社会人の特権とも言えるボーナスやインセンティブ。もらったときは嬉しいけれど「いつの間にか飲み代に消えていた」なんて結末はちょっと悲しい。ドキッとしたあなたに、現金のご褒美だけでなく、ちょっと粋なプレゼントの支給がある会社をご紹介しよう。
株式会社ゆめみ/毎月独自のテーマに沿って支給される旬菜。この月のテーマは「原点の確認」
ピリッと辛味が美味しい「わさび菜」、フルーティな甘みの「雪にんじん」、ホックホクのじゃがいも「インカのめざめ」、トマトの旨みがギッシリ詰まった「桃太郎とまとけちゃっぷ」、ご当地の人気者「りんごカレー」、疲れた身体に沁みる「生はちみつ」...などなど、これは全て株式会社ゆめみの「野菜支給制度」で支給されている旬菜の数々。全て青森から直送されたブランド野菜や無添加加工食品だという。
「会社づくりは社員の身体づくりから」というコンセプトで2008年よりスタートしたこの制度。「野菜嫌いが直った」「自炊のキッカケになった」「家族も喜んでいる」など、社員からの評判は上々。自慢のレシピ交換などを通して、社員同士の関係も深まる一方だというのだから、まさにイイコトずくめと言えるだろう。
ときは1959年。まだ庶民の暮らしが今ほど豊かではなかった頃、「少しでも社員の経済的な負担を軽くして、その子どもたちの小学校入学を一緒に祝いたい」という創業者、井深大氏の想いから始まったのが、ソニー株式会社の「ランドセル贈呈式」。ランドセルは当時、まだまだ高価なものだった。以来毎年、新小学1年生になる社員の子どもを会社に招き、経営トップが直接、子どもたちにランドセルをプレゼントする素敵なイベントだ。これまで(2009年現在)に26,628名の子どもに贈呈したという。半世紀も続く、心あたたまる制度ではないだろうか。
株式会社ベンチャーバンク/毎朝「青汁当番」が仕入れる青汁。20~30名が愛飲
身体にいいってよく聞くけれど、自分で買って飲むのは勇気がいる。そんな「青汁」を、社員へ毎日支給してくれるのが株式会社ベンチャーバンクだ。発端は1999年、健康フリークの社長が社員の健康を考え「朝の会議にみんなで飲もう!」と近所の青汁スタンドから買ってきたことなのだそう。
現在は、はちみつ入りの甘いものと、ハードコアなストレート青汁の2種類がスタンバイ。毎朝、当番の社員が仕入れてくると、ものの30分程度でなくなってしまう人気ぶり。最初は抵抗があっても、続けるうちにクセになってしまうのだとか。中には「飲み続けていないと体調が悪い気がする」というヘビードリンカーも...!自ずと健康への関心が高まっていきそうな制度だ。
社員への想いをストレートに伝え、ときに新しい価値観を提供し、特別な思い出を紡ぎ出す「現物」でのご褒美制度。気軽に取り入れることで、会社の品格も格段にアップするかもしれない。
配られた野菜を手に、仲間と夜ご飯のメニューを相談したり、ひと仕事終えたブレイクタイムに上司と青汁で乾杯したり。会社からのプレゼントは、自ずと人と人とをつなげる作用があるようじゃ。
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そこで今回は「現物でのご褒美は、コミュニケーションを活性化する」という法則を提唱!センス溢れるプレゼント選びで、社員からの株も会社の品格も、ダブルでアップさせてはいかがかな?
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