(ユナイテッド株式会社 エントランス)
今回は、ユナイテッド株式会社の本社オフィスにやってきました。
ユナイテッド株式会社は、インターネット領域において、アドテク事業、コンテンツ事業、投資事業、ゲーム事業など、様々な事業を展開している企業です。アドテク事業では、広告配信プラットフォーム「Bypass」、広告管理プラットフォーム「adstir」などスマートフォンを基盤とした広告プラットフォームを展開し、広告市場においてリーディングポジションを獲得すべく挑戦し続けています。コンテンツ事業では、グループ会社であるキラメックス株式会社のオンラインプログラミングスクール「TECHACADEMY」、Fogg株式会社のアイドル応援アプリ「CHEERZ」をはじめ多くのサービス開発に注力しており、成長し続けています。また、ベンチャー投資事業やM&Aも積極的に行っています。
同社では2018年12月、「多様性」「広がり」「つながり」を重視したコンセプトでオフィスをリニューアル。スペースの不足からB1F部分を増床し、人と人が集まり出会う場所として、会議室、イベントホール、ラウンジ、社員食堂などを設けました。
では、早速見てまいりましょう!
ユナイテッド株式会社のオフィスは東京メトロ表参道駅から渋谷方面に徒歩6分。青山通りから1本入ったところです。
エントランスは、ビルの外階段を下ったB1Fにあります。
こちらがエントランス。外に超特大のテーブルが置いてあります。
こちらの受付システムで担当者をお呼び出しします。
天井から照らされる光が太陽のような雰囲気です。
受付スペースにはアロマの良い香りが。
右手の黒いドアが社内への入り口です。
来客はドアを通って通路を進みます。
BGMや人の話し声など、なんとなくにぎやかな空気が感じられます。
通路右手には、フェンス越しに食堂が見えます。にぎやか感は、食堂に流れるBGMと、その場にいる人々の声でした。食堂を横目にフェンスの内側を進むと、なんとなく、試合に臨む選手としてスタジアムの通路を進んでいるような気分になります。
この増設されたエリア全体は「UNITED FIELD」というコンセプトで作られているとのこと。
こちらが会議室。それぞれ番号がついています。スタジアムっぽいですね。
会議室の中です。床も壁も板張りになっており、ホワイドボードがぐるりと回されて、試合の戦術を練る控室のようです。
こちらは別の会議室。
こちらはカーペットに白い壁と、また違う雰囲気になっています。テーブルや椅子も異なりますが、スケルトンの天井と長い照明がスタジアム感を醸し出しています。
ちなみに入口の乳白色のガラスは液晶になっていて、スイッチを入れると......
こちらが、、、
ぱっ!
透明になります。打ち合わせのプライバシーを守る仕掛けです。かっこいい。
さらに通路を進んでいきます。
照明は地下であることを感じさせない、垂直に降り注ぐ太陽光のような明るさが意識されています。グリーンがふんだんに使われているのも特徴的で、決して殺風景な空間になっていません。
奥へ進むと、ユナイテッドホールと呼ばれる空間へ出ます。
こちらがホールの入り口。
中に入ると、天井高く広い空間が広がっていました。
席数はテーブルつきで84(椅子のみだと約100席)、多目的イベントスペースとして、各種セミナーや勉強会、会社説明会、新商品発表会、ローンチパーティ、上映会などに利用されています。
社外の方も招き入れるものとしては、150名規模にもなるアドテク交流会も開催されたとのこと。
こちらで仕事をされている方もいます。
「仕事の合間の良いリフレッシュになる」「自然ときれいに使おうという意識になる」などの声があるそうです。
奥の壁際にはベンチシートもありました。お昼にはここでお弁当を広げたりすることも。
イベントを開催できるホールですので、低めのステージや演台も用意されています。
こちらはホールに隣接するラウンジ。
食のイベントや、セミナー後の懇親会などに使われているそうです。
暖色系の照明で空間が区切られており、針金格子の仕切り戸がやっぱりスタジアムっぽい。イベント開催時などには気が散らないように、黒の仕切りカーテンも用意されています。
ラウンジに入ってみましょう。
ホールからも直接入れますが、一度出て、ラウンジの入り口のほうに回ってみました。 スタジアムショップのように見えます。
ラウンジの中に入りました。左手が、先ほどのホールになります。
明るく、落ち着けそうな空間ですね。
ここでもキッチンを利用したイベントも開かれているそうです。先日会長の声かけで開かれたカレーイベントでは、「社員の人と一緒に料理をする機会がないので新鮮だった」「会長と手作りカレーを食べられる貴重な機会」「ほかの料理やデザートも作りたい」との声があったとのこと。
カウンター席を正面から撮ってみました。
ロングなカウンターはかっこいいですね!
小上がりスペースもありました。あぐらをかいてミーティングなどもできそうです。
次に食堂を見てみることにしましょう。ラウンジの奥からも進めますが、あえていったん外に出て、エントランスから入ってみます。
エントランスの外のスペースまで戻りました。じつはこんな看板が出ており、一般の方でも食堂を利用できることがわかります。
エントランスの右側が、「UB1 TABLE(ユービーワン テーブル)」です。
大きなテーブルの下部が、左側はコンクリートで、右側が抜けたつくりになっているのがわかるでしょうか。左と右の空間の違いを表すデザイン処理ですが、よく考えられています。
UB1 TABLEに近づいてみます。
エントランスの外にも椅子が置かれ、テラス席のようになっています。
入りやすい開かれた雰囲気がいいですね。
中に入りました。
配管を見せるスケルトン天井、注文カウンター上の照明など、ますますスタジアム感が高まります。
こちらで料理を注文します。
地下とは思えない解放感ですね。
カウンター上のガラス越しの照明光が日光のようです。
メニューは日替わりで3種類あります。フードロス、資源保全などにも配慮しており、下北沢のレストラン「salmon&trout」などを手掛けた有名シェフ、森枝幹氏がプロデュースしているそうです。
席数は40。一般の方向けの営業は月~金曜(祝日除く)11:30~14:30(ラストオーダー14:00)とのこと。
置かれている椅子の種類があえてバラバラになっています。自由さが感じられて心地いいですね。
また、こちらでは「こどもテーブル」というイベントを定期開催しています。
渋谷区の取り組みで、UB1 TABLEはその有志として参加しているという形ですが、家庭や学校だけでなく地域の力でも子育てをしていく、小学生を対象とした学びの場となっています。これまでに、「プログラミング講座&恵方巻作り」「にぎり寿司講座」「和菓子の練り切り作り」「プログラミング講座&柏餅作り」「フルーツパフェ作り」などを行ってきたとのこと。どの回も楽しそうですね!
席の後ろが金網になっており、先ほど紹介した、エントランスから会議室へと続く通路です。
奥は先ほど紹介したラウンジで社員専用になります。
ランチタイムの食堂は一般のお客様優先となり、社員は先ほどのホールやラウンジで食べるとのことです。
こちらからオフィスフロアへ上がっていきます。
ちなみに、通路右手にある棚は、食器返却棚とのこと。
木製の棚で、かなりのこだわりを感じさせます。
では、執務フロアへ上がっていきましょう。
執務フロアは、同ビル内に3フロアあります。
B1Fのイベントスペース、食堂の開設に伴い、一部改修されています。
今回は、12階の執務フロアを例にご紹介します。
通路をフローリング、執務エリアをカーペットに切りわけることでゾーニングされています。
集中席がありました。
こちらは「201°(にひゃくいちど)」の集中ブース「COOM」
壁のライブラリにはWebやプログラミングなどエンジニアの専門書がいっぱい。
デスクは、コクヨ サイビTX です。
こちらにプリンター等が集められており、木製のオリジナル パーティションで仕切られています。
増床前はスペースが足りなくて設けることができなかったというミーティングスペース。建物壁側の広い通路に設置されています。壁にはホワイトボード。
チェアは、イームズのサイドチェアDSR。奥に見えるのは、アルネ・ヤコブセンのセブンチェア。
こちらもオープンミーティングスペース。また別のテーブルと椅子が使われています。
ソファ型のファミレス席もありました。
異なるタイプのスペースがあることで、ミーティングの気分も変わりそうです。
フロアを見渡すとこんな感じです。
フローリングの床側は、通路兼コミュケーションスペース。
ブラウンのカーペット側はデスクのあるエリアになっています。
執務チェアはいくつかありましたが、主力は、ハーマン・ミラー ミラチェア (Herman Miller Mira )が使われていました。
同社では以前からこうしたエルゴノミックデザインの高級チェアを使われており、今では旧型になるミラチェア、新型のミラ2チェアが混在しています。
ほかにも、オカムラ コンテッサなどもちらほら。
これでフロアを一周しました。
さらにエレベータを下がり、応接用会議室のあるフロアにやってきました。
このフロアにもアロマが香っています。
こちらが受付。
接来客用です。
素敵な会議室入口です。
応接会議室です。
床のフローリング、壁のレンガがかっこいいですね。
椅子はハーマン・ミラーのセイルチェア。テーブルはコクヨ サイビです。
こちらは大きな会議室で、役員会議もこちらで開かれるとのこと。
椅子はイームズ アルミナムですね。テーブルは、ブラックの重厚なスチールフレームに、重厚な天然木の天板の造作です。こちらもセンス良くかっこいいですね!
今回のユナイテッド株式会社のオフィス訪問では、会議室や食堂、ホール、ラウンジなど、見事にデザインされたB1Fの空間を中心に、コミュニケーションスペースを拡充することができた執務スペースなどを見ることができました。
とくに増床されたB1Fは「UNITED FIELD」というリニューアルコンセプトを体現し、音や香り、手触りなど五感を刺激する仕掛けが満載された贅沢な空間でした。
このリニューアルプロジェクトがどのようにして進められたのか、プロジェクトチームの皆さんにお話を伺いました。
「いろいろな人が集まってアイデアの化学反応を起こす」ためにイベントスペースや食堂を増床したユナイテッド株式会社のねらい (オフィス訪問[2])」
アドテク事業、投資事業、コンテンツ事業などを展開する博報堂DYホールディングスグループの企業。
編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
取材日:2019年9月27日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
こちらからご確認ください。