おしゃれなオフィスを作るには？事例で見るデザインアイデア

おしゃれなオフィスデザインは従業員の創造性や生産性を高める上で重要な要素のひとつです。また、従業員満足度の向上に寄与し、離職率の低下や定着率の改善にもつながる効果が期待できます。本記事では事例を交えつつ、おしゃれなオフィスデザインを設計するポイントを紹介しますので参考にしてください。

[目次]

・【12選】事例で学ぶ、おしゃれで快適なオフィスの作り方
 ・オフィスをおしゃれに見せるレイアウトのポイント
 ・シリーズで揃う、おしゃれなオフィス家具の例

■【12選】事例で学ぶ、おしゃれで快適なオフィスの作り方

洗練されたレイアウトや優れたデザインには一定の原理原則が存在します。「アート」は感覚的な要素の比重が大きい傾向にありますが、「デザイン」は論理的な原理や基本的な原則を押さえることでおしゃれな印象を演出できます。また、オフィスデザインでは空間のデザイン性のみならず、実用性も考慮しなくてはなりません。おしゃれで機能的なオフィスデザインを設計する上で押さえておきたいポイントを、実際の企業事例をもとに紹介します。

●家具のテイストを揃える

おしゃれなオフィスデザインを設計するためには統一感が重要です。特に、デスクやチェアなどのオフィス家具の色や素材を揃えることで、空間全体に統一感が生まれます。株式会社スタイル・エッジ（旧：株式会社スタイル・エッジ・グループ）のオフィスでは、グレー系の配色を基調としたバーカウンターを設置しているのが大きな特徴です。デスクやチェア、天井などの配色に統一感があり、視覚的な一貫性が生まれることで、モダンでスタイリッシュなオフィスデザインを演出しています。

●差し色を取り入れる

空間全体のテイストをそろえつつ、差し色を取り入れることで個性豊かなオフィスを演出できます。洗練された雰囲気を演出したい場合は配色を3色までに抑えるのが基本であり、「ベースカラー：70%」「メインカラー：25%」「アクセントカラー：5%」の配分が理想的です。たとえばTHECOO株式会社では、モノトーンとブラウン系を基調としたオフィス空間に鮮やかな赤色のクッションをアクセントカラーとして配置し、上品な印象と活気のある雰囲気を両立しています。

●グリーンを置く

おしゃれなオフィス空間を演出したい場合、観葉植物や人工樹木の活用が有効です。グリーンを配置することでストレスの緩和や疲労の回復効果が期待できるとされており、自然を感じられる要素を取り入れたデザイン手法を「バイオフィリックデザイン」と呼びます。株式会社日東システムテクノロジーズでは、ラウンジやワークスペースなども含めた空間全体の緑化を推進しており、視覚的な美しさとともに心身のリラックス効果を醸成するオフィスデザインとなっています。

●インテリアにテーマを持たせる

洗練されたオフィスデザインを設計する際は、「モダンスタイル」や「レトロ調」、「ナチュラルスタイル」などのテーマを意識することが大切です。テーマに沿って全体をデザインすることで、まとまりが出ておしゃれに見えます。また、インテリアの選定がしやくなるとともに、企業のアイデンティティを強調できるという利点もあります。たとえば、アイリスオーヤマ株式会社は自社グループの製品を使用し、ニューヨークのブルックリンをモチーフとしたヴィンテージ感のある会議室や、自宅のリビングのような会議室など、さまざまなテーマのオフィス空間を演出しています。

●異素材を組み合わせる

オフィス家具のテイストをそろえると空間に統一感を持たせられますが、あえて異なる素材を組み合わせるのもおしゃれに見せるために有効です。温かみのあるファブリックや木材、スタイリッシュな印象の金属や石材、コンクリートなどの異素材を組み合わせることで個性的なスタイルを演出できます。株式会社LIGのオフィスでは、手作り感のあるテーブルやモダンなチェア、個性的な配色のラグマットなどを組み合わせることで、全体のバランスを保ちながら独創的なオフィス環境を構築しています。

●ハイタイプのデスク&チェアを使う

ハイタイプのデスクやチェアは現代的で洗練された製品が多く、スリムで高さのあるデザインがオフィスにスタイリッシュな印象を与えます。また、ハイタイプのデスクはスタンディングデスクとして活用できるため、気軽な立ち会議や簡易的なミーティングスペースに利用できる点がメリットです。トヨタ不動産株式会社（旧：東和不動産株式会社）が展開するインキュベーション施設ではハイタイプのデスク&チェアを活用し、ゆったりと時間が流れるおしゃれなカフェ風の雰囲気を作り出しています。

●カウンター席を設ける

カウンター席を設けるのもおしゃれなオフィスづくりに有効です。オフィスにカジュアルでフレンドリーな雰囲気が生まれます。株式会社kubell（旧：Chatwork株式会社）のオフィスでは執務フロアの中央や窓に面した場所にカウンター席が設置されており、洗練されたカフェのような印象を演出しています。とくに壁際のカウンター席は視界が前方向に限定され、周囲の視覚的な刺激を減少できるため、集中力の向上に寄与するという利点があります。

●アートを取り入れる

オフィスのインテリアにアートを取り入れることでシンプルな空間に個性が加わり、独創的かつ上質な空間を演出できます。また、オフィスデザインのテーマに即したアートの配置により、従業員の創造性を刺激するとともに、訪問者に企業の文化や価値観を視覚的に伝えられる点も大きなメリットです。株式会社アシロのオフィスではさまざまなエリアに個性豊かなアートが配置されており、一般的なオフィスとは一線を画す斬新で創造的な空間を生み出しています。

●高さのない収納で空間を間仕切る

おしゃれと実用性を兼ね備えたオフィスデザインを設計したい場合、高さのない収納で空間を間仕切る方法が有効です。それにより、周囲の視線を遮断して集中力を高めつつ、開放感のあるオフィスを演出できます。収納を増やしながら空間を間仕切りできるため、狭いオフィスにもおすすめです。株式会社エムステージのオフィスはインパクトのあるイエローカラーのキャビネットを間仕切りとして配置しており、機能性と独創性が両立したオフィス空間となっています。

●床の素材や色で、視覚的にエリア分けする

床の素材やマットの配色などをエリアごとに分けることで、オフィス全体のデザインに独自性と多様性が加わります。たとえばアスクル株式会社のオフィスは床の素材や色で視覚的にエリア分けされており、カラフルでありながらもエレガントで先進的な印象を与えるオフィス空間を作り出しています。また、床のパターンやデザインを変えることで、そのエリアの役割を示すとともに、従業員や訪問者を視覚的に誘導する効果が期待できる点もメリットのひとつです。

●自然を意識した空間を作る

自然を意識した空間を作ることで、オフィス全体にリラックスした雰囲気と健康的な印象が生まれます。また、バイオフィリックデザインによるリラクゼーション効果も期待できるため、従業員の労働生産性を高めつつおしゃれな雰囲気を演出できる点がメリットです。株式会社MIXIのオフィスでは大きな窓を設置して自然光を取り入れるとともに、各所に多様なグリーンを配置し、現代的でありながらも自然を彷彿とさせる上質なオフィス空間を演出しています。

●遊び心のあるデザインを取り入れる

おしゃれなオフィスデザインを目指すのであれば、ユニークな家具やカラフルな装飾を取り入れる方法が有効です。たとえばauコマース＆ライフ株式会社（旧：KDDIコマースフォワード株式会社）のオフィスには、テントが張ってある会議室や19世紀の海賊船内を彷彿とさせる部屋など、遊び心のあるデザインが取り入れられています。また、オフィスデザインは働く人々のモチベーションを左右する重要な要素であり、遊び心のあるデザインを取り入れることで発想力や創造力の向上が期待できます。

■オフィスをおしゃれに見せるレイアウトのポイント

おしゃれなオフィスデザインのポイントは色彩のバランスや統一感です。ベースカラーとメインカラーで統一感を醸成し、そこに差し色をアクセントとして加えることでおしゃれな雰囲気を演出できます。そしてオフィスのテーマを定め、そのコンセプトに合わせてインテリアのテイストを統一することが大切です。また、適度にグリーンを配置し、高さのないオフィス家具で間仕切りを設けることにより、洗練された印象を与えつつオフィス全体に開放感が生まれます。

■シリーズで揃う、おしゃれなオフィス家具の例

統一感のあるおしゃれなオフィスデザインを設計したい場合、シリーズ展開されているオフィス家具を選ぶのがおすすめです。それによってデザインや色、素材などの統一感が生まれ、一貫性と洗練された印象を与えられるという利点があります。おしゃれなシリーズ家具には、たとえば次のようなものがあります。

●アスクル「PREDONA（プレドナ）」シリーズ

PREDONAは五感を刺激する意匠デザインが魅力的なオフィス家具のブランドです。デスクやチェア、シェルフ、サイドキャビネットなどのラインナップがあり、アースカラーや木目を基調としたデザインが温かみのあるおしゃれなオフィス空間を演出します。また、配線機能や足元を隠すパネルが搭載されており、コンパクトでありながらも高い収納力を誇るなど、デザイン性だけでなく実用性も兼ね備えたオフィス家具です。

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●アスクル×オカムラ「Justus（ジャスタス）」シリーズ

「Justus」は使い勝手にこだわった「ちょうどいい家具」をコンセプトとするオフィス家具のブランドです。多様なニーズに応えるための豊富なラインナップが用意されており、オフィスに欠かせない家具一式をそろえられます。省スペースオフィスでもレイアウトしやすいコンパクトな設計や、クッション性と柔らかな肌触りを併せ持つ背張地素材、デスクの天板と収納の天板がつなげられるなど、デザイン性と使いやすさが両立したオフィス家具です。

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おわりに

おしゃれなオフィス空間を演出するためには、統一感や差し色、バイオフィリックデザイン、テーマ性、異素材の組み合わせといった要素を意識することが大切です。とくに色彩のバランスや統一感は非常に重要であり、シリーズ展開されているオフィス家具を選ぶことでオフィスデザインの一貫性を確保できます。オフィス家具の新調を考えている方は、アスクルのレイアウトサービスやまとめ買いサービスの利用を検討してはいかがでしょうか。

アスクル株式会社「アスクルオフィスづくりサービス」
https://www.askul.co.jp/f/services/furniture/

編集・文・画像：アスクル「みんなの仕事場」運営事務局　
制作日：2024年8月19日

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