オフィスの移転や改装を機に、レイアウトの変更を計画している方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、かっこいいレイアウトのオフィス事例や、オフィス空間を快適にすることのメリット、おしゃれなオフィスにするためのポイントなどについて詳しく解説します。
・【企業規模順】大手から中小まで! 綺麗なオフィスのデザイン事例10選
・いいことだらけ?"綺麗なオフィス"を作る企業のメリット
・おしゃれで綺麗なオフィスを作る4つのポイント
・綺麗なオフィスづくりに役立つシリーズ家具の例
コクヨ株式会社の従業員数は、グループ全体で6,931人(2023年時点)です。同社が2022年にオープンした最大規模のライブオフィス「THE CAMPUS」では、フロア内にスタジアム形式の大型家具や電話ボックスのような個人席など、実験的な新しいオフィス機器を設置しています。
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ファッションブランドを運営している株式会社アダストリアは、2024年2月末時点で正社員数6,603名の企業です。同社が集約移転したオフィスは、ダークトーンを基調とした雰囲気や、自身の本をシェアし合える本棚など、クリエイティビティを強く意識しているのが特徴です。
医療ベンチャーのCUCグループは、2023年3月時点でグループ全体の従業員数が3,000名を突破しました。同グループの本社オフィスは、グループ内の連携をより強めるという「つながるオフィス」をコンセプトとしています。また、ZENの思想を表現した書画、「円相」を意識したレイアウトも印象的です。
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株式会社MIXIは、2024年3月末時点で正社員1,645名の企業です。同社は「フォー・コミュニケーション」のコンセプトのもと、社員同士が積極的によいコミュニケーションを取れるようにオフィスを設計しています。開放感のあるレイアウトにより、社員間のつながりを実感しやすいオフィスとなっています。
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シービーアールイー株式会社は、事業用不動産サービスの大手企業です。グループ全体で約1,400名の従業員が働く同社のオフィスは、世界各地の大都市の名がつけられたゾーンに分かれています。各社員がオフィス内の好きな場所で働けることにより、円滑なコミュニケーションと仕事の効率化を両立しています。
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ホテルやレストランの予約事業などを行っている株式会社一休は、2023年3月31日時点で従業員数300人の会社です。同社は1,000坪のオフィスへと移転した際、前テナントの内装デザインをそのまま使用することで、移転費用の削減とサステナブルを実現しました。個室ブースやフリースペースなども設け、より自由度の高い働き方ができるよう促しています。
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群馬県太田市にあるIT企業の株式会社日東システムテクノロジーズは、2021年にオフィスを移転しました。従業員数は2024年4月時点で153名です。新オフィスのコンセプトである「コミュニケーションと集中」は、自席とABWエリアを自由に行き来できることで実現しています。広大なラウンジスペースやミーティングゾーンのキャンプファイア台など、都心と離れているからこそ実現できたアイデアも魅力です。
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ファンコミュニティプラットフォーム運営事業などを行っているTHECOO株式会社は、2024年時点で従業員142人の会社です。同社は前オフィスが手狭になったため、2022年に移転しました。新オフィスでは「みんなが来たくなるオフィス」をコンセプトに、会議室の増加やフリースペースの設置などを行っています。
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株式会社KiteRaは、SaaSサービスを提供している会社です。2023年時点で101人の従業員が働いています。同社は事業成長のスピードを維持するため、2022年にオフィスを移転しました。余裕のある広さになったことで、社員同士のコミュニケーションが改善されています。また、ラウンジエリアをフリーの広場として、全体会議などに利用することで情報共有に活かしているのもポイントです。
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綺麗なオフィスのメリットとしてまず挙げられるのは、ブランディングへの寄与です。なぜなら、オフィスには取引先や顧客など、さまざまな人が訪れるからです。
当然のことながら、オフィスを最も多く利用するのは自社の社員です。おしゃれでかっこいいオフィスは、社員のモチベーションアップにも寄与します。ABWの導入やカフェテリアの設置などで働きやすい環境を整えれば、生産性の向上やコミュニケーションの活性化も期待できます。
また、ある企業が就活生に対して実施したアンケートでは、企業選びの際に労働環境を重視する学生は約6割、オフィスを重視する学生は約8割とのことでした。優秀な人材を集めたいのであれば、オフィスの働きやすさやデザインは見過ごせない重要なポイントです。
参照元:【就活生の企業選びの基準と採用に向けた企業側の対策】 就活生の8割以上の方が企業選びにおいてオフィス環境を重要視!
ここからは、自社オフィスをおしゃれで快適な空間にするために押さえておくべきポイントを解説します。
照明や採光、全体の色味を意識しましょう。特に天井や壁、床は室内に占める面積が大きいため、どのような色にするかで印象が大きく変わります。
従業員一人当たりの面積も重要なポイントです。理想的なパーソナルスペースは、従業員一人当たり1~3坪です。スペースを確保できない場合には、背の低い収納を活用して圧迫感が出にくくなるよう心がけましょう。
また、オフィス内にものが多いと、どうしてもごちゃごちゃして見えてしまいます。上手に収納を活用し、すっきりした雰囲気になるように意識しましょう。年度末や閑散期など、時期を決めて整理に取り組むのもおすすめです。
【関連記事】:▼オフィスの一人当たり面積は何坪? アフターコロナの考え方
働きやすい環境やコミュニケーションしやすい環境など、レイアウト変更によってどのような結果を得たいのかは企業によりけりです。また、オフィスを親しみやすい雰囲気にしたい会社もあれば、高級感のある雰囲気にしたい会社もあります。
重要なポイントは、自社の従業員の利益をよく考えることです。それを明確にコンセプトとして落とし込むことで、解決策や方法論が見えてきます。
バイオフィリックデザインとは、インテリアに自然を感じさせるものを取り入れる手法のことです。目線の高さに観葉植物を配置したり、自然光や自然音のBGMを取り入れたりする方法などが代表的です。
バイオフィリックデザインには、デザイン性が高まるだけでなく、従業員のストレス軽減やワークエンゲージメントの向上、新しいアイデアを思いつきやすくなるなどの効果もあるとされています。
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デザイン性の高い家具を配置する場合には、インテリアに統一感を持たせることが大切です。家具の色やトーン、素材が同じか近いものにそろえましょう。また、形や高さをそろえることでも統一感を演出できます。
しかし、難しくて自分にはできそうもないという場合には、シリーズとしてラインナップされているオフィス家具がおすすめです。簡単に統一感のあるおしゃれなインテリアにできます。
シリーズ展開しているオフィス家具には、たとえば次のようなものがあります。
スマイルの「PREDONA(プレドナ)」シリーズは、オフィス家具として必要な機能性や耐久性、安全性を備えたデザインが魅力のシリーズです。チェアやシェルフ、キャビネット、デスクなどを展開しています。木目調やアースカラーのものが多いため、先述したバイオフィリックデザインを取り入れたい場合におすすめです。背が低くコンパクトなデザインとなっているため、圧迫感が少ないのもうれしいポイントです。
オフィス家具トップメーカーであるオカムラとアスクルが共同開発した「Justus(ジャスタス)」シリーズは、「ちょうどいい」をコンセプトとしています。その魅力は、スペースを取らないサイズ感や清潔感のあるシンプルなデザイン、汎用性の高さにあります。それでいて価格が抑えられているため、予算の少ない中小企業におすすめです。バリエーションも豊富で、デスクやパネル、ソファなど200点のラインナップがあります。
かっこいいおしゃれなオフィスには、社員のモチベーションアップやコミュニケーションの活性化など、さまざまなメリットがあります。開放感やコンセプト、統一感のあるデザインなどを心がけてレイアウト変更に取り組みましょう。
アスクルでは、オフィスづくりサービスも行っています。オフィスの新設、移転、リニューアルの際は、ぜひご相談ください
編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
制作日:2024年9月5日
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