毎日の通勤電車、家でのリラックスタイム、休日のドライブ...と、どんなシーンにもちょっとした楽しみを添えてくれる「音楽」。今回は、そんな音楽をユニークな形でオフィスに取り入れている会社をご紹介しよう。
「私もかつてはDJでした」と話す、ビルコム広報の廣部さん
近未来を思わせるメタリックなエントランスを抜けると、鮮やかな赤のDJブースが目に飛び込む。最高にクールなひとときを演出するこの空間は、都内某所にある話題のクラブ...ではなく、なんと新進気鋭のPR企業「ビルコム株式会社」のオフィス! 感性を磨く上で必要な音楽をオフィスに取り入れるという考え方で、社内の一角にDJブースをつくったという。クライアントからの評判も上々。ちょっとしたサプライズが込められたすてきな空間だ。
毎日パーティー!とはいかないけれど、社内イベントはとことん楽しむのがビルコム流。中でも年に一度、個々のプロジェクトの功績を競う「PRアワード」は最高潮の盛り上がりを見せる。DJ経験を持つ社員がたくさんいるのも心強い。さらに、普段も昼間はラジオを、夜は社内DJがセレクトした曲を...と、DJブースは常にフル稼働。「かつて手掛けた仕事のことは、当時流れていた曲で思い出します」との社員の声も。なんともしゃれている!
「株式会社サイブリッジ」も負けていない。同社ではオフィスの4隅にスピーカーを設置し、音楽共有サーバーに収容された曲を常時再生しているのだそう。MP3の音楽データをそのまま収容できるため、全従業員が自由に選曲・再生できる仕組み。一人で残業している時は、「好きな曲を爆音で聴く」なんてことも可能なのだ。
しかも驚くことに、同社では、再生されている音楽をリアルタイムでインターネット上に公開している。再生履歴の多い楽曲ランキングも随時UPされており、採用面接の場で話題になることも多いらしい。
もちろん、懸念されるリスク対策にも万全を期している。社内では自社で構築したIP電話を使用しており、着信・発信時には自動でボリュームが下がるように設定しているのだという。IT企業ならではの計算し尽くされた配慮がお見事だ!
今やごく自然に人々の生活に浸透し、私たちの日常に影響を与えている「音楽」。効果的に取り入れることで、職場の活性化はもちろん、会社のイメージアップも実現できるのではないだろうか。
その昔、戦場で敵に銃を向けていた兵士が、遠くから聞こえてきた懐かしい音楽を耳にして、思わず銃口を下げたことがあったそうな。いやはや、音楽の力とは、計り知れないものですな。
そこで今回は、「素晴らしい仕事の裏側には、すてきな音楽ありき」という法則を提唱! ちょっと疲れたときにはココロの栄養剤として、ノリに乗っている絶好調なときにはさらなる景気づけに。美しいメロディーやリズミカルなビートは、企業戦士たちを癒やし、力づけ、社内のムードや企業イメージを格段にアップしてくれるに違いない。
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