株式会社スタイル・エッジ・グループ/社内託児所「わ～ママ Style Kidsルーム」

昨今、女性が活躍しやすい職場の構築に取り組む企業が増えています。そこでこの記事では女性が働きやすい職場をつくる重要性や働きやすい職場の特徴について解説します。さらに女性が働きやすい職場づくりのポイントと、女性が働きやすい職場を実現している企業事例を紹介します。

■「女性が働きやすい職場環境」をつくる重要性

近年、「男女雇用機会均等法」や「女性活躍推進法」の改正が行われ、企業にはますます女性をはじめとする多様な労働者が活躍しやすい職場づくりが求められています。特に女性が働きやすい職場環境を実現することは、女性の自己実現をサポートするだけでなく、企業にとってもさまざまなメリットがあります。たとえば、女性が活躍しやすい職場をつくることで、人材不足の解消や優秀な人材の流出防止につながります。また、女性を積極的に採用している企業では、多様性が生まれやすく、企業イメージがアップするというメリットもあります。さらにライフステージの違う女性たちが活躍する企業は、柔軟な働き方を取り入れていることが多く、結果として性別問わず従業員満足度が高く、仕事への意欲も高いことから生産性の向上も期待できます。

■女性が働きやすい職場の特徴6つ

女性が働きやすい職場には、いくつかの特徴があります。この特徴を押さえて、より女性が活躍する企業を目指しましょう。

●出産や育児、介護のサポート制度が充実している

女性が働きやすい職場では、出産や育児、介護に関するサポート制度が整っているケースが多いです。具体的には産休・育休制度や介護休業・介護休暇制度をはじめ、短時間勤務制度やフレックスタイム制度、時差出勤制度といった勤務時間制度の充実です。また、近年では、妊活休暇やベビーシッター補助など、企業独自でサポート制度を設けるところも増えています。

そして女性が働きやすい職場ではこのようなサポート制度を利用している従業員が多いこともポイントです。気兼ねなくサポート制度を受けられる環境が整っていることは、さらに従業員の働きやすさにつながります。

●育児経験のある女性管理職が多い

育児経験のある女性管理職が多いことも、女性が働きやすい職場の特徴のひとつです。そもそも育児経験のある女性管理職が多いということは、出産や育児で一時的にブランクがあっても正当に評価されている証しであり、女性が働きやすい環境がすでにある程度整っている企業ということがわかります。また、育児経験のある女性が上司や経営者であれば、仕事と子育て、介護との両立の難しさをよく理解しているため、融通が利きやすく離職率の低下にも貢献します。さらにこうした女性管理職がいることで、自分のキャリアプランを具体的に考えられ長く働くきっかけにもなります。

●残業が少なく、有給も取得しやすい

仕事と子育て、介護を両立する女性にとって、残業の少なさや有給休暇の取得のしやすさは働きやすさに直結します。もちろん、独身の女性や男性従業員にとっても十分な休息がとれる職場環境は、仕事へのモチベーションアップにつながります。

●キャリアアップ・キャリア形成の支援がある

キャリア支援が充実していることは、女性が同じ企業で長く働き続ける大きな動機となります。たとえば、キャリア形成に役立つ資格取得のサポートや社内公募制度などが挙げられます。また、女性管理職を対象にした研修などもキャリア形成を支援するうえで効果的です。

●時間や場所に捉われない働き方を推進している

テレワークやハイブリッドワークなどの柔軟な働き方を提供することは、出産や子育て、介護などのライフイベントで通常の勤務体制が難しい女性にとって大きな助けとなります。また従来、出産や子育て、介護などを理由にフルタイムで働くことが難しく、離職を選ぶ女性は少なくありませんでした。しかし、短時間勤務制度やフレックスタイム制度といった柔軟な働き方を推進している企業であれば、離職せずに長期的に働け、企業にとっても優秀な人材の流出防止につながります。

●トイレや更衣室などの環境が整備されている

職場の環境も女性の働きやすさに大きく影響します。トイレや更衣室などのプライベート空間が清潔に保たれ、いつでも利用しやすい状態であることは、清潔さを重視する女性にとって重要です。また、リフレッシュスペースの充実や男女問わず使いやすいオフィス家具の設置など、全従業員が過ごしやすい職場をつくることは、結果的に生産性の向上につながります。

■オフィスから「女性が働きやすい環境」をつくるポイント

紹介したように女性が働きやすい職場環境をつくるには仕事とプライベートを両立できる制度の導入や働き方の改善とともに、働きやすいオフィス環境を整えることが重要です。ここでは女性が働きやすいオフィス環境を整備するためのポイントを紹介します。

●テレワーク等を推進し、ABW型のオフィス環境を整える

ABWとは、従業員が仕事内容や予定、気分などに合わせて働く場所や時間を自由に選択できる働き方のことです。ABWを採用することで仕事と家庭の両立がしやすくなります。ABWを実現するには自宅やカフェ、サテライトオフィスなどで仕事ができる環境を整えるとともに、オフィスのABW化を図ることが有効です。具体的には集中ブースや防音ブースの設置、ラウンジやカフェスペースの導入など、オフィス内にさまざまなエリアを設け、従業員が働く場所を自由に選べるようにします。これにより自分の選んだ場所で集中して仕事ができるため、生産性の向上が期待でき、残業時間の削減やワークライフバランスの改善にもつながります。

関連記事：▼ABWとは? オフィスへの導入方法と、成功企業の具体事例

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●更衣室やハンガーラックを設置する

「スーツの上着やコートはシワになりやすいからハンガーにかけて収納したい」と思う女性従業員は少なくありません。そのため、オフィスには気軽に上着やコートがかけられるロッカーやハンガーラックを設置しましょう。特に制服着用が義務付けられている職場の場合、個人用ロッカーを備えた女性専用更衣室を設置することは、女性が安心して働ける職場づくりに貢献します。

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●体格を問わず使えるオフィス家具をそろえる

オフィス家具の中には男性に合わせたサイズ感のものも少なくありません。女性が働きやすい職場環境を目指すなら、座面の高さや奥行が調節できるオフィスチェアや、高さ調整可能なデスクなど、体格を問わずに使用できるオフィス家具をそろえましょう。自分の体格に合ったオフィス家具を使うことで、仕事へのモチベーションや生産性の向上が期待できます。

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●リフレッシュスペースやカフェスペースを設ける

リフレッシュスペースやカフェスペースのような従業員同士の自然なコミュニケーションが促される場を設けることで、業務上の悩みからプライベートに関する悩みまで、雑談ついでに同僚や女性管理職に相談しやすくなり、女性従業員の心のケアに役立ちます。また、気分や体調がすぐれないときに少し休息できるスペースを設けることも女性従業員にとって大きな安心材料になります。

関連記事：▼コミュニケーションスペースで社内活性化! オフィス空間への導入アイデアを紹介

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■【企業事例】女性が働きやすい職場のレイアウトアイデア

最後に女性が働きやすい職場のレイアウトアイデアを厳選して紹介します。

●「誰が何をやっているか」が一目でわかるオープンなオフィス

株式会社アイスタイルのオフィスは、誰がどんな作業をしているかがすぐにわかるオープンなオフィスです。特徴的なのは、受付近くにミーティングテーブル、廊下にベンチ、執務室の隣にファミレスブースなど、自然と人と会話や打ち合わせができるように家具が配置されている点です。さらにリラックスできるカフェスペースや横になって休める休憩スペース、大容量のコートハンガーラックなど、女性が多い職場ならではの設備がそろっています。

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南青山にある株式会社マンダムのオフィスは、従業員の約7割が女性です。オフィスにはカフェスペースやテラスエリア、ソファエリア、ファミレス風打ち合わせブースなどが設けられ、多様なコミュニケーションが生まれやすくなっています。2カ所ある執務スペースを含め、どこでも作業ができるので、目的に合わせてスペースを行き来しながら仕事を進められます。さらに体調がすぐれないときに休めるベッド付き個室や、女性が使いやすいローキャビネットの書類棚など、女性が多い職場ならでの細かい工夫がいたるところに施されています。

関連記事：▼男性向け化粧品トップのマンダムがマーケティング青山オフィス（女性7割！）を設けた理由（オフィス訪問[1]）

■おわりに

女性が働きやすい職場づくりのためには、仕事と家庭が両立できる制度の充実と働き方の改善が必要不可欠です。また、多様な働き方に対応できる職場環境の構築も欠かせません。特にオフィス環境は、女性にとって柔軟な働き方がしやすく、安心して気持ちよく仕事ができるように整えることが重要です。

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編集・文・画像：アスクル「みんなの仕事場」運営事務局　
制作日：2024年3月28日