今回の取材先は、事業用不動産サービス大手 CBREの丸ノ内東京本社オフィスです。
シービーアールイー株式会社(CBRE)は、アメリカ ロスアンジェルスに本部を置く世界最大の事業用不動産サービスと投資顧問を行うCBREグループの日本法人です。
今回取材のオフィスは、2014年4月に集約移転したオフィスで、2015年「第28回 日経ニューオフィス賞」(*1)を受賞したオフィスなのです。
*1) 「第28回 日経ニューオフィス賞 ニューオフィス推進賞 CBRE東京本社オフィス」
さあ、さっそくそのオフィスに行ってきましょう!
同社の入居する明治安田生命ビル 18Fにエレベーターで上がります。
1.3フロア 3,785平方メートル(1,145坪)の広さのオフィスです。
こちらが受付になります。受付にはコンシェルジュがいて、おもてなしをしてくれます。
白くまぶしいくらい明るいエントランスロビーには、壁面緑化アートに、ウルトラモダンなデザインのソファが置かれていて、まるで未来に来たかのよう。
この印象的なデザインソファは、オランダの建築家ベン・ファン・ベルケル(Ben van Berkel)とその所属するUNStudioのデザイン。ウォルター・ノル(WALTER KNOLL)社からサークルソファ(Circle Sofa)としてリリースされています。現代作品なので、ここからも同社のオフィスにかける未来志向が感じられますね!
皇居前広場が見渡せる場所は明るいロビーになっています。
そこに並ぶのはハーマンミラー(Herman Miller)社のイームズ ラウンジチェア(Eams Lounge Chair)。こちらはチャールズ&レイ・イームズによるデザインで、ミッドセンチュリーの傑作チェアですね!
ラウンジチェアに腰を下ろすと、皇居前広場が眼下に広がります。おそらく都内でも最高の景観の一つに数えられるのではないでしょうか。
ロビーラウンジには来客用会議室が配置されています。
オフィスの目の前が皇居前広場ということもあり、同社の来客用会議室には、皇居の門にちなんだ名前がつけられています。こちらは、桔梗門から「KIKYO」。
会議室にはすべてホワイトボード、大型モニターが装備されています。
チェアは、ハーマンミラー(Herman Miller)社のイームズ アルミナムグループチェア(Eams Aluminum Group Chair)。デザイナーはチャールズ&レイ・イームズ。
オフィス移転にあたり、会議室の効率利用のため、アメリカ スチールケース(Steelcase)社の会議室管理システム「ルームウイザード (RoomWizard)」が導入されています。部屋の名前「KIKYO」の下に見える液晶パネルがそれで、予約状況が表示されています。
単体でも使えるシステムですが、アウトルック等と連携してウェブベースで予約管理できるものです。予約開始後に会議室利用が確認できなければ自動的に予約解除される機能もあり、会議室の効率利用のために導入されています。会議が延期になったのに会議室を予約したままで誰も使いたくても使えないことがなくなるので、いい仕組みですね!
社内には、ニュージーランド発祥の「モジョコーヒー(MOJO COFFEE)」が運営するRISE CAFEがあるんです!
こちらのカフェはモジョコーヒーの国内出店2番目だったとか。営業時間は朝8:30~夕18:30まで。日中は、サラダ、サンドイッチ、パニーニなどの軽食、コーヒー。17時半以降はお酒も出されてバーに変身します。座席数90席。
こちらはカフェとしてだけでなく、カジュアルな打合せ、気分を変えて仕事をしたり、ワークショップや、夜は大型スクリーンでスポーツ観戦したり、パーティなど多目的に使われています。
ちなみに、カフェの名前「RISE」は同社企業理念の「Respect」「Integrity」「Service」「Excellence」の頭文字を取ってつけられたとのこと。
目の前が皇居と皇居前広場という素晴らしい風景が広がります。
カウンター席には、マジス(Magis)社のスチールウッドスツール(STEELWOOD STOOL)。フランスのロナン・ブルレック(Ronan Bouroullec)とエルワン・ブルレック (ErwanBouroullec)兄弟によるデザインです。鉄と木という異種素材を斬新な組み合わせにより、存在感ありつつも軽快というアンビバレントな魅力があります。
テーブル席では打ち合わせしている人たちも。
皆さん、食事をしたり、コーヒーを飲んだり、思い思いに過ごされています。
ちなみにカフェのチェアは、マジス(Magis)社のパイプチェア[プライウッド] (Pipe Chair [plywood])。ロンドン出身のジャスパー・モリソン(Jasper Morrison)によるデザインです。
一見すると、トーネット(THONET)社のブナ材曲木チェアに見えますが、木ではなくアルミパイプフレームと三次元成形合板により、軽量で剛性の高い現代のチェアです。後ろ足のなめらかで美しい曲線とそこから醸し出す色気のある佇まいが魅力です。
カフェから見える皇居前広場の風景も美しいです。
こちらがカフェカウンター。
ショーケースには、サンドイッチやサラダが!
パニーニ、ニューヨークチーズケーキ、キャロットケーキなどなど。
本物の海外のカフェです。
カフェはこのあたりにしまして、それでは執務エリアに入っていきましょう。
「世界111ヶ国に展開する事業用不動産サービス大手 CBREの丸ノ内東京本社オフィスに行ってきました【後編】 (シービーアールイー株式会社 オフィス訪問[2]」
CBREグループは、米フォーチュン誌が発表する全米トップ企業500社リスト「フォーチュン500」に2008年以降毎年選出されるなど、ロサンゼルスを本拠とする世界最大の事業用不動産サービスおよび投資顧問会社 (2017年の売上による)。シービーアールイー株式会社は、CBREグループの日本法人にあたり、法人向けに不動産賃貸・売買仲介サービスを始め、各種アドバイザリー機能やファシリティマネジメントなど幅広いサービスラインを全国に展開。1970年に設立以来、日本における不動産の専門家として半世紀以上にわたりサービスを提供している。
編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
取材日:2017年6月6日, 16日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
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