MIXIのオフィス ラウンジ(※)
前回に引き続き、株式会社MIXIの渋谷スクランブルスクエアオフィスを紹介します。ご案内していただいたのは、同社の嵯峨勇さん(はたらく環境推進本部 せいかつ環境室 マネージャー)と森野由美さん(経営推進本部 広報部 企業広報グループ)です。
前編はこちら
前編
・圧巻のエントランス
・オフィスツアー開始! まずは会議室から
・こだわりのコンセントボックスに注目
・セミナールームとホワイエのこだわり
中編
・内階段を通って35階へ
・ワンコインで食べられる食堂
・高級感のあるラウンジエリア
・スタジオと大画面LEDのある会議室
・緑がいっぱいのスクエアガーデン
後編
・ヘルプデスクと自販機で社員をサポート
・全2900席の贅沢な共通仕様
・窓際のリラックス空間と、それを仕切るファンクションウォール
・すべてはコミュニケーションのために
前回は36階のエントランスフロアを見せていただきました。
最後に見せていただいたセミナールーム前から扉を抜けて、エントランスに戻ります。
これから内階段を通って35階に降ります。
階段室はガラス張り。
階段を降りると・・・
素敵な空間が広がっていました
嵯峨さん この35階もお客様が入れるエリアで、「Bazaar」というテーマを設定しています。36階とは設えを変えて、緑を多数取り入れたりアウトドア用の家具を配置したり、開放的でありながら、36階とはまた違う距離感でお客様とお話しできる空間にしました。
この階にはさまざまな機能があり、社員食堂のエリアやコラボレーションエリア、あとはコンビニや撮影・録音スタジオなども設けました。
35Fフロアのテーマは「Bazaar」。社員食堂やコラボレーションスペース、撮影スタジオなどがある。(同社資料「NEW OFFICE SUMMARY」より ※)
嵯峨さん 35Fはお昼時には食事をとる従業員が多く来て賑やかになります。
― いい匂いが漂ってきました・・・!
嵯峨さん ちょうど今、食堂がお昼の準備中ですね。11時からオープンです。営業は16時までで、少し遅いお昼にも対応できます。
(※)
本日の日替わりメニュー
食堂はビュッフェ方式で好きな料理を選べる。
明るくて、会話もはずみそうだ。
こちらはスープコーナー
― 調理はどこでしているのですか?
嵯峨さん ビュッフェコーナーの奥に調理スペースがあります。
容器は耐久面の兼ね合いでPP製だが、極力軽量化することで環境にも配慮している。
食事もできるコラボレーションエリアが隣接している
― 会社に来たくなる食堂ですね。
森野さん リモートでも仕事はできますが、食堂があるから毎日出社したくなりますね。
嵯峨さん 駅までエレベーターで下りるのが面倒だからということもあるでしょうけれども、出社した従業員の7~8割がここで昼食をとっていて、それを入居時から維持できています。メニューを日替わりにしているのも飽きさせないためなので、それがうまくいっているなと感じています。
コロナ初期に出社制限になった際に営業を中止したのですが、緩和されて出社できるタイミングで再開に向けて動きはじめました。ホテルビュッフェに感染対策について調査に行ったりして、社内のコロナ対策委員会にも相談し、結構早いタイミングで再開できました。「ご飯代がかさんで困る」という従業員の家計も助けられたのではないかと。
― 食事代はいくらぐらいかかるのでしょう?
嵯峨さん ビュッフェスタイルのものは1g1円で、取った分だけ課金される形です。だいたい500円前後になると思います。私は炭水化物を減らしてブロッコリーを多めにしたりすると300円台で収められます。そういう選択ができるのも健康経営に繋がっています。
― お得ですよね。
森野さん エレベーターを降りて近辺で食事すると1,500円ほどのところが多いのですが、ここだとワンコインで食事できます。
ちょうど見本(盛り付け例)ができてきました。おいしそうです・・・
― 今、社員数は何人ですか?
森野さん 直雇用社員や業務委託、派遣社員なども合わせると大体2200人といったところでしょうか。
― 社員の約4割の500人が出社し、その7割の350人がここに食べにくるのだとすると、かなり混みますよね。
嵯峨さん 混みます。ただ、容器はフタつきですし使い捨てなので持ち運びやすく、自分のフロアの休憩エリアや自席で食べる人も多いですね。
森野さん 各フロアに「ミニコラボ」という休憩スペースがあるので、そこで食べたりしています。
― 食堂を使ったコミュニケーション促進施策はありますか?
嵯峨さん 四半期に一度ぐらい、いつもとちょっと違う少しお高めでお得感のあるメニューを出す日を作っています。その日はそれを食べたいから出社する人が増えたりもしているほどで、そのキーワードで盛り上がったりしているのを見て、やってよかったなと思います。出社を促すための施策ではないのですが、わざわざ出社してくれるとやはり嬉しいですね。
森野さん 部内でも「来週はスペシャル丼の日だよ」と盛り上がって、部内で一緒にランチをとったり、コミュニケーションのきっかけにはなっていると思います。
嵯峨さん 食堂があると、新しく入社した人のウェルカムランチも気軽にできます。今は入社日が月に2日あるのですが、その日は食堂が混みやすいです。
食堂を抜けるとローソンがありました。やや小ぶりですが、必要なものは揃っています。
営業時間は9~18時で、10~19時の就業時間より1時間長く設定。土日祝はお休み(※)
さらに進んでいくと、ラウンジに着きました。
(※)
嵯峨さん ここは夜景がすごく綺麗なエリアです。ここでご飯を食べる方もいますし、集中して働く方もいます。
電子書籍の端末も設置したライブラリーコーナー
内側はこんな感じ。おしゃれな喫茶スペースのよう
一人用のセミオープンタイプの集中ブースが並ぶ
さらに進むとスタジオのエリアになりました。
このスタジオでモーションキャプチャー撮影なども可能
嵯峨さん 撮影用のスタジオでは、「モンスターストライク」のYouTubeチャンネルなども撮っています。ちゃんと二重扉になった本格的なスタジオです。
スタジオ近くのリラックスエリア
嵯峨さん ここも夜景が綺麗なんです。サウンドスタジオや撮影スタジオにタレントさんが来たときにラウンジとして使っていただくことが多いです。スタジオ近くに会議室も3部屋あるので、控室として利用しています。
さらに進むと「マッサージルーム」がありました。施術士さんが2名常駐していて、予約利用できるそうです。料金は30分500円。週初めに予約受付をするそうですが、人気があってすぐに埋まってしまうとか。
嵯峨さん このあたりの南側は、あえて入り組んだ動線になっていて、渋谷の裏路地をイメージしています。角を曲がると意外なものがあるという驚きを味わっていただけたらうれしいですね。
大画面LEDが設置されている「デシジョンルーム」
嵯峨さん こちらは「デシジョンルーム」という会議室で、モニターの代わりにエントランスと同じLEDパネルを配置しています。部屋の仕切りは可動式で、隣の部屋と連結することができます。
― 迫力ですね。プレゼンなどでも使われるのですか?
嵯峨さん そうですね。他にも新サービスの発表会で使ったことがあったり、LEDを背景にインタビューで使っていた部署もありました。
ぐるりと廊下を回って、内階段横の「スクエアガーデン」というエリアに向かいます。
― あれっ、この床・・・デニム生地ですか?
嵯峨さん よく気がつきましたね。従業員でも知っている人が少ないのですが、デニムです。ダメージ効果もあり、端がほつれたりして、使っていくと風合いが出てきます。
こちらがスクエアガーデン。緑がいっぱい。
嵯峨さん ここの植栽は全部が本物の緑で、定期的にメンテナンスしていただいています。
よく見るとフクロウや文鳥の姿が(もちろん作り物です)
― フクロウがあちこちにいますね。隠しアイテムみたいですね。
嵯峨さん 何の鳥を置くかで悩みました。「猛禽類は嫌がる人がいるかも」という意見があり、鷹などの強そうな顔の鳥は外しました。
内階段横のカフェスタンド。食堂とつながっているので、ここでコーヒーをもらってスクエアガーデンで飲める。
※
ようやく35階を見終わったところで、またまたご案内の途中ですが、以降は後編でお伝えしてきます。
次回はいよいよ執務エリアを案内していただきます。お楽しみに。
取材協力
1997年創業。MIXIは、SNS「mixi」や「モンスターストライク」、「家族アルバム みてね」、「TIPSTAR」など、友人や家族間で一緒に楽しむコミュニケーションサービスを提供している。近年は、プロバスケットボールB.LEAGUE1部東地区・千葉ジェッツふなばしの株式取得やJリーグ1部・FC東京の経営権取得などスポーツ分野にも進出している。
編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局 (※印の画像を除く)
取材日:2022年12月14日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
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