DIYでオフィスを作る。それがワンルームに机を並べるだけであれば簡単だが、見栄えのするオフィスをDIYで作るのは想像以上に大変だ。
DIYでおしゃれなオフィスを、しかも、東京メトロ 表参道駅から徒歩4分という 都内特等席クラスのおしゃれなスポットに作りあげた会社が、会費制結婚式をプロデュースするRCUBE(アールキューブ)だ。お客様を迎えるラウンジ兼オフィスをDIYで作りあげたのだから、そのDIY力は半端ない。そのDIYオフィスを取材してきた。
株式会社アールキューブについて
「結婚式の新たな常識をつくる」をミッションに、経済的理由で結婚式を挙げられない人をなくし、会費で結婚式が出来る「会費婚 ®」と、結婚式をもっと自由にする、新郎新婦の1,000組以上の実例だけを集めたメディア「ハナコレ」を運営。新オフィスには2016年11月16日に移転。
東京メトロ 銀座線・半蔵門線・千代田線の表参道駅 B2出口から徒歩4分。オフィスは青山通りから少し入った閑静なエリアにある。
千代田線・副都心線 明治神宮前駅からも徒歩6分の距離にあり、交通至便だけでなく、街の醸し出す雰囲気も都内で特等席クラスと言っていいエリアだ。
RCUBEの看板(おしゃれ)が目印。
エントランス外から撮影。こちらから見えているエリアは結婚式の相談に訪れるお客様向けのラウンジエリアになっている。
このラウンジがDIYでつくられているというのだから、まったくもってすごい。
こちらでお客様は担当の方を呼びだします。
エイジング加工したウッドデッキとグリーンがいい感じ。
右側に見えるのは、お客様向けのドリンクカウンター。
こちらのドリンクカウンターもDIYで仕上げられたもの。エイジング加工されている。
ドリンクカウンターに使用されている木材は、もともとは新品の木材なので、組み上げた後ブライワックスで塗装したものに金属たわしで擦ることでダメージ加工して仕上げている。手間をかけエイジングしてアンティーク感を出すことで、他のアンティークインテリアと調和を取っている。
お客様が飲み物を楽しんでもらえるようアイスコーヒー、アイスティー、オレンジジュース、ホットコーヒーと各種揃えている。また、奥に見えるパントリーもエイジング加工された収納があり、世界観が徹底されている。
こちらが結婚相談のお客様向けラウンジエリア。
ウインザーチェアやリフティングテーブルなど18~19世紀頃のアンティークテイストでインテリアが統一されている。
センターウッドや、ハンギンググリーンなど、見渡すとスタイルの異なるグリーンが目に入るようデザインされており、安らぎを感じさせる。
ちなみに、グリーンはフェイクではないリアルグリーン。結婚式プロデュースのパートナー企業の花屋さんに依頼しているとのこと。リアルでなければ出せないフレッシュさがある。
ラウンジエリアを奥の方から見渡す。各テーブル間はゆったり広めに取られている。取材時は平日のためお客様がいないが、週末はすべての席が相談のお客様で埋まる(予約制)。
ラウンジエリアの奥にあるのがDIYで作られた壁「DIY壁」だ。エイジング加工され、グリーンが飾られたこの壁は、ラウンジエリアとオフィスエリアを隔てている。
このように裏側は本棚も兼ねていて、開発チームや顧客担当チームが仕事をするオフィスエリアになっている。
実はこの「DIY壁」が今回のDIYの眼目の一つになっていて、一見すると一体に見えるDIY壁だが、合計4つのユニットで構成され、それぞれ動かすことができる。写真は真ん中の1ユニットを動かしてもらい、ラウンジエリアとオフィスエリアをつなげてもらった。
写真撮影時は平日のセッティングだったが、週末はDIY壁全体を動かして、オフィス側に寄せることで、新郎新婦が打合せをするラウンジエリアを広げることができる。
写真はラウンジエリア側からDIY壁を動かしたところを写したもの。
ウェディングプロデュース業のため、結婚式の相談に訪れるお客様は週末に集中する。土日はラウンジエリアがフル稼働になる。他方、制作スタッフは平日勤務のためオフィスエリアが週末は空いている。
そこで、平日と週末で、ラウンジエリアとオフィスエリアの境界をフレキシブルに変えられるよう、両者を分けるDIY壁を動かすことで対応している。これは秀逸なアイデアで、今回のDIYオフィス作りの目的の一つというのも頷ける。
オフィスエリアのデスクも自分たちでDIYして作りあげている。
理由はこちらのオフィスエリアはラウンジにも使用するため、どちらで使っても違和感ないようにテイストを合わせているのだ。
チェアに関しては、執務に集中できるよう質の高い椅子を選んでいる。写真は、ハーマンミラー セイルチェア。
デスクをアップで撮影。木目が美しい。DIYならではの天然木の味わいだ。
中央の穴はPCの電源ケーブル用にホールソーで開けたもの。スカーンと開けた穴がカッコイイ。男前系のオフィスである。
こちら側のデスクもDIYによる。
社員数は役員も入れて現在20名とのことなので、まだオフィスエリアには余裕がある。
こちらのチェアは岡村製作所 バロンチェア。
オフィスエリア中ほどから奥をパチリ。
こちらにもラウンジと兼用できるデスクとチェアが使われている。それぞれ違うものを揃えているところに味わいがある。こちらにもハンギンググリーン。
ハンギングプランターだけではなくて、コートハンガーも天井から吊るされている。まるで服飾のデザインスタジオの風情。
写真の人が立っているところは周りから一段高くなったキッチンカウンター。
普段は、社員の方がコーヒーを飲んだり、カップを洗ったりできるミニキッチンになっているのだが、フロア全体を使ってパーティをしたりするときに、ドリンクカウンターとして使えるように作られている。
カウンター開口部から奥に窓が見えるが、こちらは会議室の窓で、外が見えているかのような面白いデザインになっている。カウンターの白い壁はホワイトボード塗装がされていて、打ち合わせができるように。パーティ時はメニューを書いたりできるように作られている。
先ほど見えていた会議室とその窓。もちろん会議テーブルはDIYによる。
オフィスエリア奥のワークスペース。
左はベンチを兼ねた小上がりになっており、収納も兼ねている。
一番奥の壁はバンカーズボックスによる収納。スチール棚を組み上げてつくられている。
ウェディングプロデュースのため、式で使う引き出物、リングピローやウェルカムボードなどの小物の収納物が多いそう。個人の私物入れとしてバンカーズボックス1個が割り当てられていて、帰るときは机に何も残さない状態で帰るルールとのこと。
これでオフィスはほぼ一回りした。
こうしたオフィスを自分たちで作り上げられるというのはすごい。
DIYで作業している様子はどんなだったか、いくつか写真を提供してもらった。
みんなで一致協力してDIYを進めている様子が見て取れる。何もないところから作り上げるのは、大変そうだが、楽しそうだ。
(株式会社アールキューブ提供写真※)
まだ何も出来上がっていないオフィスで荷物の開梱や家具の組み立て中。
(株式会社アールキューブ提供写真※)
DIY壁を金属たわしで磨いているところ。
(株式会社アールキューブ提供写真※)
ドリンクカウンターに使うパーツをみんなで塗装中。
設立2006年。本社東京都港区神宮前。「経済的理由で結婚式を挙げられない人をなくす」をサービスミッションに、自己資金5万円から、あとは当日のゲストからの会費だけで一流会場(関東圏 約100会場)の結婚式を挙げることが可能な仕組みで、従来の結婚式の半額以下、後払いでokの支払いシステムなど、明朗会計で1,000組以上の婚礼を行う。
※「会費婚®」は、株式会社アールキューブの登録商標です。
編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局 (※印の写真を除く)
取材日:2016年12月22日
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