開して急成長中。



保育のお仕事 (サービスサイト)newwindow




編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局 (※印の画像を除く)
取材日:2018年 5月 8日

         

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