忙しい日々の中、ついおろそかになりがちな食事。今や育ち盛りの子どもだけでなく、オトナにも「食育」が必要な時代かもしれない。そこで今回は、ちょっとユニークな形で、社員の健康的な食生活を応援している会社をご紹介しよう。
みんなで食卓を囲めば、会話も弾んで仲間とのきずなも深くなる
午後の打ち合わせに向けた資料づくりもあと一息!と頑張っていると、何やらおいしそうなにおいを食欲中枢がキャッチ。間もなく「昼ごはんできたよ」のお声がかかる。声の主は「料理長」と呼ばれるプログラマ。テーブルには、ゴーヤーチャンプルーと炊きたてご飯、もやしナムル、みそ汁、と至れり尽くせりのメニュー。栄養満点なランチの後なら、打ち合わせも盛り上がりそう!
こんなアットホームな取り組みをしているのは、デザイナーズマンションの一画にオフィスを構える「コントロールプラス株式会社」だ。発端は「社員には、体にいいものを食べてほしい」という社長の思い。料理好きなプログラマの存在もあり、日々の「まかない」としてすっかり定着したという。素材も、日本各地にある社員の実家から直送された新鮮な野菜やお米が使われているというから驚き。誰かの実家から「サケが丸ごと一匹届く」なんてことも、同社では日常的な風景なのだ。
毎日約1,000名の社員が利用する、富士フイルムの広々とした社員食堂
ダイナミックな取り組みなら、「富士フイルム株式会社」のとことん健康志向の社員食堂に注目だ。たとえば、ご飯は白米と五穀米からセレクトOK。人気の「ヘルシー弁当」は、700kcal以下、脂質20g以下、塩分4g以下、野菜は100~150gで構成。その名も「BODY Revolution」という月ごとのイベントメニューは、花粉症対策メニューに免疫力アップメニュー、肝機能アップメニューと、本気の心遣いがうれしい。
さらにレジで食器の裏についたICチップを読み取れば、総カロリーや栄養素が画面に表示されるシステムも。内容は「ミールチェッカー」という機械でプリントアウトできるから、計画的な肉体改造も思いのまま。この食堂、社内のWEBシステムに「ご意見箱」を設けて社員の声を集めており、まだまだRevolutionの真っただ中にある。
体にもココロにもやさしい食事は、いい仕事を生み出すための原動力。「ワーク・ライフ・バランス」ならぬ「ワーク・フード・バランス」に気を使うのも、デキるビジネスパーソンの新トレンドになるかもしれない。
そろそろメタボが気になり始めたわたしですが、ついつい食事はコンビニや外食頼み...。でも今や、会社が社員の食生活に気を使ってくれる時代なのですな。独り身には特にうれしい取り組みじゃ。
そこで今回は、「社員への『食育』は、会社の成長に直結する」という法則を提唱! どんなに忙しくても、毎日のバランスの取れた食事で、思考もフットワークも絶好調。そんなメンバーが集まれば、おのずと会社の業績もうなぎのぼり間違いなしですぞ。
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