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ワークプレイスの専門家47グループの最新オフィス事例とオフィスニーズの変化

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47内装が手がけたサイバー大学株式会社のオフィス(※)

47内装が手がけたサイバー大学株式会社のオフィス(※)


前回記事にひきつづき、ワークプレイスの総合コンサルティングを行う47グループを訪問しています。前回では事業拡大のために増床した同社のオフィスを紹介しましたが、今回はグループの47内装が手がけた事例を紹介していただき、オフィスニーズの変化などについてお話を伺いました。








■【事例①】眺望を活かした開放的なオフィス~株式会社サイバー大学

株式会社サイバー大学のオフィス事例(※)

株式会社サイバー大学のオフィス事例(※)



47グループでは「officee」という賃貸オフィス情報・仲介サービスを運営しており、そこで不動産仲介をした企業のオフィスの内装工事や移転を47内装がプランニングしています。


最初に紹介いただいたのは株式会社サイバー大学のオフィス事例。担当した永澤佑介さん(47内装株式会社 営業部 マネージャー)とデザイナーの吉田ゆりなさん(47 内装株式会社 設計部)に説明していただきました。



永澤佑介さん(47内装株式会社 営業部 マネージャー)

永澤佑介さん(47内装株式会社 営業部 マネージャー)



永澤さん  サイバー大学様はソフトバンクグループの通信制大学を運営する会社です。移転先は160坪ほどあり、約60名の方が働かれるとのことでした。移転前のオフィスは3フロアに分かれていたため、業務効率を改善したいということが移転の目的でした。コミュニケーションの課題も感じていらっしゃいました。



吉田ゆりなさん(47内装株式会社 設計部)

吉田ゆりなさん(47内装株式会社 設計部)



吉田さん  ただ、業務の特性上、160坪の中に個室をたくさん作る必要があり、執務室の中でもセキュリティレベルが分かれているために、執務室内だけでも3つの部屋に区切らなければなりませんでした。カードキーなどで施錠もしっかり管理しています。スペースを仕切るとどうしても圧迫感が出てしまうのですが、壁をガラスにして、窓からの光がきちんと奥まで届くように設計しました。



サイバー大学のオフィス、執務スペース(※)

サイバー大学のオフィス、執務スペース(※)



― それでは、フリーアドレスにできる感じではありませんね。


吉田さん  はい。完全固定席です。ただその中でもコミュニケーションを重視したいというご要望もありましたので、窓側にフリースペースを取りました。芝公園や東京タワーなどが見える、景観の面でもポテンシャルの高いビルだったので、それを活かしてリラックスして働けるようにと考えました。カフェや家にいるように、カジュアルに人と話せる空間を意識して、床も木目にしています。執務エリアは集約して、景観の良い窓側にはコミュニケーションがとれるカウンターやソファを配置して、セキュリティとコミュニケーションという相反する要素を同時に満たせるようにしました。



サイバー大学のオフィス、窓際のコミュニケーションスペース(※)

サイバー大学のオフィス、窓際のコミュニケーションスペース(※)



ソファなども配してコミュニケーションを促す(※)

ソファなども配してコミュニケーションを促す(※)



― 照明もお洒落ですね。


吉田さん  すべて部屋の雰囲気に合わせて選んでいます。昼は明るく気持ちの良い景色が広がり、夜は東京の綺麗な夜景が広がる空間だったので、照明も綺麗なデザインのものを選んで、点灯してないときにも美しさが感じられることを目指しました。



照明にもこだわっている(※)

照明にもこだわっている(※)



― クライアントの反応はいかがでしたか?


吉田さん  概ね好評で、移転後のお披露目パーティにも呼んでいただき、窓側のフリースペースでお酒を飲みながら歓談しました。私たちが狙った以上に効果的にスペースを使っていただいていたのがうれしかったです。


永澤さん  この案件では、これもしたい、あれもしたいと要望がたくさんある中で、それを交通整理しながら優先順位を付けることの大事さを再認識しました。


― コストコントロールの苦労もあったのではないでしょうか?


永澤さん  そうですね、通信制大学なので、たとえば通常のオフィスにはないような防音ルームや撮影スタジオなどを作らなければなりませんでした。僕らの経験も足りない部分があり専門業者を交えて進めたのですが、工事金額がなかなか出てこなかったこともありましたので、ここにお金をかけて他はちょっと削ろうというコントロールは結構難しかったですね。




■【事例②】開放感・抜け感にこだわったデザインオフィス~株式会社NEXER

株式会社NEXERのオフィス事例(※)

株式会社NEXERのオフィス事例(※)



次に紹介していただいたのはWebマーケティング企業、株式会社NEXERのオフィス事例です。担当は47内装の吉川暉さん(47内装株式会社 営業部 マネージャー)と内田千恵さん(47内装株式会社 設計部 マネージャー)さん。


吉川さん  こちらはリピートでご依頼いただいたクライアントの本社になります。本社を駅(池袋)の反対側に拡張移転するというお話でした。


出社率が高く、増員スピードも速いため、それに対応できるようにしたいというご要望でした。移転先のビルが池袋のランドマーク的なところで、眺望もかなり良いオフィスでしたので、内装もそれに合うように、解放感もありつつ上質さを感じられるデザインにしています。


ヒアリングからデザイン確定までの期間も長く、何度も案を練り直しながら決めていきましたので、密にコミュニケーションを取りながら進めた案件でした。


内田さん  コンセプトは「オープネス」、つまり「オープンなオフィス」です。ビル自体の採光が良く、従来の2~3倍の広さのオフィスに移転して採用を強化するということでしたので、エントランスで会社のブランディングを表現しました。



企業ブランディングを意識したエントランス(※)

企業ブランディングを意識したエントランス(※)



特徴としては、エントランスと執務エリアの間仕切りをガラスにして完全に社内を見せていることです。もちろんパソコンに向かって顧客情報を扱っているところは見せられないので、エントランス脇にコミュニケーションスペースを集中して配置し、特注でソファの背を高くして手元が見えないようにしています。執務スペースで真剣に仕事に取り組む姿や、奥で働いている雰囲気を感じていただけるようになっています。


コミュニケーションラウンジでの社員の和気藹々とした雰囲気を会社の景色として見せて、求職者や取引先に安心感を与えるようなゾーニングにしました。「全体的に明るく開放的に」という要望もあり、ガラスと白を基調とすることで、自然光が差しこむ開放感を大切にデザインしています。



エントランスからガラス越しにコミュニケーションスペースが見える(※)

エントランスからガラス越しにコミュニケーションスペースが見える(※)



吉川さん  規模も大きく、内装工事以外の什器ご提案・引越し等も含め、まとめてご依頼いただき、私自身とても勉強になりました。ご移転前のビルや他拠点のお手伝いもさせていただいていた関係値もあり、47の特徴である「一気通貫」をうまく出せた案件だと思います。それもあり、担当者様とはお引越し前はほぼ毎日お電話で確認事項を共有し合っていたのがとても思い出深いです。



(※)



― 振り返って、どういうところが良かったと思いますか?


内田さん  打ち合わせ中からいろいろなプランを提案したのですが、最初に立てたコンセプトをブラさなかったことが良かったと思います。たくさんご要望をいただいていたので、もし途中でコンセプトがブレてしまっていたら、迷子になってしまっていたかもしれません。




■【事例③】女性らしさや柔らかさを表現したオフィス~mederi株式会社

最後に紹介していただくのは、フェムテック企業mederi株式会社のオフィス事例です。担当は47内装の吉川暉さん(47内装株式会社 営業部 マネージャー)、吉田ゆりなさん(47内装株式会社 設計部)。



mederi株式会社のオフィス事例(※)

mederi株式会社のオフィス事例(※)



吉川さん  しっかりしたオフィスを構えるのが初めてとのことで、物件のご紹介から内装までグループでお手伝いさせていただいたお客様でした。


女性らしさをアピールしているフェムテック企業としてブランドイメージがはっきりしている会社なので、内装もカーブやピンクのニュアンスカラーなど女性らしさを取り入れました。特徴としては、執務室以外に、倉庫、オンライン診療を行う診療室、会議室と、用途が異なる働く場所が複数あることでした。


社長様と仲良くなってガールズトークしながら打ち合わせをしたことが思い出になりました。



吉田ゆりなさん

吉田ゆりなさん



吉田さん  フェムテック企業として、柔らかさや優しい雰囲気を表現したいとご要望があり、どうやってそれをまとめていくかというのが、難しいと同時に楽しかったところです。大理石や木など、様々な質感と色柄を壁のグレージュカラーで包括することで、全体のまとまりを出しています。可愛らしさと品の良さを両立した空間になったのではないかと思います。


― 倉庫と診療室があるというのは、オフィスとしては珍しいパターンですよね。


倉庫のピンクは特注品(※)

倉庫のピンクは特注品(※)



吉田さん  倉庫のピンク色のラックは、既製品を特注で塗装しています。約30色のピンクをずらっと並べて、その中から8色をお客様と選びました。


― グラデーションの特注なんですね。


吉田さん  実際に塗装をして下さった業者の方も初めての対応だったそうで、塗装品番を伝えると「ピンク8色ですか!?」と驚かれました(笑)。


― 働くのが楽しくなりそうなオフィスですね。


吉田さん  竣工後にオフィスに訪れた際、お客様が家具や小物をアップデートしてくださっていて、さらに可愛く、わくわくする空間になっていました。お客様が希望される新しい試みに応えたいと、吉川と業者の方と毎日のように連絡をとり、現場にも頻繁に足を運び、そういった小さなことを積み上げた結果がこの素敵な空間になったのだと思います。


吉川さん  納期もかなり厳しくて、決まってから完了まで1ヶ月弱でした。どんどん増えていくやりたいことを予算内に収めるコストのコンサルティングにはかなり苦労しました。何回も現場に行って細かい調整をして、できるだけご要望を叶えつつ、コストも抑えられるようにご提案しました。デザインだけでなく、予算やスケジュールも含めてお客様のご要望をバランスよく実現できたと思います。



床と天井のカーブで女性らしさを表現(※)

床と天井のカーブで女性らしさを表現(※)



― 天井も塗装ですか?


吉田さん  はい、エントランスの天井もアールになっていますが、これも最初は「どうやって塗装しよう」と思っていました(笑)。ただ、業者の方が用意してくださった特注の定規のようなものを見たときは、「できないことってないんだな」と、凝り固まってしまっている頭を反省しました。天井は空間の雰囲気を決める大きな要素なので、ここの天井の塗装はやるとお客様にご決定いただいて本当に良かったと感じます。




■オフィスニーズはどう変化しているか

最後に、クライアントと接している皆さんが肌で感じていらっしゃるオフィスニーズの変化などについて、皆さんに伺いました。





― コロナ禍以降のオフィスについて、クライアントの意識の変化はありますか?


鈴木さん  これまでは必須だったオフィスというものを、採用などのプロモーションのツールとして捉えるクライアントが増えています。以前は「カフェ風のデザインにしたい」といった要望が多かったのですが、その会社の性格を表す場としてオフィスを考えるシーンが増えているように思います。



鈴木俊さん(47ホールディングス株式会社 事業推進部・経営企画部統括)

鈴木俊さん(47ホールディングス株式会社 事業推進部・経営企画部統括)



瀧澤さん  オフィスの面積に応じて使い方と考える要素が多いので、クライアントはすごく迷っていると思うんです。在宅勤務率を高くしてオフィスを縮小し、固定費を下げて社員に還元する会社もあれば、逆にオフィスにしっかりお金をかけ、出社したくなるオフィスを作る会社もあります。リモートで働きたい人は増えていますが、コミュニケーションを重視して社員の能力を活かすために、みんなが集まって仕事したいと思えるようなオフィスを作りたい、という話が増えています。


以前はそういう話はあまり聞きませんでした。「採用しやすいオフィス」という需要はありましたが、採用した後はオフィスで働くのは当たり前でしたから。ところが採用した後にオフィスで働かないという選択肢が出てきてしまった。そこで、会社の競争力が失われることを危惧している会社が増えているのではないかと思います。



瀧澤翔太郎さん(47株式会社 営業部マネージャー)

瀧澤翔太郎さん(47株式会社 営業部マネージャー)



― 家具の選び方などにも傾向がありますか?


瀧澤さん  ひとつ言えるのは、ビデオ会議用のスペースとして、フォンブースを取り入れる企業が増えたということです。



47グループオフィスのフォンブース(※)

47グループオフィスのフォンブース(※)



永澤さん  最近駅などにもあるフォンブースは、圧倒的にコロナ前とは数が違うと思います。


吉田さん  サイバー大学様の事例でも、「入れたほうがいい」とお勧めしました。「本当に要るのかな?」とおっしゃっていましたが、結果的にすごく使っていただけているようです。


永澤さん  もともとフォンブースは海外が発祥で、国内に出てきたのは2018~2019年だったと思います。コロナの影響でどのメーカーでも作るようになって、すごく売れているようですね。やはりオンライン会議が増えていると思います。逆に会議室は減少傾向で、「あまり来客がないから」とレイアウトに合わせることが増えました。大会議室よりコンパクトな会議室の要求が多くなりましたね。


瀧澤さん  あと、皆さん、椅子にこだわるようになりましたね。


鈴木さん  個人でも在宅勤務用に買うようになったので、椅子の種類が世の中に知れ渡りましたよね。カラーバリエーションも増え、以前のように黒1択ではなくなりました。


瀧澤さん  出社する人と在宅の人がいるので10社中9社はフリーアドレスになり、固定席はなくなってきている感があります。そうすると、これまでの固定席を前提とした什器から、フリーアドレスに合う什器が売れるようになっているのではないでしょうか。


― フリーアドレス導入に現場が抵抗するケースもあるようですが。


瀧澤さん  たしかに、フリーアドレスを導入するにはまず社員を説得することが必要、と思っている経営者や総務の方が多い印象があります。


鈴木さん  固定席のレイアウトのままフリーアドレスにすると、失敗する可能性が高いと思います。


瀧澤さん  当社でも、昔は山のように資料を積んでいる人がいました。紙の資料を持たないようにしようということは段階的にやるしかないでしょうね。


鈴木さん  でも、一度導入すれば、元のほうが良かったという不満は少ないです。みんな、メリットのほうを享受している。


瀧澤さん  当社がフリーアドレス導入したとき、アンケートで「毎日席を変えるのは嫌だ」という意見が出てくると思っていたのですが、ほとんどなかったので、「慣れれば問題ないんだな」と感じました。


― 47内装の皆さんはいかがですか?


赤羽さん(47内装株式会社 営業部 部長)  従来は効率よく人を配置・収容することを重視した対向島型のレイアウトが多かったのですが、昨今はフリーアドレスやフリースペースを設けて、在宅勤務を前提としているお客様が増えていると感じています。席数を出社率50%以下として執務スペースをこしらえ、人が集まったときに収容できるスペースを執務スペース以外に検討されるクライアントが増えました。


また、「出社する価値」といいますか、プラスαの「オフィスの価値」を重視するお客様も増えました。当社オフィスでいうと、会社負担でお酒が飲める7階のバーカウンターのような、出社しないと利用できない仕掛けや運用を検討するお客様が多いですね。



47グループオフィスのバーカウンター(※)

47グループオフィスのバーカウンター(※)



― 内装や家具だけでなく、運用面の施策も重要だと。


赤羽さん  そうですね。今までは、限られた予算内でお洒落にすることが着目されてきましたが、運用面も見直されるようになっています。


内田さん  多くの皆さんが悩んでいるのは、やはりコミュニケーションのことですね。フル出社ではなくリモート併用の会社が多いですから。ソロワークは在宅で行い、みんなでコミュニケーションするときは出社する、というオフィスの使われ方が増えています。そういう意味では、従来の対向島型のレイアウトから、カフェやライブラリーのようなコミュニケーションスペースを作るなど、執務スペース外に面積を多く使うことが増えています。


― 直接業務に関わるスペースとは別に、オフィスの中に「余白」を作るというような。


内田さん  働くこと=パソコンを叩く時間ではなく、アイデアを出したり他部署の人と雑談をしたりすることで新しいプロジェクトが生まれたり、仕事が活性化したりするきっかけも大切だと思います。経営層の方にその大事さを理解していただいて、そういうスペースを作ることが増えました。


― コロナ禍によってリモートワークが普及したと言われますが、それより重要なのは、コミュニケーションの重要性が認識されるようになったことだという気がします。コミュニケーションスペースを作ろうと思ったとき、どんな選択肢があるでしょうか?


内田さん  クライアントによって提案はさまざまですが、たとえばワンフロアに複数の部署がいるようなオフィスでは、中央にコミュニケーションスペースを作る提案が多いですね。また専門職系のクライアントでは、先輩・部下がコミュニケーションをとったり、参考書をじっくり読んだりすることも必要になるので、相談に行きやすいように席の配置を工夫したり、ライブラリースペースを作ることを提案したりします。ケースバイケースで、いろいろな提案がありますね。




■戦略やステージを踏まえたオフィス提案

― そうした中で、日々さまざまな提案をしている47グループの強みは何でしょう?


赤羽さん  他の内装業者との違いとしては、今後の事業展開を踏まえた移転ニーズの背景などもきちんと理解した上で内装の提案をしている、ということですね。単におしゃれなオフィスを作る提案をしているのではなく、クライアントによって提案の内容を変えています。電話やLAN配線の工事だけのお手伝いもしますし、壁をいくつも作って広いリフレッシュスペースを作るような大規模な案件も提案します。


鈴木さん  仲介・内装・家具・引っ越しまで、一気通貫でサービス提供できるのが私たちの強みですね。それぞれに違う業者が入るとコミュニケーションミスも起きやすくなりますが、当社の場合はすべてワンストップでお手伝いすることができます。


あと、ベンチャーなど規模的にまだオフィスにお金をかけられない企業にも、よりワークプレイスを活用して事業・組織を伸ばしてもらいたいと考えています。賃貸オフィス情報・仲介サービス「officee」でも仲介手数料を無料にしていますし、家具も業界で一番の最安値を保証していますので、そういうコストメリットの面でも貢献しています。


― たとえばスタートアップの会社にはどういう提案をされますか?


赤羽さん  まずどういうオフィスにしたいのかということからヒアリングをします。どんどん人を増やして拡大していくのか、それとも効率よく業務ができることを重視するのか。ビデオ会議が多いのならフォーンブースの必要個数を割り出します。要はどういうオフィスでどういう働き方をしたいかということですね。家具で解決できることもありますし、壁を立てたほうがいいパターンもあります。


瀧澤さん  ベンチャー企業は移転までのスピードが速いですよね。今では普通のオフィス以外にもWeWorkのようなサービスオフィスの選択肢もあるので、何を選ぶべきか、準備してお話しするようにしています。ベンチャーの中でも内装をこだわるところもあればそうでないところもあるし、全員が集まるべきと考える会社とリモートが主の会社もあります。成長のスピードと方向性を見て適切なプランを提案しています。


― オフィスデザインというものは、依頼する側が答えを持っているとは限らないので、難しい仕事ですよね。


赤羽さん  例えば固定席のほうが仕事しやすいという会社もありますから、フリーアドレスを勧めるのが正しいとは限りません。現状の仕事や組織、仕事のスタイルをヒアリングして、突飛すぎない提案から始めます。企業それぞれの働き方や風土をしっかり把握し、各社のスタイルにあったワークプレイスを提案することが何より重要だと考えています。


― 皆さん、どうもありがとうございました。









事例として紹介していただいたオフィスはどれも素敵で、そこで働いてみたくなるものばかりでした。オフィスデザインの最前線にいる皆さんのお話を伺うことで、企業の意識の変化も見えてきました。大変勉強になりました。






取材協力


47ホールディングス株式会社

ワークプレイスの総合コンサルティング企業。「ワークプレイスで、ゆたかな未来を」を理念に掲げ、グループ会社が運営する事業(オフィス仲介事業・内装事業・家具EC事業)を通じて、今後もさまざまな角度からワークプレイスづくりを支援し、働く場所や環境の質の向上に取り組んでいます。


47ホールディングス株式会社 コーポレートサイト[外部リンク]


編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局 (※印の画像を除く)
取材日:2022年12月16日

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