オフィスで使うキャビネットは、業務効率を大きく左右する要素です。適切なキャビネットを選ぶことで、デスク周りが整理され、快適な作業環境を実現できます。本記事では、キャビネットの主な種類とそれぞれの特徴を詳しく解説し、オフィス環境や用途に最適な収納を選ぶポイントをご紹介します。
■オフィスに欠かせない収納家具、「キャビネット」とは?
キャビネット(Cabinet)とは「箱型の収納家具」を表す言葉で、主に扉付きの棚(戸棚)を指します。オフィス業務では、収納家具以上の役割を果たします。ペーパーレス化が進んでいるオフィスであっても、契約書やオリジナル図面などの、物理的に保管することが必要な書類管理に不可欠だからです。適切なキャビネットを選択・配置することは、オフィス全体の業務効率を大きく改善することにつながります。
キャビネットと似た収納家具にチェストやシェルフがありますが、以下のような違いがあります。
・チェスト(Chest):引き出しで出し入れするタイプの収納家具
・シェルフ(Shelf):扉がなく解放されているタイプの収納家具
ただし、これら三者がほぼ同様の意味で使われることもめずらしくありません。
■【オフィス向け】キャビネットの主な種類と選び方
現在では、オフィス向けキャビネットもさまざまな種類があり、業務の効率化のためには目的や用途に合ったタイプの選択が不可欠です。オフィスキャビネットの種類と選び方について、具体的な商品例とともに紹介します。
●扉がついていない「オープンタイプ」
オープンタイプのキャビネットは、扉がないので収納物の視認性がよく、出し入れもしやすいのがメリットです。多くの社員で共有する資料やファイルの保管に向いており、扉がないため、比較的安価なのも特徴です。一方で、扉がないことによるデメリットもあります。収納物に埃がたまりやすく、定期的な清掃が必要になります。また、鍵がかけられないので、機密情報や顧客・従業員の個人情報が記載された書類など、人目を避けるべき書類の保管には向きません。震災時には中身が飛び出す危険もあります。
スマイル プレドナ スチールシェルフ オープン
落ち着いたカラーリングと洗練されたデザインが魅力のオープンタイプキャビネットです。木目調の脚がアクセントになっており、おしゃれなオフィス空間を演出できます。収納下には150mmのスペースがあるので、掃除もしやすくオフィスを清潔に保てます。
■本体価格(2025年3月時点)
¥24,900~¥36,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
→商品詳細はこちらから
落ち着いたカラーリングと洗練されたデザインが魅力のオープンタイプキャビネットです。木目調の脚がアクセントになっており、おしゃれなオフィス空間を演出できます。収納下には150mmのスペースがあるので、掃除もしやすくオフィスを清潔に保てます。
■本体価格(2025年3月時点)
¥24,900~¥36,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
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●大きく開く「開き扉タイプ」
開き扉タイプには、両開きと片開きの2種類があります。扉が大きく開くため、収納物を一目で確認しやすく、出し入れもスムーズです。扉で収納物が見えないので、オフィス内がスッキリとします。加えて、施錠ができるので、人目を避けたい機密書類や個人情報の記載書類などの保管にも向いています。ガラス扉タイプのキャビネットもあり、施錠しつつも収納物の確認が可能です。しかし、扉の開閉にスペースが必要になるため、配置場所には注意してください。通路など人の移動が多い場所に設置すると、業務効率が低下する可能性があります。
オカムラ ジャスタス収納 両開き
スリムながらも収納力は抜群なのが特徴の収納です。組み合わせのバリエーションが豊富で、オフィスの収納スペースを有効活用できます。安全性とレイアウトの自由度が高い「横連結」「L字連結」「背面連結」機能付き。壁面への設置はもちろん、パーテーション代わりにエリアを区切りつつ収納スペースの確保ができます。
■本体価格(2025年3月時点)
¥35,300~¥59,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
→商品詳細はこちらから
スリムながらも収納力は抜群なのが特徴の収納です。組み合わせのバリエーションが豊富で、オフィスの収納スペースを有効活用できます。安全性とレイアウトの自由度が高い「横連結」「L字連結」「背面連結」機能付き。壁面への設置はもちろん、パーテーション代わりにエリアを区切りつつ収納スペースの確保ができます。
■本体価格(2025年3月時点)
¥35,300~¥59,900(税込)
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●場所を取らない「引き違い扉タイプ」
引き違い扉タイプは、扉を横にスライドさせて開閉するキャビネットです。開き扉タイプと比べると扉の開閉スペースが必要ないので、省スペースで活用できます。施錠ができるので、セキュリティ面での安全性も高い点がメリットです。一方で、扉が重なる中央部分に収納したものが、取り出しにくいデメリットがあります。また、基本的には片側を開けると、もう一方は閉まるので、収納物の視認や出し入れがしづらくなる場合があります。
プラス フラットラインストレージ 3枚引き違い
3枚式の引き違い扉を採用しているため開口部が大きく、2枚扉のデメリットである、中央部分の使い勝手の悪さが大幅に軽減されています。棚ピッチは20mm間隔で調整可能。設置後にがたつく場合でも、キャビネット内部からアジャスターで調整できます。
■本体価格(2025年3月時点)
¥58,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
→商品詳細はこちらから
3枚式の引き違い扉を採用しているため開口部が大きく、2枚扉のデメリットである、中央部分の使い勝手の悪さが大幅に軽減されています。棚ピッチは20mm間隔で調整可能。設置後にがたつく場合でも、キャビネット内部からアジャスターで調整できます。
■本体価格(2025年3月時点)
¥58,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
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●深い引き出し式「ラテラルキャビネット」
深い引き出しを備えたタイプのキャビネットで、書類やファイルの保管に向いています。大量の書類やファイルを、背表紙を上にして横並びにでき、収納力と視認性が高く、出し入れも容易です。しかし、引き出すためのスペースが必要になるため、狭い場所に設置するには不向きです。また、高い場所に配置すると、収納物の確認や出し入れが困難になる点にも注意してください。
オカムラ ジャスタス収納 ラテラルキャビネット
コンパクトサイズで、省スペースなオフィスでもレイアウトしやすくなっています。収納力はしっかりとしており、A4サイズのファイルやボックスファイルも効率よく保管できます。カラーは、さまざまなオフィスで調和しやすいホワイトとブラック。鍵付きでセキュリティ面も考慮されています。
■本体価格(2025年3月時点)
¥109,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
→商品詳細はこちらから
コンパクトサイズで、省スペースなオフィスでもレイアウトしやすくなっています。収納力はしっかりとしており、A4サイズのファイルやボックスファイルも効率よく保管できます。カラーは、さまざまなオフィスで調和しやすいホワイトとブラック。鍵付きでセキュリティ面も考慮されています。
■本体価格(2025年3月時点)
¥109,900(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
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●デスク収納を増やせる「サイドワゴン・サイドキャビネット」
サイドワゴン・サイドキャビネットは、デスク周りの収納を手軽に増やしたいときに便利です。デスクのすぐそばに設置できるため、書類や文房具をすぐに出し入れできます。キャスター付きのタイプなら、移動も簡単でレイアウトの変更も柔軟に可能です。選ぶときはサイズに注意しましょう。デスク下に配置しようとする場合、高さが合わないと入りませんし、幅や奥行きが大きすぎると、足元の空間を圧迫したり、はみ出したりしてしまいます。
アイリスチトセ サイドキャビネット
3段のスチールキャビネットで、前面に取っ手がないスッキリとしたデザインが魅力です。オールロック式でセキュリティ面も安心。ペントレーや仕切り板も付属しており、しっかりと整理整頓できます。
■本体価格(2025年3月時点)
¥11,890(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
→商品詳細はこちらから
3段のスチールキャビネットで、前面に取っ手がないスッキリとしたデザインが魅力です。オールロック式でセキュリティ面も安心。ペントレーや仕切り板も付属しており、しっかりと整理整頓できます。
■本体価格(2025年3月時点)
¥11,890(税込)
※製品本体の価格です。カラー・オプションの有無などによって、価格は変動します。
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■おわりに
オフィスキャビネットにはさまざまな種類があり、それぞれ目的や用途によって向き不向きがあります。導入する際は、オフィス空間との兼ね合いや収納物の性質、使用頻度などを考慮して選ぶのが重要です。適切なキャビネットを活用すれば、整理整頓がしやすくなって業務効率の向上が期待できるとともに、情報セキュリティの強化にもつながります。
編集・文・画像:アスクル「みんなの仕事場」運営事務局
制作日:2025年3月3日