家形ボリュームをずらした"倉庫らしくない倉庫"

家具メーカーの新たな物流拠点として、倉庫をベースにショールーム、オフィス機能を併設した建築です。建築はProjects International Japanとの共同設計、ランドスケープはオットーデザインが手掛けました。


意図したのは、家型の形態をずらすことにより、分節化されたスケール感を持たせ、周囲の山並みや家並みとの調和を図ることと、家型モチーフのデザインによる新たなメッセージの発信です。地域に根ざす企業としてのアイデンティティーを示すと同時に糸島という地域が持つ古くて新しい感覚を表現したいと考えました。

ショールームは明るく開放的な空間で、開口も大きく取られ、この部分のみ西側へ大きく開かれ、中庭には、緩やかな築山とシンボルツリーが植えられています。内部は、展示空間として必要なライティングやデザインウォールなどもしつらえられています。オフィス空間はショールームの２階に設けられ、ショールームの様子を伺いつつも、ショールームの視線は気にならない位置に設けています。

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