デスクワークの作業環境を満足度の高いものにするには、オフィス家具のおしゃれな見た目も大切です。しかし、特にデスクチェアは体の疲れにも直結するため、見た目だけでなく機能性も重視したいという方も多いでしょう。そこで本記事では、おしゃれで高機能なデスクチェアを厳選して紹介します。

■おしゃれかつ疲れないデスクチェアを選ぶ5つのポイント

デザイン性が高く、かつ使いやすいデスクチェアを選びたいと思ったときは、次の5つのポイントを意識するのが大切です。自分に合ったポイントを知り、おしゃれで疲れにくい椅子を見極められるようになりましょう。

●体格に合わせた調節が可能か

デスクチェアの中には、体格に合わせて座面の高さや奥行、背もたれとの距離などを調整できるものがあります。また、チェアによって調整可能な範囲が決まっているので、自分の体格に合ったサイズにできるか確認しましょう。

たとえば背の低い人は、座面が高すぎると床に足がつかず、太ももに負荷がかかりやすくなるため疲れやすくなります。反対に背の高い人は、背もたれに高さがないと広い背を支えきれません。また、 座面の奥行が長すぎると、背もたれまで背中が届かず支えにくいことがあります。

このように、チェアのサイズが体格と合っていないと、疲れの原因になります。足が床に着くか、身長に見合った背もたれの高さがあるか、背もたれにしっかり寄りかかれるかを基準に、自分に合ったサイズを選びましょう。

●長時間のデスクワークに適した素材か

周囲のインテリアと馴染みやすく、長時間座っても快適性を保ち続けられる素材であることも重要なポイントです。

たとえば、座面や背もたれの張地には布張り（ファブリック）や皮張り（レザー）、メッシュ素材などがあります。布張りは種類が豊富で、肌触りも好みのものを選びやすいのが特徴です。取り外して洗える製品もあり、汚れはつきやすいものの、お手入れはしやすくなっています。

レザーは、洗練された高級感のある質感が特徴です。応接室や社長室などにもふさわしく、経年によって風合いの変化を楽しめます。汚れがついても取りやすい魅力もあります。天然皮革（本革）と合成皮革があり、予算を抑えたい場合は、耐久性は落ちますが合成皮革にすることも可能です。

メッシュ素材は、通気性に優れていて蒸れにくいのがメリットです。軽いのでチェアの軽量化にも役立ちます。伸縮性も高いため、体の動きに柔軟にフィットし、長時間座っても体に負担がかかりにくいです。

このように、椅子の素材ひとつとっても使い勝手が変わってきます。また、座面も張地と同様に違いがあります。

定番のウレタンは安価ですが、蒸れやすく、長時間使用するとへたりやすいというデメリットがあります。 そこでおすすめしたいのが、モールドウレタンです。座り心地は硬めなものの、長時間使っても形を保ちやすくなっています。加えて、張地と同様にメッシュ素材の座面なら通気性がよく、蒸れを防止できます。

関連記事：▼【椅子の素材】失敗しない選び方は? 素材別おすすめオフィスチェア15選

●背もたれのサポート力は高いか

背もたれは姿勢を正したり、腰、肩、首への負担を軽減したりするために欠かせません。自分の背をしっかりと預けられるだけの高さのあるチェアを選びましょう。さらにサポート力を高めたいなら、ヘッドレストがついている、もしくはオプションでつけられるものをおすすめします。

また、腰への負担を軽減するなら、ランバーサポートの有無も重要です。背中～腰のS字のラインにフィットして負担を軽減します。高機能なチェアのなかには、上下に稼働できるランバーサポートもあります。

リクライニング機能を使いたいなら、ロッキング機能も確認しておきましょう。ロッキング機能とは反発力を利用し、人の動きに合わせて自動的にリクライニングする構造のことで、次の3種類があります。

・背もたれロッキング：背もたれのみが動く
・背もたれ・座面ロッキング：背もたれと座面が同時に同じ角度で動く
・シンクロロッキング：背もたれと座面が独立してそれぞれ動く

安価なのは背もたれロッキングで、もっとも負担軽減できるのはシンクロロッキングです。背もたれ・座面ロッキングは、背もたれと座面が一体のチェアによく見られます。予算や好みに応じて選択しましょう。

関連記事：
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●アームレストが付いているか

肩の疲れやこりに悩んでいるなら、アームレストが付きのものを選ぶのがおすすめです。肘を置くことから肘や腕の疲れが取れると思われがちですが、アームレストが軽減するのは主に首や肩への負担です。アームレストがないと、腕の重量がそのまま首や肩にかかるため、疲れにつながります。アームレストをつけることで首、肩、腕、肘、手首のそれぞれの負担が軽減され、正しい姿勢での作業がしやすくなるでしょう。

ただし、アームレストがないことにもメリットはあります。デザインがシンプルになり、特にカジュアルなインテリアとも調和しやすくなります。また、立つときや座るときにも動作を妨げず邪魔になりにくいです。疲れにくさと扱いやすさ、どちらを重視するかで選びましょう。

関連記事：▼オフィスチェアに肘掛けはいらない? 双方のメリットと選び方

●デスクとの相性がよいか

チェアの多くはデスクと組み合わせて使うため、デスクと高さが合うかも考慮しましょう。

デスクが高すぎると肩を上げて作業することになり、逆に低すぎると視線が下向きになり、前かがみの姿勢を強いられます。いずれも長時間続くと、肩こりや首の痛みの原因になります。また、デスクが低すぎると、椅子がつっかえて収納できなくなる点も忘れてはならないデメリットです。

デスクとチェアが適切な高さか確認するためには、座ってみて、パソコンのキーボードを操作するように、肘を曲げてデスクに手を置いてみましょう。肘の角度が直角になるのが理想です。

実際に座って確かめることができない場合は、机の高さから座面の高さを差し引いた数値である差尺を確認します。理想的な姿勢で座れる差尺は、28～30cmが目安です。

なお、デスクとチェアがセットになっているものをあらかじめ選ぶと、最適な差尺になっているので快適に作業できます。

関連記事：▼机と椅子の高さが合わない! オフィスで今できる対策方法

■おしゃれで疲れにくい！高機能デスクチェアおすすめ6選

おしゃれでありながら、充実のサポート機能を備えていて、長時間座っても疲れにくい高機能なデスクチェアを紹介します。

●オカムラ ジャスタスチェア

●コクヨ モネット

●MERRYFAIR（メリーフェア） デルフィ

●イトーキ アクトチェア

●ハーマンミラー セイルチェア

●Steelcase（スチールケース） シンクチェア

■インテリアに馴染む、おしゃれなデスクチェアおすすめ4選

続いては、疲れを軽減するための最低限の機能を有しており、かつデザイン性に優れていて、インテリアにも馴染みやすいデスクチェアをピックアップしました。

●PREDONA（プレドナ） タスクチェア

●コクヨ イングライフ

●宮武製作所 曲げ木ワークチェア Firma（フィルマ）

●ヤマソロ アヴェルガ

おわりに

おしゃれでかつ疲れにくいチェアを選ぶなら、体格に合わせたサイズ調節や姿勢のサポートが可能か、ロッキング機能があるかなど、機能面も重視して選びましょう。デザイン性と機能性を両立したチェアも豊富にあります。安いものも多いので、オフィスに導入する際はまとめ買いも検討してみましょう。アスクルでは、まとめ買いのご相談も受け付けています。

アスクル株式会社「アスクルオフィスづくりサービス」
https://www.askul.co.jp/f/services/furniture/

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編集・文・画像：アスクル「みんなの仕事場」運営事務局　
制作日：2024年8月9日