「これからのオフィスづくりのヒント」シリーズ
記事「設置するオフィスが増加中「集中席」の押さえどころと42事例 ~これからのオフィスづくりのヒント(3)~」の過去の取材事例をまとめたページです。
「みんなの仕事場」の過去の取材記事から集中席に該当するエリアをピックアップしました。写真の下に解説をつけていますので、ご参考にしてください。
≪カフェタイプ集中席(カウンター席含む)≫ | |
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周囲 | オープン |
音 |
ノイズ(ガヤガヤ) |
空間の雰囲気 |
開放感・非日常感 |
集中材料 |
コーヒーなどの飲み物、窓からの風景、椅子の違い、音楽、雰囲気、など自席とは異なる非日常感から来る高揚感と適度なリラックス。 |
メモ |
・もっとも多く見られる。 ・社内カフェと兼用しているケースが多い (ランチタイムは昼食に使われ、それ以外でも常にリフレッシュスペースとして使われる) ・カウンター席はオフィス内の窓際に設置されるケースが多い。 (空間有効活用の1つ。オフィスの窓際付近は、日差しや外気温の影響を受けやすく執務席には向かないが、集中スペースやミーティング、休憩など短時間利用用途であれば、景色の良さも相まって有効活用できる空間になる。また最近のビルは高遮熱断熱タイプのガラス採用で、窓際に空調設備がなくスッキリしていることも影響している。) |
「環境問題をITで支援!電子マニフェスト普及を後押しする株式会社イーリバースドットコム (オフィス訪問[1])」より
窓際に設けられたカウンター席で風景を時折楽しみながら仕事ができる。休憩などリフレッシュにも使われる。
「ふるさと納税サイト「さとふる」を運営する 株式会社さとふるの本社オフィスに行ってきました(オフィス訪問[1])」より
執務席のすぐ近くにあり、窓際に設けられたカウンター席で風景を時折楽しみながら仕事ができる。
最上階の社内カフェテリア内に設けられたカウンター席。植栽で緑豊か。昼休みはランチで賑わうが、それ以外の時間帯では1人仕事ができるよう各席に電源とセキュリティワイヤーの通し穴が用意されている。
「働き方に合わせた独自のワークプレイスづくり! 空間デザイン・施工を手掛ける株式会社コスモスモアの本社オフィス訪問 【後編】(オフィス訪問[2])」より
窓際に設けられたカウンター席。大型モニターが設置されている。
「ビジネスチャットサービス国内最大級「Chatwork」を提供するChatwork株式会社の東京オフィス [後編] (オフィス訪問[2])」より
東京タワーが目の前に見られるカウンター席。
「保育・介護・福祉分野の人材サービスで急成長 株式会社ウェルクスの新オフィス訪問【後編】(オフィス訪問[2])」より
社内カフェの一画に設けられたカウンター席。お昼時はランチで賑わう。
「「Dr. 転職なび」を始め医師人材総合サービス事業を展開する株式会社エムステージの本社オフィス(東京 大崎)に行ってきました【後編】(オフィス訪問[2])」より
窓際のカウンター席。こちらは一般的なスツールではなく、立つと座るの中間で刺激が得られるようウィルクハーン社の「スティッツ (Stitz)」というハーフシーティングチェアを採用。
「シフトブレインに学ぶ こんなに使える!スタッフがにぎわうコミュニケーションスペース(社内カフェ)の作り方 (株式会社シフトブレイン訪問[2])」より
社内カフェで1人仕事利用。
「社内にバリスタのいるカフェがあるオフィス!(株式会社ドリコム オフィス訪問[1])」より
本格的な社内カフェで、商談や社内打ち合わせ、1人仕事など時間帯ごとに多用途に使われる。
「急成長中だからこそお互いが手を伸ばせば届くくらいの距離で仕事をしたい、執務用に100cm幅の少し狭めのデスク幅を選択 (ピクスタ株式会社オフィス訪問[2])」より
セミナーもできるよう作られた社内カフェは、昼はランチ、夜はセミナー、それ以外は打ち合わせや1人仕事などマルチユース。
「急成長中のビズリーチに学ぶ、ITエンジニアが心地よいワークスペースづくり (オフィス訪問[2])」より
社員の多くがカフェに通っていることから社内に本格的なカフェを作ったとのこと。打ち合わせや1人仕事などマルチに使われる。社内のため、自社で用意したwifi環境が使えるのも社内カフェのメリット。
「LINE株式会社 新オフィス訪問 ~1か所に集約移転、更なる"WOW"を創出するオフィスとは?!~【前編】(オフィス訪問[1])」より
ミライナタワーにある同社の社内カフェ。
「LINE株式会社 新オフィス訪問 ~1か所に集約移転、更なる"WOW"を創出するオフィスとは?!~【後編】(オフィス訪問[2])」より
社内カフェだけでなく、各フロアに気分を変えて仕事ができる「ワークラウンジ」を設置。本記事では社内カフェに分類。
「多発性硬化症を始め難病治療薬を創薬するバイオテクノロジー企業のパイオニア バイオジェン・ジャパン株式会社のオフィスづくり【前編】 (オフィス訪問[1])」より
サテライトカフェと名付けられた社内カフェ。ほかにもフロア内に社内カフェが設置されている。
「世界111ヶ国に展開する事業用不動産サービス大手 CBREの丸ノ内東京本社オフィスに行ってきました【前編】 (シービーアールイー株式会社 オフィス訪問[1])」より
「モジョコーヒー(MOJO COFFEE)」が運営するRISE CAFEが社内カフェとして。
「世界111ヶ国に展開する事業用不動産サービス大手 CBREの丸ノ内東京本社オフィスに行ってきました【後編】 (シービーアールイー株式会社 オフィス訪問[2])」より
社内カフェ以外にもカフェ的に使える空間も作られている。
大きな社内カフェテリア以外に、各フロアに「E-CLUB (イー・クラブ)」と名付けられたカフェ的な空間。
「ITサービス大手SCSK株式会社の豊洲本社に行ってきました (オフィス訪問[1])」より
こちらは社内カフェ。隣には大きな社員食堂も。
「マッチ箱、ブレストBox、Pitch square?! ディップ株式会社 新オフィスの「日本一コミュニケーションが取りやすい」仕掛けとは(オフィス訪問[2])」より
六本木グランドタワー31階の同社内にある「dip cafe (ディップカフェ)」。
カウンター席、ベンチシート、ビッグテーブルなどいろいろな場所が用意されている。執務エリアからもガラスパーティションを通して見通しが良いのもポイント。
≪図書館タイプ≫ | |
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周囲 | オープン |
音 |
静か |
空間の雰囲気 |
周りも静かに1人仕事をしていて、少しの緊張感 |
集中材料 |
静かさ、周りも1人仕事をしている環境から来る少しの緊張感と刺激 |
メモ |
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「即戦力採用のTV CMで有名なビズリーチのオフィスにおしゃれなカフェが出来たと聞いて訪問してきました (株式会社ビズリーチ オフィス訪問[1])」より
「クワイエットルーム」と名付けられた空間。執務エリア内にあり、こちらでは静かに仕事を進める。
「時間と場所をこだわらない働き方へ、クラウドセキュリティサービス「HDE One」の本社オフィス訪問【後編】 (株式会社HDE オフィス訪問[2])」より
「ノマディックエリア」と名付けられた執務空間。コミュニケーションを目的とした「コラボレーションエリア」隣接して、対照的に静かに執務できる空間が作られている。ライティングも暖色系で落ち着いた環境。窓側にはセミクローズドな集中スペースが設けられている。集中スペースについては次項にて。
「世界111ヶ国に展開する事業用不動産サービス大手 CBREの丸ノ内東京本社オフィスに行ってきました【後編】 (シービーアールイー株式会社 オフィス訪問[2])」より
クワイエットスペース。話しかけ禁止で、暖色系の照明で静かで落ち着いた環境。奥には個室の電話ブースや半個室の集中ブースも用意されている。
「世界有数のヘルスケア企業ロシュの診断薬事業部門 日本法人 ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社の本社オフィス訪問【執務エリア編】(オフィス訪問[2])」より
クワイエットスペース「ヘキサゴン」。使用中のため撮影NGのため外から。少し暗めの照明で図書館のような執務環境が作られている。
「使う人のアイデアが盛り込まれたオフィス! KDDIコマースフォワード株式会社の渋谷ラボに行ってきました【前編】(オフィス訪問[2])」より
社内カフェ内にある集中作業用のデスク。カフェ空間内だが、一応、図書館スペースに分類。
≪個室タイプ≫(ファミレス席 1人使用も含む) | |
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周囲 | クローズド・セミクローズド |
音 |
静か |
空間の雰囲気 |
周りからの視線がなくリラックス |
集中材料 |
静かさ。周りからの視線がないことによる気兼ねなく自室のようなリラックス |
メモ |
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「マッチ箱、ブレストBox、Pitch square?! ディップ株式会社 新オフィスの「日本一コミュニケーションが取りやすい」仕掛けとは(オフィス訪問[2])」より
窓際に設置された集中スペース「こもルーム」。入口は窓側から。使用中だとルーム上部の電球が点灯する仕掛け。吸音性あるファブリックを張ったパーティションに囲まれた特徴的なデザインは、空間デザインを手掛ける株式会社ドラフトによるもの。
裏側から撮影。個室ではないが個室感がある。
「空間づくりのプロフェッショナル 株式会社丹青社の本社オフィス(品川駅徒歩10分)に行ってきました 【後編】(オフィス訪問[2])」より
窓際に設けられフェルト地のパーティションで囲まれた集中席。パーティションは座ると目線が隠れる程度高さ。
「即戦力採用のTV CMで有名なビズリーチのオフィスにおしゃれなカフェが出来たと聞いて訪問してきました (株式会社ビズリーチ オフィス訪問[1])」より
こちらはドアを閉めると完全な個室。クワイエットスペースもあり、使い分けされている。
「オフィスづくりに関するプロフェッショナル 株式会社ディー・サインのオフィス (東京 中央区) に行ってきました(オフィス訪問)」より
フロアの奥の窓際に設けられた半個室の集中席。
「ITサービス大手SCSK株式会社の豊洲本社に行ってきました (オフィス訪問[1])」より
座ると頭が隠れる程度の高さで囲まれた集中席のエリア。
デスクライト、大型モニター装備。自習室のような雰囲気。
「保育・介護・福祉分野の人材サービスで急成長 株式会社ウェルクスの新オフィス訪問【後編】(オフィス訪問[2])」より
窓際にパーティションパネルで仕切った集中席。パーティションは座ると隠れる高さ。
「世界有数のヘルスケア企業ロシュの診断薬事業部門 日本法人 ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社の本社オフィス訪問【執務エリア編】(オフィス訪問[2])」より
フォーンブース。1人仕事にも使われる。
窓際に設置された1人席。座ると頭が隠れるファブリック地のパーティションで囲まれている。ちなみに、こちらはオカムラの「マッフル (Muffle)」という製品。
温かみのあるパネルで囲まれ感がソフトなのも魅力。
「ここはオフィスじゃない。ハワイだ!イマジネーションが湧く環境づくりのためにここまでする(ノースショア株式会社 オフィス訪問[1])」より
ハワイをイメージした執務エリアの集中席はビーチシャワーをイメージ。
スイングドアを開けて入ると、ゆったりとしたチェアの個室に。
「時間と場所をこだわらない働き方へ、クラウドセキュリティサービス「HDE One」の本社オフィス訪問【後編】 (株式会社HDE オフィス訪問[2])」より
窓際に並ぶ集中席。スチールケース社の「ブロディ・ワークラウンジ (Brody WorkLounge)」という製品。
中を見るとこのような形で、リラックスして働ける環境。
同社のノマディックエリアの窓際には半個室の集中席が用意されている。
中を見ると、モニタアーム付きの大型モニタ。
「世界111ヶ国に展開する事業用不動産サービス大手 CBREの丸ノ内東京本社オフィスに行ってきました【後編】 (シービーアールイー株式会社 オフィス訪問[2])」より
クワイエットスペース内の奥にある半個室の集中ブース。
クワイエットスペース内の電話ブース。
「数々のデザイナーズオフィスをプロデュースする株式会社ヴィスの東京本社オフィス見学ガイド~注目ポイントPickUp!~(オフィス訪問[1])」より
ファミレス席を1人使用で集中席として利用しているケース。
≪自席が集中席タイプ≫(開発・設計部門等) | |
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周囲 | セミクローズド |
音 |
おおよそ静か |
空間の雰囲気 |
周りも静かに1人仕事をしていて、少しの緊張感 |
集中材料 |
オフィスによって異なるが基本的には図書館タイプ。例えば、デスク上パーティション等である程度の半個室感を備えるなど。 |
メモ |
・働く場所が選べるABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)の環境でも、クワイエットスペース以外で1人仕事に集中できる環境が用意されているケースを含む。 |
「空間づくりのプロフェッショナル 株式会社丹青社の本社オフィス(品川駅徒歩10分)に行ってきました 【前編】(オフィス訪問[1])」より
設計を担当するデザイナー職の執務エリア。自席が、幅1,400mmの広いデスクに、ローパーティションで区切られ集中して作業ができる。こちらの近くにコミュニケーションを取るためのエリアが隣接。
「LINE株式会社 新オフィス訪問 ~1か所に集約移転、更なる"WOW"を創出するオフィスとは?!~【後編】(オフィス訪問[2])」より
デスク幅は1,600mmと広く、前後左右をパーティションで囲まれ、自席で集中できるようレイアウト。デスクは温かみのある木調天板で、電動の上下昇降デスクというのもポイント。自席では基本的に話さず、会話はフロア内にあるコミュニケーションラウンジが用意されている。
「世界有数のヘルスケア企業ロシュの診断薬事業部門 日本法人 ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社の本社オフィス訪問【執務エリア編】(オフィス訪問[2])」より
ABWを採用し様々なワークスペースがある中で、窓際で1人集中できるよう設けられたデスク席。上下昇降デスクで立って仕事も可能。
「世界111ヶ国に展開する事業用不動産サービス大手 CBREの丸ノ内東京本社オフィスに行ってきました【後編】 (シービーアールイー株式会社 オフィス訪問[2])」より
ABWを採用したオフィススペース。クワイエットスペース前の通路に設けられた1人仕事席。高さの高めのデスク上パーティションで囲われている。
以上、今回も盛り沢山でお届けしました。 集中席を作ろうと考えてらっしゃる方は、自社の集中席のイメージが湧いてきたのではないでしょうか。デザインや設計上の共通ポイントが存在しますよね。オフィス見学代わりに使えるのが「みんなの仕事場」なのです。 次回も、残るスペースをまた豊富な事例とともに掘り下げていきます。(阿曽) |
編集・文・撮影:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局 (※印の画像を除く)
制作日:2019年 5月 9日
2016年11月17日のリニューアル前の旧コンテンツは
こちらからご確認ください。